我が子にかけた愛と呪い | 心理カウンセラーの魔法の子育て

心理カウンセラーの魔法の子育て

心理カウンセラーから見た子育てのポイントと、ただの日記。NLPやコーチング、潜在意識など、最新の心理学理論を子育てに活用しましょう。

 

みなさん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

すっかりご無沙汰してしまいましたが、お元気にされていましたでしょうか?

今日は久しぶりにしっかりと親子の心理をテーマにお伝えしたいと思います。(ほんと久しぶりですね)

普通の心理学のレベルでは扱わないお話ですが、心理療法を通じてクライアントの反応の向き合っていると見えてくるメカニズムというものがあります。

今日はそんなちょっとマニアックなお話です。

ものすごくよく起こっていることで、様々な問題の裏側に起こっていることですので、ぜひとも理解してくださいね。


【どうしても結婚に進めない】


例えばこういうセッションがありました。(本人の許可を得て個人が特定できない範囲で書いています)

30代の男性が結婚についてのメンタルブロックを解いて欲しいという主訴でカウンセリングに来られました。

既に今お付き合いしている彼女と婚約までしていて、いよいよ結婚というところまできて、式場の段取りを進めて行こうとすると気分が沈んでうつのようになってしまうとおっしゃるのです。

ひどい時は式の段取りをしようとすると頭の中が真っ白になって思考停止して動けなくなると。

ひどい症状ですね。

しかもそれが今回だけではなく、前回付き合っていた彼女との間でも同じことが起こり、その時は結局、婚約を破棄することになったのだそうです。

それがあまりに辛かったので今回はなんとか成功させたいと、本人の危機感も相当なものでした。

そういう時にまず見るべきは、どんな感情が結婚を止めているのか?という点です。

結婚が進んで行くイメージをしてもらうとほとんどの場合、身体がこわばってきます。ではそのこわばりはどんな感情なのか?という風に見ていきます。

そして、その感情が恐怖であれば、心のなかでどんな空想をすることでその恐怖を作り出しているのか? 更に、その空想の素材となる過去の体験はあるか?

といったように、その人の無意識に起こっていることを掘り下げていきます。

そうすると、結婚のブロックの場合は、例えば自由が奪われる感覚だったり、自分の両親が結婚によって辛そうに生きているイメージが出て来ることが多いものです。

なので、そのイメージにまつわる感情を処理したり、自分と両親はまた違った存在なのだと無意識を教育し直すことで、結婚のブロックは緩んで行きます。前に進めるようになります。

でも、実際のセッションをしていると、こういう王道の心理療法のメカニズムが全く機能しないケースが出てくるのです。

結婚を進めようとイメージするとギュッと身体が固まるのだけど、その感覚に特に感情が無いケースがあるのです。恐怖は無い。悲しみも無い。

あるいは、感情までは感じられるけど、なぜそう感じるのかが本人には全く分からないケースがあります。

例えば、結婚することを想像すると胸がギュッと詰まって悲しくなる。でも何が悲しいのか分からない。自分はどう考えても幸せになるし、楽しい未来になる気がする。それなのに胸がギュッとして悲しい…。

これは、不思議ですよね。

私も昔はこういうケースはお手上げだったのですが、最近は分かってきました。

これは、お母さんの悲しみが張り付いているケースです。


【親の愛が子を縛る】


お母さんの想い。息子を手放したくないという執着がぎゅっと我が子を握りしめ、そして息子が去っていく悲しみが息子自身に張り付いている。

いわゆる生霊というものです。

人の想念、想い、というものは力を持っていますが、特に親子間ではその影響が強く出ます。親子はエネルギー体としてつながり合っているんですね。

だからよく、我が子に何かあると嫌な予感がして直感で分かると言ったりしますね。

遠く離れて暮らしていようとも母の想い(想念体)は我が子の方に飛んで行っていて、コードで繋がっているので、子供に何かがあるとそのコードを通じて衝撃が来て、胸がざわついたりするのです。

子供が困っているとなんとなく子供のことが思い浮かんで電話したくなったり。そういうことがよくあります。

で、それくらいは普通のことで、「家族はつながっりあってますよね。」というお話なのですが、

母の想いが強すぎると、それが我が子を動けなくしてしまうことがあるのです。

これもメンタルブロックというもの1つのバリエーションです。

親が子を想う愛というものは尊いものですが、それが強すぎたり偏りすぎていると呪いにもなりかねないというお話です。


【ただ幸せを願うだけなのに】


例えば、我が子に対して「平凡でも良い。ただただ安泰に安全に、波風立てずに生きて欲しい」という親の祈りは、

その子が例えば起業についての情報に触れたとしても、自分がそれをやろうという気分にはどうしてもならない、という形で作用したりします。


それでも本来のその子の属性が独立精神旺盛で、起業の方に進もうとすると、先の結婚のケースと同じで、なぜか前に進もうとするとやる気が無くなるとか、気分が落ち込むとか、目に見えない壁に止められている気がするというような不思議な症状を訴えるようになります。

