
犬猫会Vol.8『トップ・ガールズ』
1月24日夜、鶯谷駅近くのSOOO dramatic!で犬猫会公演
『トップ・ガールズ』を鑑賞いたしました。
公演サイト
http://www.taitogeirakusai.com/2024/program13/
公演チラシ
https://x.com/inunekokai_27/status/1883329668860064144/photo/3
ちなみに今回の公演のせいか、2011年のシアタコクーン公演について書いたブログに最近アクセスをたくさんいただいております。
劇場というより多目的ホールといった感じで天井がむき出しです。
ディナーの準備ができたテーブルの向こうに並ぶのは登場人物たちの
衣装。

右がヒロインマーリーンのスーツ、真ん中が英国ヴィクトリア朝の女性探検家イザベラ・バード、左は大ブリューゲルの油彩画に描かれた農婦で女戦士のフリート、これは鎧?風なのですぐわかりました。
右がカンタベリー物語などに登場する貞淑と従順の鏡グリゼルダ、十字架を下げているのが
女性であることを隠して学問にはげみ教皇となったヨハンナ、左が日本の鎌倉時代の女性歌人後深草院二条。二条はこの戯曲を知るきっかけになった放送大学の英語の授業で扱ったドラマ、2011年のシアターコクーンでの上演では十二単風の衣装に長い髪でしたが、ここでは尼姿で登場。

上演が始まると俳優たちが登場して衣装を身に着けます。衣装を外したボディはウェイトレスが運んでテーブルの前に倒した状態で置きます。そして上から赤い大きな布をかぶせます。
ちょっと不思議な演出だなと思いました。こうすると赤い布がボディで凹凸ができてちょっと雲のようにも見えます。第1幕が現代を生きる女性マーリーンと歴史上の様々な女性たちとの時空を越えたパーティが現世と冥界の間の雲の上?あるいはマーリーンの脳内?で開かれていることを表しているのかもしれません。
この戯曲ではヒロインマーリーン以外は超時空あるいは脳内と第2幕以降の現世の人物の役を兼ねていて、その兼ね方も作者の意図があると上記の授業で学びました。女戦士フリートの俳優はマーリーンが十代の時生んで姉ジョイスに託した娘アンジーを演じ、2011年の公演もそうなっています。1幕の人物の中でフリートだけが上流の暮らしを知らない農婦なので、学科の出来が悪く、マーリーンから「見込みなし」と評されているアンジーを兼ねるのかなと思っておりました。
今回の公演ではアンジー役は第1幕でウェイトレスを演じ、フリート役はアンジーの年下の遊び相手キットとマーリーンの会社へ求職に来るショーナの俳優が兼ねています。
アンジー役の山下智代氏の挨拶文によれば、演出の水野玲子氏の案は「この物語をアンジーに焦点を充てて描き出す」とのこと。そのためのキャスティングなのでしょう。
それから今回の公演ではピアノなどを使った生の音楽、効果音が入りました。第1幕で恋人の子を妊娠していたヨアンナがパレードの途中で出産してしまったことから殺されたことを語るくだりでの悲しく重い演奏が心に残りました。

第1幕が土曜の夜でマーリーンの脳内?のパーティあるいは超時空の女子会?)、第2幕が月曜の朝(ロンドンのマーリーンの会社)、第3幕が第2幕の一年前の日曜の午後、ジョイスがアンジーを育てているマーリーンの実家、アンジーとキットがイプスウィッチへ行く話をしているから場所はその近郊と)いう時が前後し、場所もかわる構造なのがわかりにくいとおっしゃる方もいます。また第1幕のヒロインと冥界にいる?女性たちとのパーティについても必要なのかどうか?という意見の2011年の公演の批評には見かけました。確かに職業紹介会社のスタッフと求職者たちのやりとりだけでも面白い芝居はできそうです。
でも私はこの第1幕が大好きです。第1幕があるので、歴史の中で女性たちが味わってきた苦難とそれがまだ過去の、今はあり得ないものになっていないことが表現した戯曲になっていると思うのです。最初はみんなで会話を楽しんでいるのですが、宴がたけなわになってくると誰かの話を熱心に聴いているようで何でも自分の話につなげてしまったり、イザベラと二条、マーリーンとヨハンナというように同時に別々の話を勝手にしゃべっているようでいてそれらが微妙に関係していて…生まれあわせた時代、受けた教育、関わった人々の中で生きてきた女性たちの姿が見えてきます。
2011年の公演のころと比べて…現在は超時空設定…例えば戦国武将が21世紀のキャバクラ嬢の店に来たり、医師が幕末にタイムスリップしたりというような番組に親しんでいる年代が仕事と子育て、介護の問題に直面しつつあるので、第1幕が多くの人に受け入れられやすくなっているのではないでしょうか。
第2幕ではマーリーンが働く人材紹介会社にアンジーが一人現れるところから始まります。昼休み、アンジーに会ったウィンはアンジーに生物学の学位を持つこと、男と同棲して4年間養ったこと、アメリカやメキシコに行ったこと、
前の勤め先との契約でもめたことなどを話しますがアンジーは寝てしまいます。またこの幕ではマーリーンと二条兼ウィン、グリゼルダ兼ネルがそれぞれ担当する求職者と面談します。マーリーンは婚約者がいて仕事に対する考えは浅いジニーン…ここへ来たのも今までのところに何となく飽きたから…ネルが面接するのはやはりとにかく仕事を替えたいという自称販売営業の求職者ショーナ、何となく日本にもたくさんいそうなタイプ。ウィンが合うのは給与に不満はないのだが、人生を捧げてきたのに今一つ評価してくれない会社に自分のありがたみをわからせたいために転職しようとする46歳のルイーズ。上記『英語中級B』よればマーリーンはジニーンの本質を見抜くのが速く、むだな時間を使わずにランプの傘の会社に送り込む点が優秀なのだとのこと。ウィンやネルはマーリーンと比べると面接者に振り回され気味? 昇進を期待していたハワードの妻キッド夫人は会社に乗り込んマーリーンに仕事を夫に譲れと主張…踏み込むべきでない領域にも突き進む勇気?があるからキッド夫人を演じるのはイザベラ・バードの女優?
