西鉄の観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」(ザレールキッチンチクゴ)に乗った話、今回で3回目で完結です。
1回目は、素敵な車両について↓
2回目は、食事について↓
3回目の今回は、車内販売、おもてなし等について。
【1】車内販売
食事が終わり、終点が近づいたころ、グッズの車内販売が回ってきました。
ほぼ全部、独特のロゴが入った列車のグッズです。
私にとって、実際に使える実用品は、クリアファイルだけです。
朱印帳もマルシェバッグも使いません。
でも独自のグッズにこだわった姿勢は理解できます。
そこで、クリアファイルを3種類とも買うことにしました。
満足度が高かったので、3つとも買いたくなったのです。
【2】記念乗車券
乗って間もなく、車掌さんから記念乗車券が配られました。
乗車した月日を、入れられる特色があります。
若い人には分からないかもしれませんが、自動改札が導入される前には、改札から入る際には、切符にハサミを入れてもらうことになっていました。客がハサミを持って、日付を客自身が入れるのです。
これは話のタネになりそうです。面白い体験です。
ちなみに、大牟田駅の改札を入る際には、メールをプリントした紙を見せて入ります。
正式な乗車券類は、ないのです。
ちなみに天神駅の改札を出る際には、渡された降車券で有人改札を出ます。
【3】沿線から手振り
西鉄「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は、九州最大の都市・福岡市周辺を走るのですが、日常的に手を振る方たちが目立ちました。
手を振ってくれる場所は一定していますので、運転士は徐行、車掌は「左側をご注目ください」などと案内ができるのです。
お店の前から、旗を振ってくれました↑
当然私も「手」を振り返しました。
踏切の前で、横断幕らしきものを使って、列車を歓迎してくれました↑
この他、沿線の保育園からも、歓迎してくれるそうですが、この日は日曜日で、お休みでした。
保育園児が手を振ると、特に年配の客は喜んでくれて、車内が盛り上がるんですよねえ。
駅員さんも、旗を振ってくれました。
照れている人は見当たりません。
【4】江の浦駅で待ち合わせ
いくら落ち着いたインテリアの車内が快適といいましても、およそ2時間半ずっと座っているのも変化がありません。
ホームに1回目に降りたのは江の浦駅です。
農地が広がる田園地帯で、のどかな駅です。
ここは単線ですから、通過待ち合わせの停車ですが、車両を撮影するには適した場所ですので、記念写真を撮る人が目立ちました。。
【5】花畑駅で記念撮影
花畑(はなばたけ)駅には、記念撮影スポットがあります。
オシャレなイスとテーブルがあります。
そして何よりも、駅名「花畑」の看板が、花で飾られているのです。
これはインスタ映えしそうです。
【6】大牟田駅で
大牟田駅では、「ザ・レールキッチン チクゴ」が、1時間半以上前から停車しています。
ただ、車内には入れませんし、ホームにも本当は入れません。私は入れる時間になったらパッと改札に入って、まだ無人の車内を撮りまくろう・・・・としましたが、離れた場所にこんな列車が。
豪華観光列車「ななつぼし」が大牟田駅を発車したところです。
他の客がのんびりしていたため、車内への一番乗りはできましたが。
三池炭鉱があった地域だけに、石炭が置かれていました。
【7】手作りの案内
車内には、手作りの案内冊子が、何冊か用意されています。
車内に使われている「城島瓦」や「大川家具」といった伝統工芸を、写真を入れて紹介しています。
手描きの文字が、親近感わきます。
沿線の観光案内の冊子もあります。
写真↓は、太宰府の案内です。太宰府天満宮だけ参拝して帰るのではなく、近くにも見所が他にあるので紹介しています。
こういうの作るのには、手間かかるんですよね。ありがたいです。
【8】高い接客水準
大手私鉄が観光列車を運行するのですから、系列のホテルなどの接客のプロの力を借りて、レベルの高い接客をするはずです。
西鉄でも、かなり高い接客水準でした。丁寧でミスのない素敵な応対でした。
直接料理を運んだり、お酒の注文を取ったりする方だけでなく、他の人も全員で接客するという気持ちが感じられました。
10分以上停車する際は、運転士さんもホームに降りますが、「写真、お撮りしましょうか」といった声掛けも、していただきました。
運転士、車掌が不愛想だと、雰囲気が悪くなりますが、その点は心配不要でした。
感心したのは、私が茄子を残した時の対応です。
私は茄子が嫌いで、「ズッキーニと茄子のスカベージェ」を食べずに残しました。
一緒に乗っていたズッキーニも半分食べませんでした。
すると、何が嫌いなのか確認してきたのです。
想像ですが、この日のピザは「ズッキーニと大葉のピザ」ですから、もしズッキーニが嫌いなら、ピザからズッキーニを外す対処をした気がします。車内で焼き上げるピザですから、嫌いな食材は外すこともできるのです。
今回は乗客が少なく、応対するアテンダントさんは実質1人でしたが、他のアテンダントさんも接客水準が高い気がします。
比較的安い料金で、充実した観光列車を運転する西鉄、やるね。