心理カウンセラーの魔法の子育て

心理カウンセラーの魔法の子育て

心理カウンセラーから見た子育てのポイントと、ただの日記。NLPやコーチング、潜在意識など、最新の心理学理論を子育てに活用しましょう。

皆さんこんにちは。
カウンセラーの佐原です。


めちゃくちゃ久しぶりの更新になってしまいました…!!が、

皆さまはお元気にされていますでしょうか?
(もう誰も訪れていないブログかもしれませんが、構わずひっそり更新するんだぜ。)

なんだかんだと3年に及んだコロナ禍もすっかり明けて、社会も生活もまた平常運転に戻りましたね。

確かに以前と同じ日常に戻りました。

でもコロナ以前と以後では何かが違うような。何かが決定的に変わってしまったような。そんな感じもしています。

みなさんはどんな心境の変化がありましたでしょうか。


我が家にもしっかりと月日は流れまして、この子育てブログの大事なネタ元である我が家の子供たちも、

すっかり大人になってしまいました。

上の娘は今、大学2年生で看護の道を志して勉強に実習にバイトにと、忙しい日々を過ごしています。

そして下の娘は今高校3年生で、仲の良い友人達とギャルの道を邁進しています(!)


「あの素朴で、愛らしかったひなちゃんが!ギャル!? 想像できへん!」と、ママ友達には驚かれますが、

 

「うん…。逆にね!」

 

とよく分からない返しでお茶を濁しております(笑)


彼女たちに来る流れを尊重して、その時々の彼女たちが最も輝く道をサポートしようとやってきた結果、

形はそれぞれ違いますが、社会を怨むことなく過度に恐れることもなく適度に甘えながら、社会との良い関係を築けているのではないかと思っています。


私たち親が勝手に期待している『純朴で愛らしい娘』という親の愛によって作られた檻をしっかり壊して、ギャルとなって外に出たのはひとまずグッジョブ!と思って、

彼女がこれから作り出す僕らの想像の外側の現実を楽しみにしております。


ほんと子供達の成長はあっという間ですね。
あっという間に大人になっていきます。

子育ての間、ドラクエみたいに「ここでセーブしておきたい!」って何度思ったことでしょうか。

「このアホで輝いている娘とのこの瞬間にいつでも戻れるように、今この場面でセーブしておきたい!」って、そう思う瞬間がいくつもありました。

でも勿論、そんなことができるわけもなく。

彼女たちの無邪気さやアホさは失われていきます。


いつだったか、コロナ前のある時期。

おそらく下の娘が小6位だった頃。

上の娘が思春期に入ってつれない感じになっていた時期に、あぁ。いよいよこの親子の蜜月の温かい時間が終わるんだなと、淋しく思った時期がありました。


波が引いていくように、家庭にあった愛をぶつけ合うような温度が失われていく。

無邪気さと愛らしさに包まれた丸っこいエネルギーが引いていく。

あぁ。終わるんだなと。


そこである夜、下の娘を夜の散歩に誘ってみたんですね。「ひな散歩行こうか?」と。

その頃は、まだかろうじて懐いていた下の娘は「うん。行く!」と、子犬みたいに尻尾を振ってついてきました。

そして2人で、まだ子供たちが小さかった頃に住んでいたマンションの5階に上がって、ここで自転車乗れるようになったな、とか、一通りの思い出を語りながら、一緒に月を見て。

それからよく砂場遊びをした公園に行き、ほんの束の間、月明かりの元で一緒に昔を懐かしんだのでした。

それが僕の中での最後の儀式でした。


それからしばらくして蜜月の時は終わり、下の娘は何を言ってもつれない感じで「うん」と生返事しかしなくなり、心が通わなくなっていきました。

しばしさようならと、そんなことを思いました。


そして今、彼女はギャルとなり、謎の花を咲かせています(笑)

そして逆に、上の娘の反抗期が明けて、女子大生の感性と知性を持って、以前より高度な笑いとツッコミをもたらしてくれるようになりました。


子育てって面白いですね。

その時々に感じられるもの、見せてくれるものの表情が違っていて、とても色合い豊かだけれど、決して後になって取り返すことができないもので、

それがなんだか儚くて、良いんです。

同世代の反抗期の娘2人を持つお父さんと、「僕ら…。もう居場所ないよね? 今、何のために生きてる?」とかって、自虐話をしていたのも楽しかった。(彼は犬を飼うことで乗り切ったようです(笑))

僕も48歳になって、以前には無かった公的な意識も大きくなってきました。

子どもたち同様に、今しかない心根を生きていこうとしています。

みなさんには長い間見守って頂いて、本当にありがとうございます。

これからもちょくちょくご報告や面白ネタを提供しつつ、他にも記事を書いて行こうと、やっと思えるようになりました。

今後ともどうぞよろしくお願いします。

追伸
インコのソラは変わらず元気です。コロナ禍の真っ只中にもう1匹増えています。

 


 

皆さん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

とんでもなくご無沙汰しておりました。

お正月の、「普通ここで、あけましておめでとうでしょ!?」というタイミングまで逃してしまいまして、


もう、こうなったら、「旧正月に合わせるしかない!」と思って待ち構えておりました(笑)

ということで皆様、明けましておめでとうございます。この春節、いかがお過ごしでしょうか…。


ほんと、なかなかブログを更新できてなくてすみません。

コロナ後の人生をバージョンアップできるように、いろいろと仕込みをしておりました(今も途中です)


様々なインプットと技術向上。そして自分の内面にいろんなセラピーを試しては、古い観念やパターンを解消しまくっております。新しいバージョンに更新させております。


この作業はもう少しかかりそうですが、本格的にコロナが明ける頃には、僕の充電期間も晴れて終了!となって欲しいものです。


そしてその頃には新たな角度で皆様のお役に立つことができればと思っております。

もうしばらくお待ち下さい。



さて、子育てブログということで、うちの子供たちはどうなっているのかというと、

もう高2と中3なんです。

思春期です。

こうなると子育てと言っても、ちょっとテイストが変わってきますよね。

2人は勝手に元気にやっております。



高2の娘は、ちょっとした瞬間に「あぁ、学校が楽し過ぎる…」と言葉がにじみ出るほどに、人生を楽しんでおります。

そんな強度で光を発しているならば、親としては特に言うことはないですね。

ジャニーズのDVD見てる時の輝きなど、眩しすぎてほんと鬱陶しいくらいで、ほんとやめてほしいです(笑)



一方、中3の娘は今、受験生なのに、21時頃に「ちょっとウォーキング行ってくる」というバレバレの嘘をついて夜な夜な家を抜け出しては、こっそり友人と待ち合わせて夜の深話しをするという、昭和の不良みたいなことをやっております。


昨夜、僕は妻に車でオフィスに送ってもらっていたのですが、すると途中、立ち話をしている娘を見かけ、

 

「あいつ!何がウォーキングやねん!」となりましたが、


僕らに気づいた娘は「わーい」と笑顔で手を降って来て、僕もつい笑顔で手を振り返してしまいました(笑) 間違えました。

何ええ笑顔しとんねん。



最近の子は凄いですね。

受験ですら彼女達を深刻な世界観に持っていくことはできないんですね。これには驚きました。


「いやいや、そこはもっと強く言い聞かせて強制して人生の大変さを叩き込むのが教育であり、親の役目でしょ!」

という考え方もあるのでしょうが、僕はちょっと違う可能性を見ているんですね。


大人がどう言っても抑制しきれない新しい彼女たちの光の強さが、古い社会に残ったままの重さや働くことの中にある不要な被害者意識を脱色していくことにこそ、未来の希望はあるのではないか?と、なんとなくそんな予感をしているんです。

あの屈託の無く手を振る力こそが、これからの社会に価値を与え、そして社会に助けられていく力ではないかと、


古い僕らが彼女たちに社会の厳しさを教えるよりも、彼女たちの屈託のない明るさと軽さが、古い僕ら無意識の中にある深刻さや恐れを笑い飛ばし、塗り替えて行くことこそが、人間の意識の進化の方向性ではないかと、


なんとなく、そんな気がしています。



なので、彼女たちが「今ここ」に自分の源から立ち上がってくるエネルギーのポジティブさにどこまでつながり続けられるか? 今はまだ切れていないか?と、僕はそこだけを見ています。


受験や就職など、様々なイベントが人生にはありますが、どこまでこのソースエネルギーにつながり続けられるでしょうか。

これからもそこをよく見守り、そこを支援して行こうと思っています。


ということで、今のところ娘たちは機嫌よくやっております。


完全にプライベートの近況報告になってしまいましたが、ここの読者さんは娘たちの幼児期から見守ってくださっている方もいらっしゃいますので、こうしてご報告できてよかったです。


