Studio Forest ・・・ 森に暮らす -3ページ目

金曜の朝 午前6時

朝 まどろんでいた私の目に 最初に飛び込んできたのは

天窓越しに見える 雨に滲んだ楢の木


湯を沸かし 大きめのマグに珈琲を淹れる


テラスに出る

梢にいたリスが こちらを窺っている

「おはよう 朝飯かい?」

声を掛けてから いつもの椅子に腰をおろす


とうとうと 雨は降り続いている

駆け込むようにして餌台に飛び移ったリス

安心したように ひまわりの種を貪っている


さあ 一日のはじまりだ


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なんとなくスムースじゃない「やるべきこと」を、腕ずくで先に進めました。
普段なら、「そういうときは後回し」と割り切るのですが、なぜか今日はそんな気分じゃない。

少し工夫をして、フットワークを使って、明日「でも」いいことを今日のうちにかたずける。

充実した日だったと言う感触はないけれど、明日を待つ気にはなれました。

明日は明日の風が吹きますから




追想


古い日記に 友の葬儀の日のことが書いてあった

そんな文章を書いたことさえ とうに忘れてしまっていた

数行に記された情景に あの日のことが走馬灯のようによみがえってくる

涙にくれる残された人 信じられない面持ちの弔問客

しかし 祭壇の遺影がどうしても思い出せない

ぼくの中にあるのは 愉快そうに笑う彼の顔だけだ


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日記をつける習慣があるわけではないのですが
ちょうどそのころ、ノートにその日あったことを書いていたようです。

探し物をしていて、偶然そのノートを見つけました。
昔から汚い字だったんだなと苦笑しながら、ちょっとカビ臭いページをめくっていきます。

いろんなことあったんだ、と当時を懐かしむより、自分の考えていたことがおもしろくて。
滑稽だったりシリアス過ぎたり、今思えばどうでもいいようなことにこだわっていたり。

人間って、かわるんだな。自分のことなのに、そんなふうに思いました。



夜になって降り出した雨


このところ日課になっている「薪割り」

雨の降らない日は、必ずと言っていいほど斧をふる。

一日に10個でも、少しずつ割っていけばいつかは終わる




明日は雨

今日はいつもよりたくさん割りました。

あたりに立ちこめる 生木の匂い

まだ水気を含んでいる所為か 

やや甘い香りに 勇気づけられて

気がついたら二時間も経っていました。





割った薪を薪置き場に積んだら 熱いカフェオレで一服

日暮までにはまだ間がある

明るいうちに 作品の出力をやってしまおうか・・・


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午前中、予定していたことが先様の都合でできなくなって、下がりまくったモチベーションを美味しいお昼ご飯で持ち上げて取り組んだ薪割りでした。
最近、モチベーションの維持がむずかしい、というか上がり下がりが激しい。
楽観と悲観の繰り返しの中で、同じ方向を見続けることの難しさ。

やれなきゃ、それまで。
ゲーム・オーバー

いやちがう、やらなきゃそれまで。

だって、ゲームを始めたのも自分なら、終わらせるのも自分。
終わりを決めるのも、自分自身ってこと。




そこはかとなく


私は負けない

あなたの匂いが 私にはある


古い歌に、こんな歌詞があったような気がします。

「香り」って、心の奥底を刺激します。



すれ違いざまに漂う香りに 鮮やかに蘇る あのとき

香りとともに 目の前にひろがるまぶしい光景に

心臓をわしづかみにされて 身動きがとれなくなる


心が大きく揺れるとき いつも香りがある

そんな気がします。


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人間の5感のなかで、いちばん心に近いのが「嗅覚」ではないでしょうか。感情に近いと言い換えてもいい。
触覚や味覚はフィジカル系だし、視覚や聴覚は主に左脳を刺激するんじゃないかと思います。
でも嗅覚は、理屈や本能ではない、ハートにダイレクトに働きかける力を持っていると思います。

最近、香りが氾濫していませんか。
洗濯した衣類には洗剤の香りがついちゃうし、お部屋の消臭剤は匂い消しというより香りバラ撒き剤。
あんなにあちこちで「匂って」いたら、感覚が麻痺しちゃう。
刺激されないハートの叫びはスポイルされて、論理的思考や肉体的快楽が精神世界を支配するかも。
何か危険な匂いがします。










