ホテルと上田市立博物館の朝
8月11日夜の宿泊は上田第一ホテルの喫煙シングルルーム。たばこは吸いませんが喫煙ルームしか空きがなかったのです。だから部屋に入ると
まず窓を少し開けて換気。
月が見えました。この夜根気よく起きていたら、ペルセウス座流星群も見れたかもしれませんが、疲れて寝てしまいました。
上田駅からは少し歩き、引っ込んだところにあるホテル。設備は少し古い気がしましたが、落ち着くことができました。ロビーにかわいいテディベアや
すてきなアンティーク家具がありました。
鳥かごかな?見たことがないタイプの陶器。
三輪途道氏の彫刻作品。
翌朝、チェックアウト後、ホテルに昼頃まで荷物を預けて上田城址公園へ。
まずは開館直後の上田市立博物館へ。
今回気づいたすばらしいこと…この博物館の入口近くのロビー、図録の見本などが置かれているところから、城のお堀の一部が望めるのです。
この日天気が良かったせいか、日光がこの水に反射して博物館の天井をキラキラと照らしてとてもすてきでした。ここのベンチにずっと座って眺めていたかったくらい。
大河ドラマでおなじみの真田氏の『真田父子犬伏密談図』
鹿角六連銭旗指物
春に記念館も見たけど赤松小三郎のコーナーがありました。
赤松のミニエー銃と弾薬箱
上田藩主への建白書
幕府への建白書。さすが立派な巻物になっています。
佐久間象山宛書簡。
赤松小三郎については詳しくはこちら
山極勝三郎記念室のお話に続きます(いつ書けるかわかりませんが)
上田市立美術館 山本鼎コレクション展
話は遡りますが8月11日、『特撮のDNA』を観覧後、まだ閉館まで時間があったので、同じフロアの『山本鼎コレクション』も見ました。
山本鼎について詳しくはこちら
サントミューゼサイト
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10歳の頃から木版工房に奉公に出ていた山本鼎が版画家坂本半二郎と出した版画集『草画舞台姿』より『皆鶴姫』と『松平吉峰』。
皆鶴姫は源義経の恋人の一人、松平吉峰についてはネット検索してもよくわかりませんが、どちらも歌舞伎の登場人物なのでしょう。
版画『ブルターニュの入り江』版画のせいか、あまり海らしくない感じ。
これも版画『フランス田園の春』これもあまり春らしさは感じないけど、城と家並みが童話の挿絵のようでいやされます。
この絵の服の色を変えられる体験コーナーもありました。ピンクに変えてみました。ピンクに変えてみました。
油彩画『蚊帳』、けだるい夏の夜の雰囲気。女性の表情がどこか不穏な
心配そうな感じがします。
水彩画『女の顔』。今にもしゃべり出しそう。こういう表情をする女性って
よく見るような…若くはなく、手ぬぐい?をざっくjりかぶっている姿から見て、
貧しい境涯の人ではないかしら?
油彩画『五輪のバラ』。この日見た展示物の中では一番家のほしい作品です。部屋にかざるにはこれがゴジラ関係よりこれにしたいです。(笑)
閉館間際でチェックしわすれたけど、ミュージアムショップにこれの絵葉書が
あったらほしいです。次回確認しましょう。
「児童自由画教育運動」ののコーナーにあったビワの枝の絵。金澤直人という方が描いたとのことですが、これも部屋に飾りたいですね。
児童関係の出版物
「農民美術運動」のコーナーにあった農民美術練習所練習生による
クッションデザイン案。赤い実と枝、それも実が落ちた枝もデザインに
入れているのが面白いですね。
木彫りの『鮎鷹人形』神奈川県で作られたものとのこと。踊っているところかな?
木彫りの顔におそらくは洋服の端切れと思われる布をつけた
ギニョール(道化人形)を見て、私は物心ついた時に持っていた
ピンクの犬のぬいぐるみを思い出しました。やはり女物のスーツか何か
を作った余り布で作った感じで、目が黒い布でした。でも首のあたりが
売られているぬいぐるみのようにしっかり作られていました。あれは
もしかすると母の身近にいた人で山本の思想の影響を受けた人が
作ったのかしら?