ではでは。読んでいただきありがとうございました。

 

お久しぶりです。カウンセラーの佐原です。

 

お元気にされていますか? 僕は今ちょっと新しいプロジェクトに熱中していて、ブログは休み気味ですが、いつか形にしてまた違った角度でも貢献できたらと思っています。

 

そして今日、久しぶりにこうして文章を書いているのは、あれです。

 

ワクチンです。

あれって、よく考えてみると結構難しい命の選択ですね。

なので、しっかりと情報を取って納得の行く選択してほしいなと思って記事にすることにしました。

 

 

というのも、最近何人かの人とワクチンについて話をすることがあったのですが、話している中で、あれ?って思うことがあったのです。

 


それはワクチンのリスクの評価についてのところです。

そこは皆さん結構勘違いしている方が多いんじゃないかなと思ったので、そこだけちょっと訂正させて欲しいのです。

 


その上で、ご自身でリスクとリターンを天秤にかけてもらって、納得の行く判断をしてほしいなと思っています。

この件に関してはどっちが正解とかは無いので(それは今の時点では誰にもわからないし、個人の健康状態にもよる) ただ今取れる情報をちゃんと取って正しく理解して、自分の納得の行く選択をしてください。

この文章がそのために少しでもお役に立てれば幸いです。

ではここから本題です。


ワクチンのリスクというと、先日話していた友人もそうだしテレビでもそうですが、

 

接種後の発熱とかじんましんとかアナフィラキシーショックとか、あるいは元気だったお父さんが接種後に死亡したとかが話題になっていますけど、リスクの本質はそこじゃないんですね。

ワクチンというのは体内に異物を入れてそれなりに負荷をかけるので、一定数の人にそういう症状が出るのは当たり前だし、ワクチンとはそもそもそういうものです。

今回のワクチンでリスクとしてちゃんと見ないといけないのはそこではなくて、

問題は、

mRNAワクチンという10年以上前に発見されていながら、ずっと承認されてこなかった最先端の遺伝子技術を使ったワクチンを、今人類が初めて試していて、

現在治験中なので、その後の人体への影響は医師であろうと科学者であろうとまだ誰にも分からない、というところにあります。


この「分からない」というところがワクチンの一番のリスクであり、判断材料に加えないといけないところだと思うんですね。


(不妊になるというデマが流れていたという言われ方をしていますが、確かに「不妊になる」と断定するのは今のところデマですが、逆に「不妊にならない!大丈夫です!」と断定するのも治験中の今はデマにすぎず、現時点では誰も分からないというのが正しいということです)


リスクという言葉は「危険」と訳されることが多いですが、本来は「不確実性」つまり「わからない」という意味合いが大きい言葉なんですね。


まさに今回のワクチンはそれで、遺伝子系テクノロジーの人類初の試みなのでその「分からない」が、これまでのワクチンよりも遥かに大きいということです。

なので、

自分がコロナにかかったり、あるいは人に染してしまうかもしれないというリスク VS ワクチンによる未来の人体への影響が分からないというリスクを天秤にかけて、自分で判断しましょうね、ということになります。


判断基準としては、「自分はどっちなら受け入れられるか?」というところを基準にすれば分かりやすいなと個人的には思っています。


例えば、自分がコロナにかかってめっちゃ苦しい思いをするとか、あるいは最悪、死ぬ。

 

もしくは大切な人(例えば親)にうつしてしまう、ということがあったと想像するとどうでしょうか? 

ワクチン打ってたらこうなっていなかったかもしれない(打ってもそうなってた可能性ももちろんある)けど、これもワクチンを打たないことを決めた自分の選択だからと納得できますでしょうか?

もしくは、

これも最悪の想像ですが、ワクチンを打って仮に10年後になにかワクチン由来の病気を発症するとか免疫疾患が生じたとか、生まれた子供になにか影響が出たとして、でもこれもワクチンを打つと選択した自分の責任だからと納得できますでしょうか? 国を恨んだり製薬会社を恨んだりせずにいられますでしょうか?

ということですね。

自分はどっちなら納得が行くか?どっちも嫌だけど究極の選択として考えるとどっちなら受け入れられるか?、と自分の心に聞いて判断してくださいね。

まあ、どっちを選んだところで特に違いはなくて、どっちも大事には至らなかったという未来であってほしいし、そうなると信じたいですが、

よく考えるとこれってほんと酷な命の選択ですよね。



さて、ここからはもう少し判断材料になる数字や情報を加えて行きます。

前者のコロナで苦しむリスクは数字的にはこんな感じになっています。

コロナの陽性になったとして、その結果の内訳は

40代 無症状93% 軽い治療で治った人7.2% 重症化した人0.025% 死者0.09%


30代 無症状94% 軽い治療で治った人6.4% 重症化した人0.025% 死者0.004%

高齢者のリスクはもう少し上がるので、これに高齢者にうつしてしまうリスクというのが加わる感じですね。


先日医師390人がワクチン接種中止を求める嘆願書を厚生労働省に提出して、それがサンスポ以外に全く取り上げられないということがありましたが、
https://www.sanspo.com/article/20210624-IOQJULJCVRMBXMZXIDJG6SDUHA/

その中での医師たちの主張

 

「死亡率が非常に低く、感染者の80%が軽症にもかかわらず、安全性もまだ分かっていない遺伝子ワクチンを国民全員に接種させる必要があるのか疑問だ」

 

というのも、数字を見ると確かに真っ当な意見とも取れますね。


そしてワクチン有効性95%という数字の意味もしっかりと理解しておきましょう。
こちらは読売新聞記事です
https://www.yomiuri.co.jp/column/naruhodo/20201204-OYT8T50072/

95%という意味は「100人がファイザーのワクチンを接種したら、95人には効いたけど、5人には効かなかった」ということはなくて、

ワクチンを摂取していないグループでは約2万人中162人が発症したが、接種したグループでは約2万人中8名しか発症しなかったということだそうです。

ワクチン接種者の発症者は摂取していないグループの20分の1だった。つまり95%有効だと。

でも、これって2万人という母数を加えて見ると印象はだいぶ変わってきますね。この実験ではということですが、そもそもワクチンを打たなくても99.19%の人は発症しないということになります。

それがワクチンを打つと、99.96%の人が発症しないとなる。

その差は約0.8%です。

つまり99%の人は打っても打たなくても一緒ですが、0.8%の人の命が救われる。

それは微々たる違いに思えるが何十億人のワクチン接種となると0.8%の違いであってもたくさんの人命が救われる。医療とはそういうものだ、と。

そういうことのようです。


次は、ワクチン接種後の長期的なリスクについてを見ていきましょう。

英語の記事ですが以下のようなものもあります。

「MITの科学者:Covidワクチンは「10年から15年」で病気を引き起こす可能性があります」
https://rairfoundation.com/mit-scientist-covid-vaccines-may-cause-diseases-in-10-to-15-years-exclusive-video/

MITの科学者がインタビューに答えて、自己免疫疾患や神経変性疾患やパーキンソン病やアルツハイマー増加のリスクを指摘しています。

「10年後に人類は驚くことになるだろう」とか言われると怖いですが、まあ1人の科学者の見方であり、可能性であって今の時点では誰にもわかりません。

人体というのは様々な未知なファクターが影響し合っているもので、未だ多くの病気はその原因すら解明できていないようなものです。

 

なのでワクチンの実際の影響は理論やメカニズムだけでは分からなくて、実際に治験で人体実験してみて結果を見るしかないんですね。


そして、それで分かる結果も当然、すべての人に同様の影響があるという訳ではなく、何かの病気のリスクが何%上がったとか下がったとか、そういうものになります。

逆にもしかしたら予想外の良い影響というのも考えられます。

別の病気のリスクも一緒に下がるとか、頭が若干良くなるとか(笑) とにかく良いも悪いも影響が分からなくて、今全人類が治験に参加中ということですね。


また、こちらの動画では苫米地博士がワクチンのメカニズムと優秀さと同時にリスクを解説してくれています。
https://www.youtube.com/watch?v=KZTVjlUMuUc&t=1s

