最後のシートサービス~小田急VSE★後★ | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 小田急ロマンスカーVSEで、シートサービスが廃止される日に乗車しまくった話、今回は後半だ。
前回の新宿から小田原に向かった話は、こちら↓。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12143126993.html

【1】帰りの行程 
 帰りは、時間的に最後のシートサービスが行われるVSE「はこね46号」は、絶対に外せない。ただ、その30分前を走るVSEにも、乗りたい。そこで、このような切符を買った。
 
はこね44号・小田原19:20→→→→本厚木19:50
はこね46号・本厚木20:13→→→→新宿20:57
今度は本厚木で乗り換えだ。最終VSEには、やや長めに乗りたい。
この2本は、往きの下り列車が箱根湯本で折り返す運用であり、車内販売のアテンダントさんも、往きの人が乗務している。往きで買ったアテンダントさんから、また買えるのである。

【2】3本目・はこね44号  小田原19:20→→本厚木19:50 
 小田原から本日3本目のVSEに乗車した。乗車率は約30%で空いていたが、夜の上りだけあって自然なことと言える。
 小田原を発車してすぐ、アテンダントさんが注文を取りに来た。この辺は徹底していて立派だ。車内販売をキッチリ行う体制をとっているのは素晴らしい。その分、人件費はかかるけど。
 
 私が頼んだのは、「イチゴのティラミス」だ。うまそう、実際に食べて美味しかった。見た目も豪華だ。
 
 メッセージカードも、ついている。
「はこね44号」を本厚木で降りた。いよいよ営業運転最後のシートサービスVSE「はこね46号」に乗る。
  30
分近くホームで待っていたが、発車メロディは「いきものがかり」の曲になっていた。話には聞いていたが、違和感なく溶けこんでいた。

34本目・はこね46  本厚木20:13→→新宿20:57
新宿まで44分、最後のVSEを満喫するぞ。本厚木を発車して少ししたら、メニューを持って注文を取りに来た。
コーヒーのセットありますか?と訪ねたが、ガラス容器のセットならありますと言われ、私は戸惑った。マニアにガラス容器のセットが売れて、私も見ただけでマニア風だったのだろうか?()



 
  私は「いえ、食べ物のセットです」と説明して、メニューを見せてもらった。(実は往きには各座席にメニューが置いてあったが、帰りは撤去されていたのである) 
 注文したのは、コーヒーとラスクのセットだ。ラスクは量は少ないものの、美味いから好きだ。


 
  ところが、注文の品が、なかなか来なかった。私は早くカウンター(売店)に行きたかったが、品物が届いて代金を払わないと行けない。やっと来たのは町田到着5分ほど前。
 私は動きやすいように、通路側の席を確保していたから、町田で窓際の客が乗ってくるかもしれないから、テーブル出したままカウンターには行けない。
 
 
  
 結局、町田到着直前に、カゴに載った品が届いた。
 車内販売のホットコーヒーは、ちびちび飲んで味わうものなのだが、珍しく速攻で飲み干した。
 
【4】カウンターで最期の利用
 町田で窓際の客が来ないのを確認してから、カウンターに向かった。カウンターの営業は経堂駅通過までだから、あまり長い時間はない。  
 私はカウンターで「レモンサワー」310円を頼んだ。座席で飲むのが基本なのだが、お願いしてカウンター付近で、飲ませてもらった。私と同じことを考えているマニアが数人いて、別れを惜しんでいた。

 
 シートサービスそのものが、この「はこね46号」で最期を迎える。何か特別な放送でもあるのかと思っていたら、全くなかった。
 アテンダントさんも、意識的に避けていたようだ。正直残念で、拍子抜けした。

 私は最後の利用をしようと思い、レモンサワーの次にも何か買って、カウンターに張り付く予定だった。
だが、早めに席に戻ることにした。理由は3つ。
《1》私が「この列車で最後なのですね」などとアテンダントさん2人に話しかけても、ほとんどスルーされてしまった。立場上特別な対応はできないようだった。
《2》まだ営業時間なのに、片づけを始めた。最終日なので、何か片付けが多かったように見えた。
《3》小田急ファンの常連さん2人が、いたからだ。2人とも節度ある常連さんだったから、場所を譲りたくなったのだ。「よそ者」の私が邪魔しちゃいけないという感覚になった。もともと「葬式鉄」に乗りに行くのは、複雑な心境ではあったのだ。
この点については、考えることが多く、いずれまとめることにする。

 
 これで、小田急VSEのシートサービスが、終了した。都心から近くて、安く利用できて、豪華な気分を味わえる貴重な存在が、とうとう消えてしまった。ワゴン販売は残るだけでも有難いが、また寂しい想いになった。

◆今回の費用◆新宿~小田原
往復普通運賃・・・1760円
特急料金四本・・・2110円
車内販売六回・・・3370円
総計7240円