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横溝正史 刺青された男 (1977年、角川文庫)より『探偵小説』等

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NHKBSで再放送されたドラマ『獄門島』を視たことから、久しぶりに横溝正史を読みたくなりました。ちなみにあのドラマ、クライマックスで金田一耕助(長谷川博己)と僧の了然(奥田瑛二)二本の柱のある寺の本堂の廊下?のような天井の高いところで事件の真相を語りあうシーンがありました。くすんだ赤の毛氈の上で向き合う二人の向こうには明るい緑の樹が茂る庭、 なのにその両側、それぞれの人物の背後は夜のように暗い不思議な空間。あれはセットなのかしら? もし実在する寺なら行ってみたいですね。

 

『獄門島』も家にありますが、横溝の長編は今ちょっと気分が乗らないので

この短編集をひっぱりだしました。表題作は大正から戦中にかけて神戸と上海を舞台に中国名を名乗る美女をめぐる伝奇ロマン。

 

また冒頭の作品『神楽太夫』は戦争中、疎開先で茸狩りに出た語り手が、山中で出会った山賊風にも見える男から聞く顔のない死体の事件。秋祭りの季節に村々をまわる神楽太夫の一座の若者二人が被害者と被疑者になる、どこか『遠野物語』のような雰囲気の短編で、心だけは山歩きしました。

 

 

『探偵小説』も東北線N駅の待合室が舞台。巻末の解説によれば、作者が戦後初めて発表した作品とのことです。

 

 「待合室たって改札口の前にあるのではなくて、ほら、プラットホームによくあるでしょう。長方形の箱みたいなのが。あれなんですが、幸いそこにはストーブもあるし、今とちがって石炭なども山のように積んであります」(引用)

 

文中に「コロラチュラ」という言葉が出てくることから語り手は鮎川というソプラノのオペラ歌手。物資が不足した戦中に燃料も豊かで旅行やスポーツを楽しんだ戦前を思い出しています。スキー旅行の帰り、雪崩で一時間延着となったため、鮎川と洋画家の野坂、そして探偵作家の里見の三人はN温泉を騒がせた女学生殺しについて語り始めます。待合室には他に二人の人物がいました。

 

被害者は素封家の娘で仮名田口那美、可愛いルックスで明るくいくらか軽はずみな娘。

 

日曜日の夜、田口家に那美の女学校の教頭がやってきます。那美が「チチキトクスグカエレ」という電報が来て汽車で実家へ向かい、それを知った先生も見舞いに来たのです。

 

しかしそれはニセ電報、那美は実家と最寄駅の途中にある神社で遺体で発見されます。那美の財布の中には電報を受けた土曜の晩の日付の切符。。普通、切符は改札で回収されますが、混雑した時間だったので非合法ながら改札以外からとびだしたのだと思われました。そして彼女は妊娠三か月。交際相手で東京の大学で学ぶ仮名秋山次郎に容疑がかかりますが…。

 

死体移動のトリックに貨物列車が使われるあたり、クリスティの『パディントン発4時50分』を思い出させます。現実にはこう、うまく行くのか疑問ですが。

 

裕福な観光客の退屈しのぎのおしゃべりの雰囲気が一転、三人とも震え上がる展開に…でもこの作家としては比較的というか『獄門島』や『犬神家の一族』や『悪魔の手毬歌』などに比べれば、明るさのある結末です。

 

このホームにある箱みたいな待合室は、現在私がよく使う駅にもあり、電車から降りて疲れ切った時などそこで座ってしばらく休みます。子供の頃育った街では改札口でないところから駅の外へ出るのも可能でした。改札から出ると自分の家までまわり道になってしまう人にはそうする人もいて、料金不正がなければとがめられることもなかったようです。列車の本数が多い都会では危険すぎますね。

 

読んでいて心があの田舎の木造の駅…現在ではモダンに改築されてしまっていますが…に飛んでゆきました。

 

今日は真珠記念日

今まで買った一番高いアクセサリーは?