前半のメカニズムの解説は難解過ぎるので、リスクのところを見るには5:43くらいから見ると良いです。

出来すぎくらい素晴らしい効果のワクチンだけど当然リスクはあって…と、そのリスクについて解説されています。

体内に入ったmRNAは3,4日で分解されるから長期的な影響は無いとよく言われていますが、それとは別のところで不可逆的な変化、長期的な変化も起こるということですね。


mRNAワクチンは技術としては10年以上前に発見されていながらずっと実用化されてこなかったのは、その辺りの影響が分からなかったからということのようですね。



でも今回の人類全体を使った治験の結果、このmRNAワクチンという医療テクノロジーが安全だと分かれば、その後はガンなど様々な病気にも応用できるので、大半の病気が消滅するという明るい人類の未来もありえるようです。


まあ、僕としてはそこまで望まないので、どっちを選んでも大差なくて、どっちも大丈夫でした…くらいであってほしいと思いますが、

ひとまずある程度の情報は得た上で、もしもの時には誰を恨むこともない、後悔のない選択をしたいですね。


あと第三の選択肢としては

 

「選択を可能な限り後回しにして、打つにしてもいっっっっちばん最後の方で打つ」というのもあります(笑)

(これは無意識に選んでいる人が多いんじゃないかな)



いずれにせよほんと大切なことですから、これを読んでいる皆さんには「なんとなく…」とか、「職場の同調圧力で…」とかではなくて、自分の納得の行く選択をしてほしいと思いました。

あと個人の選択の自由が尊重されて、どちらの選択も尊重される社会であってほしいですね。

僕の見るところではそこは戦時中に比べたら随分尊重される世の中になってるんじゃないかなと感じています。

生物というのは多様性こそが生存戦略ですからね。大多数がAを選ぶからという理由だけで、本能的にBを選びたくなる人が存在します。

Aが間違いだったときにBが生き残るので、そういう役割を担うタイプの人がいるんですね。

 

そういう人を「天の邪鬼」と言いますが(笑)それも生物の生存のための大切な役割を担っているのです。

なので論理でこっちが正しいと思うからと言って、反対を責めることなく違いをそのまま尊重して行きたいですね。

ではでは、長くなりましたがみなさん、良い選択を!

 

 

皆さん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

 

東京に来ています。

 

すっかり春ですねー。

 

今日は暑いくらいです。



さて、前回、前々回とパートナーシップについて書いてきました。

 

パートナーシップが上手くいくと家庭に癒やしの装置を手に入れたも同然なので、とても生きやすくなるので、是非ともマスターしていただきたいテーマでした。

 

具体的には、

日々生活しているだけで、お互いに不満がスタンプカードに貯まって行ってますよ、というお話と、

 

 

 


スタンプを解消するにはIメッセージという、お互いの心を開き合うコミュニケーションがカギになりますよ、というお話でした。

 



読んでみられていかがでしたでしょうか?

「そう言われてみると、私は夫と時々Iメッセージで気持ちを出し合う時間を取ってるわ…」という方もいらっしゃれば、

「頭では理解したけど難しいなぁ」という方も多いかと思います。

そう。これが結構難しいんです。

 

カウンセリングで夫婦関係のセラピーが必要なケースでは必ずと言って良いほど、夫婦のどちらか一方(もしくは両方)が、Iメッセージが苦手で使えないという問題を抱えています。


あるいは、こちらが心を開いてIメッセージで伝えても、相手はYouメッセージで否定しか返ってこないから、もう私もYouメッセージでしか話したくない!という状態になっています。


確かに、相手にIメッセージで気持ちを交換し合うようなチャンネルが無ければ、

こちらが一方的にIメッセージを発しても、Youメッセージが返って来ず、その結果、余計に腹が立ってスタンプを貯めてしまうのとがあります。



特に男性は、そもそも自分のセンシティブな感情に繋がった経験がない方も多いものです。

心の奥底にある恐怖や悲しみを怒りにすり替えて誤魔化しながら、強さを保ってなんとか「男らしく」生きてきたわけです。

 

そういった人は、こちらがIメッセージで気持ちを伝えて、あなたはどう思うの?と聞いても、

はぐらかしたり、不機嫌になったりして、本心を伝えてくれません。

そうなるとこちらとしても、相手の本心につながれない寂しさを感じます。

一緒に生活していても深い部分では常に1人であるような孤独を感じます。(こういう女性が本当に多い)


Iメッセージが使えない人というのは、自分の奥深くの気持ちにつながってしまうと、これまで溜め込んださまざまな恐怖や悲しさに触れてしまうので、無意識にそれを避けてしまうのですね。

メンタルブロックがガッチリと固めてしまっているので、なかなかこちらが働きかけても心をほどくことはできません。



こういった夫婦の心の距離をテーマにセッションを行う際、ご本人(多くの場合は夫)に改善する意図があればセラピーで変化を起こすことができます。

ずっと身体の奥に隠し持っていた弱さや、自分の弱さが明らかになることに対する恐怖や淋しさ、などにアクセスして開放すると、身体がゆるみ、自分の本心につながることができるようになります。


そうなると表情も雰囲気も変わり、それに伴って周りの家族や人間関係が劇的に好転することがよくあります。なにより本人が生きるのがとても楽になります。


でも自分は悩んでいるけど、Iメッセージで語れない夫本人は特に困っていなくて、改善するつもりもないという場合は難しくなります。

今この記事に書いているような問題が起こっていることを理解してもらって、本人が改善しようという気持ちになるまで、気長に待つしかないんですね。残念ながら…。

どんなセラピーも本人の許可なしに、変化を起こすことはできないのです。



【パートナー選びに役立ちますよ】


以上のような心の距離を縮められない夫婦や恋愛関係をたくさん見てきて思うのは、

この「Iメッセージ」というテーマをパートナーを作る上での試金石として使うと良い、ということです。


例えば、子育てブログなので子供を育てる親の立場として見てみましょう。

うちの娘にも彼氏ができたとしましょう。


あるいはもう少し時が経って、結婚相手を紹介されたとします。

その時に相手を見る基準の1つとして、


「この人はIメッセージを使うことができるか?」

「あるいは二人はIメッセージで語り合うチャンネルを持てているか?」

という所を見るのはとても大切です。


つまり何かトラブルやすれ違いが生じた時に、この人はより深く、自分の本心を見つめられるような誠実性と、それを相手に向かって開くだけの勇気と正直さを備えているか?という部分を見るわけです。

そこさえしっかり持っていれば、お互いに今は若くて未熟でいろんな壁にぶつかるだろうけど、その度に一緒に話し合って成長していくことができるでしょう。


でも、すれ違いの際にIメッセージができない、つまり自分の心を見つめて開くことができない人や、表面的なところで誤魔化したり逃げたりする人は、遅かれ早かれ必ず結婚生活に問題が浮上します。


ほんと確実に何か出てきます。

なので、今パートナーを探している人や、やがて我が子のパートナーと出会うことになるご両親も、この「Iメッセージで語れる誠実性を備えている」という点を基準にしていただくと良いなと思います。

 


【恋人ができない問題も原因はここにあります】


そしてもう一つ、これは子育てブログのテーマからは離れますが、このIメッセージというアイデアは恋人が欲しくてもなかなかできないというケースを見る場合でも役立ちます。

 


婚活中の方や恋人ができないという悩みは、お持ちの方には、

パートナーとIメッセージで語り合うイメージをしていただきます。


そこで抵抗なくお互いに心を開きあって気持ちを出し合っているイメージができる人は、

無意識の中に、パートナーシップという『型』が既にできている人です。


自分の隣にちゃんとパートナーが座る専用のイスが用意されている状態です。

 

そのためちゃんと出会いを求めて行動していれば、やがて誰かがそのイスに座ります。(イスはあるけど、お父さん(お母さん)が座っちゃってるというケースもありますが、それはまた別のお話)


彼氏ができない彼女ができないというクライアントさんの中には、パートナーと心を開いてIメッセージで語り合うイメージができなかったり、

無理にイメージすると、心理的な抵抗にあって恐怖を感じたりする方もいらっしゃいます。

その恐怖がどんな原体験から来てるのかを見て、解消すると、Iメッセージの関係性がイメージできるようになり、パートナーシップの型が備わることになります。

自分の隣にパートナーが座るイスができた状態です。

こうやってIメッセージというイメージをリトマス紙のように使ってパートナーができない原因を見つけたり、解消したりすることができるわけです。



I メッセージで心を開いて内面を語り合う関係性というのは、パートナーシップの究極の「型」のようなものです。

この型を最初に作っておくと、自分の隣に目に見えないイスができ、そこに誰も座っていなければ、やがては誰かが座るわけです。

 

パートナーを求めているのにできないんだよな…という方は相手と親密にIメッセージで気持ちをシェアする場面をイメージして、パートナー用のイスがあるかどうかを確認してみましょう。



