Tracking system
こちらにきて免許証を習得し、やっと自分達の車が買えることになりました。NCの免許証なしに車は購入出来なかったからです。それまでの数週間は、夫の会社から借りていた車で私が夫の送り向かえ&次男の送り向かえ&長男の放課後のサッカー練習へのお迎え、と、「私は一体この国に何しに来たんだ?」と考える日々をおくっていました。
二台もの車をキャッシュでなんて到底出来ないので、リースすることにしました。リースとはいうものの、実際はローンを組んでいるワケですが。この時点ではまだこちらに越してきて数ヶ月、もちろんCredit historyもまだまったくなかったの、でディーラーによると、ローンを引き受けてくれる銀行を見つけるのが大変だったようです。そしてなんとかこれをクリアーし、無事、車を手に入れました。
この銀行にVoid checkを送り、毎月決まった額を引き落としてもらうようにしていたのですが、11月分だけはこの自動引き落としに間に合わなかったようで、年が明けて、しかもつい最近これが判明しました。
私が帰宅するとお隣さんLoが寄ってきて、「ねぇねぇ、さっき××銀行から電話があって、あなたの旦那さんを知っているかって聞かれたの。この電話番号に至急電話してくれって言付かったんだけど…」といわれました。この銀行は車のだって直ぐにわかったので、この事を夫に伝え、私も銀行にでんわをしてみました。
なんでも、夫のケイタイにつながらず、家にも私はいなかったし、留守電もなぜかこの日はきれていたので、Tracking system(追跡システム?)を使い、隣の家を割り出し、私達がここに住んでいるかを突き止めたようです。お隣と交流があったからよかったものの、「なんでそこまでするんですか!」と、電話口でちょっと声を荒立ててしまいましたが、「じゃぁ他にどんな方法があるんです?もしかしたら、とんズラしてるかもしれないじゃないですか。追跡するのが私の仕事なんです」と返されてしまいました。
…それもそうだ。Loにもう一度詳しく説明しに行くと、「私もビックリしたわよ、何事って。気味悪いね、どこにいても監視されているみたいで。きっとアメリカだけなんじゃない?(この人も米人だけど)」といわれました。12月、1月分は自動引き落としされてるんだから、逃げてないって分かるじゃん!なのですが、それはこの「追跡嬢」の仕事ではないので、彼女の機械では読み取れないそうです。抜けた「ローン支払い」は即、債務取立て課に廻されてしまうんですね。なんだかなぁ・・・。
もう恥ずかしいので、支払いの延滞はぜったいにないように心がけなければ、と、そんなにトンズラしてしまう輩がいるんかい?やっぱり映画のように、メキシコとかに逃げちゃうのか?とか、ちょ~っと考えたのでした。
腹だしとマライア・キャリー
昨日の記事にある抱きつき禁止と、じつはもう一つ彼には禁止されたことがあります。
それは・・・、おなかを見せること・苦笑。余りにもばかげていて、頭がクラ~っとしてしまいました。
クリスマス前に、希望者は先生と面談が出来るというので、私ももちろん次男と一緒に三者面談を申し出ました。
次男を間にいれ、普段のあれこれを話し合い、先生は「アカデミック(成績/授業)の方は問題ないのですが…」と前置きして、「次男がおなかをみせた」に話は移りました。なんでも、下校時のカープールでの出来事らしく、自分のピックアップ待ちをしているときに、T-シャツをペロッとめくって口を拭いたらしいのです。それもこの時だけでなく、前にもあったようで…。
先生は、「私が見ていたわけでないのでわからないんですが、目撃した先生が私に言ってきたので云々…次男はまだ外遊びのときに友達をタッチするし云々…、高学年だったら停学にもなりかねません…」とおっしゃりました。
けっしてこの先生が悪いわけじゃないんです(きっと)。そういう規則を作っている上がおかしいんです。
あきれて気が遠くなりましたが、そんな場合ではなかったので、即次男に聞いてみました。
「xx、どうしておなか見せたの?」→「だって、鼻がムズムズしたけど、長袖(袖でふこうとした)じゃなかったからおなかめくったんだよ…」
「xx、なんでお友達をタッチするの?」→次男、あきれた様子でため息混じりに「だって、鬼ごっこしてるのに、ほかにどうやればいいの?」
これらを先生にいうと、「鬼ごっこはタッチするだけにして、抱きかかえたりしないこと」と言われました。
きっと(そう願いたい)、こう言っている先生もおかしい規則だと思っているだろうけど、これがこの国の規則です。というか、うちの子もう先生達に目をつけられている!まだ6歳なのに、この先どんなことをしてくれるのか…、そして私は、いくらでも学校やこの理不尽な規則から子供を守ってあげる覚悟を強くして帰ってきました。母親って不思議です。
そしてこの話にはまだオチがあります。
時は変わって、大晦日。去年からは昼寝して彼にも参加させてあげているので、皆で一緒にTVを観ていました。年が明けて、TVではTimes squareでマライア・キャリーが新曲(?)を歌いだしました。そして彼が一言、
この人もおなか出してる…
もう、年明け早々皆で大笑いでした。(彼は真剣なまなざしでしたが)
6歳児はおなかを見せるのは停学ものだけど、オトナはいいのか?私は気を確かにもたなくては…、が今年の抱負になりました。
ドレスコードと抱きつき禁止
上の子達がこちらで初めて経験した事に、ドレスコードがあります。男の子の服装で、ジーンズをわざと下げてパンツを見せたりするのは私が嫌がっていたので、長男は前の学校でもそれほど下げていませんでしたが、こちらの学校では好き嫌いの前に禁止のようです。女の子はキャミソールやヘソ出し、ミニスカートもダメ。体育の授業にいたっては、ダブダブの袖の長いT-シャツ着用とのことでした。ぴったりしたT-シャツはダメ。公立の学校なのに、結構厳しいものです。ドイツは夏でも寒い日が多いので、キャミソールは滅多にきませんでしたし、突拍子もない格好はしなかったので、娘は苦痛に感じないようです。キャップや帽子などもダメだそうです。これはなんででしょう?
