studio7の映像実験室 -27ページ目

効果音を作る その4

 前回の記事に貼り付けた動画の効果音について、また野暮な解説。


★最初の文字が現れるときの「ど~ん」という音
 デジタル音源・RolandのSOUND CANVAS SC-8850で作ったもの。
 ・リバースシンバル(シンバルの音を逆再生した音)
 ・和太鼓の音
 ・バスドラム
 ・オーケストラのドラム
 …まずはこれを重ねてみたのだが、迫力に欠けたので、大砲発射音の前半だけをアタックとして加えた。

★怪獣の咆哮
 これもSC-8850で10種類の音を重ねたりタイミングをずらしたりした上に、リバーブ(残響)をかけた。
 ・フルートのブレス音をあり得ない低音にしたもの
 ・ギターのフレットを指が移動する時の「キュイっ」という音をまたあり得ない低音にしたもの
 ・自動車が「キキ~~~ッ」と止まる音を低音&不協和音で重ねたもの
 ・犬のうなり声
 ・エスニックなパーカッションの音
 ・琵琶のトレモロの音
 ・DJっぽい「Whey!」というかけ声(?)をこれまた低音にしたもの
 ・混声コーラスを低音&不協和音にしたもの
 ・オーバードライブがかかったギターの音を低音で伸ばしたもの
 ・女性の叫び声をあり得ないくらいに低音にしたもの

★飛行音
 これまたSC-8850。
 ・ジェット機の飛行音
 ・宇宙船の飛行音みたいな音
 ・管楽器のオーバーブローの倍音部分だけ(私には説明不可)
 これらを適当なタイミングで鳴らした。

★着地音
 以前、爆発としてSC-8850の音を重ねて作った音をそのまま流用。

★「ブ~ン」という低音
 これまたまたSC-8850。
 アナログシンセっぽい音を二種類重ねただけ。

★「ピコ~ン ピコ~ン」という音
 これまたまたまたSC-8850。
 ・オカリナ
 ・電子的にシミュレートした口笛
 この2つを重ね、B♭→E♭で繰り返した。

★落下音
 以前、空き缶によるスライド笛で作った音の音程を上げたもの。

★クラッシュ音
 以前、キーホルダーをブリキ缶のフタに落として作った破壊音を流用。

★ナレーション
 機械的にはノン・エフェクトだが、オノレの喉やら胸でフィジカル・エフェクト(?)をかけて、「自分で出せる限りの一番いい声」を出したのだ、これでも。


 …と、私なりに試行錯誤をした結果ではあるのだが、プロの効果マンが知ったら怒り出しそうなくらいイージーに作った音ばっかりである。
 また、音響工学的な知識が皆無に等しいので、エフェクトをかけた時にノイズがずいぶんと入ってしまった。


 以上を踏まえた上で再度映像をご覧いただけると、また異なった楽しみ方が出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。

 一応、再度映像のURLだけ…。
 http://www.youtube.com/watch?v=KzTk6YW5Spo

本編無し、予告のみ!

 え~、ファンというのは当然その対象への思いは強い。

 自分が好きなキャラになりきってコスプレをする人もいるわけである。

 私の場合、パロディーやオマージュといった形で対象への愛情表現をすることが多い。
 
 はい、やっちまいました。

 
 まずは、貼付けないけどこちらのYouTube画像をご覧いただきたい。

 http://www.youtube.com/watch?v=HU76n-wxFfA

 …↑これがオリジナルの「特報」。


 
 では、私の愛情表現をば。




 野暮を承知で解説。

 「ゴ○ラ」であるべきところが「ご○ら」になっているが、これはお友だちが紙に描いただけのお面を被って彩色した雨合羽を着たもの。以前内輪の遊びで作った映像から抜き出して、炎っぽいモノ(リアルである必要も無いのでw)を合成。名前が似ているのは結果論で、単純にこの動画素材しか手元に無かっただけ。


 星に向かって飛んで行くヒーローは、我が家の執事・アルフレッドの3DCGモデルを銀&赤のテクスチャに変えて固定ポーズで動かしたもの。


 町並みは、著作権フリーのサイトからダウンロードした写真を加工しただけ。

 着地する暗黒のヤツは、また別のお友だちが市販のなりきりマスクを被ることで変身するという(ごく一部で非常に有名な)キャラを三頭身の3DCGにしたもの。当初は静止画を作って本人(たち)に見せて喜んでいただけだが、着地シーンは超簡単なアニメーションにしてある。
 なお、このなりきりマスクの本物(ややこしいな…)には、本人からの依頼でマジで電飾を仕込んだ。

 ピコ~ン ピコ~ン…と光っているヤツは、また「ご○ら」のお友だちが廃材利用で作ったお手製のなりきりグッズ。
 本来、光っている部分は固定されているので落っこちたりしないが、静止画を加工して本体と光っている部分に分けて合成。



 効果音は全てシンセやアナログな手法で自作した。 
 ナレーションは、自分で(笑)


 まあ、こんなもんばかり作っているのもどうかと思うが、それがファンというものである、ってことで。
 

音の最終兵器

 某プライベート・イベント企画。
 一応私は映像製作と効果音を担当することになっている。

 今回の「見せる」部分のメインは映像ではなくライブによる“やりとり”なので、いかにその“やりとり”に合わせて音を出すかが大きな課題となる。

 
 ところが、その“やりとり”をする人たちがまた大変なんである。

 被り物をした状態で動き回ったり演技をしたり色々やらなければならない。
 
 流れはある程度決まっているものの、細かい段取りをきちんとこなすのは演じる人たちにとっても私にとっても非常に難しいことがわかった。


 …studio7、課題放棄!