【まとめ】

ということで、前回Iメッセージのお話ができたので、ここぞとばかりにIメッセージの学びを深めていただきました。

この技術をもとに今のパートナーとの関係性を振り返ったり、

やがてくる我が子のパートナーを見る視点として使ったり、

自分にパートナーを作る心の型が備わっているのかをチェックしていただければと思います。

ではでは、今日はここまでにしておきましょう。

 

お付き合いありがとうございました。

 

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はい。みなさん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

 

桜の開花宣言があったようですね。春です。

 



僕はというと、確定申告を頑張るつもりがコロナの影響で締め切りが4月に延期されたと知って、今は束の間の開放感を味わっております(先延ばしにした)



さて、今日は前回の続きで、

パートナーシップや人間関係を快適に長続きさせるコツです。



前回はムカッ!っとする度にスタンプを貯めている自分の心に気づきましょうというお話でした。

そして今日は、スタンプに気づいた上で、それをどう解消して行けば良いのか、というお話です。

人間関係やパートナーシップが上手で安定している人って、例外なくスタンプを減らすのが上手なんです。

外から見ていても、「あ、この人、今スタンプ解消してる!上手だな~」と感心することがあります。



覚えておいてください。

パートナーシップが長続きしたり、

人間関係が上手な人は例外無く、スタンプ減らしの達人です。


逆にスタンプを減らすすべを持っていない人は、人間関係において最終的には被害者のポジションを取ることになります。

そして代わりに吐き出しやすい身近な家族やSNSなどに吐き出すか、人と心理的に関わることをやめてしまいます。

それは大変もったいないことですね。

ということで、今日はスタンプを減らすすべを身に着けましょう。



【YouメッセージとIメッセージ】

スタンプを減らすポイントは、スタンプが3つくらい溜まってきたところで早めに相手に伝えることです。

それには慣れていないと最初は勇気が要りますが、そこはまあ、訓練です。(スタンプが多く貯まるほどに怒りのエネルギーが高まって、相手に伝えにくくなり勇気もよりたくさん必要になるので、早めに手を打つのがポイントです)



では具体的にイラッとした事実をどのように相手に伝えると角が立たず、スタンプ解消につながるのでしょうか。

その際にとにかく意識してほしいのが、Iメッセージ(アイ・メッセージ)です。

相手へのメッセージの伝え方には、You メッセージとIメッセージの2種類があります。



Youメッセージは主語が「あなた」になっているメッセージです。

例えば、

「なんで(あなたは)片付けてくれないの?」とか

「(あなたは)テレビばかり見て私の話し聞いてないよね?」というようなメッセージです。

 

これ、普通は言ってますよね。

ですが、このタイプのメッセージは相手への攻撃になってしまうので、だいたいの場合こじれます。

仮に黙って受け止められたとしても、それは相手が気持ちを飲み込んだだけであって、攻撃されたという事実はモヤッとした不満となって相手の中に残ります。

つまり相手の心の中にあなたに対するスタンプが増えてしまったということです。

これは避けたいところですね。



せっかく伝えたのにスタンプが減らないどころか、むしろ相手の中に増えてしまうのです。良くても、自分から相手にスタンプが移動しただけです。



お互いの間をスタンプが行ったり来たりしながら徐々に増えていく。それが仲違いしている夫婦間でよく起こっていることです。

(余談ですが、そのためカップルカウンセリングでは、カウンセラーの元でお互いに溜め込んだスタンプをカウンセラーに向けて吐き出してもらうことで、整理したり誤解を解いたり感情処理したりして、両者のスタンプを減らすことをやっていきます)


そしてYouメッセージの中でも特に「なんであなたは…」という「なんで?」や「どうして?」という疑問符を付けたYouメッセージには注意してください。

その言葉は相手の脳に問いを投げかけているので、相手の脳はそれに反応して勝手に言い訳を検索して、応答します。

このタイプのメッセージは疑問文である構造上、相手から自分の正当性を主張するような反論を引き出してしまうのです。

そのため当然ですが、相手からは言い訳が導き出され(本当はこちらが引き出しただけなのですが)それに対して、こちらは言い訳ばかりして誠意がない!と腹が立ってくるのです。

ということで、Youメッセージには注意です。

 


【Iメッセージは正直に自分を開く言葉】

ではどうすれば良いのか?

そこで出てくるのが「私」を主語にしたIメッセージです。

私はこう感じる。本当は私はこう思っている、という形のメッセージです。

「そういう言い方されると私は否定されたように感じて悲しくなる。」

「お願いしても服を片付けてくれないので、私は自分を否定されてるように感じて悲しい。」

というようなメッセージです。

そうすると、相手は「ごめんごめん、そういうつもりじゃなかったんだけど…、気をつけるね」と、素直に謝りやすくなります。

Iメッセージは自分の感情にベクトルが向かっているので、それが鏡となって、相手も自分の気持ちにベクトルを向けやすくなります。

つまり反省を促してくれるわけです。

相手も自分の気持ちに正直になった結果、「あ、傷つける意図は自分にはなかったな。でも確かに不注意だったな。そんな気持ちにされてたんだ。ごめん…」というような優しい気持ちを引き出すことができます。

相手を否定するのではなく、お互いに自分の心に意識を向けて正直な気持ちをより深く開き合うことを通じて、最良の関係性を模索していくようなコミュニケーション。

これを可能にするのがIメッセージです。

Iメッセージで心を開いて正直な気持ちを伝え合うことで、お互いに貯めてしまったスタンプを早めに解消することができます。

繰り返しになりますが、パートナーシップや夫婦関係のコツを一言で表現するとすれば、それは、

お互いに早めにスタンプに気づいて、早めにスタンプを減らす

ということに尽きます。

周りの人を見てみると、人間関係をフラットに快適に保っている人って、上手にそれをやっていませんか?

例えば、

「あのね。批判するつもりはないんだけどね。むしろあなたとこれからも仲良くして行きたいと思うから言うんだけど、怒らずに聞いてくれる?」

とか、そんな前置きを上手に使いながら、Iメッセージを使ってその都度スタンプを解消しているコミュニケーション上手な人が周りにいませんか?

その人は、早めにスタンプを解消することが当たり前になっているんですね。

モヤっとした気持ちを溜め込みすぎて怨念にまで発酵させる前に、Iメッセージで解消している。見事ですよね。

このIメッセージを使うには自分の不快感と向き合う「正直さ」も必要ですし、それを相手の前で開示するには「勇気」も必要です。

どちらも意識して養っていきましょう。

そしてIメッセージを使う際に、意識して欲しいポイントが2つあります。



【心が開いたタイミングに使おう】

1つは、スタンプを押す瞬間、例えばダンナが靴下を脱ぎ捨てたその瞬間にはIメッセージを使わないということです。

Iメッセージは内面を開示するとても繊細なセラピー的なコミュニケーションです。

なので、お互いが親密になったり正直に深い話ができるようなあらたまったタイミングに伝えるようにしてください。

そのような精神的な時間を作るのがポイントです。

そして、場合によっては、先の例のように前置きを伝えましょう。

「あなたとずっと仲良くしたいから言うのだけど、聞いてくれる?決してあなたを責めたいわけじゃないよ。」

そう言うことで、相手もあなたが軽口ではなく、ずっと考えて温めてきた気持ちを話すのだと思ってその場に敬意を払ってくれます。

日常的な場から、精神的な特別な場へと一度空間をリセットしてくれます。

そしてもう1つのポイントは、意図です。

Iメッセージで伝える意図は、相手への攻撃でも批判でも憂さ晴らしでもなく、

相手とより深い信頼関係を築くために、

そして自分も相手もどちらも被害者になることのない心地よい関係を築くためなのだということに設定してください。

そうしないと、例えば先のIメッセージ

「お願いしても服を片付けてくれないので、私は自分を否定されてるように感じて悲しい。」

これも、自分が被害者になることで相手に罪悪感をもたせるような、裏のコミュニケーションになりかねません。

そのため、意図をしっかり設定してください。

どちらも被害者になることなく、我慢することのない風通しのよい関係でいたいから伝えるのだと、その前提がとても大切です。

 

 

【目指すべき関係性】

いかがでしたでしょうか。

こういうお話をすると、なるほど…となる反面、なんかいまさら恥ずかしいな…という声も多いものです。(とても分かります(笑))

そこで、まずはIメッセージでお互いの本音を出し合う関係性を長期的な目標のイメージとして持ってください。


普段はお互い気恥ずかしいからおちゃらけていたとしても、いざという時は、どこかのタイミングで、お互いの思っていることをより深く誠実に開き合えるような関係。

そこを目指そうと、まずはイメージを設定しておきましょう。


相手と真剣に向き合った時の「自分への正直さ」や「相手への誠実さ」の強度さえ確かなら、普段はどんなにおちゃらけていても「こら!」とか悪態ついていてもパートナーシップは大丈夫です。夫婦は安泰です。

心は何重にも機能していますので、一番深いところで強く信頼関係が結べていたら、表面的には様々な遊び方ができるのが面白いところです。

そしてこの表面の言葉遊びの軽さと、真剣に向き合った時の心の正直さや深さ。その距離が大きいほどに夫婦やパートナーとの信頼関係は深まっていきます。

意識してみてくださいね。

難しければ、パートナーにこの記事を読んで頂いて、「で…。私にスタンプ押して無い? いま何枚目?」と聞いてみてください(笑)

この記事がお互いのスタンプ解消のきっかけになれたら幸いです。

 

 

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はい。みなさんこんにちは。
カウンセラーの佐原です。

3月になり、温かくなってきましたね。
みなさまお元気にされていますでしょうか?


