観光列車に手を振る方法 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

各地に観光列車が走るようになりました。

沿線や駅で、地元の方々が列車に手を振る光景が見られるようになりました。

列車への「お手振り」で、観光客の満足感が高まります。

今回は、観光列車に手を振る方法の話。

↑「伊予灘ものがたり」に手を振るガソリンスタンドの皆さん

 

【1】速く走ると気づかれにくい

時速80kmで走る区間だと、沿線から手を振っても、あっという間に通り過ぎてしまいます。

せっかく列車を待って「お手振り」をしても、気づかれません。

車内であらかじめ手を振り返そうと待ち構えてないと、無駄になってしまいます。

停車する駅か、ゆっくり走る区間で、手を振るのが無難です。

ただし、早く走る区間でも、5回10回と手を振っているうちに、運転士が気づいて、徐行してくれることもあります。

たとえば西鉄「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は、沿線で毎回のように手を振ってくれる地点では、徐行してくれます。

西鉄レールキッチンに手を振ってくれる沿線の店舗の方々↑

 

 

【2】駅で手を振るなら、ここ!

駅のホームで観光列車に「お手振り」するなら、適切な場所があります。

例を示します。

2両編成の観光列車が、ホームに到着します。

ホームで出迎えの「お手振り」をする場合、図のA・B・Cのうち、どこが良いでしょうか。

Aは先頭が停まる位置、

Cは最後部が停まる位置、

Bは列車の中間の位置です。

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私は「C」だと思います。

列車が入線する時にCの位置に立てば、2両編成の全部の客に手を振れます。

Aだと先頭の人しか気づきません。

ただし、発車する際は、先頭の「A」がおススメです。

Aなら列車の乗客全員に「お手振り」できます。

到着時は最後部、発車時は先頭に立つのが基本だと思います。

下灘駅から松山方面に発車する「伊予灘ものがたり」では、地元の方は先頭付近で手を振ります。

 

 

【3】列車から離れて手を振る

もうひとつ注意したいのは、列車に近づきすぎてはいけない、ということです。

列車から1mだと、手を振る姿を少しの人しか見えないのです。

次の絵を見てください。

近くに立つと、赤い範囲の人だけが見えます。

遠くに立つと、緑の広い範囲の人に見てもらえます。

手を振る人が1m先でも10m先でも、視野に入っている人が大きく手を振ってくれれば、気づいてもらえるものです。

動いているものは、目を引きます。

列車から離れた方が気づいてもらいやすいのです

 

(↑離れた場所から「伊予灘ものがたり」に手を振ってくれる方々)

別の要素もあります。

乗客の一人が沿線で手を振っていることに気づいて、手を振り返したとします。

「動くものは目を引く」わけですから、周りの乗客も「えっ?」と気づいて、手を振り返す傾向があります。

ただ、「最初の乗客が気づく」→「手を振る」→「周りの客が隣の客が手を振っていると感じる」→「外で振っている人がいると気づく」→「周囲の客も手を振り返す」・・・時間がかかります。

列車が徐行していても、2mしか離れていなかったら、気づいた時には通り過ぎてしまいます。20m離れた畑の中で手を振っていれば、時速50kmでも周囲に「お手振り」が拡がりやすいのです。

列車から離れると、周りの乗客にもお手振りが拡がります

 

【4】長めに手を振る

1人の乗客が気づくと、周りの人に「お手振り」が拡がるのが観光列車です。

アテンダントさんが案内してくれれば別ですが、最初の1人に気づいてもらうのが盛り上げるコツになります。

そうすると、列車はかなり先だからまだ気づかれないかな、という時から手を振り始めるのが良いと思います。

(場合によっては、運転士さんが若干速度を下げることも)

そして、上の写真は、列車が発車して「もう見えてないだろうな」と思える時まで手を振ってくれた様子です(のと鉄道)。

「四国まんなか千年ものがたり」の夕方の琴平駅や、京都丹後鉄道の宮津駅、雪月花の糸魚川駅でも見られました。

ホームから何百メートルも先に走り去ったのに、手を振り続ける気持ちには、何度となく感激させられました。

50人のうち1人しか気づかなかったりしますから、非効率でなかなか真似できませんけど。

 

 

【5】振るのは「手」だけではなくて・・・

手を振るのが一般的ですが、毎回のように振る地元の方や、お手振り好きなマニアは、色々なものを振ります。

★列車の小旗

鉄道会社が列車を盛り上げるために旗を用意することがあります。

統一したデザインの旗は小さくても、雰囲気が出ます。

小旗以外にも、タオルやウチワを振るのも良いですね。

公式の旗が無くても、自作して振るマニアもいます。

 

★大漁旗

これだけ大きい旗なら、10mくらい離れることができます。

「離れる」イコール「多くの人に長時間見てもらえる」わけですから、大きな武器です。

(↑伊予上灘駅の大漁旗)

 

★大きな「手」

私が初めて観光列車に大きな手を振っているのを見たのは、肥薩線の真幸駅です。

それを参考に、現在は横幅30cmの大きな手を、私は振っています。

これより大きくなると、カバンに入らなくなりますので、ギリギリ持っていける大きさです。

 

他にも、五能線の能代駅では地元の方が、このような大きな手を振っていました。

 

■最後に

地元の方は、基本的に報酬無しで、手を振ってくれます。

ボランティアですから、雪が降って列車が大きく後れたらお手振り中止でも良さそうなのですが、頑張って手を振ってくれることが多いのです。こういう気持ちには、感謝したいと思います。ありがとうございます。

 

「お手振り」が苦手な人もいると思います。

そういう方は、自分は手を振り返さなくても、笑顔で温かく見守ってくだされば有難いです。

 

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