観光列車で、よく見られるお酒のメニューが、「三種 飲み比べセット」です。
地元の日本酒を三種類セットにして、味わいを比較できるのです。
今回は、この「三種 飲みくらべセット」について。
【注意点】
※商品内容の変更、消費増税等に伴い価格の変更をした列車もあります。
※現在は、新型コロナの影響などでお酒の販売停止している列車があります。
【1】くろまつ (2020年9月)
京都丹後鉄道のレストラン列車が「丹後くろまつ号」です。
現在とは食事の中身が違いますが、昨年9月まで「丹後地肴コース」が夕方に運転されていました。
3種類の地酒が飲み放題のコースでした。私は日本酒がさほど得意でないので、おかわりは1杯だけでした。
「い」「ろ」「は」と記号を振って、分かりやすくしていました。
凄腕アテンダントさんが、私の撮影に配慮して一升瓶を持ってきてくれました。素晴らしい!
半年ごとにメニューは大きく変わります。
また乗りに行きたくなります。
【2】青の交響曲(2017年2月)吉野地酒セット1200円
近鉄の観光列車「青の交響曲(シンフォニー)」では、2号車がラウンジ車両となっています。
カウンターで飲み物・食べ物を買って楽しむことができます。
奈良県の吉野地方のお酒、3種類が「吉野地酒セット」(現在は1230円)で同時に味わえます。
青の交響曲と書かれたお猪口もポイント高いですし、それぞれのお酒の説明も良いですね。
「吉野の地酒セット」の他、「御所・葛城・橿原の地酒セット」もあるそうです。
【3】伊予灘ものがたり (2019年2月)現在は1200円
「伊予灘ものがたり」にも、飲みくらべセットが販売されています。
やはり、どの地域のお酒かという案内が不可欠です。
初期の頃は、ピンク色のかまぼこも付いていました。
私のような地酒に詳しくない者にとっては、アテンダントさんにお任せしたり、「口当たりがいいやつ」とか言えば、選んでくれます。
(ちなみに私は山陽新幹線の車内販売で「獺祭」が売られているのを、何と読むのか知らない地酒としか思わなかったレベルです)
【4】四国まんなか千年ものがたり (2017年5月)
「千年ものがたり」の「三種飲みくらべセット」は、何と2200円です。
高いのは、お酒の質もありますが、人間国宝の方が作った香川漆器に入れて飲めるのが大きいです。
おつまみもついています。
貴重な漆器で飲めるわけです。
【5】志国土佐時代の夜明けのものがたり(2020年8月)
「夜明けのものがたり」の飲みくらべセットは、列車にお酒が乗っているのがユニークです。
常連さんの中には、この紙製の列車を何十個も大切に持ち帰る人もいるとか。
1500円ですが、他の列車の飲みくらべセットより、お酒の量が少し多いような気がします。
私は日本酒はさほど得意ではありませんが、それでも料理と一緒だとお酒がはかどります。
【6】エトセトラ(2021年7月)
広島~尾道を走る「etSETOra」です。
3種飲みくらべセット800円です。
どの酒が分かるように紙に印がつけられています。
広島の日本酒って、有名だったのですね。
【7】越乃Shu※kura (2014年6月)
「越乃シュクラ」は、新潟県を走る観光快速です。
米どころを走る列車だけあって、地酒の試飲ができる日が多いです。
(早く新型コロナが収束して、地酒イベントが復活して欲しいところです)
3種飲み比べセットを2014年に購入しました。
販売カウンターで、このような↓光景を見ると、お酒を飲みたくなってしまいます。
【8】きらきらうえつ (2015年3月)
現在は運転されていない羽越線の「きらきらうえつ」でも、3種飲み比べセットがありました。
地元の3種類のお酒と、鮭のつまみがセットになっていて1250円でした。
新潟周辺(そして山形庄内地方)は、米どころですから、お酒も美味いです。
派手な外見の車両は、印象に残っています。
【9】やませみかわせみ焼酎(2020年8月)
肥薩線が水害で運休していますが、現在「やませみかわせみ・いさぶろうしんぺい」は、博多~門司港を運転しいてます。
その区間で、焼酎の飲み比べセットを頼みました。
庶民の酒「焼酎」とは言っても、500円は安いです。
水もついているのは、焼酎初心者にとっては有難かったです。
【参考】べるもんた (2016年4月)
頼みはしなかったのですが、富山の「べるもんた」でも、地酒3種飲み比べセット1500円がありました。
毎回目玉となる握りずしに金を使ったので、飲み比べセットまでは手が出ませんでした。
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【感想】初心者に易しい3種飲み比べセット
「3種飲み比べセット」は、日本酒に詳しくない乗客にとって、ホントに助かります。
日本酒の銘柄に詳しい人なら、置いてある酒の中で、これにしよう!と好きな日本酒を選ぶことができます。
でも詳しくない人なら、何を頼んで良いか分かりません。
3種にすることで、ひとつ口に合わない酒があっても、大量に残すことはなく、リスクを防げます。
そして3種類ですと、乗客が「いろいろ味わえた」という満足度アップにつながります。
そして、1000円以上になりますから、売り上げもアップにもなります。
3杯注ぐ手間はかかりますが、体制が取れるなら素敵なメニューだと思います。
【参考】車内で飲めるビールをまとめた話です↓