うちではペットのイモリたちも、水苔の中に潜って冬眠してたかと思うと、顔だけちょこっと出していたり、

暖房の温かさに「春が来た!」と勘違いしてノソノソ出てきては、「あ、違った!」となってまた冬眠したり、

なんだかんだと元気にやっております。

 



そして僕もいろんなことに手を出してはとっ散らかしつつ、楽しくやっております。

最近、僕周辺で最もホットな話題は↓こちらに書きましたがVRですね。

 

 

 

クライアントさんとのセッション後、1時間くらいずっとVRの未来の話で盛り上がってしまいます(笑)


さてさて、さてさて、

ここから大きく方向転換いたしまして、今日は「パートナーシップや夫婦関係を良くするコツ」についてお話します。



良好で長続きする夫婦関係やパートナーシップについて、真面目に勉強する機会ってなかなかありませんよね。

そのため皆さんそれぞれに自分流のやり方でパートナーとの関係を築きます。

その結果、当然ですが、自然に上手く行く方もいらっしゃれば、何度やっても同じパターンで上手く行かない方もいらっしゃるわけです。

皆それぞれ自己流で上手く行ってる場合は良いのですが、自己流で失敗してしまっている場合は、なんだかもったいですよね。学校で教えてくれたら良いのに。

パートナーとこう関わると良いよ、という基本を学んだ上で「それがどうしてもできないんです!」という場合は心理的なブロックが発動していますので、セラピーの出番ですが、

夫婦関係の基本を学んだだけでスルッと関係性がよくなるケースも多いものです。

今日はその基本の部分をお伝えしますので、是非マスターしてくださいね。



【最高の癒やし装置としてのパートナーシップ】



夫婦関係や男女のパートナーシップというのは、お互いが尊重してねぎらい合って、お互いの間を愛とねぎらいが巡り合うようになると、そのご家庭はもうパワースポットのような場の力を持ちますね。

ちょっと嫌なことがあって疲れて帰ってきても、何かミスをして自信を失って帰ってきても、祝福された家庭の夫婦関係の中で充電されて、またエネルギー満タンになって翌朝を迎えることができます。


家族という場が「癒やしの力」を宿した状態ですね。


これ最強の家族です。パートナーシップによってエネルギーが増幅するということです。


でも、逆に夫婦やパートナーシップに愛が巡っていなかったり、ギスギスしていたり、お互いが減点モードで相手をジャッジするようになっていたりすると、一緒にいるだけで消耗して気力が枯れていきます。

そしてその上、朝が来るとまた働きに出て、仕事にエネルギーを捧げなければならないのですから大変です。


そして、これは子供達にとっても同じことです。


両親がお互いを尊重し祝福し愛情が巡っていると、その肯定的なエネルギーに満ちた磁場の中で子どもたちは心のパワーを充電することができます。

そして、その肯定的なエネルギー場こそが子どもたちの心のベース、情緒のベースとなります。つねに肯定的なエネルギーに背中を押されて、心強いものです。その結果、高い自己肯定感を保っていることができます。


また、家族の中を何が巡っているのか?というのが、子どもたちの心や世界観の基本設定みたいなものになっていきます

ますます、良いものを与えたいですね。

ということで、ご家庭を肯定的なエネルギーが巡るパワースポットとするために、今日はその方法、パートナーシップについて学びましょう。

まずは基本編から。

どうぞ。



【小さなムカッ!をコレクションする】


夫婦というのお互いに異質なものですね。

お互いにまったく違った家庭で育ったため、家庭の文化も違うし、そもそもの持って生まれた性格や性質も違います。

その違う人間が一緒の空間で快適に生きるというのは、場合によっては厳しい修行にもなりかねません。


かくいう私も、妻とは部屋が片付いているという基準も違うし、妻は開放的ですが、私は一人の時間が必要な人間だし、妻は無類のテレビ好きだけど、私は基本はテレビを見ない人間で、


もうびっくりするくらいにお互いの「普通」が違います。


結婚生活を営むと、この違いが出てきて、ちょっとしたことに「え?」となったり「ムカッ!」となることがあります。


そしてその「ムカッ!」とする感覚を心に貯めていく心理作用を、心理学の流派の1つである交流分析では「スタンプ」と言います。

なぜスタンプかというと、これ、お店のポイントカードのことを言ってるんですね。


ダンナがまた服を脱ぎ捨てたまま片付けてない…「はい。スタンプ1つゲット!」



あ、だんなが私の傷つく言葉使った…「はい。またスタンプ1つゲット!」

 


そうやって無意識に相手の嫌なところをカウントしてスタンプを押して行くのですね。

心当たりありません?(笑)



で、面白いのはここからで、人はある程度のスタンプを貯めると、やがてはお店のスタンプカードと同じ心理現象が起こるのです。

それは、

「もっとスタンプ貯まらないかなー」という気持ちが出てきて、今度はダンナの嫌なところを「前のめりで」探しに行くようになるんです(笑)


何か嫌なところないかな~とジャッジする目でダンナを見るようになり、

嫌なところを見つける「ほら!やっぱり酷い人!」とスタンプをゲットして、そうやって自分が被害者になることに、そこはかとない喜びを感じる。

そういう意地悪心。体験したことありません?

これ、多かれ少なかれ誰もが体験する「あるある」ですよね。



もしかしたら嫌いな同僚や友人などに対しても同じことをやっているかもしれません。

スタンプ集めがクセになっていて、それを減らす方法を持っていない人は、嫌いな人ばかりが周りに増えていきますし、長期的な関係を築くことが難しくなります。


時間とともにスタンプが増える一方で減らせないと、気づけば周りのみんな、それなりにスタンプが貯まった人ばかりになってしまうのです。

で、スタンプがポイントカードいっぱいに集まるとどうなるかというと、

ある人は爆発して大喧嘩をします。

ある人はピシャー!と心を閉じて、相手への軽蔑で壁を作った冷たく凍りついた関係になります。


このあたりの違いは性格が外向型か内向型かによります。

前者の外向型の場合は、大喧嘩することで多少は発散が起こり、スタンプが解消されることがありますが、

後者の内向型はスタンプを減らせないので大変です。


これは夫婦以外の人間関係でも同じパターンを繰り返していることが多く、誰かと一定期間仲良くなると様々な嫌なところが目に付き、やがてスタンプが貯まるとはっきりと嫌いになって、疎遠になって離れるという人間関係を繰り返し勝ちです。


「私、長い人間関係が築けないんですよねー」という悩みを持つことが多いのが特徴です。これは言い換えると、スタンプの解消の仕方を知らない問題なのです。

なるほど、そう言われると誰しもちょっと心当たりありますよね。

わかるわー、と。

 

でも大丈夫です。スタンプの解消は可能です。


そしてお互いの文化が違う者どうしが共同生活を営む夫婦にとって、あるいはパートナーシップにとって、もっとも大切なのは、スタンプを貯めないこと。

そして、スタンプが貯まっても解消するすべを持つということです。(はい。これ学校で扱ってください。)

では、具体的な方法を見ていきましょう。


【まずはスタンプ押してるのに気づきましょう】



このパターンを超えるために、まず最初にすべきことは、自分がスタンプを押していることに気づくことです。

「あ。今、この人のここが嫌だと思って心の中でスタンプを押したぞ…!」

あるいは

「私、この人にこれまでにめっちゃスタンプ貯めて来てるな…3枚目やん…」とか(笑)

