観光列車が全国各地を走っています。
東京周辺に住む私は、四国・九州・北陸など遠くの観光列車に乗りに行きます。
悩ましいのは、観光列車の多くは昼間の運行で、夕方17:00過ぎ、朝9:00前の運転は、ほぼ無いことです。
せっかく遠くまで交通費かけて出かけたのに、接続の関係で1日1種類の観光列車にしか乗れないことが珍しくありません。そこで、
1日で2~3種類の観光列車に乗れる接続パターンをまとめました。
【注意点】
※ダイヤは2022年10月現在のものです。ダイヤは変わることがあります。
※観光列車は原則として土曜休日運転ですが、土曜休日でも運転されない日もあります。
※列車が遅れて接続できない可能性もゼロではありません。
《四国》
【1】伊予灘「大洲編」→夜明け「開花の抄」
〈1〉伊予灘ものがたり、松山8:26→伊予大洲10:28
〈2〉宇和海9号、伊予大洲10:52→→宇和島11:40
〈3〉予土線普通列車、宇和島12:18→窪川14:23
〈4〉志国土佐時代の夜明けのものがたり、窪川15:13→高知17:53
四国の観光列車を2本ハシゴするパターンです。
下灘駅の「伊予灘ものがたり」↑
安和駅の「志国土佐時代の夜明けのものがたり」↓
「伊予灘ものがたり」と他の観光列車を1日で乗れる唯一の乗り継ぎです。
予土線は、自然豊かな四万十川流域を走る景色が良い路線です。
予土線は1両編成でトイレが無いので、発車する宇和島でのトイレは必須です。(男性なら途中の江川崎4分停車で、たいていトイレ行けますけど)
予土線の車両は、この10月は「かっぱうようよ号」で運転されます。(10月現在は徐行区間があり窪川14:31着ですが間に合うダイヤです)
この接続で乗った話はこちら、
【2】千年「そらの郷」→夜明け「開花の抄」
〈1〉四国まんなか千年ものがたり、多度津10:19→大歩危12:47
〈2〉南風7号、大歩危12:53→高知13:41
〈3〉あしずり5号、高知13:49→窪川14:53
〈4〉志国土佐時代の夜明けのものがたり、窪川15:13→高知17:53
こちらも、四国の観光列車をハシゴする乗り継ぎです。
この乗り継ぎを何度か利用しましたが、他にも同じ乗り継ぎをした人がいました。
2つの観光列車の間に2時間ほど空きますから、両方とも食事を予約するのも無理ではないと思います。
高知の乗り継ぎは8分ですが、数分の遅れならたいてい待ってくれます。(30分遅れなら厳しいかな?)
「四国まんなか千年ものがたり」↑
「志国土佐時代の夜明けのものがたり」↓
【3】千年ものがたり⇔藍よしのかわトロッコ
「四国まんなか千年ものがたり」と「藍よしのがわトロッコ」は、どちらを先に乗っても、両方乗ることが可能です。
★先に「千年」★
〈1〉四国まんなか千年ものがたり「そらの郷紀行」、多度津10:19→大歩危12:47
〈2〉南風14号、大歩危13:05→阿波池田13:22(12:52発の普通列車もあります)
〈3〉藍よしのがわトロッコ「かちどきの風」、阿波池田14:33→徳島16:57
★先に「トロッコ」★
〈1〉藍よしのがわトロッコ「さとめぐみの風」、徳島10:32→阿波池田12:59
〈2〉南風9号、阿波池田13:32→大歩危13:51
〈3〉四国まんかな千年ものがたり「しあわせの郷紀行」、大歩危14:21→多度津17:14
共に土曜休日を中心に運転されます。
ただし「藍よしのがわトロッコ」は、運転されない期間がありますので確認が必要です。
「四国まんなか千年ものがたり」↑
「藍よしのがわトロッコ」↓
この乗り継ぎをした話はこちら。
《九州》
【4】「カフェトレイン」→「ふたつ星4047」
この2022年9月から運転開始した「ふたつ星4047」と、島原鉄道カフェトレインの両方を乗ることができます。