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自分が買ったのではありませんが、おそらく今家にあるもっとも

高価なアクセサリーは父が80年代後半から90年代初頭に母に買い与えた真珠のチョーカー。添付の伝票では255,440円となっております。

 

 

当時、父も母も50代だったので、勤め先の同僚の結婚式などに行くことなどがあり、「ろくなアクセサリーがない」とか何とか言って母が買わせたのかと
推定されます。
 
母亡き今は一応、私が相続?していますが、正直、つけていくところがありません。売り払ってもいいのですけれど、真珠は中古市場ではあまり価値が出ないともいいますから、しばらくは自分で鑑賞?しようと思います。
 
他に20代のころに「誕生石だからほしくて」買ったごくごく小さいサファイアのプラチナの指輪、返還直前の香港で買ったエメラルドと金の指輪などが
ありますが、どれも5万円以下です(笑)。
 
今後も母の形見については折を見てブログに書いていこうかなと考えています。あまり自慢になりそうなものはありませんが(笑)

さくらんぼ、父、2回目のコロナワクチン、脳神経外科受診

週末も父を散歩させて、弟にカレーを作るのがやっとで、なかなかブログが

書けません。書きたい本のレビューもあるのですが…


父が脳梗塞で5月中旬まで入院していた病院は家から遠く、通うのが大変ですので、私共がよく行く地域にある脳外科の開業医に紹介状を書いてもらい、6月下旬に連れていきました。

 

新しい脳外科の先生から、父の脳梗塞は脳幹部で起きていて、小さかったから軽症で済んだけれど、場合によっては命にかかわったかもと説明を受けました。ということは同じところで再発したら大変…。父との時間も大切にした方がよさそうですね。

 

以前も書きましたが入院していた病院は、医師やスタッフの対応も

悪くなく、特別設備が粗末ではない…粗末ではないけど、個室が2万円しそうなゴージャスさは全くありません。例えば、他はできない最先端の治療をするとか、建物の設計が有名な建築家のものだとか、エントランスホールにピアノとか、豪華な絵画や彫刻などがあるわけではない、ごく普通の病院…なのになぜ個室がああも高いのか不思議。再発しないことを祈りますが、

もしもまた何かあったら、今度の先生は個室の差額ベッド料が安い病院に入れてくれるといいのですが。

 

6月末、父はコロナワクチン2回目の接種。受付時間前にクリニック入り口に並ぶ人々を案内していた若い男性スタッフのYシャツの裾が外に出ているのがちょっと気になりました。それが今の流行り? 

 

暑いからネクタイや上着はなくていいけど、シャツの裾がゾロリと垂れたままだと起き抜けにコンビニにコーヒーでも買いに来た人みたいでスタッフに見えません(笑)。 注意したらハラスメントになるのかしら?

 

接種の後、父が右手の中指が動かしにくいというので、整形外科を受診。骨などには異常はなく、ただむくんでいるためだとのこと。脳外科の先生も整形外科の先生も、父はデイケアのリハビリを受けた方がいいとの意見です。父は乗り気でないのですが。もう少しコロナが落ち着いたら、私もお稽古事だと

思ってデイケアに行ってほしいのです。今年の七夕に短冊に書きたいのはこれです。あ、それから脳梗塞再発しませんように、次に入院する時は個室の差額ベッド料が一万円未満の病院に入れますように(笑)。

 

ワクチン接種の副作用は2回目の方が強く出るとのこと。父も接種した夜と翌日は、注射を受けた個所が服の上から触ってもわかるほど腫れてました。

 

7月最初の週末、勤務先から夏のボーナス…とまでは行きませんが、金一封が出たのでさくらんぼ(佐藤錦)を買いました。

しっかりと味わいます。やはりおいしいですね。さくらんぼも今年は最初で

最後。今は家の近くのスーパーにアメリカンチェリーはまだあるけど、

佐藤錦はありません。

 