しかし、長男は転校2日目に、何の考えなしに大麻のプリントの入ったT-シャツをきて学校に行きました。校舎に入ったとたんにある先生に呼び止められ、「家に帰って着替えてきなさい。出来なければこちらにあるT-シャツを貸してあげるから」と言われ、後者を選び、一日学校のT-シャツで過ごしていました。理由は「たとえドラッグをしてなくても、そういった名前や絵柄の入ったT-シャツを着るのは他の生徒に悪影響を与える」ということでした。このT-シャツ、私がアムステルダム土産としてあげたものです。これを先生が知ったら私が叱られたでしょう。
とにかく、以前住んでいたところでは何もかもが個人で決めていたことですから、あれこれ学校に指図されて、うちの子達には少し気の毒な気もしました。
服装のことは学校の方針なのですから納得しましたが、次男の経験したことには腹が立ちました。
この子はアメリカにくるまでは、自分の友達や私の女友達、誰とでも抱き合っていましたし、キスだってしょっちゅうしていました。以前はこれらを止められたことがなかったですし、他の女の子も次男に飛びついてきたりしてました。これらがこちらの学校では禁止なので、もちろん次男にもお友達とキスしちゃだめよ、といっておきました。来てまもなく、やさしい女の子と友達になりましたが、彼女にどうしても彼の気持ち(?)を伝えたくて、抱きついたそうです。
そしてあるとき、彼の担任の先生から電話がありました。「xxは他の子を触りすぎる」と。次男の言い分も聞いてみないことには納得がいきません。本人に聞いてみると、「エマ(女の子)が大好きだ、でもキスしちゃいけない。だから抱きしめたんだ。なんて言ったらいいか分からないし、ほかにどうやって伝えたらいいんだよ!」と、半べそになって訴えられてしまいました。幸いエマのママとは何度が話したことがあったので、彼女にも次男の行動が不愉快かどうか直接きいてみました。本当か否か、彼女はまったく気にしないとの事でした。最近はどの学校もうるさいから、気にしないほうがいいとも言ってくれました。でも、違った意味で私は多いに気にしてます。
この年頃から大人があれこれ監視して操作してるから、アメリカ人の成人による性犯罪が多いんじゃないか!この時ほどアメリカに来たことを後悔したことはありません、まだたったの4ヶ月ですが。
触る触らないなど、6歳の子に意識させること自体が間違っています。次男がゆがまないか、私はこれがとっても心配です。
古い銀行システム
こちらに来てまもなくSSN/ソーシャルセキュリティナンバーを得たので、さっそく銀行口座を開くことにしました。9/11のテロ事件以来、何をするにも審査が厳しく、口座もSSNを得るまで待ち、やっと作ることが出来ました。
そしてまず驚いたのが、チェック/小切手の存在。私の知っている限り、日本では普段小切手を持ち歩くなんてなかったし、そんなの見たこともありませんでした。ドイツでも95年に住み始めた当初はありましたが、ほとんど使うことはなく、そのうちどこでも見かけなくなりました。ECカードが主流でした。
また、日本にある便利な通帳。いくらOnline bankingが主流で紙を使わなくなったとはいえ、通帳に記入してもらい、一目瞭然なあのサービスは日本のいいところだと思います。ドイツでは銀行に出向いた際、自分で最近の出入金をプリントアウトするか、Onlineでチェックが主流でした。
そしてここアメリカにも通帳はないようです。支出入はOnline でチェックするしかありません。ごみにならずこれはこれでいいのですが。
話がそれますが、ドイツでは大概小学校の低学年で口座を作ります。学校に銀行員がやってきて、銀行の正しい使い方を覚え、親に口座を開けるようにとのプリントをもたされて帰ってきます。口座保持者の子供達は、夏休みに銀行主催のバス旅行に参加できるし、誕生日には銀行に出向くとちょっとしたプレゼントをもらえます。銀行のいいようにされているとは言いがたく、これはお金をいらぬ事に使わず、銀行に預けて自分で管理するクセを早いうちに身に付かせる絶好のチャンスだ、と親は考えているからです。
