弁当が買えなくなる!東海道新幹線グリーン車 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

【1】東海道新幹線で弁当とサンドイッチが買えなくなる

現在、東海道新幹線の車内販売は、グリーン車限定です。

大多数の普通車の乗客は、車内販売でお茶一本も買えません。

グリーン車でも、ワゴン販売をしていた2023年10月までと比較して、買える品目は半減しました。

そして今回、東海道新幹線で車内販売を担当している「JR東海リテイリング・プラス」から発表がありました。

弁当とサンドイッチの車内販売を9月30日で終了する

残されたグリーン車での車内販売で、弁当とサンドイッチが買えなくなるのです。

ビール、コーヒー、お茶、お菓子は買えますが、腹の足しになる弁当とサンドイッチが買えなくなります。

(公式発表の中身は、こちら。)

 

【2】グリーン車のモバイルオーダーサービスとは
現在、東海道新幹線のグリーン車では、手持ちのスマートフォンにQRコードを読み取り、車内販売の注文ができます。
次のような画面が出て、欲しい品物を選びます。
注文すると、パーサー(アテンダント)が品物をカゴに載せて、席まで持ってきてくれる形式です。
たいてい5~10分で届きますから、グリーン車の客にしたら、サービス向上とも言えます。
モバイルオーダーサービスの詳細は、こちらに詳しい↓
 
【3】弁当とサンドイッチ
2023年11月に、モバイルオーダーサービスを利用しました。
「ひかり号」を三島から新横浜まで乗って、弁当を注文しました。
熱海から帰るのに、車内販売を強引に利用するために三島経由で乗りました。
この時に注文できたのは、「幕之内御膳」1500円です。
グリーン車限定ですから、やや高めの1500円の弁当でも問題ないと感じます。
この時は、アイス・ホットコーヒー・弁当と、車内販売で削減されがちな3種類を堪能しました。
 
2024年6月には、サンドイッチを注文しました。
ミックスサンド680円です。
普段から比較的美味いものを食べているであろうグリーン車の乗客でも、このミックスサンドなら許容範囲だと思います。
1品だけでなく、たくさん買いました。
弁当も、サンドイッチも買えなくなるとは・・・。
 
 
【4】寂しいけど仕方ない
何度か利用しましたが、モバイルオーダーの弁当とサンドイッチは、基本1種類ずつ。
発車15分後はメニューにあった品でも、途中で売り切れたようで、画面から弁当が消えたこともありました。
どの弁当が良いかな~と選べません。
ビールなら、車内販売の方が冷たくて駅の売店より優位に立ちます。ただし、
弁当やサンドイッチなら、駅の売店のほうが種類を選べて圧倒的に有利です
種類を選べない、運が悪かったら売り切れとくれば、毎週乗る常連客は弁当とサンドイッチを買わないでしょう。
弁当類を買うのは「ギリギリに駅に着いて買う時間が無かった人」限定となります。(それと車内販売命の私のようなマニア)
なかなか弁当類が売れないなら、販売を止めてしまおう、というわけでしょう。
 
仕方ないと考える理由は、売り切れと廃棄でリスク大だからです。
東海道新幹線「のぞみ」だと、東京~新大阪は2時間30分。
午前9時に作った弁当だと、終電まで日持ちすると思います。
2往復4本の「のぞみ」で売れなければ廃棄となります。
普通車での車内販売終了で売れる量が激減したはずです。
そして、売れずに廃棄すると、採算が悪化します。5個のうち1個余らせて廃棄したら収益が吹き飛びます。
 
すると、売れそうな数量ギリギリの生産・積み込みになりますから、夜の8時頃はたいてい弁当は品切れです。
夜の20時過ぎは、売り切れになる可能性が高い中、公式ホームページに弁当も販売品目に入れているのは、期待させすぎかなと思います。
私は、何度も何度も乗りまくった山陽新幹線・九州新幹線で「夜20時の弁当品切れ」を実感しました。
車内販売以外は何も飲み食いしない「車外断食」をしてました。「19時頃に弁当食べよう」と思いましたが、「さくら号」の車内販売は弁当品切れ。仕方ないと博多から熊本まで「さくら号」を往復して、弁当を買おうとしましたが、弁当は品切れ。やむを得ず、竹輪・どら焼き・さつま揚げで我慢したのも今となれば良い思い出です。
 
 
【5】だけど寂しい
次の図は、昨年9月に作成した「車内販売があるJRの特急」を、平日下りの本数で表したものです。
「のぞみ・ひかり」では普通車の車内販売が廃止されたのに加え、グリーン車でも弁当を買えなくなったことになります。
JR東日本の特急では、弁当を車内販売で買うことはできません。要望に応えてホットコーヒーとアイスは復活しましたが、弁当は買えないのです。
観光列車でも、「ゆふいんの森」では弁当は予約制が基本になっています。
たとえば、「越乃シュクラ」では、販売カウンターでは予約無しで買えますし、近鉄「しまかぜ」では現在も弁当を販売していると聞いています。このように、ごく一部の例外はありますが、
日本の車内販売では、予約無しで弁当は買えなくなったのです。
これは、残念です。寂しいです。
 

もっと寂しいトドメとなる発表が「JR東海リテイリング・プラス」から出されるのは、来年1月頃ですか?それとも、あと1年もちますか?