第3幕は第2幕でアンジーが「私の人生で最高の日」と言っていた一年前の日曜の夜。アンジーからジョイスが会いたがっていると聞いて実家へやってきたマーリーン。久しぶりに会った姉妹は施設に入っている母や出て行ってしまったジョイスの夫、アンジーの学科の出来がよくないことなどを話しているうちに険悪な雰囲気に…マーリーンはサッチャーが首相になってよい時代が来ると言い、ジョイスはそれに否定的です。
あれから数十年の月日が流れ、アメリカで女性大統領が生まれ損ね、後深草院二条の先輩の紫式部が大河ドラマの主人公となり、サッチャーが当選した時中三だったほぼアンジーと同じ年代の自分が定年となった今、この戯曲がアンジーにスポットをあてて上演された意味をよくかみしめたいと思います。

この戯曲が訴えていることは古びていないと思う一方で、変化していることもあります。21世紀の今ならマーリーンは中学を出るまでアンジーをジョイスに預けっぱなしにせず、仕事が安定すれば手元に引き取ることもできたのではないか、80年代にはまだ研究が進んでいなかった発達障害、あるいは学習障害の可能性があるアンジーはロンドンでなら適切な教育が受けられたのではないか…そんなことも考えてしまうのでした。
泡坂妻夫『椛山訪雪図』―美術ミステリーアンソロジー 『歪んだ名画』より
朝日文庫2021年
表紙の写真はこちら
加田十冬はダリの展覧会を見た美術館の前で旧友の別腸と出会います。別腸はかつて乃木坂で数多い美術品に囲まれて暮らし、若い画家たちの世話をしていましたが、今は落魄して服装も粗末。二人は裏通りの居酒屋で煮込みを食べながら別腸が秘蔵していた紙本墨画淡彩の掛物「馮黄白の『椛山訪雪図』」の話になります。紅葉の山にたたずむ老人、色彩は控えめなのに見る者を絢爛たる楓錦(ふうきん)の世界に引き入れ、描かれている泉から酒がわき、老人がほろ酔い加減かも?と感じさせる名画。「椛(もみじ)の山に雪を訪ねる」 なぜ紅葉の山に雪など訪ねるのか?ちょっと不思議な題。

別腸はこの絵が中国画らしく見せかけているが「椛」が中国にはない漢字であること、馮黄白という画家を他で見かけないことから実は北斎が描いた欺し絵で画題には「奢侈に溺れ権勢を極めた人間でも、行き着くところは同じ雪の山」という意味が籠められていると言います。そしてこの絵の真価を知ったのは乃木坂にあった別腸亭で起きた殺人事件がきっかけだったと。
ちなみに上の2枚の写真は東京国立博物館の重要文化財『秋山行旅図巻 (しゅうざんこうりょずかん)』小説中の『椛山訪雪図』と同じ紙本墨画淡彩、清代の蕭雲従筆。2022年の展示で撮りました。
東京国立博物館サイト
別腸が最も裕福であった40代終わり、夏の初めの晴れた日。「季節の違う絵を見ると、想像力に刺戟が強く働き、絵に対する緊迫感が高まる」彼は書庫から冬を画題にした何幅かを出します。その時、北斎の『雪山図』と共に秋の画題ながら『椛山訪雪図』が混じっているのに気づき、広げ、日が傾くまで絵の世界にひたりました。そこへ理事会の時間を知らせに来たのは秘書の大村樹也(たつや)。生真面目で記憶力に優れ、美術品の管理を任されている大村は美術の鑑賞眼も持ちつつあるようでした。そして別腸亭で家事をしている20歳ほどのかずらという女性と恋仲になっているようにも別腸には思えていました。この3年ほど前に信州から来たかずらは色が白く、目鼻立ちの整った娘。しかも近頃何だかきれいになっているような。
しかし理事会の会場に大村から「強盗が入ってかずらが殺された」との電話。同じく別腸亭で働く老女繁子が語るには夕食後、かずら、大村、繁子の3人はテレビを見ていたが大村は自室に戻り、かずらは戸締りのために部屋を出ました。しばらくすると大村が「叫ぶような声と物音がしなかったか?」と尋ねてきたので、二人で邸内を見回ると別腸の居間でかずらの絞殺体を発見。
そして北斎の『雪山図』、長谷川等伯の『古木野猿図』など何点かがなくなっていました。
しかし後日、盗まれたはずのものがちゃんとあって、あるはずのものがなくなっていることが発覚します。

以前、美術番組で普段は昼間、現代の照明器具でしか見られない襖絵を、夜、描かれた当時の照明つまり蝋燭の灯りで見るとまるで印象がちがうという実験を視ました。別腸も同じ実験をします。淡く描かれていた紅葉が蝋燭の灯りでは鮮やかになり、蝋燭を消して月の光だけで見るとたちまち紅葉は雪に変わり、ほろ酔い加減に見えた老人は死霊のように…この絵の仕掛けが暴いた真相。