「私も既にダンナのスタンプ貯めることにイケナイ喜びを見出してるわ…」とか。

で、これは人間のエゴの持つ作用ですので、良いも悪いもないニュートラルな「働き」だと理解しておきましょう。

「私、性格悪いな…」とかそうった話ではなく、人間の自我というものはそういう働きが起こるものなのです。

なので、自分を責めることなく「やれやれ…」と、この心の働きに対して距離を置いて、醒めていて欲しいんですね。

「あー。またやってるよー」と。

これがまず最初です。

 

そして、今度はスタンプを解消していくわけですが、そこからは夫婦のコミュニケーションのコツに入っていきます。

 

ちょっと長くなりすぎたので、ここで一旦切りましょう。

 

今週はまずは皆さんの中で、自分がスタンプ集めをやっていないか心を観察してみてください。

 

面白いものでもので、どんな大好きな相手でもスタンプが貯まりだすと勝手に自分の心が閉じてきて、相手の嫌なところを探しだす自虐的なモードに入っていきますからね。

 

あ、スタンプ集めしてる!って気づいてください。

 

あと、パートナーや周りの人にこれまでにスタンプを貯めていないかも振り返ってみてください。

 

あ、私スタンプカードめっちゃ持ってる…(笑)という方は、人間関係においてイラッとしたり迷惑をかけられることばかりで大変だったことと思います。

 

でもこれも、ちゃんとスタンプを減らすすべを持っているか?という技術の問題なので、性格の問題ではありませんし、たまたまあなたの周りに嫌な人が集まったというわけでもありません。

 

解消可能な問題なのです。

 

では次回は、スタンプを減らすコミュニケーションを見ていきましょう。

 

 

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みなさん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

そして、あけましておめでとうございます。
極寒の日々が続いていますが、みなさんはお元気にされていますか?

緊急事態宣言も発動されて、引きこもり気味の日々は続きますね。

僕も流石に自粛の日々に飽きてきて、そろそろ沢山で集まってワチャワチャとワークショップとかやりたくなってきました。

集団で場を共有して心を通わせるって、とても贅沢な体験だったんだなと、コロナ渦の特殊な体験を通じて実感しているところです。

ほんと、早く、ぱーっと弾けたいものです。


さてさて、今日の記事は、僕が子育てにおいて意識している6つのこと、というお話をしたいと思います。

昔の家には「家訓」なるものがあったそうですが、今の時代にはなかなかそういうものを言語化しているご家庭は少ないですよね。

うちの家もそういうのは無いのですが、自分自身の人生経験から、そしてカウセリングを通じて人の養育歴とその後の人生を見せていただいた経験から、

子育てで意識していることはあるですね。

こういう風に導くと、我が子の幸福と可能性を最大化できるのではないか、と思うことです。

今日はそれを言語化してみたいと思います。

良さそうなものがあれば1つでも2つでも、みなさんも取り入れてくださいね。

 

では行きましょう。




1)生命が輝く方向に導くこと

まずこれが、僕の子育て観の大原則ですね。
その子に本質に合ったことをやっていると生命は輝くし、そうでなければ生命は曇り、縮小します。

それを我が子を導く上でのセンサーとして使っています。
何をしている時にこの子が一番生命を輝かせているのかをよく観察して、そちらに導いたり、そちらに進むサポートをするようにしています。

極端は話をすると、勉強によってその子の生命が曇るなら、勉強は最低限で良いと思っています。



2)自分の機嫌には自分で責任を持つこと(被害者になることは許さない)

学校であったことの不満を家に帰ってから吐き出すのはある種の浄化作用があるので、しっかり受け止めるようにしていますが、

ただ不機嫌な表情で、いつまでも重い空気を撒き散らしている時には注意します。

そういう時は、何かの不満があるはずですが、それに対処する代わりに被害者の立場にとどまる選択をしてしまっているんですね。

お前は被害者では無いよ。ちゃんと選択の余地があるよ。ということには気付いてもらえるように話をします。

そうすることで、自分の機嫌の良し悪しにはちゃんと責任が取れる大人になって欲しいと思っています。

会社が悪いとか政治が悪いとか言わずに、選択肢を見つけ出せる主体性を身に着けて欲しいので。



3)その年齢でしかできない体験を大切にすること

その年齢で出てくる情熱というのは、その時だけのものなので、それとしっかり付き合うことを勧めています。

「これからの時代は○○が大事だから」とか、変な下心ではなく、今の自分に来ている流れを信頼して乗って行って欲しいんですね。

人生とは「流れ」との関係性によって作られていくものですから。

高校生の娘には、「で…恋愛は?」とよく聞いていますが、今はジャニーズばかりで、まだその流れは来ていないそうです。



4)通知簿には残らない才能を言語化して伝えること

人間が生きるためのスキルって、いろいろあるので、それをちゃんと言語化して伝えるようにしています。

世の中には学問の属性がある子とそうでない子がいますが、学問属性が無いために通知簿のスコアが良くなくて、そんなことで自分の力を小さく見積もらないで欲しいんですね。

なので、友達を作る力とか、クリエイティブに遊びを生み出す力とか、怖がらずに遠くに行く力とか、鋭いツッコミを入れる力とかはちゃんと「お!いいね!」と言って意識化させています。



5)リスクを取ることを良しとする

何かに挑戦したり、誰かに何かをお願いしたり、愛する人に告白したり、そこで働かせて!とお願いしたり、人を巻き込んでみたり、人生にはやってみないと分からないことだらけです。

そして、やってみるとだいたいは失敗して、恥ずかしかったり痛かったりします。

でも、それでもやってみたことのいくらかは形になり、形にならなかったその他の全ても、ちゃんと経験値となりネタになります。

なのでちゃんとリスクを取って、やってみて欲しいんですね。

やってみるとかなりの確率で恥ずかしいことになるんだけど、それでもあえてそのリスクを取るんだぞ。と教えています。

人生にはたくさんのくじ引きが用意されていて、恥というリスクさえ取るならば、そのくじ引きは気前よく引き放題です。

沢山のくじ引きの前で「でも…」と躊躇したまま、1つのくじも引かないまま人生を終えるような生き方はするなよと。それでは人生の恩恵を何も受け取れてないぞ、と教えています。


6)失敗はない、フィードバックがあるだけ

これは脳の取扱説明書とも言われるNLPという技術体系の中で、基本的な信念として紹介されている言葉です。

何かをやってみることに失敗はなく、ただその結果、こうだったというフィードバックが得られるだけです。

子どもたちのやってみることに対しても、失敗という意味付けは決して行わず、リスクを取ったことを誇りに思うことと、それによって得た学び(フィードバック)の素晴らしさを讃えるようにしています。


以上です。

こうして自分で書いていて思ったのですが、つまり一言でいうと、

遠慮せずに思いっきり行ったれ!ということですね。

なんでもやって、いっぱい恥ずかしい思いをしろよ、と。

ほんと、そうやって生命力たくましく主体的に人生のくじを引きまくってたら、この子たちの人生は大丈夫だと思うですよね。

参考になったら幸いです。

 

「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」やで…。

などと、女子校生になった娘に教えている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

いろいろあった2020年も残すところひと月となりましたね。
お元気にしておられますか。

早いもので。このブログに登場していた上の娘も高校生になっております。彼女自身の言葉を借りれば「JK」です「JK」

自分がJKの父になる日が来るとは…。



でも面白いもので、中学生から高校生になってくると、存在の発する氣が整ってくるというか、大人びた雰囲気を漂わせ始めるんですね。

中学生の頃はなんというか、とにかく氣が散らかっているし雑だし、ほんと存在感自体がうるさい感じだったのですが、それが高校生になるとスッと整ってくる。品性が備わってくるような感じがあります。

それが傍で見ていてなかなか興味深かったりします。

とはいえ、家ではでろーんとくつろいでいたり”あけすけ”だったりするものですから先の言葉、「秘すれば花なり」が出てくるわけです。


「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」

能について説いた世阿弥の言葉ですが、谷崎潤一郎はそれをエロスの文脈で使いました。まさに私もその意味で使っています。

「いやいや、下着姿で歩くなよJK。秘すれば花なり、やで…」と。

そして、今日はこの秘することの力について、お話したいと思います。

私達に良くも悪くも影響を与える、力についてのお話です。


例えば宗教の世界では多くの儀式は秘して行われその内容も秘伝として伏せられていますし、仏教では人目に振れず隠された仏様や何十年に一度だけ公開される秘宝などがありますね。

秘することで生み出し維持されている力があります。


また我が国の陛下と国民の関係などは象徴的で、普段何をされているのかも多くは秘したまま。そして権力を誇示することなくそれを控える陛下のお人柄と在り方によって、私達はお慕いするものです。

