写真の撮り方 上手な人/下手な人 -3ページ目

構図――素人脱出編 その2

構図――素人脱出編 その2
「日の丸構図」はこりごりだ!


素人の写真に共通するのが、すべての写真が「日の丸構図」になっている点だ。
「日の丸構図」これは写真の真ん中に、一番撮りたい被写体がある構図をいう。


もちろん撮りたい被写体を真ん中にもってくること自体は悪くないのだが、写真をたくさん撮り、そのすべてが「日の丸構図」だと、「何ともつまらない写真たち……」と思われてしまう。


プロの世界では日の丸構図は疎まれる傾向にある。

ではどうすればいいのか。
写真①と写真②を見比べて欲しい。


写真①

日の丸  


写真②

日の丸回避

写真②は以前教えた「フォーカスロック機能」を使って、被写体を中央から外している。


どうだろう? これだけで「日の丸構図」ではなくなり、写真を見る人にとっては、新鮮で、より印象的な写真になっているだろう。


いったぁ~!!

YES,何事も格好から入ろうキラキラ
Oh,YES,きっと写真が好きになれるはずチョキ


被写体の配置を真ん中から外すことは、単に印象を変えるだけなく、写真の中に撮影者のメッセージを込めたり、動きを表現したりもできる。


次回は「素人脱出編 その3」として引き続き、構図のテクニックを解説する。超必見間違いなしだ。

構図――素人脱出編 その1

構図――素人脱出編 その1

横で撮影するか、縦で撮影するか

 

ほとんどの人のほとんどの写真は、カメラを普通に持ち、横長のサイズ(写真①のような)で写真を撮っているのでは、ないだろうか? 

 

なぜ横長サイズがスタンダードなのだろうか? この疑問にはちゃんと答えが用意されている。それは人間の視界が横長だからだ。私たちの目は並列に位置しているため、横に広がっている構図の方が自然に感じるし、見やすいのだ。


しかしスタンダードはあくまでスタンダード。常に横長サイズがいいというわけではない。被写体によっては縦位置で写した方が、背景もきれいには入り、見栄えもいい場合がある。

たとえば、下記の写真①と②を見比べて欲しい。


写真①

シー横


写真②

シー縦


どうだろうか。写真では被写体は、標識の下に立っている。縦長の標識と縦長の被写体。このような時に写真①のように横長サイズで撮影してしまうと、被写体はどうしても小さく写ってしまう。


被写体と背景の主役である標識をより大きく構図に収めるためには、縦長というチョイスをするべきだろう。余計な背景が、画面に入り込んでこないので、写真を見る人の注目も素直に被写体に向く。


そもそも人は2本足で立ち、縦長スタイルの動物なので、縦サイズの方が自然ともいえるのかもしれない。


また、たとえ風景写真であっても、あえて縦の写真とすることによってより印象的な写真にすることができる。


もし、どっちで撮ったらいいのか、分からない場合は、とりあえず、縦と横の両方で撮っておき、家に帰ってパソコンで取り込んでから(現像してから)、よく見比べてみよう。


アルバムにしたときに横だけなく、縦の写真があると、見る人にとってもきっと印象的になものになるはずだ。


さぁいつものヤツ、行くぞぉ~!


YES,何事も格好から入ろうキラキラ
Oh,YES,きっと写真が好きになれるはずチョキ


次回は「素人脱出編 その2」として構図のテクニックを解説する。もちろん必見だ。


撮影モードを駆使する その4

撮影モードを駆使する その4

クローズアップモードできれに花を撮る方法


今回は至近距離での被写体の撮り方だ。花や小動物などサイズの小さい被写体を、近くからカメラで撮るというシーンは少なくないだろう。
 

カメラのモードにクローズアップ というチューリップのようなイラストをしているモードがあるだろう。これがクローズアップモードだ。花のような被写体をクローズアップで撮る時に用いるモードだ。


では普通にオートモードで撮った場合とどのように違うのか。写真①を見ていただきたい。これはオートモードで撮った場合。


写真①

花 背景ぼかしなし

この写真だけをみても分からないと思うので、次に写真②を見ていただきたい。



写真②

花 背景ぼかし

写真①では花も背景も撮れてはいるが、煩雑な写真になってしまっている。

一方写真②は、背景がぼけて、被写体が浮き立っている。前回の「撮影モードを駆使する その3」で覚えた「背景をぼかして人を撮影するテクニック」で使った技だ。

この撮り方だと、アップで撮っても、すっきりと被写体を眺めることができる。ぜひ覚えておきたい。テクニックだ。


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次回はとうとう……お楽しみに!

撮影モードを駆使する その3

撮影モードを駆使する その3


背景をぼかして人を撮影するテクニックを身に付けよ

今日は写真の世界へあなたを導く。なぜ世の中にカメラを趣味としている人がこんなにたくさんいるのか、それはこのテクニックを理解することでわかるかもしれない。

とは言ってもそれほど難しい話ではない。単に背景をぼかして被写体を撮影するだけだ。やり方も簡単。オートモードで撮影せず、ポートレートモードを利用するだけ。


まず写真①を見てほしい。被写体も背景もしっかりと写っている。「別に普通の写真じゃん」と思うだろう。そうだ、普通の写真だ。だからダメなのだ。


写真①

ぼかしナシ

被写体と背景が同じように写ってしまったら、どちらが主役で、どちらが脇役か分かったもんじゃない。背景が特別必要でなければ、ぼかしてあげよう。ポートレートに切り替えて撮影するだけだ。それによって被写体が浮き出てくるのだ。