『椛山訪雪図』の変化が鑑賞者に語るのは「華美を尽した生活であっても、そのうち冬に至れば、氷の山に埋まるであろう」ということ…それはまさに事件の語り手、別腸の運命。殺人を描いたミステリーですが、読後に心に残るのは別腸という人物なのです。
ちなみに上2枚の写真は熱海のMOA美術館の光琳屋敷。
神居古潭の奇石のある枯山水の庭、紫檀の棚に並ぶ仏像や香炉や唐三彩の壺、そして冬の絵を出すつもりでいっしょに秋の絵も出してしまうほど沢山の掛け軸…そんな暮らしを失ったのは妻雪子の投資の失敗故ですが、その妻のために土産の龍田巻を注文している…困窮しても損なわれることのない寛容さ優しさ。別腸が十冬に言うには蒐集を手放して寂しく思うこともあったが、この頃では心の中に壮大な美術館が出来上がり、『椛山訪雪図』も『雪山図』もダリもあるのだと。
下2枚の写真はやはりMOA美術館にあった枯山水の庭。別腸亭の庭はもっと狭いけれど、奇石がぎっしりあったのかしら?

私の知人の一人に実家が災害で倒壊し、現在は駐車場にしている人がいます。彼女が語るには「チャイナドレスもインドのサリーも持っていたが、すべてがれきとして処分してしまった」。気の毒なことですが、どこかさっぱりした、夢見るような彼女の表情を見て私は内心で思いました。お父様が買ってくださったというそれらの品々を彼女が一番楽しんで?いるのは実は所有していない今なのかもしれないと…
私自身は別腸亭にあったような高価な物を持ったことはありません。でも洋服でも着物でも食器でも持っている間は汚れたり、壊れたりしないようにしたり、置き場所を考えたり、はたまた何だか派手になったから同じようなので落ち着いた色がほしいとか、他の人のよりみすぼらしいからもっといいのがほしいとか煩悩がつきません(笑)。素敵な思い出だけ残して手放した方がいい物も多いのでしょう。それに本当に愛した物は手元になくなってもそれがくれた幸せはなくならないような気がします。
超絶技巧の風景画の仕掛けを使い、人や物事が見かけと違うこと…ほほえましく見えたものがそうでないというミステリーによくあるテーマを描きだすと同時に別腸という人物を描いた肖像画のような短編。泡坂妻夫はずっと以前に『乱れからくり』を読み、この作品も最初は創元推理文庫『煙の殺意』で読みました。人間や社会を描くというよりはトリックの巧みさを楽しむべき作家という感じがして『煙の殺意』収録の他の作品は好きになれませんでした。しかしこの『椛山訪雪図』はまさに美術ミステリーの傑作、そして断捨離を考える人にお勧めのお話…かもしれません(笑)。
信州冬の旅―ジオヒルズワイナリー、小海線
ジオヒルズワイナリー前のため池です。薄い氷が張っていますが、
雲や樹々が美しく映っています。地図で見ると小諸駅から遠そうで行こうか
どうか迷いましたがこの景色を見て来てよかったと思いました。
中棚荘からはタクシーで10分程度です。
ジオヒルズワイナリー2階レストランからの眺め。
友人はワインの飲み比べをしていましたが、
下戸の私は食べるのに専念。ガバオ風信州牛のそぼろご飯
スープ付 1200円
朝もたくさん食べたのにしっかり完食。
食後、階下のワイナリーを見学
2階入口付近。
ここにもすてきなストーブがありました。
ワインは飲めないのですが、ラベルやボトルのデザインを見るのは楽しいものです。
ゴジラのワインもありました。
中棚荘が母体となり開設したワイナリーとのことで、女将さんが
ジオヒルズワイナリーの外観。このおしゃれな窓の向こうのテーブルでランチをいただきました。
来る時と同じタクシーに迎えに来てもらって小諸駅へ。
私はしなの鉄道で軽井沢へ出るつもりでいましたが、
友人のすすめで小海線で佐久平へ向かいました。
この路線に乗るのは初めて、佐久平駅で降りるのも初めてでした。
機会があれば小海線沿線も旅してみてもいいかもしれません。
佐久平駅からは浅間山がとてもよく見えました。
信州冬の旅―中棚荘2日目、朝食、コーヒー、こもれびテラス
2日め朝もりんご風呂を浴びた後、朝食をとった草風亭。
中棚荘旧館の建物です。他のお客様が利用中なので見学できませんでしたが、
島崎藤村が使っていた部屋があるそうです。そこに泊まれば傑作が書ける?