帰る前にサントミューゼの広い通路ののぼりの写真を撮りました。
ブルターニュの入り江にゴジラが上陸し、花瓶のバラがビオランテに
なる夢を見そうな(笑)気分でホテルへ向かいました。
13日の金曜日…ゴジラ色?のキーケース、髪をカット、久しぶりのアボガド、強靭なストラップ
せっかく13日の金曜日ですから、ホラーなドラマを視るとか、怪談を読むとかして残暑をしのぎたいのですが、明日、父の通院に付き添わなければなりませんからそうもいきません。
自治会の行事も会社の決算もなんとか終わったけど、へたり気味は続いています。
9月1週目の疲れ切った夜、家の近所の牛丼チェーンで夕食。真夏の間は
牛丼チェーンのメニューにも今一つ食べたいものがありませんでしたが、
すき焼き丼の提供が始まったので頂きました。サイドメニューで
アボガドがあったのでオーダーしました。
アボガドは時々食べたくなりますが、父がきらいなのであまり買いません。
買って切るのも結構面倒なので、こうした形で食べられるとラッキー。
ごうけい690円です。
昨年まででヘアドネーションから引退?することにしていたので、そろそろ髪をカットせねばと思っておりました。結局1年近く切ってません(笑)。8月末に耳鼻科へ行ったついでに美容室を探してみましたが、これがなかなか大変。カットシャンプー込みで2200円のところを見つけて行ってみたら、とても混んでいてしかも客は男性ばかりだったので退散。結局家の近所の美容室で、
4400円。やはりリラックスできる安心なお店はそれなりのお値段ですね。
勤め先の編成変更で持ち歩く鍵が増えたので、新しいキーケースを買いました。
今まで使っていたものに比べるとずいぶん大きいです。
ジッパーの中に印鑑なども入れて持ち歩けるのが便利。
色は写真ではほとんど黒に見えますが、ダークグリーンなのです。
私は緑色が好きですが、ネットの販売ぺージでみるとこの品のグリーンは
ちょっと汚れが目立ちそうな気がしたのでこの色にしたのですが…なんだか
この黒に近い緑…何だかゴジラっぽい?お盆に見た展覧会をまだひきずっているのかしら…まあそのうち慣れるでしょう。ゴジラ色にも。
ストラップをいうものはつけているといつのまにか切れてしまうのですが、ちなみに古いキーケースにつけていたこのストラップは10年ほどもつけっぱなしなのに切れません。
たしか韓国のお土産だったと思います、飾りはよれよれになっているのに
ひもが切れないのが驚異的?こんなに丈夫なストラップを他に知りません。ガラスの玉に一つが割れていますが、ヒスイのようにきれいな緑なので、これからも眺めて楽しもうと思います。古いキーケースはUSBメモリなどを入れて持ち歩くのに使い続けるつもりです。
鹿肉カレー、たんたんボウルなど最近のグルメ?
前回のブログにも書きましたが、勤め先の決算と自治会の行事で疲労しております。実はイベントで生まれて初めてお酒を売る仕事?をしたのです。
生ビールとハイボールをサーバーからグラスに入れる作業が、予想通り
うまくできませんでした(笑)。もともと下戸な上に不器用…
8月後半、父を整形外科に連れていったところ、帰りに何かケーキを買いたがり、湘南潮彩レモンジャムカヌレなるものを買いました。おいしかtrたけど、カヌレは夏より秋の方が似合うお菓子かな?
食事の用意をするのも大儀な日。信州の友人からもらったレトルトの
鹿肉カレーを食べてみました。
添えてある野菜は別売り?です。
普通のレトルトカレーよりいくらか肉に歯ごたえがあるかなあ?という程度で
なんとなく食べてしまいました。
8月末、上野駅構内のT'sたんたんでたんたんボウルを頂きました。
雑穀ごはんの上にヴィーガン餃子や大豆ミートが載っています。
特にヴィーガン趣味はないのですが、女性一人でも入りやすい雰囲気が
あって時々ここで夕食を頂きます。
今の心身の状態とどう関係があるのか?自分でもわかりませんが、
最近よくブドウのパンやお菓子を買っています(笑)
上の写真のブルボンのガトーレーズンは前にも食べたことがあるけど、
下のヤマザキのレーズンサンドは初めてトライ。長いレーズンサンドで
ちょっとびっくり?