 

 

 

父コロナワクチン一回目、自家栽培?サラダ菜、ヤマボウシの花

比較的安価な上に栄養価が高い緑黄色野菜なので、我が家ではサラダ菜をよく買います。葉を取った後の根の部分を水につけてベランダに置いたら葉が伸びて結構かわいい感じ。でもこれ以上は大きくならないようなので食べました。

 

6月9日、父が一回目のコロナワクチン接種を受けました。行ったことがない公会堂や病院だと緊張して血圧があがってしまいそうなのでかかりつけの整形外科での個別接種を予約。

 

通常の診療時間外にだけ設定しているようで朝の8時台と早い時間。タクシーを手配しようと数日前にいつも使っているタクシー会社に電話したらこの時間帯は予約でいっぱいとのこと。このあたりの父と同じ年代の人がいっせいに行くのでしょうか? しかたがないのでアプリでタクシーに来てもらいました。

 

予診票を見て質問するのが医者じゃなくてクリニックの事務の人。父は脳梗塞の病み上がりで血液をサラサラにする薬を服用中ですからちょっと心配。注射そのものはあっと言う間に終わってしまい、何事もなく帰宅。ところが夜になってから「注射をしたところが痛い」と言い出しました。これはよくある接種後の症状だそうです。

 

朝早く父を連れ出さなくてはならないため、弁当を作りそびれ、ランチは外食。コロナウィルスの緊急事態のせいもあって最近ほとんど外食をしていないのでちょっとわくわく。なのにいざとなると何を食べたいのか? 自分でもわからない(笑)。

 

迷った末、なんとなくコーヒーチェーンに入りました。ピザトーストを注文。サラダがついているのはうれしいのですが、トーストは小さい…数年前までの勤務地、神田にあった夫婦二人で経営の喫茶店のピザトーストはこの3倍はあったよなと思いつつ味わいます。あの店も、今はもうないかもしれません。

この店の近くでヤマボウシの花が咲いているのを見つけました。淡く緑色をおびた白い花がさわやか。ビルの一階部分を囲う垣根のようにしたてられたヤマボウシ。花の芯の部分が実となって赤くなったところもすてきでしょうね。

父の自走式車椅子と母のアジサイ

3月末に脳梗塞で入院し、連休明けに退院した父は介護認定で「要支援1」と

なりました。要支援1ですと介護保険で借りられるのは歩行器と杖で、基本的に車椅子はだめなのですが、自費で月500円で借りられるものを持ってきてもらいました。

脳梗塞と言っても軽症で、家の中ではほぼ病気前と同じ暮らしができています。だから本来なら杖か歩行器で歩くべきなのでしょうが、父がこれらを使うのをいやがっています。なんというのか、本人の頭の中では杖なしですたすたと歩けている、しかし、頭に足腰がついていけてない、故にころびやすい、だから歩くのがいや…といった状態なので、ますは車椅子。

3年前に亡くなった母は介助式でしたが、父は自分で動けるところは動きたいというので自走式です。本日、珍しく父の方から「散歩に行ってみるか?」と

言い出しました。レンタルしてよかった。

今シーズン初めて、亡くなった母が好きだったアジサイの株を父に見せてやることができました。お母さん、お父さん連れてきたよ(笑)。

 

まだ使い始めたばかりで慣れてないせいもありますが、父の「自走」はちょっとあぶないです。曲がり角でどちらかのタイヤをひっかけそうになります。それから「歩行には左側の介助が必要」と言われているせいか、車椅子を直進させていてもなぜか左側に寄って行くのです。

 

まあ路上は無理でも、行きつけのショッピングセンターや家電量販店の中なら車椅子で父も自分で動けるかもしれません。積み上げてある商品にぶつからないよう注意が要りますが(笑)。

 

”今日のお散歩” 星光子さんに習って、アジサイの楽しみ

 

