私は文字通り、「車内販売マニア」である。駅弁も車内販売で売っているため、駅弁も食べることはある。しかし、「車内販売マニア」ではあるが、「駅弁マニア」とは言えないと思っている。駅弁マニアの方は、私と比較にならないほど多くの駅弁を食べつくしている。
たとえばライター望月さんは、15年間で4500個も食べたそうだ。年間平均300個というハイペースだ。このような方も何人かいるわけだから、「私は駅弁マニアである」なんて、言えるわけがない。
テレビ局から、今まで2回、駅弁について話を聞きたいという申し出があったが、「私より2段も3段も上の人がいますよ」と断ったことがある。(放映まで約4時間ということで、やむなく手持ちの弁当の写真は送信したけど)
では、どのくらい駅弁を食べているのか。
そこで、私が今年2016年に、どのくらい駅弁を食べてきたかをまとめることにする。
ここで取り上げるのは「車内販売の駅弁」だ。つまり、
(1)車内販売で買った弁当だけが対象。駅の売店で買った弁当は含まない。(東京駅上野駅で売られる、閉店間際の半額弁当は含まない。)
(2)サンドイッチは、豪華な物であっても含まない。
(3)日本鉄道構内営業中央会加盟の「駅弁マーク」がなくても、車内販売の弁当なら可。
(4)「伊予灘ものがたり」「ろくもん」等、アテンダントさんが車内で料理を提供する列車は除く。「べるもんた」の寿司も含まない。
1月・・・弁当3個
【1】北国かに寿司 三種盛り1300円(北陸新幹線はくたか)
東京から大宮まで、はくたか自由席に乗った。何しろ25分しかないから、弁当を買うのは無理だと思った。ペットボトルの飲み物か、チョコボールでも買おうかと思ったら、東京を発車してすぐワゴンが来た。20分あれば、弁当も食べられると判断して、急遽弁当を食べることにした。
【2】鳥めし850円(新幹線やまびこ)
値段も手ごろで、飲み物を含めてほぼ1000円なのはありがたい。
【3】常陸牛 牛べん1050円(ひたち)
常磐線の21時発最終「ひたち」に乗って、土浦まで往復して食べた弁当。
2月・・・弁当5食
【4】栗おこわ930円(山陽新幹線さくら)
岡山の弁当「栗おこわ」を買った。山陽新幹線のパーサーは、親切で腕が良いため、気分よく食べることができた。
【5】サンポート高松幕の内 1000円(しおかぜ)
JR四国の車内販売は、昼間の短区間だけ。「しおかぜ」なら、観音寺~丸亀間限定となる。この短区間で買って、瀬戸大橋からの景色を眺めながら食べた。
【6】幕の内弁当920円(みすゞ潮彩)
山口県内だけを走る列車なのに、弁当は北九州の業者だ。何か雰囲気出なかったから、列車の中でなく、小倉からの新幹線に乗ってから食べることにした。
【7】かしわめし(おりお)1030円 (山陽新幹線)
もともと大好きな「かしわめし」、北九州の弁当だ。ホントに美味しい。
(《訂正》東海道新幹線で買ったと書いていましたが訂正します。すみません)
【8】さがみ弁当800円(小田急はこね)
寒い時にはスープは、体にしみ込んでくる。
3月・・・弁当1個
【9】さがみ弁当 800円(小田急はこね)
VSEのシートサービス最終日に利用。3月のダイヤ改正で、注文を取った品を持ってきてくれる「シートサービス」が終了した。その前日に、VSE車両のシートサービスを利用しまくった。ガラスの容器入りのコーヒー、もう飲めないのか・・・。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12143126993.html
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12143515226.html
4月・・・弁当2個
【10】小腹だから500円(北陸新幹線)
4月上旬に、血を吐いて入院してしまった。
病気は治ったが、体力がなかなか回復しなかった。15分歩くと息切れする状態だった。
それなのに、強引に北陸に出かけて「べるもんた」と「花嫁のれん」に乗ったのだった。往きに買った弁当が、これだ。午前中に「べるもんた」で寿司を食べるから、丁度良いボリュームだった。
【11】北国かに寿司 三種盛り1300円(北陸新幹線)
1月に食べた弁当を再度食べた。
5月・・・弁当0個
さすがに5月は体力的に無茶できず、遠出せずに節制した。
6月・・・弁当6個
【12】ふじさん弁当(500円)富士急行
山梨県の「富士山ビュー特急」に乗車した。予約制のスイーツも食べたが、それとは別に「ふじさん弁当」を買った。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12172453186.html