 いや、まあ、せっかくサンプラーまで買ったわけであるからして、ある程度はやる。
 が、私はナレーションを入れることを提案した。しかも、現場で実況をやるのである。

 他のメンバーからも賛同を得た。

 結局、全員がアドリブ野郎なんだな。
 
 私がその場でナレーションをやっていれば、演技のフォローが出来る。
 逆に、ナレーションがトチれば、演技者からツッコミを入れたりすることも出来る(そっちの可能性の方が高い)。
 そのあたりのアバウトさも「味わい」ってことで。


 さんざん機材やら何やらを用意したのに、音響担当の最終兵器はオノレの喋りになってしまった。
 ラレリルレロラロとか練習しなきゃ。

押し掛けプロモーション・ビデオ計画 番外編

 勝手に学生路上バンド『東京レバーハッツ』のPVを作っちゃう企画を進めている。
 が、他にもプロジェクトをかかえているもんで、レバーハッツのメンバーには「何とか12月のアタマには完成させます」と言ってあった。

 ところが、私がぼやぼやしていたら前の記事にも書いたように彼らのCDが早々に出来上がってきた。


 う~む。


 これまでのところ、東京レバーハッツにとって私は単なるビデオカメラを抱えてライブの邪魔をしているオヤジに過ぎない。
 何らかの作品という形を示さないと、怪しいヤツのまんまである。

 それもあって、ミュージック・クリップの前に(これまた勝手に)CDの宣伝用映像を作ることにした。
 音源と映像とのシンクロもやらず特撮も無く、映像編集ソフトだけ(素材加工用にPhotoshopは使っているが)で簡単に。…もっとも私が作るのであるからして最低限の内輪ウケ(今回の場合は東京レバーハッツの四人)ネタは入れたが。





 CDの値段を入れていなのは、現在は暫定価格らしいので…。

 いや。

 ひょっとすると…。

 「時価」?!

 彼らは毎日魚河岸で“新鮮な古いジャズ”を仕入れていて、それで日々価格が変動するのかもしれない。
 「今日は脂が乗った最高のディキシーが入ったよ!」とか「今年はニューオリンズが不漁で…やっぱり温暖化の影響かねェ」などとやりとりをしているのだ。



 それはともかく、メンバーの皆さんにこの映像をお見せしたところ「自分たちのCDの宣伝用映像が存在すること」にインパクトを受けたらしい。そりゃまあ、こっちも思いつきで作りましたからね。
 無事にYouTubeへのアップも快諾をもらうことが出来た。


 …これで私も「単なる怪しいオヤジ」ではなく、「とりあえず応援している怪しいオヤジ」くらいには格上げされたかも。

押し掛けプロモーション・ビデオ計画 その4

 最近のミュージッククリップでCGI(Computer Generated ImageryまたはComputer Generated Imageの略)が使われていない作品は、まず無い。
 音楽やアーティストのイメージに合わせてCG(Computer Graphics)とか合成、各種補正、その他様々な形で特殊効果が施されている。

 今、私は学生によるディキシーランド・ジャズバンドである『東京レバーハッツ』のPVを勝手に作っているわけであるが、彼らのキャラにしても演奏曲目にしても、特殊効果どころか動き回るカメラワークや凝りまくった画面切り替えにはそぐわない。

 また、彼らの最大の魅力である路上ライブでの空気感を出したいところ。

 そうなると、安定した、オーソドックスな編集をすべきであろう。余計なことをすべきではない。

 …とは思う。


 が、私は「映像作家」ではなく「創作芸人」である。

 何たって江戸家子猫師匠が三代目猫八を襲名し、三遊亭円楽師匠が他界し、桂米朝師匠が文化勲章を受けた昨今である。私も芸人として一層精進せねばならないのではないか。関係無いか。

 
 本当のことを言うと、路上での撮影段階で「この場に巨大なグリーンバック用のスクリーンがあればいいのに…」と思った時があった。
 映像全体の構成も全く見えていないというのに、合成カットだけは完成映像がアタマに浮かんでいたのである。
 
 
 …てなわけなので。


 合成、やります。


 幸いにして合成を思いついたシーンは、カメラ固定の長回しで押さえてある。
 この長回しから「合成の元になる絵」と「合成してやる絵」を抽出し、6秒~8秒の合成カットを作る。

 前述のように、当然グリーンバックなんて無いわけで、1フレームごとにデジタル手作業でマスクを切る。
 ひょっとしてAfter Effectsにはそのあたりを簡単に出来る機能もついているかもしれないが、機能を探すのが面倒なので…。

 1フレームというのは1/30秒。6秒なら180、8秒なら240の絵をチマチマと加工。動きは素材映像に従うものの、手間としては簡単なアニメーションを作るような作業ですな。


studio7の映像実験室-トクサツ…?

↑これは、その合成結果をキャプチャしたもの。これだけで何がやりたいかわかっちゃう人もいるだろう…そうです、アレです。
 逆に、この静止画だけを観て「あ、合成だ」と看破した人は相当鋭い。


 「特撮らしい特撮」はこのカットくらいにとどめて、あとは極力普通に編集しますんでね。トロンボーンの中から怪しい生命体が出てきたりとか、バンジョーから光線が出たりとか、ベースが巨大化したりとか、サックスが爆発するとか、そんなことはしませんのでご安心下さい、東京レバーハッツのみなさん。