だから広がる教育格差
親が子供の学校にかける意気込みの差で、学校の『質』が変わることを昨日は書きましたが、これと切っても切れない事の一つに、アメリカの家選びの仕組みがあります。
こちらに越してくるにあたり、私はドイツからネットを駆使していろいろと情報を集めました。ドイツの様に、まずは家選び、そして学校だな、と考えていたのですが、逆だということを知りました。先ずは良い学校を選び、それから公立校であれば学区内である住居を選ぶのです。異国から家を選ぶのも近年はネットがあるので、ある程度まで絞り込む事ができ、1週間の「アメリカ下見の旅」で、私は一日に30件余りの物件を不動産屋と見て回りました。どの家のリストにも、下のほうには「学区:××、学校名:××と書いてあります。不動産屋の方も、「××学校の通学圏内」と物件をまとめてきます。
昨日も書きましたが、人口が一気に増加しているこのCounty/行政区。道路などのインフラの建設はまったく追いつかないのに、家の建設だけは猛ラッシュで進んでいます。家の値も、私が住んでいるSubdivision(地域/区画)の中だけでもみるみる内に上がっています。
このSubdivision、曲者です…。ドイツでエコ生活を送っていた私たちは、初めから無駄に大きなアメリカの家の購入は避けていたので、ドイツでの家と同じ㎡の家探しから始めました。しかし、××の学校に通えるSubdivisionで、希望の大きさの家を探すのが困難なのでした。
例えば、AのSub-は、新築ですがアメリカにしては小さめの家が所狭しと並んでいる地域。BのSub-は、坪数がその倍はあるであろう家、ヘタすると、お城か!と思われる家もある地域です。この二つはそれぞれ管理費(通りの清掃、樹木への水遣り、共同プールなどの施設の管理費etc.)もまったく違います。我が家はドイツから持ってきた『荷物』が多く、Aの方のSub-には家が見つけられませんでした。仕方なくBの方のSub-の中から、小さめの家に決定したのですが、後で気づいたのが、この「曲者…」の理由です。
このBの地域には、まったくヒスパニックと黒人家庭もいないのです!これはある日息子が気づいたのです。アジア人はたぶん、私一人ではないでしょうか?隣のA地区は家も綺麗ですし、小さめな事を除けば、至って楽しそうな雰囲気です。アメリカに来たのだから、私はいろいろな人種の人と知り合いに慣れるのかと、これだけを楽しみに引っ越してきたのに、私達の住んでいるほうは、白人ばっかりなのです!そして、AにもBにも属さない、管理費も何も払わなくていい家が所どころ、この中間地点に点在しています。これらの家は可愛く住んでいる人たちもいれば、まったく家の手入れもせずに、日暮しでいるような人が住んでいます。
ご存知の方もいると思いますが、ヨーロッパの地域構成はまったく違いますよね。例えば、私の住んでいた所では、ご近所でも職業や収入が様々な人が、これまた大中小様々な大きさの家に住み、どこの子も一緒に遊んでいました。大都市に住めば、居住区の格差も自然に出てくるのは当たり前ですが、今住んでいる所の様な、あからさまな地域作りには驚きました。息子が仕入れてきた情報によると、このB環境が嫌で隣のAへ越していった家族もいるそうです…。
私は、これがアメリカが場所によって貧富の格差が激しい所以なのか、と理解しましたが、他の州はどうなのでしょうか?
公立校の抱えるジレンマ
私の住んでいるCounty/行政区、学区は、近年著しい人口の増加を遂げているところです。2年前に公立校が3つ増設され、去年は8つの高校と小学校が建てられました。特に私が住んでいる町とお隣の町は、公立校なのに教育熱心な親が多いからなのか、成績がアメリカの標準を上回る学校が多いので有名です。息子と娘が通っている高校は、まだ2年目の新しい学校ですが、既に定員オーバーの様です。
我が家の長男と次男はESL(英語を母国語としない子の補修クラス)を履修しています。長男は単位が十分なので、息抜きの為もあってこのクラスを取っていますが、次男は小学校5年生まであと5年間は履修しないといけないそうです。レベルや学年によって少人数で行われていて、長男は彼の他に5人のメキシコ人、次男は彼の他にあと2人のこれまたヒスパニックの子がいるそうです。実はこの少人数は稀なケースだという事を、今日知りました。
今日は天気がよかったので、久しぶりに近所のお父さんと立ち話をしました。彼らはカナダからの移民です。去年グリーンカードも習得し、数ヶ月前に我が家から2件目の家に越してきた、男の子が2人いる家族です。今日はお互いにどういう経緯でここに越してきたかを打ち明け合いました。彼らの引越しの理由は『親の通勤に時間がかかっても、いい学校に子供たちを通わせるため』という事でした。彼曰く、『息子たちの学校では、英語が第二外国語なんだよ』という事です。スペイン語を話す子が余りにも多いという意味です。お昼休みにはカフェテリアで殴りあいも日常茶飯事らしく、これは早いうちに学校を変えなければ…という事で、ここに越してきたそうです。『ハハハ…、外国人から離したくてここに越してきたのに、ウチの息子に出会っちゃったね~』とは私(笑)。お父さんも勢いよく笑い飛ばしてくれましたが、本心はいかに?