多くを語ることによってではなく、むしろ語られないことによって、生み出される絆があるのですね。


そしてこの力が、心の世界を扱う上でもとても大きな鍵となります。

私達カウンセラーは目の前のクライアントさんが何を語っているのか?以上に「何が語られていないのか?」や「何に意識が向けられていないのか?」を聞き取ろうとしています。

秘められたままになっているからこそその人を縛っている何か。

それを見ようとします。


ずっと自分を犠牲にして生きてきて、損ばかりしてきてうんざりです!と訴えるクライアントさんの無意識を紐解くと、「お母さんが可哀想。お母さんを救いたい」という思いに行きつくことがあります。

自己犠牲をしてでもお母さんを救いたいという無意識の意図を持っていて、その無意識の意図を現在に投影しながら生きているので、

気づかずに誰かを助けてばかりの自己犠牲的な生き方をしてしまっていたり、困った人ばかりを周りに集めてしまったりして、人生が誰かのために消費されてしまいます。


ではなぜ、それほどまでにお母さんを可哀想だと感じたのか? 自分を犠牲にしてまで救いたいと思わせるだけのお母さんの姿とはどんなものだったのか?とセラピーで紐解いていくと、そこで出てくるのは、

「つらい!つらい!」と困り果てているお母さんであることはむしろ少なくて、

「お母さんが我慢して頑張っていたから」ということの方が多いものです。


つまり、「辛さ」を表すのではなく秘することで我が子に対して力を生み出していたのです。


お母さんは我が子への愛から、子供たちに悟られまいと、自分の辛さを隠し、明るく振る舞いました。

でも、秘すれば花。秘したものにこそに力は宿り、子供はその秘めた母の辛さを慮り、それによって縛られいたのです。

逆に、『秘せずは花なるべからず』というのもその通りで、もしお母さんが「しんどいわー。辛いわー」などと言葉にしていると、子供は「しらんがな!」と、思春期になればちゃんと反抗できるものです。

「お母さんもうちょっと大人になってよ」とか「お母さん嫌い!」とか。

それは幸福ではないにせよ、健全な境界線の引き方ですね。

でも、表に現されることなく秘したままの思いには独特の引力が宿り、周りの人を無意識に縛ります。


そのため、私達がその縛りを解くためにセラピーを通じてやっていることというのは、秘したままになっていたもののフタを開けて、それを1つ1つ意識の光に晒していくことです。

面白いもので、秘されたものもちゃんと表に現して意識の光を当ててみると力は失われていきます。そこに宿っていた不思議な力、エロス的な何かが蒸発して行くのです。


あんなに可哀想で心を寄り添わせてきた母の「つらさ」も、よくよく表に出して光を当ててみると、「いや、それ大人やったら誰でもあるつらさでしょ…」と、その記憶に宿っていた威光が失われ、ただの事実に変わり、その人を縛っていた魔法が解けていきます。


同じように、恥ずかしくてみじめで直視することの出来なかった過去の記憶なども、フタをして秘めていると私達を縛るトラウマとなりますが、フタを開けて整理して意識の光を当てることで、影響力を蒸発させていくことができます。


過去は変えることはできない、と言われていますが、

秘することによって力を持たせたままになっている過去を、秘せずとすることで威光を抜き取り、単なる出来事に変えていくことはできるのです。


さてさて、軽く書くつもりがなんだか重たい話になってしまった感がありますが、大丈夫でしょうか…。途中で方向転換もできず引き返すこともできませんでした…。

なので、このまま振り切って、ザクッとまとめるとですね。

今日のお話で意識してほしいことは以下の4点です。

・自分の中に秘していることによって自分を縛っている記憶はないだろうか?

・何かしらの思いや感情を秘することで重力を生み出し、周りに悪影響を与えてしまっていないだろうか。

・むしろ良き思いや良き意図を秘することで、自分に良き重力を宿らせるような、そんな力の使い方はできないものだろうか。

・多くを語らずに秘しているものの大きさによって「この人好きだなー」と惹かれるようなタイプの人が周りにいないだろうか。

などなど。

ちょっと深めてみてくださいね。

「表現されず、知ってもらえていないものは存在していないことと同じ」、というのが最近の世の風潮ですが、私はそれは半分の真理に過ぎないと思うんですね。

もう半分は、

語られていないものの重さ、によって私達は突き動かされていますよね。

 

 

みなさん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

すっかりご無沙汰してしまいましたが、お元気にされていましたでしょうか?

今日は久しぶりにしっかりと親子の心理をテーマにお伝えしたいと思います。(ほんと久しぶりですね)

普通の心理学のレベルでは扱わないお話ですが、心理療法を通じてクライアントの反応の向き合っていると見えてくるメカニズムというものがあります。

今日はそんなちょっとマニアックなお話です。

ものすごくよく起こっていることで、様々な問題の裏側に起こっていることですので、ぜひとも理解してくださいね。


【どうしても結婚に進めない】


例えばこういうセッションがありました。(本人の許可を得て個人が特定できない範囲で書いています)

30代の男性が結婚についてのメンタルブロックを解いて欲しいという主訴でカウンセリングに来られました。

既に今お付き合いしている彼女と婚約までしていて、いよいよ結婚というところまできて、式場の段取りを進めて行こうとすると気分が沈んでうつのようになってしまうとおっしゃるのです。

ひどい時は式の段取りをしようとすると頭の中が真っ白になって思考停止して動けなくなると。

ひどい症状ですね。

しかもそれが今回だけではなく、前回付き合っていた彼女との間でも同じことが起こり、その時は結局、婚約を破棄することになったのだそうです。

それがあまりに辛かったので今回はなんとか成功させたいと、本人の危機感も相当なものでした。

そういう時にまず見るべきは、どんな感情が結婚を止めているのか?という点です。

結婚が進んで行くイメージをしてもらうとほとんどの場合、身体がこわばってきます。ではそのこわばりはどんな感情なのか?という風に見ていきます。

そして、その感情が恐怖であれば、心のなかでどんな空想をすることでその恐怖を作り出しているのか? 更に、その空想の素材となる過去の体験はあるか?

といったように、その人の無意識に起こっていることを掘り下げていきます。

そうすると、結婚のブロックの場合は、例えば自由が奪われる感覚だったり、自分の両親が結婚によって辛そうに生きているイメージが出て来ることが多いものです。

なので、そのイメージにまつわる感情を処理したり、自分と両親はまた違った存在なのだと無意識を教育し直すことで、結婚のブロックは緩んで行きます。前に進めるようになります。

でも、実際のセッションをしていると、こういう王道の心理療法のメカニズムが全く機能しないケースが出てくるのです。

結婚を進めようとイメージするとギュッと身体が固まるのだけど、その感覚に特に感情が無いケースがあるのです。恐怖は無い。悲しみも無い。

あるいは、感情までは感じられるけど、なぜそう感じるのかが本人には全く分からないケースがあります。

例えば、結婚することを想像すると胸がギュッと詰まって悲しくなる。でも何が悲しいのか分からない。自分はどう考えても幸せになるし、楽しい未来になる気がする。それなのに胸がギュッとして悲しい…。

これは、不思議ですよね。

私も昔はこういうケースはお手上げだったのですが、最近は分かってきました。

これは、お母さんの悲しみが張り付いているケースです。


【親の愛が子を縛る】


お母さんの想い。息子を手放したくないという執着がぎゅっと我が子を握りしめ、そして息子が去っていく悲しみが息子自身に張り付いている。

いわゆる生霊というものです。

人の想念、想い、というものは力を持っていますが、特に親子間ではその影響が強く出ます。親子はエネルギー体としてつながり合っているんですね。

だからよく、我が子に何かあると嫌な予感がして直感で分かると言ったりしますね。

遠く離れて暮らしていようとも母の想い(想念体)は我が子の方に飛んで行っていて、コードで繋がっているので、子供に何かがあるとそのコードを通じて衝撃が来て、胸がざわついたりするのです。

子供が困っているとなんとなく子供のことが思い浮かんで電話したくなったり。そういうことがよくあります。

で、それくらいは普通のことで、「家族はつながっりあってますよね。」というお話なのですが、

母の想いが強すぎると、それが我が子を動けなくしてしまうことがあるのです。

これもメンタルブロックというもの1つのバリエーションです。

親が子を想う愛というものは尊いものですが、それが強すぎたり偏りすぎていると呪いにもなりかねないというお話です。


【ただ幸せを願うだけなのに】


例えば、我が子に対して「平凡でも良い。ただただ安泰に安全に、波風立てずに生きて欲しい」という親の祈りは、

その子が例えば起業についての情報に触れたとしても、自分がそれをやろうという気分にはどうしてもならない、という形で作用したりします。


それでも本来のその子の属性が独立精神旺盛で、起業の方に進もうとすると、先の結婚のケースと同じで、なぜか前に進もうとするとやる気が無くなるとか、気分が落ち込むとか、目に見えない壁に止められている気がするというような不思議な症状を訴えるようになります。

