追想
古い日記に 友の葬儀の日のことが書いてあった
そんな文章を書いたことさえ とうに忘れてしまっていた
数行に記された情景に あの日のことが走馬灯のようによみがえってくる
涙にくれる残された人 信じられない面持ちの弔問客
しかし 祭壇の遺影がどうしても思い出せない
ぼくの中にあるのは 愉快そうに笑う彼の顔だけだ
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日記をつける習慣があるわけではないのですが
ちょうどそのころ、ノートにその日あったことを書いていたようです。
探し物をしていて、偶然そのノートを見つけました。
昔から汚い字だったんだなと苦笑しながら、ちょっとカビ臭いページをめくっていきます。
いろんなことあったんだ、と当時を懐かしむより、自分の考えていたことがおもしろくて。
滑稽だったりシリアス過ぎたり、今思えばどうでもいいようなことにこだわっていたり。
人間って、かわるんだな。自分のことなのに、そんなふうに思いました。