ウチの近所では、公立校に子供たちを通わせず、私立校に通わせている人たちもかなりいます。これは、公立校よりも科目教科が多く、いい教育を与えるため…というのが一番の理由ですが、ヒスパニックだらけの学校から自分の子供を区別する、という意味もあるのだと知りました。私は学校に頻繁に足を運ぶのですが、事務所でよく目にする光景で、ヒスパニックの母親が小さい子を抱いて椅子に座り、その息子たちが事務の人と話をしているという場面です。英語が出来ないのは仕方がないですが、どうにかならないかなぁといつも思います。話そうという努力をしない人がかなり多いのです。彼らの子供たちが不憫でなりませんが、子供は子供で慣れているんですよね。恐るべきヒスパニック家族です(苦笑)
今日話した近所のお父さんにも、家を決める時に不動産屋からも聞いたことですが、公立校に通わせるなら、ヒスパニック系の子達が多いのは承知の事。だから学校の評判と偏差値を上げる為に、親が必死になって学校のボランティアをかって出たり、家でも一生懸命子供に勉強させるんだというわけです。
今日は改めて、移民を受け入れ続けるアメリカ、それによって教育現場が不安定であるということを再認識したのでした。
18才で億万長者も可能なアメリカ…
(画像はAOLから借用しました)
このHannah MontanaというTV番組は、アメリカではHigh School musical
の次にローティーンに人気のある番組のようです。今、ヒマでニュースを見ていたらこんな記事
が目に入ったので書いておきます。
ディズニーチャンネルで放送している、Miley Cyrusという18才の彼女が演じるHannah Montana.。実の父親(※カントリー歌手のようです)がドラマの中でも彼女の父親を演じていて、ストーリーは歌手である自分を隠して学園生活をエンジョイしている…というコメディータッチで歌もある番組です。
こちらに来てからHigh School musicalと、このHannah Montanaのグッズをあちこちで目にしていて、ドイツではこういった『キャラクターグッズ』になれていなかったので、『まるで日本のようだ…』と、妙に感心したほどよく目にとまります。最近(だいぶ前かも?)彼女の映画が公開されたようで、凄い興行成績のようです。 そして、18歳にして億万長者になってしまったそうな…。
2006年から始まったこの番組。Olsen姉妹が何年も掛けてローティーンのアイドルになったのと比べると、この2年間での快挙はすごいものだそうです。なんと彼女、去年2007年にはビルボードチャートのお金持ちランキングに11位に入ったとか!CDの売り上げで$64 milion(6千4百万ドル) を稼ぎ、かのBon Joviも軽々と超えてしまったそうです。『これはビートルズの勢いに迫る!』とまで書かれていました。
こちらにきて驚いた事のひとつに、『子役』が多く、TVや映画の需要がとても多い事があります。ラジオでも『××にて、公開オーディションを行います。3歳から15歳のお子さんをお持ちのお母さん、明日のHannah Montanaを目指しませんか?』という宣伝もありました。
このMiley Cyrusという18歳の女優さんには、同じく早くから大人たちに利用されて、私生活がズタズタになっているLindsay Lohan やBritney Spearsの二の舞を踏んでは欲しくないな…と、私は思ったのでした。
St. Valentin's day
昨日はヴァレンタインでしたね。
私は昔っからさめた女だったので、こういうイベントは大の苦手です。アメリカではクリスマス、ハロウィンにつづく商戦の時期だそうで、巷でもまたか、ってな具合でモノが氾濫してました。今日は切花が安くなってるかな~なんて事を楽しみにしてる私です。
次男の小学校では『クラス全員にカードを渡しましょう』とお触れが出ていたので、こういう工作大好きの私と息子とで、いそいそと画用紙を買いに行き、楽しんでカードを作りました。↑のハート、リボンつきは女の子用です。
こっちは男の子用。これは見た目立体的ですが、2Dの平面カードです。リボンをずらしてそれらしく見せただけです。息子と一緒にたのしく作りました。クラスの他の子達からは「カード」と先生から指定されていたけれど、お菓子にメッセージ付きという簡単なものをもらって来ました。。なんだ、こんなに凝らなくてもよかったのね、と思いましたが、親子で楽しんだから良しとします。