以上、生ビール売りに向いていないことを実感しつつ、疲れた心のまま
記録しておきます。
虹を見たこと、最近の買い物など
8月の信州の旅についてはサントミューゼの山本鼎の展示や翌日に見た
上田市立博物館について続きを書くつもりでいますが、今、勤め先の決算や
自治会などの行事などでとてもおちつきませんので…とりあえず
本日、9月1日夕刻、リサイクル用段ボールを出しに外へ出たら、東の空に
虹が出ていました。
雨が降ったりやんだりの奇妙な天気のせいかとは思いますが、
空にかかる虹を見るのはずいぶん久しぶり…ひょっとすると子供の頃以来?
少なくとも今の住まいからは初めてなのではないでしょうか。
虹を見るといいことがあるといいますから、気持ちが明るくなりました。
虹からの連想から?ずっと入っている保険会社のポイントが2000円相当
たまりましたので泉州産の「グラデーションミニタオル」なるものを
いただきました。タオルはどうせ使うので。
実は同じ交換カタログに「フォーマルバッグ」があったので、よほどそれに
しようかな?と思ったのですが、書かれている寸法をよく吟味したところ、
小さくてあまり役にたたなそうなので、結局タオルに…でもそれに
触発?されてフォーマル用の黒いバッグのちゃんとしたものを買っておこうかと考えています。これからはあまり結婚式はないでしょうが、確実に増える?のが不祝儀。買って用意しておくとかえってそういうことが起こらないような
…気がしますし。
実は同じ会社からのカンレキ?祝いにもスヌーピーのタオルを頂いてしまいました。唯一のこの年齢のお祝いかも
愛用していたスイートピー柄のマグカップのふちが欠けてしまったので、
新しいマグカップを買いました。「ツタブドウ」なるデザインです。
軽いつくりだとか。
以前にこのブログにも書いた宇宙柄のリュックの前ポケットのファスナー
が壊れたので、上野アトレで新しい柄を買いました。法然展のチケットを
見せると5%引きになったので。
これは何年使えるのでしょう?
新しいものを買ったけど、マグカップもリュックも今までのものを潔く捨てられるかどうかわかりません。スイトピー柄のマグカップはよくしてくれた友人から
もらったものなので、中でアロマ線香かろうそくをつけて使い続けるかも
…リュックはファスナーの持ち手が壊れて使いにくくなっただけだし…こういうなかなか捨てられない、欲張りなところを何とかすべきなのでしょうか?
『特撮のDNA in 信州上田展』その2 ゴジラの出版物など
この展覧会で一番勉強になったのがゴジラについての出版物の展示。
一応、本屋のはしくれなので。
ゴジラの『飛び出す絵本』も出ています。
幼児向けなのか何だかかわいく描かれているものも。
図書館で借りられそうなのがあれば読んでみたいと思います。
劇中新聞の展示もありました。
こういうところをちゃんと作り込めるのも制作にお金と時間をかけられる
映画ならではなのかもしれません。
ちなみに今は、リアル「人類の危機」。困りましたね。
額装された朝日ソノラマの原画も展示されていました。
暴れている怪獣たちの絵ですが…
何だか、車のおもちゃを持って遊んでいるようにも見えてカワイイ。
ゴジラの表皮に触れるコーナーもありました。
ついついアトピーがよくなりますようにと念じながら触ってしまいましたが、
おびんずる様じゃないからご利益ないですよね(笑)。
この展覧会で見てよかったのは『特撮テレビヒーロー』のコーナーの
『流星人間ゾーン』の展示。
何だかこの写真、怪獣が困った顔で相談しているみたい(笑)
『流星人間ゾーン』は視た記憶はあるのですが、詳しい内容は憶えておりません。しかし帰ってからネット検索してみたら、思いがけないことを発見?したので日を改めて書きます。
すてきなDNAを沢山いただけた展覧会でした。
『特撮のDNA in 信州上田展』
今回の同級会に出席することにしたのは高校の担任に会うのはたぶんこれが最後になるのではないかと思われることと、サントミューゼで催されている
この展覧会を観るためです。
https://www.santomyuze.com/museumevent/tokusatuno_dna_2024/
同級会終了後、友人の車でサントミューゼに送ってもらいました。
大変!上田城にゴジラが!!
