やさしさの違い | sunset diary

やさしさの違い

こにらに来て間もない頃、いきなり次男のクラスの知らない子から誕生会のお誘いがありました。次男本人でさえ『誰、それ』といった感じだったのですが、とりあえず招待状にあった番号に問い合わせ、お礼と出席することを伝えたのでした。



当日は、大きな屋内のジムみたいな巨大施設に現地集合。クラス全員+親、プリ・スクールの時の友達+親、とで50人はゆうにいました。子供達は勝手に遊び、係員が彼らを監視。親はその辺でおしゃべり。余りにも子供がうるさいので、気が狂いそうでした…。



と、一人のお母さんが声をかけてきてくれました。次男の現在大の仲良し、Eちゃんのお母さんでした。彼女に聞いて始めて分かったのですが、学校には『誕生日会のおきて』があり、クラスの子を呼ぶのであれば全員を呼ぶか、数人であったら、招待状は自宅宛に送るのが決まりのようでした。数人の場合は、呼ぶ子、呼ばれた子双方に、学校でその内容を他の皆にあれこれいわないように『口止め』するらしいです。これはよく分かります。



ドイツでは5歳だったら5人招待、6歳で6人…といった感じで、低学年の頃は少人数でお祝いというのが主流でした。誰かに呼ばれたら、自分の時にはその子を呼ぶ、といった暗黙の了解みたいのもありましたが、基本的には『自分の呼びたい子を呼ぶ』でした。次男もいつも呼ばれるとは限らず、「僕もいきたかったな…」という時もあったものの、そのつど、『あなただって、全員は呼べないでしょ?』との一言で一応納得していました。そんな、人生甘くないってことですかね。



アメリカではその『呼ばれなかった子への配慮』の為なんでしょうね。やさしいとは思いますが、小さいときからここまで親が先回りしなければいけないのかと、ちょっと『?』とも思いました。難しい問題です。



そして、私の近所付き合いでも同じようなことが度々あります。『Desperate House wives』、この番組、私はどうも好きになれませんが、正しくこんな感じの近所です。年末もパーティがあり、私も呼ばれたのですが、30人もの女性ばっかりで、クラクラしてしまいました。これ、また来週もあります…。

皆とっても優しいし、この国の人たちを知るにはもってこいのパーティなのですが、大勢な為、深く知り合うことがなかなかできません。今のところ、広く浅く、といった感じでしょうか。



それでもいいや、と思えるのには、ドイツにいる友達の存在の大きさがあります。日本にいる友達とも未だに続いていますが、ドイツで出来た友達は、おなじ大変な子育てを一緒に乗り越えてきた同士。家族の様に過ごしてきた彼女達の存在が今の私を支えてくれているといっても言い過ぎではありません。



彼女達(3人)は、私が居たときと同じように、今でも月1回は必ず集っているようです。誰かの家に集まる時は私とSkypeをし、出かけるときは、『今晩3人ででかけるよ!Schatziも一緒だからね』と、必ずメールが入ります。他のグループの友達も、『昨日は××に行ったんだ。Schatziがいなくて残念だった』と、うれしいメールをいれてくれます。


先日も、『なんで出かける前に私に声かけるのよ、行けないから悲しいじゃない!』と言った事がありますが、彼女達曰く、『隠して出かけるほうがもっと嫌じゃない!出かけた先でSchatziの事を話題にするからあなたも一緒に居るのと同じよ』と云われました。



呼ばれなかったり、そこにこれない友達を労わるやさしさにも、ドイツ、アメリカと違いがあるのが分かりました。どちらもいいと思いますが、今の私を支えてくれているのは、ドイツ式のやさしさです。