娘も飴とかをクラスの男の子から貰ってきていました。本人は何も用意していかなかったので、来年は忘れないようにする、とか言っていました。
そして、私です。ドイツでも男の人から女性へのプレゼントが近年常識(?)になっていましたが、今年も「危うく忘れるところだった」は、私の夫です。毎年こんな感じですが、今年も義理花かな?って普通に思っていました。この辺のいいお花屋さんを知らない夫の為に、『Whole foods』にいいお花があるよ!と教えておいて挙げました(苦笑)
そして夜、帰ってきた夫からは、予想外のモノを貰いました。
ケイタイ…、しかもiPhone。 夫のお古のケイタイを使っていた私ですが、それにまったく困った事がなかったので、これは以外でした。学生じゃないんだから、こんなモノもったいな~い!が正直なところです。ケイタイは電話できれば御の字だし、音楽を聞いたり映画をこれで観るほど私はヒマじゃありません(苦笑)。
むしろ、うれしいのは…
こっちの方です(苦笑)パパからママへって、『あれ?私ってあなたのママだっけ?』って思いますが、無造作にケイタイの箱をコピー紙で包んで、これだけ書いてあった紙の方に大いに反応した私です。理系の夫なので、絵も描けなければ、字も汚い(!)、梱包も出来ない「三重苦」の人が自分で何かを書いてくれたってだけでうれしいかったのです(すっごい大げさ!)。この「包み・コピー用紙」は、伸ばして額にでもいれるか、と娘と話しました(苦笑)。
この4月で結婚18年目になりますが、未だに私の趣向が分かっていない夫…。というか、こういう『ちょっとした事の方がうれしい』という女心が分からない人なんですね(苦笑)。ま、そういう所が良くて結婚したんだから別にいいのですが、お花を貰えるとばかり思っていた私は見当がハズレたので、今日は昨日の売れ残りのお花でも買いに行こうかと思います。
銃乱射事件とCode red drill
昨日木曜日にまた、学校での銃乱射事件 が起きました。亡くなった方へのご冥福をお祈りいたします。
今私の住んでいるところは治安も大変良く、警察のパトロールも頻繁にあり、今まで(まだ半年ですが)夜に出かけたとしても怖い思いをした事がありません。しかし、こういった治安の良さは、統計上、まったく見かけだけのよさなんですね。昨日の事件のような無差別殺人はどこに住んでいても出くわしてしまうことなのです。
おそらく、コロンバイン高校での事件 の経験に基づいているのだとおもいますが、アメリカの学校には『Code red drill 』という、緊急時の避難プログラムが頻繁に行われます。日本では地震や火事の非常事態に備えての避難訓練があると思いますが、このCode Redは最悪の事態の場合をさします。
授業中いきなり大きなブザーが30秒ほど鳴ります(子供に言わせると、とっても怖いらしいです)。すると教室にいる先生はいそいで教室の鍵をしめます。子供達を教室の中に閉じ込めるわけです。皆で一箇所にかたまり、机を集めて盾にします。で、しばらくじーっと次の指示までまつそうです。うえの子供二人は始めは何がなんだか分からず、本当にビビッたそうです。しかし他の皆は隠れながらもヒソヒソ話したり、まったく動じずに慣れた様子だったらしく、それにもまた驚いたそうです。次男の通う小学校でもありますが、彼はまだ良く分かってないので、ただ楽しんで避難させられている…といった感じです。
このCode red drill は抜き打ちで頻繁にあります。そして、その直後に親には学校からメールでお知らせがあります。日々思うのは、いつかこういう訓練ではなく、本当に事件が起こってしまうかもしれないという恐怖と隣り合わせであるということです。昨夜もこの事件の経過をニュースで見ながら、夫としばらく話し合いました。長男はあと1年半で高校を卒業します。その後はドイツに戻ってあちらで大学に行くと始めは言っていましたが、彼は最近になって、こちらのカレッジに行くのも悪くない…と言うようになったからです。言ってる事がコロコロ変わる年頃ですから、聞き流していますが、こういう事件があると、やはりヨーロッパの田舎に通ってくれたほうがちょっとは安心できます。
このご時勢、どこにいても安全とはいえませんが(※ドイツでも学校での銃乱射事件はありましたし)、この国へどうしてきてしまったあな…、と昨日はまた後悔してしまいました。