入口で迎えてくれるミニゴジラがかわいい!
写真撮影が可能だったので、ビシバシ撮らせていただきましたが、
実をいうと展覧会の中心になっているゴジラシリーズにはあまり詳しくなくて…子供の頃も劇場に観に行ったことはないのです。
これはたぶんテレビで視たような気がする映画のポスター、台本、パンフ
円谷英二使用の台本
いろいろな怪獣の頭部が展示されていました。名前がおぼえられなくて
スミマセン
1984年のゴジラの「スーツ用メカニック」だそうです。
腕に足に皮膚
モスラもテレビで視たような…
ラドンも視ました。夏の縁側から怪獣が襲うシーンが衝撃的でした。
ラドンの英語名?は「RADON」じゃなくて「RODAN」なのですね。彫刻家の
ロダン(RIDAN)とまちがえて憶えてしまいそうです。
ビオランテは見たことないのですが、何だかイタリアンのメニューみたいな
名前だなと思っておりました。、バラが混じっている?怪獣とのこと。だから
名前の響きがちょっと優雅? 機会があればこの映画視るかも。
サボテンの超獣は見たことあるけど、他にもいろいろ園芸怪獣?作れそうです。夏ならハスが化けるロータスゴン?とか。秋ならダリアが化けるダリアン?とか。
これも見たことがないのですが、このキングギドラのキャッチフレーズに
びっくり。護国三聖獣の一体とのこと。魏怒羅なる漢字名もお持ちで。
円盤やロケットも展示
上田の街で暴れるゴジラのジオラマも設けられていました。
続く…
善光寺のハス、脇寺に参拝
8月10日深夜のバスで、長野へ行きました。
11日昼の高校同級会に出るためです。当日朝の新幹線でもよかったのですが、朝早く善光寺へ行けば、ハスの花が見られるかと思ったのです。
長野駅前の如是姫銅像の周りの鉢のハスです。
白いハスも見られてラッキー。一重咲でそれも散り際なのか、ちょっと華やかさが足りない気がしますが。
5年前、母の新盆のためにこの季節に来た時はピンクと白の花をつけたハスの鉢植えが善光寺の宿坊の前に置いてあってうれしかったのですが…今回は見かけませんでした。基本的にハスは盛りを過ぎてしまっているようで…それでも大勧進前では美しく咲いているものもありました。
何だか、咲いては見たものの、暑くてへたって石垣に寄りかかっている感じ。
日陰を求めて入った道で善光寺の脇寺の蓮華院と世尊院に参拝。世尊院の毘沙門天はちょうど御開帳していて見られてラッキー。蓮華院の弁財天には財運や事業の繫栄や健康長寿、諸芸の上達などのご利益があるとのことなので、とりあえず勤め先の売り上げを何とかしてほしいことと(笑)、自分の歌や芝居の上達…といってしばらく習いに行く余裕ないんですけど、近いうちに紙芝居をするかもしれないので、なんとかなるようお祈り。
もちろんご本尊にもおびんずる様にもお参り…。
七五三の頃から来ている善光寺ですが、脇寺をお参りするのは初めてです。
心安らぐので、これからは本尊と合わせてお参りするようにしようかしら。
これらのお寺でもハスの鉢を見かけましたが花は終わっていました。
7月中に来られたらきっと美しく咲いていたのでしょう。
その後、城山公園で長野県立美術館が開くのを待ちます。
ちょうどダリの版画展をやっていたので、ついつい見てしまいましたが、
これがいけませんでした。
11時過ぎの列車で同級会の会場のある上田駅へ向かったのですが、しなの鉄道が思ったより時間がかかって開始時間ぎりぎりに到着。本当はもっと早く
ついてお化粧直し?ぐらいしたかったのですが(笑)。
今回、県立美術館へ行った一番の目的はミュージアムショップ。
以前友人へのお土産に買った東山魁夷の『緑響く』のクリアファイルを
自分用にもほしいなと思ったのです。
『緑響く』『夕星』も入手できて目的は果たせました。
三島由紀夫『癩王のテラス』(中公文庫 1975)
表紙の写真はこちら
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1116086481