女優の星光子さんが雨上がりのお散歩で、ごらんになったアジサイの

写真をブログにアップされています。

 

定番の紫、ピンクだけでなく、純白のもの、ショッキングピンクのもの、

実にたくさんのアジサイの株があるところですね。見ていてあきません。

 

6月1日の夕方、私も勤め帰りに上野公園でアジサイ散歩。鎌倉にはかないませんが、ここにもアジサイが並んだ道があるのです。

 

ちょっと盛りをすぎていたピンクのぼかしのガクアジサイ。中心部がレースのようです。来年はもっと早く見に来なきゃ。

 

これはおそらく、今シーズンのアジサイのベストの写真になるのではないかと思う、

青紫のガクアジサイ。

 

初めてみる真っ白で中心部が紫と緑のガクアジサイも可憐でした。

何かとくよくよしてしまう昨今…でも今年の花は今年だけ…花を見て、今をちゃんと生きる元気を

取り戻したいですね。

 

果物の楽しみ―最初で最後のイチゴ

東洋医学の本によれば、小柄で血色のよくない、低血圧、貧血気味の私は、

「虚証」。体が冷えやすくする果物はたくさん食べない方がいいとの事ですが―どうしても止められません。

 

この春は時々、甘夏や美生柑を買わずにいられませんでした。柑橘の香りを

かぐ必要を感じて。

 

 

母の生前はよく買っていたイチゴ。母の死後、いろいろと余裕がなくなり、

この春は父の緊急入院もあり、5月中旬、父の退院祝いに一パック買っただけ。最初で最後のイチゴ。

イチゴ狩りにでも行ったのならともかく…イチゴ買っただけでブログネタに

するなんて、自分でも笑ってしまいます。

 

先日、アメリカンチェリーを見かけて、買おうかどうか迷いました。

果物に限らず、旬のものは元気を出してくれると言います。

さくらんぼが買えたらまたブログに書く?かもしれません。

『岡本綺堂妖術伝奇集伝奇ノ匣2』より『木曽の旅人』

学研M文庫 2002年

学研サイト

https://hon.gakken.jp/book/1390012000

 

岡本綺堂の怪奇、幻想風の作品を集めた分厚い文庫本。『木曽の旅人』はこの本の中でも一番好きな短編です。今のような季節の変わりめの風の強い日や雨の日に読みたくなるのです。風の音や雨音を聞きながら―。

 

九月末の夜、木曽の山奥で幼い息子と二人で暮らす杣の小屋へ現れた洋装の旅人。木こりは温かく迎えますが、いつもは人懐こい息子がなぜかこの男をひどく怖がります。そこへやってきた友だちの猟師が連れていた犬も

尋常でなく吠えつきます。そこで警戒心の起きた木こりは「泊めてほしい」と言い出した旅人に下山を勧めるのです。男が去った後、筒袖の男がやってきて旅人と同じ人相の者が来なかったたかと尋ねます。そして銃声。旅人は実は殺人犯でした。

 

あらすじは簡単ですが、繰り返し読んでしまう短編です。語り手のT君なる人物が明治二十四年の秋、父と二人で中仙道を旅し、寂れた軽井沢の宿の炉べで亭主と話している時、入ってきたのが五十近い大男、杣の重兵衛。T君は山奥で長く暮らしていた重兵衛から「何かの怪しい物がたり」を聞き出そうとします。そして重兵衛は木曽にいた頃の気味のよくない話をするのです。この冒頭部分を読むと、いろりで燃えたまきの匂いや弾ける音が聞こえてくる気がします。といっても私、火の入っているいろりは今まで1、2度しか見たことはありません。ただ小学校低学年の頃まで、家はマキで炊く風呂でしたので、木材の燃える匂いはおぼえています。ともあれ読み始めるとまるで『ウルトラQ』のように? 私の心は私の体を離れ、明治の信州、軽井沢と木曽を旅するのです。

 