麦とろご飯、カレイの西京漬け焼き、小松菜、蒸し鶏、金山寺味噌など、
朝食も豪華。珍しいのは写真左端のりんごの糠漬け。あまり漬物風では
ありませんでしたが、おいしくいただきました。
天然木を生かした床の間
長野県の歌『信濃の国』の額
食後に本の沢山あるラウンジでコーヒーをオーダーしました。
コーヒーにも花が添えてあってすてき。
チェックアウトした後、中棚荘駐車場で行われたどんど焼きに
参加。
どんど焼きの後、敷地内の土蔵の建物を利用した
「こもれびテラス」で休憩させていただきました。
こもれびテラス、1階内部
2階
一緒に行った友人は将来、これと同じような土蔵を建てたいと
言っていました。
ロビーのカウンターの窓から
カウンターにもお花がありました。
チェックアウトする時に気づいたのですが、お正月用の
盛花もすてきです。
食事の時に挨拶してくださった
女将さんは華道の心得がおありのようです。
この後、タクシーでジオヒルズワイナリーへ向かいました。
信州冬の旅―中棚荘で宿泊
宿泊は中棚荘。90年代、まだ実家が長野にあったころ、ビジターとして
ここのりんご風呂を何回か利用し、いつか泊まりたい…けど費用面で
びびっておりました…が友人の勧めでついに宿泊。
こたつは何年ぶりでしょう?
寝るのは洋間でベッドなのも楽です。
床の間の掛け軸は藤村の『初恋』
こんなよい部屋に泊まるのは人生最初で最後かも…でもいい還暦記念
になります。
ストーブに本がいっぱいのラウンジもすてき。名物りんご風呂の後、
少々本を見ました。
この旅でまた島崎藤村が読みたくなりました。
夕食は別棟の『はりこし亭』へ行くための出口を出たところの眺め。
ここを歩いていきます。
『はりこし亭』内部
北国街道沿いの江戸時代末期に建てられた旧家を移築したとのことで天井が高いです。
りっぱな飾り棚に書院もあります
はりこし亭について詳しくはこちら
シナノユキマスに焼きりんご、いくらの先付け、信州サーモン昆布と鮪、いかなどのお造り
寒ブリの照り焼きにしば漬け、白いのはとろろ。
信州らしいそば茶碗蒸し
デザートはいちごを添えたわらび餅。
これは翌日の写真ですが、はりこし亭の外観と縁側の干し柿です。
干し柿の天ぷらも出ました。
沢山食べて、再びりんご風呂につかり、ぐっすり寝ました。
2日目に続く。
信州冬の旅 懐古園
1月12日、13日と友人の希望もあって信州小諸へ行きました。
三連休の2日めから1泊2日という計画は初めてですが、
連休初日にゆっくり準備をしたり、家事を片付けたりできて
悪くないと思いました。
12日朝、いつもの通勤と同じくらいの時刻に家を出て、東京駅から
『あさま』に乗ります。いつもは上田か長野まで乗りますが、
「今日は軽井沢で降りるのよ」と自分に言い聞かせて((笑)
小諸駅の観光案内所でパンフレットを見ながら私よりも遠方から来る友人を待ちました。
停車場ガーデンでポーク丼のランチを頂いた後、懐古園へ。信州生まれの
私は子供の頃から何回か来ておりますが…前回は12年前…
小諸懐古園に
ついて詳しくはこちら
懐古神社近くの池の噴水が凍っておりました。
なかなか関東では見られない光景です。
懐古神社へ参拝した後、山本勘助が愛用したという鏡石へ。何に愛用したのかな?まさかお化粧…ではなく、自分の姿を映して内省していたのだとか。
天守閣跡へ昇ります。
すばらしい眺め…ただし泥酔した方は昇らないようにと注意書きが
ある通り、もしふらついたら危ないかも。
小諸城はあまり規模の大きいお城とは記憶していませんでしたが、天然の不揃いの石を組み合わせた「野面積み」(のづらづみ)の石垣は戦国時代を感じさせる迫力。
石垣の上に上がるための石段もなかなかゴツゴツしています。今の年齢で
来てよかった…あと十年たったら楽しめないかも。
大河ドラマの舞台になったことを示す表示もありました。
戦国に思いをはせた後、藤村記念館へ。ここも私は以前に見たことがありますが、初めての友人は30分ほどかけてじっくりと。
眼鏡がとってもよくできていると思う藤村像。
藤村と小諸についての説明
わかりにくくて恐縮ですが、藤村詩碑です。