数年前に宮本亜門、鈴木亮平主演の舞台中継をテレビで視てから、読んでみたいと思っていた戯曲。読んでみるとあの上演は原作とちょっと異なっているところがあったような気もします。どこかに録画したような気がするのですが、見つかりません(笑)。
三島由紀夫最後の戯曲とのこと。カンボジアの観光名所アンコールワットにある『癩王のテラス』を築いたジャヤバルマン7世を主人公としていますが、
あまり史実にはこだわっていないようです。カンボジアの歴史については詳しくないのですが、実際のジャヤバルマン7世はアンコール王朝最盛期の支配者で30年以上も在位しています。でもこの戯曲では癩病で若くして亡くなっているようで…
観光地のライ王のテラスについてはこちら
https://cambodianote.com/elephants_leperking_terrace/
若く強く美しい王がチャンパ遠征に成功、歓呼の声に迎えられる場面から始まります。第一幕第2場は宮殿の広間、祝いの宴。第1王妃と
第2王妃の会話。王は王しか入れない塔の中で、蛇神ナーギーと契りを結んでから来るのだと。眼には見えない蛇神つまり実在してなさそうな存在にどうやら本気で嫉妬している第1王妃。宰相と共にようやく現れた王は情熱的で主張の強い第1王妃を「花やかな月」と讃えます。それに対して第2王妃は「清らかな月」。淑やかで従順、印度の王子がカンボジアに来て蛇神の娘と
結婚したことから自分たちクメール族の「月」の王朝が栄えたのだから、王様を奪われてもナーギーには恩があると言います。。王がいくさの話をしているところへ現れた母の王太后は花道の七三でしばらく我が子を眺め、歓びをかみしめます。「あそこに光りかがやいているのが、私の息子、カンボジヤの神、アンコールの月」と。この宴の場面のセリフの美しさ…ト書き通りなら踊り子も現れ、華やかな舞台。
王太后は休養を勧めますが、王は「この世の絶頂の倖せが来たとき、その幸福の只中でなくては動かぬ思案があるのです」と答え、民に米や金を大量に施すこと、そして大寺院を建立すること。宰相は戦いに勝利したとは言え、国家財政には不安を感じ、占星術師は王が命じる方角が凶だと告げますが王は意に介しません。寺院建設の棟梁に若い石工を抜擢するのです。
この宴の場面の王の言動は若さと絶頂期の栄華そのもの…前述の上演でも鈴木亮平扮する主人公が金色の動く仏像みたいに見えました。
一幕の終わり、第一王妃は王の左腕に薔薇の花びらのような斑紋を見つけます。痛みも痒みもないそれは癩の兆候でした。
第2幕1場、バイヨン寺院の工事現場で棟梁となった石工と恋人の娘が王の病について話しています。斑紋は全身に広がったが顔はまだ美しいままだと。「よりによって、あんなにお若い、あんなに勇ましい、あんなに立派な王様をなあ」と。
棟梁の地位を奪われた老棟梁は現状を嘆き、宰相と陰謀を…この悪い宰相は工事現場を見に来た第2王妃をレイプしようとします。そこへ王太后がやってきて…宰相を鞭で打ち…
この王太后、私は登場人物の中で一番気になります。不治の病にむしばまれた王をもう一度幸せにするために考えついたのは王を殺してもう一度生み直す…トンデモですが、母性の真実かも…そして第2王妃に10日以内に王を毒殺するよう命じます。王太后のセリフ「自分には罪もない、けがれもない、あなたの目はいつもそう言っている」第2王妃のこういうところが王太后は気に入らなかったようで…
私の弟は自閉傾向があってそうなったのは赤ん坊の頃の育て方が悪かったからと言われた母が「もう一度、お腹の中に入れて生み直したい」と言っていたのを思い出してしまいます。母性はすべてを受け入れるけどそれは全てをのみ込んでしまう恐ろしさにもつながります。そう昔、私がつきあった男も母親にのまれたままだった…ともあれ、この王太后、まだ出産可能な
年齢で、宰相と関係がある様子。
