お手振りが盛んな観光列車10 | 車内販売でございます。

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観光列車に駅や沿線から手を振る光景が見られます。

列車の乗客からも手を振り返します。

これを「お手振り」と呼ぶことがあります。

今回は「お手振り」が盛んな観光列車ベスト10をまとめました。

 

 

■どこから「お手振り」?

お手振りは、大きく4つに分けられます。

《1》ホームの駅員から、列車の乗客へ

横断幕や小旗を用意していることがあります。

↑伊予灘ものがたり(松山駅)

↑しんぺい・いさぶろう・かわせみ(小倉駅)

↑あめつち

《2》ホームの乗客から、列車の乗客へ

↑志国土佐時代の夜明けのものがたり(安和駅)

《3》沿線に立っている人から、列車の乗客へ

もちろん列車の乗客から振り返すこともあります。

 

私は《1》の駅員さんより、《2》《3》の乗客や沿線住民の方がより価値が高いと感じます。

駅員さんの「お手振り」は、仕事の一環ですが、乗客や沿線住民の「お手振り」は、より気持ちが強く表れていると思うのです。

今回は、この《2》《3》に比重を置いて、「お手振り」が盛んな観光列車ベスト10をまとめてみました。

 

第1位・志国土佐時代の夜明けのものがたり(JR四国・土讃線)

「お手振り」が非常に盛んなJR四国の中でも、1位は高知県を走る「志国土佐時代の夜明けのものがたり」、通称「夜明け」です。

定番のお手振りスポットである安和駅、日高村の踏切などに加えて、至る所で列車にお手振りをしてくれる人がいるのです。

山の中は別ですが、15分走っている間に「誰か手を振ってないかな」と探しているとたいてい振る人を発見できる状態です。

↑絶景の安和駅では、地元の方々からお手振りがあります。

↑日高村の踏切付近では、多くの人たちが歓迎してくれます。

特産のトマトのPRも。

↑佐川町のみなさん、乗客を楽しませてくれます。

楽しい姿に変身しています。

↑高校生も歓迎&お手振りしてくれる日があります。

↑沿線の建物からのお手振りも。

お手振りに忙しくなるくらいの歓迎ぶりです。

運転開始から1年5か月ですが、「夜明け」がお手振り日本一でしょう。

 

 

第2位・伊予灘ものがたり(JR四国・予讃線)

JR四国の観光列車の長女、「伊予灘ものがたり」を僅差で2位にしました。

こちらが元祖「お手振り」です。

「伊予灘ものがたり」のお手振りは、定番のお手振りスポットが固まっていることです。

↑おなじみ「五郎駅」では、たぬき駅長のお手振りがあります。

大勢のお手振りに、列車は徐行します。

運が良いとカワイイ子だぬきちゃんの笑顔が見られます。

↑大洲城では、「手」ではなく観光客が「旗」を振ってくれます。

名物となった大洲城「はたふり」です。

↑下りが伊予長浜を過ぎて少し走ると、肱川沿いの住宅地があります。

ここでは、近所の人たちが誘い合って「お手振り」をしてくれます。

↑八幡浜駅の隣・千丈駅近くのガソリンスタンドからも、お手振りがあります。

仕事の手を休めて、列車に手を振ってくれます。

沿線の民家から突然手を振ってくれることもありますが、何回も乗っていると「この区間はお手振りは無い」と予想できます。

「夜明け」の読めない点とは異なります。

 

第3位・ばんえつ物語(JR東日本・磐越西線)

四国以外で、最もお手振りが見られるのは「SLばんえつ物語」だと思います。

とりわけ、新津駅とその周辺は、ものすごく大勢の人から手を振ってもらえます。

新津駅のホームには、撮り鉄の人や、近所の親子連れがやってきます。

午前の会津若松行に2回乗りましたが、ホームに50人くらいいました。

そのうち8割の人が、列車に手を振ってくれるのです。

親に連れられた小さい子に「お手振り」をされてしまったら、普段は頑固オヤジの乗客でも、手を振り返してしまいます。

新津駅は、「ばんえつ物語」が発車する際は、独特の雰囲気を持つ空間になるのです。

新津駅から発車しても、1時間近くは、沿線からのお手振りが頻繁に見られます。

SLは、「あまり速くは走らない」「見晴らしが良い場所を走りお手振りが目立ちやすい」という事情もあります。

 

第4位・四国まんなか千年ものがたり(JR四国・土讃線)

「四国まんなか千年ものがたり」もお手振りは盛んです。

ただ険しい山が多いので、お手振りする区間が少なく、4位にしました。

↑阿波川口駅ではタヌキさんが手を振ってくれます。

↑大歩危では駅での歓迎の他、博物館から手を振ってくれます。


 

第5位・ろくもん(しなの鉄道)

「ろくもん」もお手振りが見られます。

↑保育園・幼稚園からのお手振りが多いのが最大のポイントです。

写真は田中保育園。カワイイです。

ホームに来て近くで歓迎してくれた日も。

↓しなの鉄道本社からのお手振りもあります。

 

第6位・SL大樹(東武鉄道)

SL大樹も、お手振りをする人が大きく増えてきました。

下今市駅では、駅員やスタッフからのお手振りがあります。

そして沿線では、1人から数人の小規模ではあるが、いろんな場所から手を振る人がいるのです。

悪天候の日でも、10か所以上。

気候がよければ更に増えているはず。

 

第7位・レールキッチンCHIKUGO(西鉄)

オシャレな車両、斬新な料理、そして安い料金で満足させるキッチン列車です。

沿線でお手振りしてくれる人がいる「お手振りスポット」が何か所かあり、そこでは徐行運転してもらえます。

↑沿線の飲食店からのお手振りです。

沿線の踏切からのお手振りです。

何度かお手振りすると、運転士も分かってくれて徐行してくれるようです。

 

第8位・指宿のたまて箱(JR九州・指宿枕崎線)

JR九州の「ゆふいんの森」「海幸山幸」などの特急は、観光列車ではありますが、地元住民の生活の足という位置づけもありますから、絶景区間でも頻繁に徐行することが難しい面があります。

そのため、観光列車王国・九州では、案外沿線からのお手振りは目立ちません。

その中では比較的「お手振り」が目立ったのは「指宿のたまて箱」です。

指宿駅では地元の方が手を振ってくれました。

指宿駅近くの菜の花畑でのお手振りです。

 

 

第9位・ことこと列車(平成筑豊鉄道)

親身な接客、創作料理、豪華な車両が魅力の「ことこと列車」です。

↑車内で扱っているお酒の酒蔵から、手を振ってくれました。

↑地元の観光協会の方からもお手振りです。

もちろん地域の住民の方々からのお手振りもあります。

 

第10位・べるもんた(JR西日本・氷見線・城端線)

富山県を走る「べるもんた」、車内で寿司を握ってくれる観光列車です。

ここでも、地元の方のお手振りが見られます。

たとえば、氷見に近づくと「お手振りスポット」があり、地元の方が手を振ってくれました。

(2015年撮影)

この他、何か所か手を振ってもらえました。

 

 

《関連記事》

 

 

私は目立つように「大きな手」を振ります。

次の写真は琴平駅で「旗」を借りて出迎える時の写真↓

お手振りは、観光客を非日常の世界に誘って満足感を高める大きな力になります。

お手振りが苦手な人でも、お手振りにニコッと笑って返しましょう。

 

 

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12月27日でラストランを迎える「伊予灘ものがたり」ですが、

前日12月26日も指定券の入手が困難です。

10時打ちでもなかなか取れない秒殺です。

明日はどうなりますか・・・。