以前に神奈川近代文学館の藤村の展覧会を見た時に思いました。
明治、大正、昭和を生き抜いた偉大な作家だと…姪への性的スキャンダルさえなければ? 山本勘助や真田幸村よりずっと現代へつづくものを遺していて大河ドラマの主人公になれそうなのにと友人と話しました。
ちょっと曇ってきてしまいましたが、水の手不明御門跡へ
水の手不明御門跡からの眺め
酔月橋を渡って小山敬三美術館へ、この橋から見下ろすと
険しい崖…天然の要害というのでしょうか? ここを攻めようとした
兵たちはこれをみてひるんだでしょうね。
小山敬三美術館は私も初めて。1975年開館とのことですが、今まで知りませんでした。ちなみに「こもろ寅さん会館」は2012年に来た時に入りました。現在は休館中とのことです。
ロビーで友人と小山敬三の生涯を紹介するビデオを見て、作品鑑賞。
姫路城の雄大さを力強いタッチで描き出した『初夏の白鷺城』の
クリアファイルを買いました。
これは息女をモデルに描いた『ブルーズ・ド・ブルガリィ』。美しい方ですね。
サービスで頂いた絵葉書
パンフの浅間山は小山が生涯をかけて描き続けたテーマとのこと。
最後に懐古園入口すぐの徴古館へ。内部撮影禁止なのでパンフだけ?
甲冑などがあるので戦国ファンとしては心ひかれますが、主に江戸時代に小諸城を統治した牧野家ゆかりの品が多いようです。なぜここに?と
眼をひくのは少年時代の徳川家光と春日局の左甚五郎作の人形。
以前来た時にもあった大河ドラマ『風林火山』のポスターもありましたが、
やや目立たないところに移動されていたような?
いっしょに行った友人に「花見や紅葉の季節でなければ懐古園の観光は半日はかからない」と言ったのですが…なかなか見るべきところがあって、2時頃から閉園直前までしっかり歩きました。
徴古館わきのコインロッカーからリュックカートを出して、小諸駅前から
タクシーで中棚荘へ向かいます。
つづく
2024年の芸術鑑賞より『中国書画精華—宋・元時代の名品—』及クリスマスの東京キャラクターストリ
暮れに見た展覧会で恐縮ですが…でも書いておかないと何だかわからなくなるので…
12月21日、東京国立博物館の『中国書画精華—宋・元時代の名品—』を鑑賞しました。
展覧会サイト
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7911
東洋館に入る前に気づいたのですが、『ハローキティ展』が開催中なので、
平成館がキティに占拠されてました((笑)。
今回の展覧会の目玉、国宝『雪景山水図軸』(梁楷筆)何かの物語の
一場面のようです。
興味を感じたのは伝馬興祖筆『浪図』。何だか北斎を思い出します。
説明によれば「中国の画家は古来、決まった形のない水をいかに描くかという点に工夫を凝らしてきました」とのこと。
今回の展覧会で家にほしいものは伝夏永筆『楼閣図』ガラスケースの中で
あまりうまく撮れませんでしたが。
スズメがとてもかわいい伝馬麟筆『梅花双雀図軸』もいいですね。
伝任仁発『葡萄垂架図軸』。ブドウのまわりにアブが飛び、クツワムシが葉の穴から愛らしく顔をのぞかせている」とのことですが、ちょっとわかりにくいです。ブドウの絵やデザインはすきなのですが
これは重要文化財の伝孫君沢筆『高士観眺図軸』。後で写真を見て思ったのですが、ちょうど描かれている岩の上におそらく天井の照明と思われるものが
映っていて、なんだか不思議な道路にバス?が走っているみたいに
見えますね。このバスに乗ると14世紀にタイムトリップできる?
博物館を出た後、東京キャラクターストリートへ行きました。特に買いたいキャラものはないのですが、クリスマス時期のここのディスプレイを見るのが
楽しみなのです。
ミッフィの店
レゴストア
ハリー・ポッターの店
ウルトラマンワールドM78にいたのはウルトラセブン
去年のクリスマスもここにセブンがいました。なぜセブンがクリスマス担当?
体に赤い部分が多いのがサンタクロースをイメージさせる?…
セブンは名作ですが、クリスマスのエピソードがすてきなのは『ウルトラマンA』。来年はAにクリスマスを担当していただけないかしら?