王殺害の命令を果たせなければ殺すと言われた第2王妃は国外逃亡を考え、2幕2場で王の発病以来、王を避けてひきこもったままの第1王妃に協力を求めます。第1王妃は第2王妃に「ふしぎだわ。あなたがもうここを去ると思うと、姉妹のように話ができる」と言います。第2王妃から王を避け続けている理由を尋ねられると
第1王妃 「あの方を愛しているからです。あの美しいお体が崩れてゆくのをとても見てはいられないから、おわかりでしょう。ともすると親切でやさしい献身的なあなたのほうが、私よりは情がこわいのだわ」
第2王妃 「私は王様のお体ではない、お心を慕っているからですわ」
第1王妃 「王様の心なんて、ありきたりの心ですわ。そこらの男と少しもかわりません。王様が人にすぐれていらしたのは、あのけだかい若さと美しさ、それだけではありませんか(以下略)」
容姿ではなく、心を愛する方が何となく世間では評判がいい?ようですが、
第1王妃の割り切り方に驚いてしまいます。21世紀風に言うと「見かけは超イケメンだけど、中身は民に施しをしたり、寺院を作りたがったことも含めて
ありふれている」というのです。 そこへ第2王妃をひきたてに来た王太后が
現れ、王も来て母も妃たちも自分を避けることを嘆き、第1王妃も感染してい
ることを暴きます。
王と蛇神との交わりは儀式的なものと思いきや、第2幕3場で王は実際の女性に語りかけるかのように蛇神と話し、鱗や舌の音が近づいてきます…映画化でもするなら特撮が要るかしら。そこへ駈け込んで来た第一王妃は「蛇神の手は私の手になった」と言い、そして新しい蛇神になるのだと火の中に飛び込みます。 あまりのことに気絶した王をみて暗殺を決行しようとする宰相を王太后は背後から短剣で刺します。
もう一度幸せにするためとは言え、息子の生死さえ思うままにする間違いに王太后は気づいたのでしょうか。それにしてももともと自分がたくらんだことなのにしれっと王に「私がたすけてあげたのだよ」と言うのが不思議?
そして王太后は第3幕1場で王太后は南宋の特使劉万福夫妻に伴われて旅立ちます。これ以上、病んて行く我が子を見ていられないので移住するのです。その前に王の第2王妃への誤解を解きます。息絶える前の宰相が
第2王妃の操を奪ったと言ったため、王は第2王妃に冷たくしていたのです。
母を見送った後、王はバイヨン落成まで恋人の村娘と結婚しないと
誓っていた石工に誓いを破らせ、挙式させます。そこへ傷ついた兵士がやってきて兵隊が皆逃亡し、このままでは国が滅びると告げますが、観世音がこの国を守ると泰然とした王。
最後の場では王に付き添っているのは第二王妃だけ。既に視力もない王にバイヨン寺院の壮麗さを語る王妃を立ち去らせ、一人逝こうとする王の前には美しく若々しい彼の肉体が…肉体と精神の対話で終わります。

王はなぜ癩になったのでしょう。遠征先で感染した?戦いで死んだ者たちの恨み?王しか入れない蛇神の塔にらい菌がいた?寺院を悪い方角に向けて建てた祟り?第一王妃が先に感染していた?などなどと考えてしまいましたが、三島によるあとがきにはこの芝居は癩病の芝居ではなくて「絶対病」の芝居、主人公の王は「絶対にしか惹かれぬ不幸な心性を持っていた」とあります。
三島のいう「絶対」がよくわかりませんが、ナーガへの熱い語りかけを読むとこの王様は二人の王妃も含めてリアルな存在を愛せないのではないかと思ってしまいます。三島の生前にはなかったけれど、王と蛇神の関係はAIの恋人と楽しく過ごしている人を連想させます。…つまりリアルな人間には皆それぞれの立場があって絶対つまり完全にはなれないから王は愛せない、そして蛇神はこの王朝の先祖でもあるから、この王は結局自分しか愛せないのでしょうか。自分しか愛せない悲劇…そう考えると遠い昔の遠い国の類まれな英雄の物語のようでいて、21世紀でも多くの人の抱える問題を描いているようにも思えてきます。
最後の王の「精神」と「肉体」との対話。肉体は精神に言います。
「なぜ後に残す? なぜ形見にする? バイヨンは現在だ。いつも光り輝く現在だ。愛だって? お前が一度でも愛されるほどに美しかったことが
