Surf’s-Up -45ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

眠れません。


最近は、この時間帯が眠れない。


May さんに教えてもらったkurt Vileを聴く。


すごくいい。


夜の帷の音ですね。


Smoke Ring for My Halo/Kurt Vile
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あるアーティストの歌の歌詞に


雨が降れば傘を差せばそれでいいが

人の心にさす傘は頼りなく

だから代わりに涙を流すのかな

悲しみにおぼれてしまうその前に


とあるんですが、


Kurt Vileの世界もこんな感じで、やりきれない思いみたいなものを

美しくてはかないメロディーに、言葉にできるんだなって。


こういう才能があれば、少しは痛みを和らげることができるのだろうか。

それとも、あまりにも多くのことを感じてしまうために、さらに疼くのか。


答えはどこにある?



相変わらずArctic MonkeysのSuck It And Seeをよく聞いている。全く飽きない。


何度聞いても新たな発見がある。


Coldplayの新曲、タイトルがすごい。


Every Teardrop Is a waterfallって。


http://www.coldplay.com/index.php


すごいタイトル。


シンセを多用して、挑戦しようという気持ちわかるけど

なんとなくメロディーが弱い気が。

メロディーが生命線のバンドなので、アルバムではグッドメロディーの洪水であることを期待する。

周りには,さぞ幸せなんだろうと言われながらも,現実はひとりぼっちになってしまった人間。

帰るべき場所のない人間。待っている人もいない人間。

結局何も残っていない「からっぽの人間」。

いったいどうしたらいいんだろうか?


最近時々頭の中に浮かんでくる、昔好きだった歌に

こんな歌詞がある。


要なしの人間なんているわけないと

神様はいつも僕に言うけれど

本当のところは口をつぐんで

誰も言おうとしないけど

気球に乗って ほこりになってゆられたい


             The Boom/気球に乗って


ソフィア・コッポラの「somewhere」を観た。

ここに登場するのも「からっぽ」の映画スター。

当たり前にあると思っていた物は,実はそうじゃなくて

自分で守り育てていかなければ結局は失われる。

それは映画スターだろうが,誰だろうが同じこと。


彼は、別れた妻のためにも、娘のためにも何もしてやれなかった。

そして何もしないまま、別れを選んだ。

何もしてやれないことほど、辛いものはない。


変わることで誰かのためになれる、そんな人生も素晴らしいと思う。

「変われない」と思っていた人間が「変わること」を決意する瞬間は本当に美しいと思う。

自分も変わらなくては,と思うから、なおのこと。


このままでは「要なしの人間」になりそうだから。


今日もまた思いを綴ろう。



Surf’s-Up
細野晴臣,38年ぶりの全曲フルヴォーカルアルバム。「Hosono House」以来となる今作品。個人的には大好きなアーティストであり,子どもの頃からあこがれの人であったが,最近の作品からはやや遠ざかっていた。


 でも久しぶりに,細野さんが歌っている,しかも全曲歌っているということで,「これは聴かねば」と思い手に入れた。アルバムタイトルに「Hosonova」とあるように,今回はボサノヴァに挑戦。これまでロック,テクノ,エキゾチック・ポップ,アンビエントetcとほとんどのジャンルに挑戦している印象を受けるが,ボサノヴァと聞くと,なんだかとても新鮮な響きであるように感じられた。


 アルバムの内容は,確かにボサノヴァテイストの曲が多いが,それだけにはとどまっていない。僕が感じたのは全編に流れるブルースのフィーリングである。脳天気に明るく終わることがなく,悲哀だとか,無常観みたいなものが底辺で河を造っている。それは,はっぴいえんど作品にも感じる物である。だから,単なるおしゃれなサウンドやムードを醸し出すだけのボサノヴァになっていない。何とも「細野サウンド」としか言いようのない,芳醇で味わい深い世界が広がっている。


 サウンド面を支えるのは,鈴木茂、林立夫、佐藤博といった昔からのおなじみの面々だけではなく,今売れっ子の高田漣や伊賀航、そしてSAKEROCKの伊藤大地など,演奏力だけでなく,創造性あふれるプレイのできるミュージシャン。なので,細野さんがやりたい物に対して,彼らが少しずつ色づけをしているような感がある。細野さんの音楽を世界観を壊すことなく彼らが再構築しているようにも見える。

 カバーが5曲でオリジナルが7曲。個人的にはオリジナルが秀逸だと思う。軽妙且つ哀愁あふれる「悲しみのラッキースター」,深みの極みといった極上のサウンドが聴ける「ローズマリー・ティートゥリー」など,アコースティックなサウンドを主体にしているが,「ロンサム・ロード・ムーヴィー」での鈴木茂のロックなギターは最高にかっこいい。若造には絶対出せないフィーリングがある。「ただいま」「バナナ追分」ではあの星野源と共作。「ただいま」は星野源のソロアルバムに収録されたヴァージョンとはまた違った側面を見せ,ムーディーな演奏と歌声を披露している。