おみおつけ


朝飯、どうしようかと冷蔵庫をのぞく。

豆腐に油揚げ、たまねぎ。

この3品は味噌汁の黄金コンビ って、私個人的にですけど。


この味噌汁を美味しく仕上げるコツは、具をたくさん入れないこと。

好物だからと言っていっぱい入れると、なぜか美味しくない。

やや少なめくらいにすると、つゆにいい味が出てくるんです。

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というわけで、ゴキゲンではじまった日。

午後からウキウキでお出掛けしました。


車の中で大声でU2歌ってたら、窓開いてた・・・・

そうだ、エアコン切って窓あけたんだっけ。

さっき交差点でまわりのドライバーが妙な顔してたのはそのせいか(汗



北岳テラス

いつも行く露天風呂に

私が密かに 「北岳テラス」 と呼んでいる場所があります

湯の中に岩があって 

そこに腰かけると木立の間から 

北岳のピークが見えます


湯に浸かったまま北岳が見えるのは

じつはここだけ

私のお気に入りの場所なのです


手ぬぐいを頭に載せてゆったりと足を伸ばし

口ずさむのは 「北岳の歌」



思い遙かな 北岳の

憩いの峰に 集いたる

われらが友よ 高らかに

いざや 歌え

リード・ハイマー



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このネタ、前にも書きましたっけ・・・

今日は午前中都県境まで納品に行って、午後は薪割りをしました。
びっちりと汗をかいたので、早めのお風呂。

このところ、天気と仕事で山に入れない日が続いています。
そんなとき山の歌を思い出しちゃったりすると、登高意欲が変に刺激されて
「くーっ! 山行きてぇ」 となってしまうのです。

それにしても、ひと月以上空いたあとの、まさかの三連投!
これで明日からまた更新が滞ったら、三日坊主を地で行くようなもんだな・・・。




翳りの森


ゾクリと背筋に冷たいものが走る

思わす顔をあげて あたりを見回す

さっきまで陽が射していた部屋は翳り

仄暗い空気が 支配していた


時計に目をやれば 午後7時

気づかぬうちに ずいぶん経ってしまった

台所にいって 水を一杯のむ

冷たさが身体の芯に 響く


薄暗い森は まんじりともせず

昼の精と夜の精が入れ替わる

ひとときの静寂が 訪れていた


ストーブ 点けようかな


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薄ら寒い八ヶ岳南麓です。
ストーブが要るほどの気温ではないのですが、家の中が何となくじめっとするので、少しだけストーブ焚きました。
でも、部屋が暑いと感じることはありません。羽織っていたフリースを脱げばちょうどいい感じ。
Tシャツ一枚で過ごせるようになるのは、もうちょっと先のようです。



ロイヤルブルー


初夏の光に 輝くブルー

遠くまで もっと遠くまで 届けばいいのに

深く どこまでも深い思いが

光を失う前に 届け

深遠なブルーよ



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今日は、ホロスコープでは水のグランドトラインだったそうです。
アクアな色にひかれるのはそのせいかな。

「癒し」っていうと、たとえば病気や傷、疲れを癒すみたいに考えがちだけど、根っこのところでは「心」の問題なんだよね。理屈じゃない、ハートで感じる部分が癒されないと、「解き放たれる」実感は得られない。
つまり、自分がどう「感じたか」、または「感じるか」、ということ。

この先約1年、情緒・情感といった、割と「心」に近いことが、ふわりとひろがるのかもしれません。




梅雨の晴れ間

胸一杯に 息を吸い込む

むせるような 森の香り


うずだかく積まれた 玉切りを待つ木

真新しい切り口から漂う

命の息吹


不意に雲が切れて

夏至の日差しが 容赦なく照りつける

吹き出す汗を ぬぐうこともできず

ひたすら 樹木と格闘する


ふわりと 一羽の蝶がやってきた

彼女は 流し目を送りながら

頬をかすめる


「あ、あのひとだ」

目で追う私を ひらりとかわして

森の奥に消えた


目に入った汗が 視界をにじませる


一服しよう



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この時期、森のあちこちでチェーンソーの音や、くさびを打つ金属音が響いています。

間もなく短い夏がやってきて、お盆を過ぎればめっきり秋らしくなるこのあたりでは、梅雨時といえども晴れ間を見つけては「薪割り」。
というか、昨夜はストーブつけたし。。。




静かな夜更けに


一日の仕事を終え

こまごまとした身の回りのことを済ませるとやってくる

くつろぎの時間


お気に入りのグラスに いつもの酒

肴はあるもので

薪のはぜる音に耳を傾ける


心を縛りつけていたものが

緩やかに解けていく


気がつけば 風が止んだようだ

テラスに出てみる

頭上の星たちは 今夜は静かだ

心の奥底を射抜くような

透徹な星明り


射抜くがいい 私は逃げない

自分に嘘をついて生きられるほど

私は強くない




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静かな夜更けに いつもいつも

思い出すのは お前のこと

おやすみ やすらかに

たどれ夢路

おやすみ 楽しく

今宵もまた


こんな歌が浮かんできそうな、ゆったりとした晩です。
連休で人が来ているのか、いつもは灯りの見えないところに灯火があったりしますが
ま、それはそれ。

日々に営みに、感謝。