〈1〉「しまてつカフェトレイン」、諫早11:10→島原13:10
〈2〉島原鉄道・普通列車、島原13:14→諫早14:19
〈3〉「ふたつ星4047」、諫早15:45→武雄温泉17:45
島原鉄道の「カフェトレイン」は、海の目の前の「大三東駅」で下車観光できます。
島原の観光施設の入場料込みで6000円は、手ごろな料金で満足感大です。
「ふたつ星4047」との乗り換えは、始発の長崎駅からでも可能です。
「ふたつ星4047」には、まだ乗れていません。乗りに行くのは来年2023年の2月か3月かな。
【5】南九州の3列車
〈1〉「おれんじ食堂」、出水7:54→新八代9:39
〈2〉新幹線「さくら546号」、新八代9:47→熊本9:58
〈3〉「A列車で行こう」、熊本10:21→三角11:11
〈4〉「A列車で行こう」、三角11:17→熊本11:56
〈5〉新幹線「さくら405号」、12:17→13:14
〈6〉「指宿のたまて箱5号」、鹿児島中央13:56→指宿14:49
〈7〉「指宿のたまて箱6号」、指宿15:07→鹿児島中央16:00
一般市民向けではなく、鉄道マニア向けとも言える乗り継ぎです。
せっかく指宿と三角に着いたのに、観光無しで即戻るわけですから。
「おれんじ食堂」↑
1本目の肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」は、一番人気の「スペシャルランチ」は22000円で、絶品料理が出されますが、その反面料金も高いです。
時間的にも朝だけ、料金も4000円と安い「ブレックファスト」は、手軽に「おれんじ食堂」に乗れます。
「指宿のたまて箱」↑
「A列車で行こう」↓
3本とも水戸岡車両です。
《北陸》
【6】花嫁のれん&のと里山里海
〈1〉「花嫁のれん1号」、金沢10:15→七尾11:34
〈2〉「のと里山里海3号」、七尾12:30→穴水13:30
〈3〉「のと里山里海4号」、穴水14:15→七尾15:18
〈4〉「花嫁のれん4号」、七尾16:34→金沢17:54
金沢から能登に向かう2つの観光列車で往復する乗り継ぎです。
観光列車が主な目的でなければ、和倉温泉などで1泊するのがおススメ。
華やかな座席と車両の「花嫁のれん」↑
落ち着いた車内の「のと里山里海」↓
【7】一万三千尺物語&べるもんた(日曜)
〈1〉「一万三千尺物語」、富山11:00→富山13:07
〈2〉「はくたか559号」、富山13:16→新高岡13:24
〈3〉「べるもんた3号」、新高岡13:54→氷見14:59
〈4〉「べるもんた4号」、氷見15:15→高岡15:48
富山の寿司を、2本の列車で満喫できる乗り継ぎです。
あいの風とやま鉄道の「一万三千尺物語」は、1日2本運転されます。
富山11:00発は、富山湾の握りずしが提供されます。↓
そして、日曜日限定で「べるもんた」に接続します。
寿司職人が列車に乗り込む「べるもんた」でも寿司を頼めます。
写真は海鮮丼↓
《長野・新潟》
【8】ろくもん&ワインバレー
★先に「北信濃ワインバレー」★
〈1〉「北信濃ワインバレー」、湯田中11:20→長野12:30
〈2〉「ろくもん」、長野13:35→15:45
★先に「ろくもん」★
〈1〉「ろくもん」、軽井沢10:34→長野12:49
〈2〉「北信濃ワインバレー」、長野13:08→湯田中14:32
長野電鉄の「北信濃ワインバレー」↑は、車内でワインを楽しめる列車です。
温泉地の湯田中から発車しますが、長野駅9:53発の電車で折り返せます。
「北信濃ワインバレー」では、ワインとそれに合った軽い料理は出ます。
でも、吉野家で大盛り牛丼を食べている人なら、しなの鉄道「ろくもん」の料理も食べられそうです。