というわけで今年の初夢では江南の楼閣でウルトラ兄弟が新年会を
していた…ような気もします((笑)。
SONPO美術館の『カナレットとヴェネツィアの輝き』続きとゴッホの『ひまわり』
SONPO美術館の『カナレットとヴェネツィアの輝き』の続きです。
展覧会サイト
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/canaletto/#anc1
カナレットの肖像
政治情勢の変化で英国からヴェネツィアへの旅行者が減るとカナレットはローマなどに旅行して作品を描いたとのこと
『ローマ、パラッツォ・デル・クイリナーレの広場』
建物のピンク色?の壁が強い印象。
『ナヴォナ広場の景観』 ローマへ行った時、添乗員さんがとてもきれいな
広場と言っていましたが工事中でした。この絵で見られてラッキー?
1746年には得意客を頼って英国へ
『ロンドン北側からウェストミンスター橋を望む、金細工師組合マスターの行進』…長い名前・
『ロンドンテムズ川サマセットハウスのテラスからロンドン・シティを遠望する』
手前の女性のドレス、黄色に赤に青、まるで信号。
カナレットの後に続く画家たちのコーナー
グアルディの『サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂』
同じくグアルディの『グアルディ サンタマリア・デッラ・サルーテ聖堂』
グアルディも著名な画家ですがオペラグラスで見るとカナレットより
描き方が緻密でないのがわかります。方向性がちがうのでしょう。
ミケーレ・マリエスキの『リアルト橋』(1740)。この橋も見たとテンションが
あがります。
ウィリアム・エティの『溜息橋』。橋の上に星が輝いていますが、
下では刑死者が運河へ投げ込まれようとしています。
この絵を見ても、ここでキスする気になるかしら?
カナレットが英国へ滞在した時、弟子か助手だったと言われる
ウイリアム・ジェイムズの『スキアヴォーニ河岸、ヴェネツィア』。カナレットの技法をまじめに
学んでいる感じがするけど…生没年不明とか。
最後に常設展のゴッホの『ひまわり』。今まで他の美術館でもゴッホは見ているけれど、
今回初めて、絵の具の厚みに圧倒されました。これは絵の具が
たくさん要っただろうな。画材屋のタンギーさんは大変だったでしょう。
こんな看板があるということは企画展に夢中でゴッホに気づかない人
がずいぶんいるのでしょうか。
本当、ブログ書くの疲れました((笑)
この展覧会ではオペラグラスが大活躍でした。平日で比較的すいていたので
会場中心にあるベンチに座ってオペラグラスで見たりもできました。
カナレットの絵の細部を見ると、ヴェネツィアのにぎわい、人々のざわめきが
聞こえるような気がしました。
西洋文化圏に生まれて宇宙飛行士になったジャミラはある程度高い教育を受けていた
はず。ヴェネツィアは行ったこと、あるのかしら?(注1)
注1 筆者の書いていることがわからない方は『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」を
ご覧ください。
SONPO美術館『カナレットとヴェネツィアの輝き』
既に終了している展覧会で恐縮ですが、父の通院で有休をとった12月18日、SONPO美術館の『カナレットとヴェネツィアの輝き』を鑑賞しました。新宿西口に行くのは久しぶりな上に工事中、美術館へたどりつくまでにきょろきょろしてしまいました。
展覧会サイト
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/canaletto/#anc1
98年にツアー旅行で訪れて以来、ヴェネツィアは私にとって特別な場所。行った後、行く前より自分がよい方へ変わったように感じるのです。そんな風に思っているのは自分だけかもしれませんが。一緒に行った友人は20回以上も欧米を旅行している人ですが、彼女が行った中でもここはベストな場所と言っておりました。
ヴェネツィアにひきつけられる人は多いようで、小説や映画の舞台になっています。有名なのはトーマス・マンの『ベニスに死す』ですが、ヘレナ・ボナム・カーター主演の『鳩の翼』も美しい映画…結末は苦いですが。青春時代に視た『リトル・ロマンス』もゴンドラに乗り、日没の瞬間にため息橋の下でキスをすると、ふたりは永遠に結ばれるという伝説にひかれて中学生のカップルがヴェネツィアを目指します。投獄される人が渡った橋なのに? 隅田川の橋でも似たような話を作ると観光客が増えるかも?
ともあれヴェネツィアに関する本とかテレビ番組などは気になります。塩野七生の『海の都の物語 : ヴェネツィア共和国の一千年』も読みました。今回の展覧会も新聞記事とNHKの『日曜美術館』のアートシーンで知って、迷いながらも行ってしまいました(笑)。ただ主役の画家カナレットと彼が得意としたヴェドゥータ(景観画)という言葉も今まで知りませんでした。ずっと前に18世紀のヴェネツィア絵画の展覧会に行ったので記憶していないだけで見ていたのかもしれませんが。
鑑賞ガイド
https://www.sompo-museum.org/wp-content/uploads/2024/10/Canaletto_Guide.pdf
第1章の『カナレット以前のヴェネツィア』ではヴェネツィアの鳥瞰図とティエポロらの作品。ティエポロの『ヴィーナスによって天上へ導かれるヴェットール・ピサーニ提督』はこういう構図の絵を前にも見た気がします。
第2章『カナレットのヴェドゥータ』でまず迎えてくれたのは『サンマルコ広場』の絵。

脳内で「ここ行った!」と叫び、テンションがあがります。ただこの絵には本来はここにはないはずのものも描かれているのだとか。とにかくヴェネツィアの有名な建物は全部並べちゃおう…レベル全然ちがうけど、土産物屋などで売られているペナント?
