横浜と伊豆急下田の間を走る豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」に乗った話。
4回目の今回は、車内販売について。
ロイヤルエクスプレスの記事は5回の予定。
【4】車内販売 ←今回
【1】車両に飾られるグッズ
ザロイヤルエクスプレスの車内販売は、グッズ中心である。
理由は簡単で、ビールやワインを頼んでも、追加料金は必要ないからだ。
追加のアルコール類を含めて、料金に含まれているわけだから、買うものはグッズ類が主になる。
「ザロイヤルエクスプレス」は、豪華な列車だけあって、金色のグッズが多い。
車体の色と同じ青系統のグッズも目立つ。
高めの品としては、アルバム12000円、トードバッグ7000円、スカーフ4000円、コンパクトミラー3000円、カフス2400円。
金色に輝くロゴが入っている品が多く、高価なのもうなずける。
金色のファイル7000円、壁掛け10000円。
カッコいいなあ。これを買うカネがあるなら、乗り鉄に使うけど。
比較的手ごろな品としては、キーホルダー1000円、ボールペン600円、コースター500円、お土産用ほうじ茶1200円、ポストカード400円などなど。
このようなグッズが、車内に展示されていた。
この日は主に、多目的車両(3号車)にグッズが並んでいた。
面白かったのが、こちらのプラレール2100円だ。
結構本格的な造りになっている3両編成だ。
窓の大きさが微妙に違うから、8号車は右の車両かな。
【2】販売品目一覧
乗客には、車内販売の品目を紹介したミニパンフが渡された。
缶バッジ250円が、最も安い。クリアファイル300円は実用品と言える。
実際に使用されているコースターは500円で購入できる。
珈琲豆は、2000円と3000円が用意されている。高級なコーヒーを、自宅て飲むことができる。
輝くミラー3000円4000円なんて、オヤジ世代には縁がないぜ。
壁掛け17000円、うわ~っ。
水戸岡氏のサイン入りの品を紹介してくれたが、私は特に水戸岡ファンと言うわけではないので遠慮した。
水戸岡車両は好きだけどね。
【3】買った品物
車内販売で購入したのは、グッズが3点。
1つは、ネクタイピン1500円だ。私はネクタイを30本持っているが、ネクタイピンは2つしかない。買ってもネクタイピンをすぐ失くしてしまうもので。実用品として、金色に輝くネクタイピンを購入した。
他には、クリアファイル300円。記念になる実用品と言える。
そして、小さなピンバッジ500円も購入した。
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本来は、ここで終わりなのだけど、この日は運よく、別の品物を購入できた。
【4】THE ROYAL EXPRESSマルシェの実施
3号車のマルチスペースでは、この日、素敵な企画が行われていた。
伊豆の生産者がつくった旬の特産物を販売する「ザ ロイヤル エクスプレス マルシェ」が開催されていた。
やはり目を引くのは、果物と野菜だ。
ミニトマト、ニューサマーオレンジは、このまま食べても美味しい。
ただ、玉ねぎ、キュウリ、なすには驚いた。よほどの自信が無ければ、置かない品だと思う。
加工品・ジャムも販売している。
私が買ったのは、すぐ食べられる「声かけトマト」270円と、静岡産いちごジャム490円の2点だ。
プチプチビニールに包んでくれたのは嬉しい。
この他にも、土産物が置かれていた。
シイタケスープ680円などシイタケの加工食品だ↑。
まぐろ油漬けフレークといった缶詰も並んでいる。
特筆すべきは「塩」だ。
様々な味の塩「井田塩」が、540円で売られている。
わさび塩、桜えび塩、ベーコン塩って、スナック菓子じゃないのに(^^)/
【5】THE ROYAL EXPRESSマルシェで思うこと
このマルシェには、驚かされた。
★直営で地元の品をお届け
列車の中で、マルシェを行うのは、ほとんど聞いたことが無い。
列車のスタッフが商品を委託販売する形式のようだ。
これに近いのは、北越急行のマルシェ、予土線の車内販売、会津鉄道の車内販売くらいだ。
★採算とるのは難しそう
「塩」や「シイタケスープ」なら、長持ちするから売れ残っても、次回の運行日に販売すればよい。
しかし、キュウリや玉ねぎは長持ちしない。高級温泉旅館に泊まる前後の客は、荷物になる生鮮品はあまり買わない気がする。
目的が直接収益を得るのでなく、地元伊豆の特産物のPR、各種団体の協力の象徴というのであれば、納得できる。
地元の期待を担った列車だからこそ可能な気がする。
★バランスの取れたスタッフ
ザロイヤルエクスプレスのクルースタッフ(客室乗務員)は、一流ホテルの接客と同レベルの「上品」で「キッチリ」としていて、失礼のない接客が求められる。
ところが、野菜やジャムを売るスタッフが、上品で失礼のない接客に徹すると、面白くないし、あまり売れない。道端で漬物売っているお婆さんの方が、味わい深いし雰囲気も出る。冗談言いながら客引きするタコ焼き屋の兄ちゃんの方が、面白くて客を引き付ける。
このマルシェ担当の3人は、他のクルースタッフの落ち着きあるキッチリした接客と比べて、客に親近感がわく接客をしていた。よく考えたなと思う。(この辺は、後日まとめたい)