「ろくもん」の午後は「和食コース」になります。
↑しなの鉄道「ろくもん」
「ろくもん」の後に長野に戻る場合は、軽井沢16:08発の有料快速も利用できます。
軽食付きプランもありますし、「ろくもん」食事付きプランに乗車した人は、乗車券分は不要です。
【9】雪月花&ワインバレー
〈1〉「北信濃ワインバレー」、湯田中11:20→長野12:30
〈2〉「はくたか561号」、長野12:53→糸魚川13:29
〈3〉「雪月花」、糸魚川13:59→上越妙高16:45
「北信濃ワインバレー」の料理は、ワインに合う品を集めています↓
北陸新幹線で糸魚川に飛べば、えちごトキめき鉄道の「雪月花」に乗ることができます。
【10】越乃シュクラ&おいこっと
★先に「越乃シュクラ」★
〈1〉越乃シュクラ、上越妙高10:02→十日町12:32
(乗り換え時間33分。効率の良い乗り換えです)
〈2〉おいこっと、十日町13:05→長野16:01
★先に「おいこっと」★
〈3〉おいこっと、長野9:17→十日町11:41
(乗り換え時間約3時間。観光ができます)
〈4〉越乃シュクラ、十日町14:49→上越妙高18:38
↑「越乃Shu※Kura」は、お酒と音楽が楽しめる人気の観光列車です。
日によっては、行き先を変えて「柳都シュクラ」「湯沢シュクラ」として運行される日もあります。
↓「おいこっと」は、飯山線の観光列車です。
この2つは、十日町で接続します。
《東北》
【11】お座トロ展望列車&フルーティア
〈1〉お座トロ展望列車、会津田島11:55→会津若松13:24
〈2〉フルーティア福島、会津若松15:32→福島17:15
会津若松で、3つの観光列車が合流します。
「お座トロ展望列車(会津鉄道)↑」「フルーティアふくしま」そして「SLばんえつ物語」です。
★現在は水害で磐越西線で不通区間があるため「SLばんえつ物語」は運休中です。
★「フルーティアふくしま」は、冬期を中心に仙台方面を走る期間があります。
★「お座トロ展望列車」は紅葉の時期を中心に平日でも走る日があるなど不定期です。
【12】りぞしら&ストーブ列車
〈1〉ストーブ列車、津軽五所川原11:50→津軽中里12:35
〈2〉ストーブ列車、津軽中里13:37→津軽五所川原14:22
〈3〉リゾートしらかみ、五所川原15:10→秋田19:01
※2022年10月現在、水害のためリゾートしらかみの直通運転は運休中です。
津軽鉄道のストーブ列車と、リゾートしらかみに乗る接続です。
有名になったストーブ列車に乗った後で、日本海に沿って走る五能線に乗ります。
リクライニングシートの観光快速「リゾートしらかみ」は、快適です。
東京からだと日帰りで行けるのも、特に「大人の休日倶楽部パス」利用だと便利です。
「はやぶさ1号」でスタートして、最終の「こまち48」号で帰れます。
ただし、秋田駅で9分接続ですから、五能線が強風で遅れて帰れなくなるリスクがあります。(リゾートしらかみが遅れましたが、遅れを回復して間に合って東京まで帰れたことがあります)
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私が実際に乗った接続は、12個のうち【1】【2】【3】【6】【8】【12】です。
今までに、今回紹介したものより、相当強引な接続をしたことがあります。
1つ例を挙げると、
「ばんえつ物語」新津→咲花
普通列車、咲花→新津→新潟
「とき」新潟→高崎
「あさま」高崎→佐久平
「ハイレール」佐久平発
こういう離れた観光列車に乗ったことがあります。
こういう強引な乗り継ぎは、鉄道マニアでもペースは合わないと思います。
一人で突っ走るスタイルだから、強引に観光列車のハシゴができるのでしょうね。
今まで乗りまくった話はこちら↓