 アルバム発売前に震災があり,一時はアルバムをリリースするどころか,音楽をやること自体に意義を見いだせなくなっていたという細野さん。でもこのアルバムを聴けば分かる。細野さんがどれだけ音楽に恋い焦がれた人間かということが。


★★★★☆(01/06/11)


トラウマ、ってものについて考える。


生まれてこの方、あまりトラウマなんて感じたことはなかった。


しかしながら、2011年に僕は3つのトラウマに悩まされることになる。




①職場で、ある人とある人が一緒にいる場面。


②「あの人」が熱心に携帯でメールしている場面。


③国道沿いにある、とあるイタリアンレストラン。



これだけ見ても、他の人は何のことだかわからないと思いますが。


この3つの光景を見かけると、脳内にトラウマ映像が浮かんできて、途端に息が苦しくなる。動悸ってやつですか。



トラウマを克服するのは、その事実を受け入れる、ことが大切だとのこと。


つまりは、事実から目を背けようとすると、トラウマとして強く意識されることになるわけで、


原因となっていることから、徹底的にダメージを受けることで、自分の中で消化できるようになるらしい。



なるほど。


それはわかるんだけどね。


わかってるさ。


でも、そんな教科書通りにいくもんか。



But all the while I was alone
The past was close behind
I seen a lot of women
But she never escaped my mind and I just grew
Tangled up in blue

その間ずっと 俺は一人だった
過去はずっと後ろに潜んでいた
たくさんの女を見てきたけど
俺の心から彼女が逃げ去ることはなかった
ますます俺はブルーにこんがらがった

 ブルーにこんがらがって/ボブ・ディラン













ふと、The Verveが聴きたくなった。アルバムはもちろんUrban Hymns。




先週札幌の街を独り歩いていた時、ふと頭の中からBitter Sweet Symphonyが流れてきた。




その詳細はここでは割愛するが、とにかく、The Verveが僕を勇気づけてくれた。




Bitter Sweet Symphony




Well I've never prayed,

But tonight I'm on my knees, yeah.

I need to hear some sounds that recognize the pain in me, yeah.

I let the melody shine, let it cleanse my mind, I feel free now.

But the airwaves are clean and there's nobody singing to me now.



今まで祈りを捧げたことなんてないが、今夜はひざまずこう


僕の苦しみをわかってくれる音が聞きたい


メロディーが輝き、心を浄化してくれたら 僕は自由を感じることができる


だけど電波は無音のまま


誰も僕のために歌ってはくれない




苦しみと喜びの交響曲 それが人生




The Drugs Don't Work




'Cause baby, ooh, if heaven calls, I'm coming, too

Just like you said, you leave my life, I'm better off dead

But if you wanna show, just let me know

And I'll sing in your ear again

Now the drugs don't work

They just make you worse

But I know I'll see your face again




ベイビー、もしも天国が呼びかけたなら ぼくは行くよ


君の言うとおり 君は僕の人生からいなくなってしまうだろう


僕は完全に死んでしまった方が良い




ドラッグはもう効かない


そいつはもっと君を沈み込ませる


僕はきっとまた君の顔を見ることができる






Weeping Willow




I hope you see like I see

I hope you see what I see

I hope you feel like I feel


君が僕と同じような見方をすることを願う


君が見ているものを僕が見られることを願う


君が僕と同じような感じ方をすることを願う




Lucky Man




But how many corners do I have to turn?

How many times do I have to learn

All the love I have is in my mind



I hope you understand


We'll I'm a lucky man

いったい幾つの角をを曲がればいいの?
どれだけの時間、学べばいいの?
愛は全て僕の中にある
君にわかってもらいたいんだ

僕は幸運な男だよ<

こんな風に自分で訳するのが好きです。

英語の歌詞はなかなか意味がわからなかったりしますが、

こうやって意味の断片でも知るとまた楽しみ方が広がります。

お時間のある人にはお勧めです。

The Verve、まさにNorthern Soul、情念のロックンロールです。

男の情念をかくも崇高に歌えるってすごいなと思います。

大好きです。





北海道で今年初のフルマラソン、洞爺湖マラソン。


景観のすばらしさで、道外からのリピーターも多い大会である。


自分も昨年出たいと思ったのだが、この時期は北海道の小学校は運動会が重なる。


しかし、今年は体育館の耐震化対策工事が入るため運動会が秋になった。


そのおかげで、出場できることになったのである。





しかし、


朝、会場でのアナウンスにびっくり。


「コースの一部で崖崩れが発生したため、フルマラソンは20kmでゴールとする」


20kmということはハーフよりも短い。当然公認記録扱いとはならない。


つまりは、走りきっても「記録無し」ということ。


そのことに異議を唱えるランナーもいたが、「記録は10kmの公認となります」とのこと。



でもさ、


これって決定的におかしい。


だって、実際走ってる距離は20kmなんだもの。


最初の10kmなんて抑えてるんだから。タイムが良いわけがない。


そりゃ最初から「10km」にエントリーしている人が有利に決まってる。




と、どうにも釈然としない中スタートした。


一応20kmを1時間28分台でゴールという目標を設定し、なんとか走ることができた。


しかし、ゴール後の対応が良くなかった。バスを待つ人で会場はあふれ、待ちきれない人はスタート地点へ駆け出す。自分は比較的早く乗れたが、後からゴールした人たちは1時間以上待たされたと聞く。