【13】岩手 牛めし1300円(東北新幹線やまびこ)
宇都宮~福島間を「やまびこ」で何往復もしたが、最後の東京行きで買ったのが、この牛めしだ。一瞬で熱い蒸気が出て驚いた。
【14】べジデリ弁当 600円(はやぶさ)
主に女性客を想定した軽く健康的な弁当だ。この弁当を買うのは3回目だ。
【15】東北福興弁当 1150円(東北新幹線)
東北各県の素材を集めた料理が、結集した弁当だ。この説明書きのように、産地が明示されていると、ありがたみがある。
【16】30品目バランス弁当 900円(秋田新幹線)
東京駅の東海道新幹線ホームの売店でも買ったことがある弁当。品数が多いから、「買って損した」と感じることはない。
【17】大人の休日弁当(津軽弁当) 1000円(東北新幹線)
二段に分かれている弁当だ。品数が多く、ボリュームもあって、これで1000円なら、満足だ。
7月・・・1個
【18】彩りおにぎりセット 360円(かいじ)
新宿~三鷹間の短時間で、ワゴンを追いかけて行って、速攻でパッと買った。甲府行の「かいじ」で買って、新宿行の「かいじ」で食べるという離れ業をやった。だって、特別快速で🍙おにぎり食べるのは無茶だもん。
8月・・・5個
【19】鶏 照り焼き重 870円(のぞみ)
8月下旬に「或る列車」に乗りに、九州に向かった。夜9時ごろ東京発の「のぞみ」なのに、弁当が売り切れずにあるのは有難かった。種類は2種類だけだったけど、贅沢は言わないでおこう。
【20】仁多牛弁当 1000円(奥出雲おろち)
トロッコ列車「奥出雲おろち」では、車内販売が「これでもか」と連続してやってくる。その中の1つが、地元の小さい業者が作ってくれた、これ。列車に合わせて作ってくれるから、温かいのには感激した。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12198246484.html
【21】さくら咲く弁当 1030円(九州新幹線さくら)
定番となった名物弁当だ。食べるのは3回目になる。多くの食材があり、飽きない美味しさだ。
【22】弁当田園シンフォニー(お茶とグッズとセットで2000円)
人吉駅の名物となった駅弁「やまぐち」による弁当が入ったセットだ。主に想定しているのは、団体客のようだが、個人客でも申し込める。
昔懐かしいお茶は、感激だ。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12195598140.html
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12196873495.html
【23】おごっつお弁当 500円(SL人吉)
おにぎりがメインの弁当だ。SL人吉で帰る素朴な味だ。
11月・・・5個
【24】小腹だから500円(はやぶさ)
【25】海鮮小わっぱ(リゾートしらかみ)
「リゾートしらかみ」の橅編成、売店で買った弁当だ。「小わっぱ」と言うように、ボリュームはやや小さめだが、いくら、カニなどは多く入っている。
【26】おばこ弁当 1050円(こまち)
秋田から「こまち」に乗った。中身は充実した弁当だ。包装紙にこういう写真があると、何か買いにくいなあ。
【27】ばんえつものがたり弁当1000円(MAXとき)
コーヒートレイの写真を撮らせてくれた販売員さんから、もっと何か買いたくて、この弁当を購入した。幕の内弁当なのだが、名前によって売り上げが変わるようだ。
【28】信州あずみ野物語(スーパーあずさ)
包装紙と弁当の名前から、牛丼弁当という中身がうまく伝わらない。販売員さんは適切な説明をしてくれて、十分理解したうえで購入できた。
12月・・・2個
【29】はこだて和牛めし1000円(やまびこ)
函館の弁当が、19時過ぎに東京を発車する「やまびこ」で売られていた。
美味しそうだったので、買って食べた。
【30】とちぎ霧降高原牛めし1200円(やまびこ)
また牛めしだ。肉の弁当は、ハズレが無いから、安心して買うことができる。
以上のように、2016年は車内販売の弁当を30個食べたことなる。
毎月2個半だから、駅弁マニアにとっては、まだまだの数だろう。車内販売を年間1000回くらい利用していると言っても、弁当はさほど多く買っていないのである。
今年2016年は、あと半月残っているが、もう車内販売の弁当を食べる予定はない。予約制の食事を食べに、飛行機で飛ぶ予定はあるけど。