◆2回目の乗車
5月下旬に、JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗ってきた。
4月に続いて2回目の乗車だ。前回は、往復とも乗車できた。ただし、午前の「そらの郷紀行」の指定券は、発車の5分前にゲットしたため、予約制の食事を食べることができなかった。4日前が、予約制食事券の購入期限だから、直前のキャンセルゲットでは、残念ながら予約制の食事は食べられないわけだ。
そこで、再度、食べに行くことにした。
今回は、仕事が急に休みになり、運よくキャンセルが取れた。ラッキー。
1回目の乗車は、こちら↓
《車両》http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12266594641.html
《食事&車内販売》http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12266926421.html
《観光》http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12269009690.html
◆予約制食事~「そらの郷紀行」
「四国まんなか千年ものがたり」のうち、午前の「そらの郷紀行」に乗った。レストラン神椿シェフ特製の「さぬきこだわり素材の洋風料理」が楽しめる。
大半の客が、食事の予約券を持っていた。アテンダントさんは、料理が入った白い入れ物を、運んできた。
「四国まんなか千年ものがたり」のマークがついた、白い重箱だ。美しい箱だ。
フタを開けると、4か所に分かれた料理が並んでいた。
★瀬戸内タコのエスカベッシュ 有機グレープフルーツの香り
季節の野菜添え サラダ仕立て
分量は少ない。濃くない味付けで、繊細だ。
★香川県産魚介のムース オリーブ車海老のポッシェ イクラ添え
ラヴイットソース
海老とイクラ、豪華な組み合わせで美味い。実は私はアスパラが大嫌いだが、食べられた。
★讃岐オリーブ牛のローストビーフ グレービーソースのジュレ
自家製ピクルス三種 アンディーブ
ローストビーフは、分量が多く、十分楽しめる。
★香川県産若鳥のチーズ焼き 瀬戸内真鯛ウニとこんぴら味噌の黄金焼き
洋にんじんのグラッセ 季節野菜のオムレツ
パッと見ると、黄色い固まり3つだ。食べてみると、驚きの味が3ピース。見た目で「こういう味かな?」と予想した味と舌触りが違う。
以上が、冷製メニューだ。
感じた点が2つ。
★1つは、地元の食材にこだわっている点。食べただけで産地が分かる敏感な舌を持っているわけではないけど、四国に来て良かったと実感できる。
★2つ目は、品数が多く、ひとつひとつが少しずつである点。少しずつだから、飽きない。嫌いなタコも結構美味しく食べられるから不思議だ。
★3つ目は、この「そらの郷紀行」の料理は、酒が飲みたくなる点だ。日本車でもビールでも良いけど、酒に合いそうな料理だ。
◆温製メニュー
次に出されるのが、温かいメニューだ。
「讃岐牛とオリーブ豚のデミグラスソース煮込みハンバーグ」と「パプリカのピラフ」の2種類が、同じ皿に載っている。冷房が欲しい5月下旬でも、温かい料理は有難い。冬なら、なおさらポイントが高いハズ。
温製メニューは、坪尻駅を発車してから、提供された。
◆季節のスープ
最初に出されたのは、「コーンクリームスープ」だ。料理に先立って、小さい容器に入った温かいスープが提供された。この温かいスープが、冷たい重箱の料理を引き立てる。
◆コーヒー
最後には、食後のコーヒーが出された。
写真を撮り忘れて、半分飲んだ状態がこちら。
料理をすべて食べ終わって、アテンダントさんが食器を片付けにくると、次はコーヒーが提供される。早く食べた客には、早くコーヒーが出される。
私が食べ終わったのは、阿波池田に着く5分ほど前。阿波池田駅では、ホームに出ることができるが、私のようなマニアは、当然ホームで写真を撮る。
阿波池田着の「5分前」という微妙な時間だっため、気が利くアテンダントさんは「まもなく阿波池田ですので、コーヒーは発車後にお持ちしましょうか」と案内してくれた。名札に「トレーニング」と書かれていたのに、凄い気配りだ。
実は「四国まんなか千年ものがたり」は、9月まで金・土・日・月の4日間運転されるため、アテンダントさんも交代で休みを取る。前回4月に乗った時に素晴らしい接客をしてくれたアテンダント2人が、この日は乗務していなかったのが痛かった。まだ2カ月になっていない乗務経験だから、無理はないのだが、全体的にもっと接客レベルを上げたい。「ベストメンバー」でなくても、十分細やかな接客になるよう、今後のレベルアップが望まれる。
◆メニュー
後になったが、料理の名前は「讃岐三蓄と旬の地元野菜の洋食プレート 春」というものだ。
◆香川徳島地酒飲み比べセット
今回、飲もうと思っていたのが地酒のセットだ。
3種類の地酒とつまみだと、1000円か1200円くらいが相場だ。しかし、これは2200円だ。つまみがしっかりしているのに加え、人間国宝が作った高級な器で飲めるのである。
美しくて、真珠が埋め込まれているのだから、実に雰囲気が良く出ている。
これは地酒そのものが美味く感じる。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
特急・グリーン料金、運賃、そして食事を含めると、「そらの郷紀行」だと8810円になる。客観的に見れば、金額に見合った車両・食事・接客になる。しかし、どますますパワーアップしている「伊予灘ものがたり」に追いつくのは、簡単ではないと思う。
《参考》こちらのサイトも
私が乗った同じ列車に、全国の観光列車を多数乗っている方が乗車していた。この方のサイトは、特に「そらの郷紀行」の料理については私より数段詳しい解説なので、こちらも要チェック↓
http://train-hotel.net/shikoku-sennenmonogatari.html