疲労を忘れるために歌っていた旅人。それを聞きつけておびえだす息子。見たところ、24、5歳、洋装で「円い眼は愛嬌に富んでいる」旅人。重兵衛は役人か商人と思ってもてなします。いつもは客を歓迎する息子の太吉はなぜか凍りついたようにおびえたまま。旅人が差し出した海苔巻にも手を出しません。そこへやってきた猟師の弥七。重兵衛は旅人からもらった酒や食べ物を弥七にも分けます。しかし弥七の犬は旅人を見て異常に吠えたけります。弥七は帰り際、旅人は「えてもの」ではないかと疑い、鉄砲を空に向けて撃ちます。えてものならそれに反応するはず、でも旅人はそのまま―。

 

木こり、その幼い息子、一見いい人の旅人、猟師、旅人が去った後に

やってくる警察の男とそれぞれの人物像の描き方がいきいきとしていて、まるで一幕の劇を観ているようです。

 

駆け落ちの果て、諏訪で女を殺したこの旅人は重兵衛に酒を渡しています。それを飲んだ重兵衛と弥七がもし酔いつぶれてしまっていたら―さらに罪を重ねたのでしょうか? 

 

怪談なのですが、読後、ぞっとするよりも山の空気といろりの温かさに包まれているような心地よさを感じます。結末がハッピーエンド?で殺人犯以外は死にもしなければケガもしないからかもしれません。木こりと猟師の友情、父の息子を守る愛情が災いを防いだ話とも読めます。この旅人も愛憎に血迷って道を踏み外したものの、根っからの悪人ではなく、山中で出会った木こりの優しさにつかの間のやすらぎを得ていたのかもしれません。大人はだませても純粋な子供や動物には罪を見抜かれていると気づき、観念したのかも、だから泊めてほしいという望みを重兵衛に断られた時、さほど食いさがることもなく出て行ったのではないでしょうか。

 

この本の巻末にこの短編の元となった『木曽のえてもの』『蓮華温泉の怪話』が掲載されています。それと読み比べると綺堂の筆の巧みさ、素材を料理?する腕の良さを実感します。『蓮華温泉の怪話』では泊りに来た客を宿の息子が怖がります。そして殺人者の背中に被害者がおんぶしていたと言います。『木曽の旅人』では太吉にそんなことを言わせてはいません。それが逆にありふれた怪談ではない物語の魅力を増しています。

 

さて、マンションの隣の部屋で飼っている犬によく吠えられる私。柴犬なので主人に忠実、御主人を守るために怪しい者に吠えるのですね。洗濯物を干したり、掃除のためにベランダに出た時、隣のベランダにも犬が出ていると吠えます。もちろん壁で隔てられていてお互いに姿は見えないのですが、気配と匂いを感じるようで。私は怪しい者ではなく、自分のベランダに出ただけなのですが、なぜこう吠えられるのか? もしかして時々、下手な歌の練習をするのを隣の家族には聞こえていないけど、犬には聴かれていて「あの変な声を出す奴」だと憎まれているのかも。

 

 

個室に入りたがった父―私は毒娘?

ブログに書きたいことはたくさんあるのに、なかなか気持ちと時間の調整ができませんでした。

 

3月末に脳梗塞で入院した父は、おかげさまで連休明けに退院しました。家の中での生活は病気の前とあまり変わらないまでに回復しています。今回の入院で大変だったのは個室の問題。

 

この病としては軽症でしたので一週間ちょっとで急性期が終わり、リハビリ病棟へ。そこでたまたま病院の都合で個室へ入れられた父。病院側の理由ですからここは差額ベッド料は生じないのですが、大部屋が空いて移ることになった時、父が私の勤め先に電話をかけてきて「このまま個室にいたい」と言うので、あせりました!