「平凡で安全であれ!」という祈りはあまりに強いと、我が子はその枠の中でしか生きられないし発想すらできなくなるのです。


また別のバリエーションとしては「やりたいことが分からない…」という風に影響することもあります。

親の想念で縛った枠組みの中にその子のやりたいことがあれば良いのですが、ほとんどの場合、それは親の願う枠組みの外にあります。

そのためしばれらている状態では、その外が見つけられず、例え見たとしても、それを自分がやるリアリティや体感を得られないのです。

これは悲しいことですね。

ただただこの子に傷ついて欲しくないという、我が子を想う親の気持ちが、呪いにもなりえるということです。

「呪い」とは強い想念エネルギーのことですが、その成分が愛でできていることも多いのです。


これはまた、多かれ少なかれ私達自身にも起こっていることです。

ただし、物心ついた最初からずっと私達を縛っているために、私達はそれに縛られていることにさえ気づいていません。

(「呪い」という言葉は強すぎるので、ここでは「魔法」としておきましょうか)


私達は自分がかけられている魔法に気づいていないのです。


では、それにどうすれば気付けるでしょうか?

自分がどういう魔法にかけられているのか? それに気付くための方法は簡単です。


【かけられた魔法の気づき方】


何かやりたいことがあれば(あるいはやりたいとも思ったことないものを) 目の前にお母さんやお父さんをイメージして、言ってみてください。

「お母さん(お父さん)。私これやりたいから、私やるね。」

そう言うとイメージのお父さんお母さんはどんな表情をしているでしょうか。そしてそれを見て、自分の身体はどんな反応をしているでしょうか?

力が湧いてくるでしょうか。それとも力が抜けていくでしょうか? あるいは罪悪感にこわばるでしょうか? 重くなったりやる気が霧散したりしていないでしょうか?

もしネガティブな反応があるとしたら、それがデフォルトで(初期設定で)あなたにかけられている魔法です。

両親に反抗し、しっかりと(ある意味で)裏切ることで私達は自分にかけられた魔法を解くことができます。

そして今度は自分が親としてはどうかを見てみましょう。

自分が我が子にかけている魔法が重い制限のようになっていたら気づいて処理したいものですね。

自分が我が子にかけている魔法に気付くには、さっきのワークの逆をすると分かります。

我が子が「お母さん。私これしたい!」と言った時に起こる自分のざわつきに気付くことです。

例えば、「私は友達とじゃなくて1人で遊びたい」など。

そしてそのざわつきの感情を処理すると、我が子にかけた魔法が解けていきます。

また結構多いパターンとして、言葉では「良いよ」と笑顔で応援しながら、エネルギーで縛っているお母さんがいます。いわゆるダブルバインドです。

頭や理性で「お母さんはこうあるべき」という思いが強いタイプに、このダブルバインドが多く見受けられます。

「良いのよ。どうしてやらないの?おもいっきり自由にやりなさい。」と笑顔で言いながら、想念ではギューッと縛って「そっちには行くなー!」とやっているのです。

こういうケースは巧妙なのでお子さんもなかなか大変です。

ちゃんと正面から反対されると子どもたちは戦うことができます。いわゆる反抗期を通じて、子どもたちはその魔法を自分の力で解き、自分の意志を打ち立てることができます。

でも、巧妙なダブルバインドが起こっていると、子どもたちは反抗することができず、でもなぜか進めない…という状態に陥ります。

それでも無意識は縛られていることに気づいているので、イライラむしゃくしゃしてきます。

なんか分からないけどお母さん嫌い。むしゃくしゃする。

だから外に出て自分の道に進もうにも、なんか力が出ない。

自分も嫌い、イライラする。

そういうことが起こります。

先の結婚のケースでも、お母さんはむしろ結婚を勧めていたりします。お母さん自身が自分の無意識がやっていることに気づいていないのです。


【親が変わると子供が変わる】


子供の問題で悩み相談に来られたお母さんのセラピーを行うと、お母さんの想いそのものがお子さんを縛ることで問題を生み出していたりします。

わかりやすい例では「この子は明るく友達いっぱいであってほしい!」という思いが強すぎると、子供が本来持っている静かな性質が否定され、それによってその子は自分本来のエネルギーの源につながれず、力を失い、その結果余計に暗くなり友達と接する力を失っていたりします。

お母さんはそれが心配で仕方がなくて、うちの子にセラピーしてくださいとおっしゃるのですが、

お母さん自身が「明るくあってほしい」という執着や「友達が少ない」ということの恐れや「こうすべき」を手放すセラピーを行うことで、

子供がのびのびと本来の力を取り戻し、自然に友達と接して明るくなっていったりします。

興味深いものですね。

親の愛が与えている影響をほどいただけで、子どもたちが変わって行くことがあるのです。

自分がずっとかけられている魔法。

自分がずっとかけている魔法。

それを意識してみてくださいね。

 

 

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