しかも、バスの中は冷房でキンキンに冷えていた。汗が急激に冷える。


駐車場へのシャトルバスでは、降りるタイミングを明確にしないまま、自分が降りるべき場所をだいぶ過ぎたところで降ろされた。


と、大会そのものに対する印象もあまり良くないまま終わってしまった。


しかし、悔やまれる。貴重なフルマラソンなのに。


でも、応援していただいてありがとうございます。


北海道マラソンでは雪辱を!

コメントの返信は帰ってきてからさせてください。

ショックな事態が発生しました。

洞爺湖マラソン、なんとコースの一部が崖崩れのため、20kmに短縮となりました。

何しに来たんだか…

最近更新が滞りがちで、皆さんのところにもなかなか行かない日が続いています。


決して、書くことが思いつかなかったりだとか、文章を書くのがめんどくさいだとか、そういうことはありません。


むしろ文章はめちゃめちゃ書いています。でも、ネットでじゃなくて、自分のノートに。


最近、いろいろ思っていることを書き留めるようにしています。


内容は実に様々で、ふと心に浮かんだ曲の歌詞だったり、おいしいカフェの住所だったり、パスタのレシピだったり、もちろん好きな音楽のことも。


なんでこんなことを始めたのか。それは「落ち着くから」です。


誰にも打ち明けられないけど、言葉にしてみたいような感情や思いみたいなものを書き留めると


自分の中ですごく整理される。ストンと落ちる。


それがハッピーなことでも、悲しいことでも、そこでは比較的冷静になれる。


それでも時々、感情の振れ幅が大きくなることが最近は増えてきました。病気なんじゃないかとも思います。が、うつを患ったことのある先輩に言わせたら「そう分析できているうちは全然問題ない」んだそうです。


理由は、いろいろあってそれが複雑に絡み合ってる感じです。鞄の中のヘッドフォンよりも複雑に絡まっています。今はそれをほどこうともしていない。ほどけるのを待っている。




話は変わりますが、一昨日、スピッツのライブに行ってきました。


本当に昔から全く変わらない。実際はステージのスクリーンなど、少しずつ大きくなってはきているんだけど、根本は昔のまま。


高校生の時に初めて聴いたときと未だに変わらない。なんだろう、この変わらなさ。


変わることも素敵なことだと思うけど、変わらないままでいることはもっと素敵なことかもしれない。


そんなことを考えました。たくさんやってほしい曲はありましたが、良いライブでした。




で、明日はフルマラソンに出場します。


緊張しているのか、昨日から全然寝られない。ちゃんと眠れたのは夜明け頃。


いよいよお酒の力を借りようかと思いました(笑)


初めての大会ってすごく緊張します。勝手がわからないから。


駐車場、更衣室、トイレの位置等々考え出したらすごく不安になる。


体調や忘れ物も気になる。


実に心細いけど、自分におまじないをかけて何とかがんばりたいと思います。


皆さんも、心の中で「がんばれ!」とちょっと思ってくれるとうれしいです。


Surf’s-Up
 Ringo Deathstarrのデビューフルアルバム。帯には「ニューゲイザー界のデススターにしてノイズポップの申し子」と書いてあるが、なんとなく違うような気がする。普通に正統派のシューゲイザーバンドだと思う。米オースティン出身であるが、明らかに英国の香りを感じさせるノイズを放つバンドである。

2010年には完成していたという1stアルバムであるが、その後バンド側からストップがかかり作り直されることになった。しかし、大胆なシフトチェンジが行われたわけではなく、プロデューサーをつけ、しっかりとしたサウンドを作り上げて勝負したいという意図があったようだ。


 で、肝心の内容であるが、この前に出たミニアルバムでもそうだったが、マナーに則って、正統派のノイズを出していると思う。 逆にミニアルバムと違うのは、ノイズをコントロールしているところ。ギターのダイナミズムに任せるままにノイズを放出するのではなく、曲調やメロディーの質に合わせたノイズを緻密に構築しているような印象がある。その結果、アルバムタイトルにあるように、色彩豊かなシューゲイザーサウンドを展開することに成功している。


 あと、曲の完成度も向上している。こちらもバラエティー感が増し、特にポップでタイトななメロディーが増えたように思う。青春ネオアコテイストのSo Highのような軽やかさ、この辺をさらに磨いていくともっとおもしろくなりそう。


 マイブラ、ジザメリあたりが好きな人なら、確実にツボに入る音。個人的には嘆美系の曲よりもIMAGINE HEARTSやTAMBOURINE GIRLのようにグイグイと展開していくロックンロールナンバーの出来が良いと思う。ボーナストラックの3曲も普通に収録されていてもおかしくないくらいの良さがある。




 ★★★★(15/05/11)