 

自分の希望で個室にいるとなると差額ベッド料がかかります。

それが一日21000円、軽症でも一か月は入院するとなると…。

 

父は電話で必死で「金の問題じゃない、いざとなったら定期を解約してもいいから」と訴えます。でもホテルのように一泊じゃなくて一日21000円です!

確かに父の貯えで払えない額ではないけど…でも、でも金の問題じゃないかもしれないけどやはり金の問題。

 

幸か不幸か、父の訴えは病院側にも歓迎されず、おそらくその個室に入ることが決まっていた患者がいたのでしょう。なんとか説得して大部屋へ移してくれたみたいです。それでも退院時の支払は25万円ほどになりました。

 

ネットで調べてみたら、父が入った病院は同じ県の中でも個室の差額ベッド料が特別高い方のようです。だから空きがあって入院できたのかしら? 数千円で個室が利用できる病院もあるようです。再発した時のために研究しておかなきゃ。

 

知らない人と一緒の部屋へ行くのが不安だという父がかわいそうでした。父は恵まれない子供時代を過ごした人間です。だから人生の終着駅近くに病院の個室に入るぐらいのことは、とはいえ、我が家の家計では…個室で一月過ごした場合の金額を計算し、私はついつい思い出してしまいました。子供の頃、何かがほしいとか、何かがしたいとか、どこへ行きたいとか言った時、家族から言われた言葉。

 

「うちにはそんなお金はありません」

 

「金の問題じゃない」って。それならどうしてもっと教育費をかけて育ててくれなかったの?(笑)そうしていたらもっと収入のいい仕事についてあなたを個室に入れてあげられた…かもしれないのに(笑)

 

私って毒娘ですね。 上の写真は4月に公園で見かけた八重山吹。

信州の、私が貧しく育った家の裏にもこの花が咲いていました。

 

 

 

 

 

”49年” 南夕子が現れそうな風景 超獣シャガ~

 

女優の星光子さんが『ウルトラマンA』の南夕子を演じて49年の感慨をブログに綴っておられます。

 

当時、小学校の低学年だった私。あまり出来のよい子ではなくて、隣の席の男の子にいじめられたりしてつらい学校生活でしたから、空想世界の南夕子は

心の支えでした。他にも普通、女の子が視るような

アニメやドラマは視ていたと思うけど、後々も忘れられないのは南夕子だけです。

 

それだけに夕子が月へ帰ってしまったのはショックで

悲しかったけれど、あの回の星さんの美しさ。

空に輝く月を仰ぐ度に、白バラや白木蓮など白くて美しい花を見る度に南夕子を思い出してきました。

先日、夕暮れ時、上野公園へ行きました。東京都美術館近くの小道の両側にシャガの群生が咲いていて

幻想的な風景。今にも南夕子がどこからか歩いてくるような気がしました。

 

ほんのり紫がかった白いシャガの花、怖いという方も

いらっしゃるのだそうです。花は咲かせても種をつくらず、根だけでどんどん増えていく点、日陰を好む点など

他の花にない不思議なところがあるからでしょうか。

たしかにシャガの花をよくよく観ますと花びらの中心にある黄色い点が眼のようで宇宙生物?めいてもいます。異次元人ヤプールやメトロン星人あたりが何やら

怪獣や超獣に変えてしまいそうにも思えます。

どんな名前になるのでしょうか?

 

淡い紫のドレスをまとった美しい乙女が超獣に

なる、そうあのアプラサールのように…

シャガール?これじゃ画家ですね(笑)

 

植物由来の超獣といえばサボテンダーというのが

いるのでシャガンダ―? 超獣ギタギタンガをまねて

シャガシャガンダとか…なんかしゃがんでいるみんたいですね(笑)

 

『帰ってきたウルトラマン』にシュガロンという怪獣が出てきました。確か画家とその娘の物語だったかと。

シュガロンの弟分でシャガロン?

 

いろいろ考えると楽しくなりますが、どんな姿の超獣なのか、何が武器なのかなどキャラクターデザインは

思いうかびません(笑)