建築的言語?
午前中、3つのプロジェクトの社内打合せ。
「全裸主婦」 出典:河合隼雄×村上春樹の対談
「CCTVの意図的なチグハグ」 出展:OMAの計画
「ラッキーゾーン」 出典:昨日のブログ
など、お施主さんが聞いたら
「なんのこっちゃ、わしの家のことやあらへん」
(注:ブログというメディア上便宜的に関西弁にしてありますが、現在関西弁のお施主さんはいらっしゃいません)
と思われるであろう言葉が飛び交っています。。。
午後は小学校の授業参観+懇談会に顔を出しましたが、最終学年の役員決めでもめているところ時間切れで帰ってまいりました。。。
ラッキーゾーン
計画の過程では、空間を安易に居間とか子供室といったお決まりの室名に切り分けず、状況や時間に応じて多様な使い方ができるようなニュートラルなスペースをつくりたいという気分があります。
だから、スペースA、スペースBなどといった室名表記にする建築家が多いのです。
ところで、NHK教育の子供番組「シャキーン!」を知っていますか?
モノ自身が名前が変なので自分に合った名前に変えたい!
と訴えるコーナー。
例えば、ウミネコが「ワシ全然ネコに似てへんで・・」みたいな。。。
今朝は、押入れさんが「入れたり出したりするのに入るだけじゃ変やん?」
というわけで、改名のアイデアは、「ラッキーゾーン!」
「巧い。こんどからスペースなんかやめてラッキーゾーンにしようか。」
「スゴロクじゃあるまいし・・・」
と息子。。。
私の世代だとスゴロクというより甲子園球場。
春眠暁を覚えず
月末に向けて予定が埋まってきました。
事務所では5つの計画案の打合せのほかに建築計画相談、現場監理、建築確認検査。
小学校では学校公開&保護者会、個人面談、臨海学校説明会。
午前中、寝不足で事務所で二宮らと話しながら瞼が閉じていました。
ゴールデンウィークは、現場の詳細図作業に当てようか。。。
カウンターバー計画その2
建て主のお父さんは工場の社長さんで、週一回の現場監理にいくたびに町のいろんな個性的なお店でごちそうになりました。
加須(かぞ)は通勤圏やベッドタウンとしては少し遠いけれど、企業の工場誘致が産業として重要な北関東のまちです。
市内で唯一仕出弁当の大量供給が可能な工場を自営する一方で、次世代への事業展開も考えていかねばなりません。
そんなわけで、話題は国道沿いの奥行きの深い遊閑地の活用方法。
高速のインターも近く、様々なチェーン店が展開しているなかで、イケてるお店ができないだろうか。
そこで建築からの提案ということで、敷地の奥行きを全部使った超長いカウンターの店(笑)
間口50メートル超で奥行3メートル!
芝生の上に50メートル続くデッキと庇と引き戸とベンチとカウンターと調理台と背面棚。
町のいろんな店が全部カウンターに並んでいて、境界が無い。
あるところでは店がラップしていたり、使う長さも日時によって変化する。
時々刻々と変化し続けて、全部入り口だから、いつでも、どこからでも出入りできる。
寿司、やきとり、串揚げ、フランス料理、エスニックからショットバー、スナック、スポーツバー。。。
以前から設計のテーマにしているキーワード「混ぜ方」を意識したユーモアなのですが、
五十嵐太郎さんの著作 「現代建築のパースペクティブ」光文社新書 でも引用していただいた、ちょっと笑えるコラムはこちら です。
振り出しに戻る
基本設計を始めてから3ヶ月、大きな骨格がまとまりかけていたプロジェクトの根幹となる与条件が大きく変わってしまい。。。
本当に大事な要望だけを何度も整理して箇条書きにして、それに忠実にスタイロフォームのボリュームをカットしはじめました。
稀有なケースですが、こういうときは、きっぱりと、仕切り直しです。
敷地ごと換わったわけじゃないので、これまで積み上げてきたアイデアがどこかで必ず生きてくるのだ!
と思いたい(笑)。
京都駅からたこ焼きが消えた!
「建築家を目指すにはコストコントロールをしっかりできなきゃね・・・」ということで、午前中は過去のプロジェクトも含めてスタッフに予算に関するガイダンスをしました。
と言っても、話は思い出話に脱線しつつ・・・
計画の打合せでは、過去のプロジェクトを引き合いに話すこと多々ですから、プロジェクト名と建築主の名前を覚えてもらわないといけません。
今春の旅行最後の一枚は、名古屋で新幹線を途中下車して多治見の永保寺に行ったときのもの。
夢想国師好みの岩山が圧巻です。
池の橋が修復中で岩肌に滝が流れていなかったのが残念!
すぐ傍の大きな川の蛇行に削られたままの岩肌に比べると、国師が岩山に必要最小限の手を入れることで最大の演出効果を生むように考えたことがわかります。
おまけ1:
息子は関西旅行の際には必ず新横浜駅で崎陽軒のシウマイ弁当を買い、帰りの京都駅で新幹線改札そばのたこ焼きを買っていたのですが、最近改修されて店が無くなっていました・・・
おまけ2:
STUDIO2設計のGAP住人でP.P.DESIGNを主催するわたしの旧友burokoさんがブログを始めました。
建築家設計の住宅の住み心地などもレポートしてくださるようで、ちょっと心配ですが、チェックしてみてください。
地形を生かして
朝から小学校の離任式があり、息子が3・4年生時の担任が転任されるので出席したかったのですが、バタバタしていかずじまい。
昨日二宮がまとめた逗子の住宅A案を見て、意見交換。
面積を少し小さくしないと提示されている予算に合わないかな?といったところ以外は施主の要望と敷地の特性に素直に答えている案→といってもかなりひねりアリ?です。
縮小案も図面と模型を作って来週にでも打合せができそうです。
さてさて明日で最後の旅日記写真シリーズは・・・
東大寺の大湯屋です。
土門拳のアングルで撮ったもの・・・やっぱ秋の方が手前の土地に枯れ草が生えてていい感じだったな・・・
東大寺=南大門→大仏がメジャーですが、二月堂を始めとして地形に沿った配置が面白いシーンを連続させていくのでゆっくり廻るとまた違った魅力が発見できます。
大湯屋は表から見ると全然違う印象なので今度行ったらチェックしてみてください。