例えば東京ののペナントなら東京タワーも皇居の二重橋も浅草の雷門の絵もありますよね。私も小学校の修学旅行で東京へ来て買い、しばらく飾っていました。そう言えばペナントって最近あまり見かけませんね。
展覧会のHPには「カナレットによるヴェドゥータは、「グランド・ツアー」でイタリアを訪れた英国の上流階級が旅の記念としてこぞって求めたいわば「名所絵」。」とあります。グランド・ツアーは貴族の子女の教育の総仕上げ、つまり高級な修学旅行?
『サンマルコ広場』の説明によれば、「腕利きのヴェドゥータ画家たちは、建物のプロポーションや細部を、素描などで記録した後、それらの素材を自在に操って、望ましい眺めを描くのである」 事実とちがうからと言って適当に書いているわけではありません。つまり実際の景色を再現することにはこだわらず、ヴェネツィアの思い出と魅力を描くことに注力しているということ。
それにしても旅の記念に求める、つまりおみやげになる絵というので、手頃な大きさの絵が多いのかなと勝手に思っていましたが、わりとサイズが大きくてびっくり。グランドツアーをする階級の方はお土産をお持ち帰りしたりしなかったのでしょう。船で運んだのかしら? あれだけ細部まで描き込むためには
絵全体が大きくないとだめなのかもしれません。
『カナル・グランデのレガッタ』など149.8cm×214.8cmもあります。大きすぎて写真が撮りにくかったです。自分の身長ぐらいありますから、絵の中に引き込まれそうでした。
ヴェネツィアの重要行事の絵。
キリスト昇天祭には海とヴェネツィアの結婚式が行われ、元首が金の指輪を海へ投げ込む儀式を行うために乗る御座船がプチントーロなのだとか
『昇天祭、モーロ河岸に戻るプチントーロ』(1738)
『昇天祭、モーロ河岸のプチントーロ』1760年
カナレットの絵を家に飾った英国貴族は、毎日ヴェネツィアの風とにぎわいを
味わうことができたでしょうね。
私ならあまりごちゃごちゃしていない『サンヴィオ広場から見たカナル・グランデ』がほしいかな?
2024年、楽しんで視たドラマ『大秦帝国』『永楽帝』『始皇帝』
2024年に熱心に視た歴史ドラマについて書いておこうと思います。たまたまですが全部中国時代劇です。2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』も悪くはなかったと思うのですが、紫式部つまり女性が主人公なので筋運びの中心が恋愛になるのが、個人的は口に合わないと申しましょうか、料理なら砂糖入れすぎみたいな感じ。中国時代劇でも身分違いの恋がかなうまでのようなお話、それから史実ではなくて仙界?などがからむファンタジーものはなじめません。
1つは2023年末から2024年2月にかけてBS日テレで放送された
『大秦帝国』題名はこうなっていますが。まだ秦が始皇帝によって統一した帝国になる五代ほど前からお話。秦が強大になっていくきっかけとなった商鞅の改革が中心。商鞅は魏の出身ながら秦の孝公に認められて重用されますが、あまりに自分の作った法制度を厳しく用いたために他の王族や貴族の恨みを買い、孝公が亡くなると追われる身となって刑死した悲劇の政治家。
2008年の制作とあって中国時代劇でも近年のものにはない真面目な作り方にひきつけられました。商鞅役(王志飛)、孝公役(侯勇)はもちろん俳優の演技が素敵。女優では孝公の母の太后役の呂中さんが凄いと思いました。ドラマの序盤で毒矢を受けて亡くなる孝公の父、献公は即位の前にも流浪したとのことですが、たたずまいだけで過酷な運命を生き抜いてきた女性であることを感じさせました。
商鞅が魏の国に残してきた恋人、白雪と秦に来てから妻になる武闘派の公主熒玉の女優さんがどちらも眼のぱっちりとした彫りの深い美人で似ているので、時々混乱してしまいました。
BS日テレサイト

次がBS12で春から放送された『永楽帝~大明天下の輝き~』。明王朝の基礎を築いた第3代皇帝のお話。信長の旗印にもなっている永楽銭はこの皇帝の時代から鋳造されていて日本人にもよく知られている皇帝なので是非視たいドラマでした。ただし日本のあちこちにある永楽銭は必ずしも明から入ったものではなく、鋳写しといわれるコピーが多いそうですが…
BS12サイト
https://www.twellv.co.jp/program/china/eirakutei/