さて、11月頃から娘がベビーシッターのバイトをはじめ現金が結構たまってきたので、これは彼女にアカウントを開けなくてはと思い、今朝銀行に出向いてきました。息子もそろそろこちらでバイトを始めるだろうし、二人まとめて開ける事に。記帳できるサービスは?とのこちらの問いに出されたのは『Saving Transaction Register』という小冊でした。あぁ、これを機械に入れるとプリントアウトしてくれるのですね?との問いに、はにかんだ笑みを浮かべて『I'm afraid not… 』と返ってきました。「そういう機械があったらいいけど、子供に自分の支出を手書きで入れさせてください」ということでした。
これだけ何もかもコンピュータライズされた世の中、まして親よりもPC慣れしてる子達に「通帳は手書きで…」というのには驚かされました。娘だったらするかもしれませんが、息子はまずそんなの面倒で無理でしょう。
それとも、こちらの子供はお金を銀行に預けるとかしないのでしょうか? なんとかく、そんな気がしてきました。
Colorado
この大陸に越してきて始めてのクリスマス。
デンマークにいる義兄は離婚、義父は亡くなり、どんどん小さくなっていく家族…、しかも私達は海を越えてしまったときて、子供達だけでなく私達夫婦もアメリカで迎える初めてのクリスマスが少し怖かったりしました。
なので、パーッとコロラドにスキーに行ってきました。子供達が新天地でよくやっているご褒美でもありました。NCは、毎日気味悪いほどお天気で生ぬるい冬を味わっていたので、久々に凍った空気に身を置いて、鋭気を養って来ました。
オーストリアと風景は変わらず、「なんだ、山はどこもおなじじゃん」なんて思いましたが、それは間違い!ここは本物のコロラド。私達が「リトルコロラド」と呼んでいた新潟のどっかのスキー場や、オーストリアの数々のスキー場とは比べ物にならないほどゲレンデがだだっ広い!上級コースでも、傾斜は鋭いけど幅があるので、私でもなんとか滑れました。それらの気づいたことをちょっとメモメモ…。
・ゴンドラが少ないし、リフトは古い型。-リフトにカバーが付いていないので、山頂に着く頃には体が冷え切ってしまう。吹雪いてくるとすっごく寒い。次男は途中で寒さから睡魔に襲われ、「こら~寝るんじゃない!」と、夫と必死になって意識を戻すのに大変だった。
・さすが観光地、た・高い!-コンドミニアムを借りて自炊をしていたが、初日の朝だけは近くのデニーズに行ってみた。なんてことない朝食を済ませ、お会計。で、夫はいすから転げ落ちそうになった。家族5人の朝食は、税、サービス抜きで$60!ちょっと皆何食べたのよ!と言っても後の祭り。出来る限り自炊しようと、母は心に誓ったのだった。
・お金持ちの為のリゾート地-麓には高級ホテルが林立し、北海道の富良野にある某ホテルなどを思い出した。滑ってきた私達など、一般人にまでクッキーを配るくらいお金をばら撒いている。スキースクールには毛皮を着たゴージャスな母親が子供を預けに来ているし、買い物袋を下げた(ブティックやギャラリーまである)すんごい成金っぽい方々にも遭遇。私達がよく行ったヨーロッパのスキー場では見かけなかったものを観させていただいた。
・あまり上手くない-スイスのリゾート地を除けば、ヨーロッパの他のスキー場は、「スキーそのものを楽しむ人達」が多いせいか、初心者をあまり見かけず、上手い人をよく目にするが、ここはすごかった。めっちゃくちゃ!初級コースは余りに危ないので、中級&上級コースで次男と滑った。(※この子はもう滑れるので)。ヨーロッパ人は大人になってからスキーを始める人はまずいないが、アメリカはそうではなさそうだ。それとも、たまたまコースがやさしい山に来てしまったからなのか?
・ここでもごみの多さに嫌気が差す-コンドミニアムにも分別らしいものはなかったが、毎日お昼ごはんにお世話になった数々のロッジにも、これまたなかった。一応「リサイクル」と「それ以外のごみ」の表示はあったが、お楽しみの最中に守っている人なんて居るワケない。給仕している人達だって学生がほとんどで、そんなのお構いなしにバンバン捨てていた。普段ごみを「作らない、出さない」生活をしている人間にとって、これらを強いられる事がどんなに苦痛な事か、そうでない人にはきっと理解できないだろう。紙コップのコーヒーを飲むのにも罪悪感が走り、そのうちコーヒーなんて飲みたくなくなるから不思議だ。
こんなに素敵な自然を持っているアメリカ。どうか、環境を守る、保存するという観念を持って欲しい、と切に願ったのだった。