「平凡で安全であれ!」という祈りはあまりに強いと、我が子はその枠の中でしか生きられないし発想すらできなくなるのです。


また別のバリエーションとしては「やりたいことが分からない…」という風に影響することもあります。

親の想念で縛った枠組みの中にその子のやりたいことがあれば良いのですが、ほとんどの場合、それは親の願う枠組みの外にあります。

そのためしばれらている状態では、その外が見つけられず、例え見たとしても、それを自分がやるリアリティや体感を得られないのです。

これは悲しいことですね。

ただただこの子に傷ついて欲しくないという、我が子を想う親の気持ちが、呪いにもなりえるということです。

「呪い」とは強い想念エネルギーのことですが、その成分が愛でできていることも多いのです。


これはまた、多かれ少なかれ私達自身にも起こっていることです。

ただし、物心ついた最初からずっと私達を縛っているために、私達はそれに縛られていることにさえ気づいていません。

(「呪い」という言葉は強すぎるので、ここでは「魔法」としておきましょうか)


私達は自分がかけられている魔法に気づいていないのです。


では、それにどうすれば気付けるでしょうか?

自分がどういう魔法にかけられているのか? それに気付くための方法は簡単です。


【かけられた魔法の気づき方】


何かやりたいことがあれば(あるいはやりたいとも思ったことないものを) 目の前にお母さんやお父さんをイメージして、言ってみてください。

「お母さん(お父さん)。私これやりたいから、私やるね。」

そう言うとイメージのお父さんお母さんはどんな表情をしているでしょうか。そしてそれを見て、自分の身体はどんな反応をしているでしょうか?

力が湧いてくるでしょうか。それとも力が抜けていくでしょうか? あるいは罪悪感にこわばるでしょうか? 重くなったりやる気が霧散したりしていないでしょうか?

もしネガティブな反応があるとしたら、それがデフォルトで(初期設定で)あなたにかけられている魔法です。

両親に反抗し、しっかりと(ある意味で)裏切ることで私達は自分にかけられた魔法を解くことができます。

そして今度は自分が親としてはどうかを見てみましょう。

自分が我が子にかけている魔法が重い制限のようになっていたら気づいて処理したいものですね。

自分が我が子にかけている魔法に気付くには、さっきのワークの逆をすると分かります。

我が子が「お母さん。私これしたい!」と言った時に起こる自分のざわつきに気付くことです。

例えば、「私は友達とじゃなくて1人で遊びたい」など。

そしてそのざわつきの感情を処理すると、我が子にかけた魔法が解けていきます。

また結構多いパターンとして、言葉では「良いよ」と笑顔で応援しながら、エネルギーで縛っているお母さんがいます。いわゆるダブルバインドです。

頭や理性で「お母さんはこうあるべき」という思いが強いタイプに、このダブルバインドが多く見受けられます。

「良いのよ。どうしてやらないの?おもいっきり自由にやりなさい。」と笑顔で言いながら、想念ではギューッと縛って「そっちには行くなー!」とやっているのです。

こういうケースは巧妙なのでお子さんもなかなか大変です。

ちゃんと正面から反対されると子どもたちは戦うことができます。いわゆる反抗期を通じて、子どもたちはその魔法を自分の力で解き、自分の意志を打ち立てることができます。

でも、巧妙なダブルバインドが起こっていると、子どもたちは反抗することができず、でもなぜか進めない…という状態に陥ります。

それでも無意識は縛られていることに気づいているので、イライラむしゃくしゃしてきます。

なんか分からないけどお母さん嫌い。むしゃくしゃする。

だから外に出て自分の道に進もうにも、なんか力が出ない。

自分も嫌い、イライラする。

そういうことが起こります。

先の結婚のケースでも、お母さんはむしろ結婚を勧めていたりします。お母さん自身が自分の無意識がやっていることに気づいていないのです。


【親が変わると子供が変わる】


子供の問題で悩み相談に来られたお母さんのセラピーを行うと、お母さんの想いそのものがお子さんを縛ることで問題を生み出していたりします。

わかりやすい例では「この子は明るく友達いっぱいであってほしい!」という思いが強すぎると、子供が本来持っている静かな性質が否定され、それによってその子は自分本来のエネルギーの源につながれず、力を失い、その結果余計に暗くなり友達と接する力を失っていたりします。

お母さんはそれが心配で仕方がなくて、うちの子にセラピーしてくださいとおっしゃるのですが、

お母さん自身が「明るくあってほしい」という執着や「友達が少ない」ということの恐れや「こうすべき」を手放すセラピーを行うことで、

子供がのびのびと本来の力を取り戻し、自然に友達と接して明るくなっていったりします。

興味深いものですね。

親の愛が与えている影響をほどいただけで、子どもたちが変わって行くことがあるのです。

自分がずっとかけられている魔法。

自分がずっとかけている魔法。

それを意識してみてくださいね。

 

 

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芸能人の自死に関する驚くようなニュースが続いていますね。

最初の三浦春馬さんの時の影響は想像以上に大きかったようで、私のクライアントさんの中でも、何も意識していないのに気づいたら涙が出て止まらなくなるとか、特にそれほどファンでもなかったのに何日経っても悲しみが癒えないなど、

当人も驚くようなダメージを訴える方が数人いらっしゃいました。そしてその気持を癒やすためのセラピーを何件か対応しました。


三浦春馬さんという存在は青年期特有の純粋さや繊細さ、ひたむきさを象徴していて、

そのため多くの人にとっては、なかなか現実社会には出しにくいがゆえに自分の心の奥底に大切に仕舞ってある純粋な心、繊細さ、を投影しやすい存在であったように思います。

そんな彼の命が自死という選択をしたことは、それを投影している人たちにとって、他の誰かの自死とは違った特別な意味と作用を持ちました。

大切に仕舞っていた内なる心が、深くに仕舞われたまま彼の死によって動かされるわけです。それは危険なことでした。

投影したまま先立たれたことで心が引きづられ、なかなか回復できずにいる人達がいました。

有名人というのは多くの人の心の一部分を投影によって担っているために、その死が与える影響も大きいものです。


今回の竹内結子さんの死もとても影響が大きそうなので、そこから自分の心を取り戻し再生するためのお祈りを記しておきたいと思います。

多くの人には必要のないことかもしれませんが、

もし悲しみが大きすぎたり、感情移入しすぎて心が引きづられているなと感じたら、しっかりと向き合って取り組んでくださいね。


【お祈り】

まず相手をイメージし、自分の今の正直な気持ちを感じながら、その感情を言葉にして伝えましょう。

「私は悲しいです。なぜなら…」「本当はあなたにこうあってほしかったです。」など、本音を吐き出し、そして本音を出し尽くしたら最後に感謝も思う存分に伝えましょう。

そしてご冥福を祈りましょう。

「あなたが苦しみから開放されますように。あなたの幸せを願っています」など言葉は自由で構いません。

更に、彼女に投影している自分の心と、彼女自身の心はまた違うのだと認識し、投影を解きます。

「あなたに重ねていた私の心を自分の元に取り戻します。

私はあなたに重ねていたこの心を大切に幸せに育てていきます。

それによって同士であったあなたの心も癒やされますように」

そして最後に運命を尊重し、頭を下げます。

「死を選んだこともあなたの運命なのだと私は知ります。そしてあなたの運命をありのままに尊重します。」そう言って頭を下げます。

「そして私の心の中にあなたの居場所を作ります。

あなたから頂いたものを良きものとするためにも、私はここにとどまります。生きていきます。

天国で笑顔で見守っていてください。

私も私の運命を全うしたら、あなたの元へ行きます。

 

その時まで、さようなら」

もう一度、頭を下げます。

以上です。

心の一部を投影したまま、一緒に天国に行ってしまうのではなく、その人が与えてくれたものを良きものにするために生きていく決断を、ここに残る決断をします。

心の一部が引きづられているなと感じる方は、儀式として行ってください。

慌てなくてもいづれ皆向こうに行きますからね。

全部やり尽くしてから行きましょう。

嬉しいことはもちろん、悲しいことも含めて全部です。

 

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