ともあれ、主人公の父、明王朝の太祖洪武帝朱元璋は農民から皇帝になった日本で言えば秀吉のような人。ドラマの中でも洪武帝とその妻、馬皇后は宮殿の中に作らせた畑で昔を思い出しながら鍬を使っていたりします。
少年時代の主人公はやんちゃで宮殿から抜け出して漠北の戦いへ行こうとします。建国まもないころのせいか、皇帝夫妻と息子たち、家臣、武将たちの距離が近く、温かい感じ。主人公の導き手となり、舅にもなる徐達が皇帝夫妻、皇太子と食卓につき、皇后自らが料理した鵞鳥が出された時、自分の好物を出すということは何か厄介事を命じるつもりなのだろうといい、皇帝に「哥哥」(gege, 兄者)と呼びかけ、「お宅の四男坊とうちの娘が!」と驚くといったホームドラマ風のシーンもあります。
しかし皇太子が病のため早世、その子朱允炆が2代皇帝に。やがて主人公はよき兄の遺した甥と戦うことに…
鄭和に大遠征をさせ、日本の足利義満とも交流、中国史の中の偉大な皇帝の少年時代から遠征先で亡くなるまでを描いた超大作なのですが、その割には45話で完結。物語がテンポよく進みます。ヒロインが宮廷に入って皇帝に愛されたり疎まれたり、流産したり他の人を好きになったりで80話もあるようなドラマよりは私には視やすく感じました。
現在、BS12の深夜から早朝に放送されているのも時々視ています。まあ女性が主役の宮廷愛憎劇もわりと視ちゃいますけど。

次が夏から秋にかけてBSイレブンで放送された『始皇帝 天下統一』。先述した『大秦帝国』の続続続編になるドラマ。十数年かけて4部作で始皇帝の天下統一までをドラマ化。壮大な企画ですね。日本で例えば大化の改新で中臣鎌足が歴史に登場してから藤原道長が権力を握るまでの藤原氏の物語を4年かけて放送したりしたら視聴者がついてくるかしら? BSイレブンで1月10日早朝からまた放送されるそうです。
詳細はこちら
秦から趙へ人質として送られた嬴異人と趙の女性との間に生まれた主人公。嬴異人が妻子と別れて呂不韋と趙を脱出するところから始まります。父荘襄王が秦王に即位できるまで、さらに荘襄王の病が重くなり、主人公が即位をじゃまされそうになる華陽の変、即位してから親政ができるようになる加冠の儀の騒動などがじっくり描かれます。じっくり過ぎてちょっとつらいところもあったけれど、やはり引き込まれて視てしまいました。
策略家の華陽太后を演じている女優ヴィヴィアン・ウーさん、見おぼえがあるなと思いましたら、ジョン・ローン主演の『ラスト・エンペラー』で溥儀の第2夫人を演じられていたそうです。離婚を決め、「雨は降っているけど傘は要らないの」と言って出てゆくシーンが忘れられません。ラストエンペラーの第2夫人がファーストエンペラーの前に立ちはだかる太后になるなんて大出世?というか壮大な俳優人生?

始皇帝の母趙姫の愛人、嫪毐が謀反を起こすまでも微細に映像化。趙姫を演じている女優朱珠さんの美しさと演技力のせいか、淫蕩というよりむしろ悲恋に泣いた女性。呂不韋は自分の恋人だった趙姫を嬴異人に近づけて出世のきっかけにしたとも言われていて、このドラマでも秦にたどりついた趙姫が呂不韋と二人きりになると「ひどい人!」となじることからそういう関係だったのだと察しられます。夫も息子も王となり、自らも権勢を得ても、出世のために恋人に売られ、夫にも長期間敵国に置き去りにされた癒えない心の傷のせいで嫪毐に夢中になってしまったのかと感じさせます
今まで読んだ本などでは悪人だと教わっていた李斯もこのドラマでは悪人ではなく、才子として描かれています。秦王に仕えることを拒んだために捕らえられた韓非の牢を友人として訪ねて毒薬を与え、死んでゆく韓非を抱きしめるシーンはまるでBL?
本来王太子だった兄を追い出して父の死後ちゃっかり即位する趙王、
少年時代は無二の親友だった秦王と敵対することとなり、ついには暗殺を画策する燕の太子姫丹など脇の人物、ストーリーも魅力でした。

当たり前ですが、登場人物たちの服装、髪型は始皇帝陵の兵馬俑にそっくり。ですので、2023年の兵馬俑展の写真を入れてみました。

















































































