あったか?」
肉体が言っているようにこの主人公の王様は多くの人に讃えられる
美しさを持っていましたが、子細に見ると精神つまり第2王妃が愛している
という心は特別英雄的でもない気がします。悪い宰相の言葉を信じてしまいますしね。
バイヨンの寺院の建設が進むと共に病み衰えていく王…宗谷真爾のあとがきによればこの戯曲のレプラつまり癩は誰もが逃れられぬ宿命、老醜を意味しています。宗谷氏の名前は初めて知りましたが、医師から作家に
なり、アンコールワットやアジアの多神教に詳しかったとのこと。
私はアンコールワットはテレビでしか見たことがありません。三島はあのこれでもかこれでもかというような彫刻群に、後先を考えない、若い人しか持てない美への熱狂を感じたのでしょうか。金閣寺の炎上についても書いていることを思うとつくづく三島の創作世界の壮大さを感じます。
それにしても冒頭で王は「白象の背」に設けられた白地に金の御座所に凛々しく立って凱旋(象は作り物にするにしても大変)、宴会シーンではラーマヤーナのラーマの踊りがあるし、カンボジアの伝統的結婚式は再現するし、舞台上にバイヨン寺院を作らなければならないし、上演が難しい戯曲ですね。
この本の末尾に1969年7月の初演のキャストも載っています。主演が北大路欣也で第一王妃が岸田今日子、第二王妃が村松英子、王太后が山田五十鈴、石工が夏八木勲…想像しただけでぞくぞくする舞台です。
それにしても冒頭で王は「白象の背」に設けられた白地に金の御座所に凛々しく立って凱旋(象は作り物にするにしても大変)、宴会シーンではラーマヤーナのラーマの踊りがあるし、カンボジアの伝統的結婚式は再現するし、舞台上にバイヨン寺院を作らなければならないし、上演が難しい戯曲ですね。
この本の末尾に1969年7月の初演のキャストも載っています。主演が北大路欣也で第一王妃が岸田今日子、第二王妃が村松英子、王太后が山田五十鈴、石工が夏八木勲…想像しただけでぞくぞくする舞台です。
7月末から8月のハス、紫のスニーカーとバッグ
7月31日の不忍池です。
6月まで使っていた古いスマホは最大4倍までしか拡大できませんでしたが、
新しいスマホは8倍まで大きくできます。でも8倍となるとちょっとピントが
あまくて、ちょっと幻想的?
7月最後のこの日、弁天堂への参道入口の右側のムクゲの樹の下に
ユリが咲いているのに気づきました。
白いユリは昨年の同じ頃、上野両大師の庭にも咲いていました。
今年も咲いているかもしれないのですが、昼休みに両大師へ行く元気と時間がとれません(笑)
8月2日の不忍の池です。
日差しが強すぎて背景が真っ暗?
海外から来た観光客の方もカメラを向けていた花の連なり…
この日から後はへたってしまって不忍池へ行けてません。
最近の私にしてはちょっと思い切った買い物…
生協のカタログに載っていたウィンブルドンのスニーカー、黒を
買ったら4000円程度のお値段のわりには履き心地がいいので、
今まであまり靴には選ばなかった紫も買ってしまいました。
それからこれも生協のカタログで黒を買ったバッグの紫色も
買いました。ちなみに昨年買った黒は今、裏地に穴が開いてしまったので
つぎをあてて使い続けています。
母の遺した服の中に紫とピンクのサマーニットがあるので、
こんな組み合わせにするといくらかおしゃれ?
ちなみに私のファッションセンスはあまり評判がよくありません
(笑)。色気がないそうです。
同じタイプのスニーカーのグリーンも買ってしまいました。
こちらのは緑といっても派手なものではなく、グレーに
近いので、よく履いている黒や茶色のものと同じように使えそうです。






























































































