写真②

ぼかしアリ

背景をぼかすだけで、被写体がくっきりと前面に押し出してくるような印象がある。このテクニックを使って写真を撮ることを覚えると、背景をぼかすことにハマる。私も初心者のときにこのテクニックを知って、しばらく背景をぼかしまくっていた。写真撮影が好きになったのも、この背景をぼかすという快感にはまった時期だ。写真テクが急に上がったという錯覚に陥るし、事実、被写体は生き生きしてくる。
ぜひ、使ってみてほしい。


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次回は「撮影モードを駆使する その4」として、「クローズアップモードできれに花を撮る方法」だ。別に花でなくてもいい。要は至近距離での被写体の撮り方だ。今回の背景をぼかすテクニックとも少し関係している。お楽しみに

撮影モードを駆使する その2

撮影モードを駆使する その2


夜景きれいに撮影する方法


さて今回は夜景の撮り方だ。

夏の花火やディズニーリゾートのパレード、レインボーブリッジなどの写真を撮影した時に、肉眼で見たときと比べて全然きれいに写っていなくて愕然とした経験をお持ちの方もいるだろう。
 

どうしたらうまく夜景を撮れるのか? そんな質問をよく受ける。
答えは簡単。素人同然のあなたが、カメラのオートモードに頼り切っているからだ。
オートモードで撮ったのが写真①(ディズニーシー)だ。


写真①(ディズニーシー)

夜景失敗



オートモードだと、ストロボ(フラッシュ)の光が届かない部分は暗くなってしまう。遠くて広い景色にはストロボの光など行き渡らず、また、花火などとの光は実はそれほど明るくないので、うまく写真に写らないのだ。


こんなときは「夜景ポートレートモード」を使おう。このモードならば、夜景もきれいに写真に収まる。これで夜景撮影はマスターだ。



写真②(ディズニーシー)

夜景成功


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オートモードはもう使わずにシーンに応じて、モードを使い分けるようにしよう。

次回は「撮影モードを駆使する その3」として、背景をぼかして人を撮影するテクニックを授ける。被写体が浮き出るような存在感を醸し出す、必見のテクニックだ。お楽しみに

撮影モードを駆使する その1

撮影モードを駆使する その1


屋内の写真はどうやって撮影するか

一般的に屋内(建物の中)での写真撮影は、屋外で写真を撮るよりも難しい。屋内は太陽に照らされている屋外よりと比べて暗い。だからオートモードで撮ると、当然ストロボ(フラッシュ)が自動的に発光する。


しかし屋内でストロボを焚(た)くと、全体的に光が行き渡らず、手前と奥の方で明るさに差が出てしまう。①の写真がその悪い例だ。この不自然さが屋内での写真撮影がうまくいかない理由だ。


写真①

室内 ストロボあり


ではどうすればいいのか?
答えは簡単。ただ「ストロボ発光禁止モード」を利用すればいいのだ(写真②参照)。あまりに屋内が暗い場合には、写真全体が暗くなってしまうが、一般の美術館や水族館のような施設では、自然光のみでも十分の明るさを保っている。


写真②

室内 ストロボなし


ただここで注意しなければならないことが、ひとつある。それが手ぶれ防止だ。
明るさが足らないと手ブレしやすくなる。だからなるべく三脚を使うことをおすすめする。ただし多くの人が「三脚なんて持ってないよー」と言うだろう。


そんなときにはこのブログで一番最初に説明した正しい「カメラの構え方」を参考にして、フォームを作り、なおかつ優しくゆっくりシャッターを押してほしい。シャッターを速く押したり、力を入れて押すとどうしてもシャッター時にカメラが揺れて、写真がブレてしまうからだ。


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次回は「撮影モードを駆使する その2」として、夜景きれいに撮影する方法を説明する。夜のデート時の写真撮影で失敗したくない人は必見だ。お楽しみに


ピンぼけを無くすには?

ピンぼけを無くすための定番テクニック



今回は基礎の基礎を確認しておこう。「フォーカスロック」という言葉を知っているだろうか。よく知らないけど、すでに実践している人がほとんどかもしれない。


フォーカスロックはオートフォーカス(自動焦点)を使った技術だ。オートフォーカスとは、ピントをファインダーの「真ん中」で合わせるよう設計されている。


ただし、古いカメラなどには、このオートフォーカス機能がない場合もある(オートフォーカス機能あるカメラをオートフォーカスカメラという)。


撮りたいものが真ん中にないときはフォーカスロック(一度カメラにピント探させる機能)を使おう。


シャッターボタンを軽く押すとファインダー内(周辺)にランプがつく。この状態が「半押し」で「フォーカスロック状態」だ。ピンボケ写真を無くすために、必ず行おう。


これでもうピンぼけの心配はない。

もし半押しでフォーカスロックしていなかった人は、すぐやってみよう。


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次回からは、夜景の撮り方や至近距離の被写体を撮るときに使いたい、撮影モードの説明だ。必見に次ぐ、必見、W杯決勝より必見なのはいうまでもない!

写真の構図で気をつけること その4

写真の構図で気をつけること その4

子供やペットの撮り方――撮影の高さ



子どもやペットがいる人は、写真を写す機会が多いだろう。そんな人に気をつけてほしいのが撮影する時の角度。つまり「高さ」だ。
早速下記の写真を見てほしい。典型的な素人の写真だ。これは上から、つまり背の高いあなたの目線で、ペットを撮っている。これでは被写体は生きない。


チャコ ハイアングル


 ペットの目線まで高さを下げて、写真を撮ってほしい。
 それが下記の写真だ。ペットのありのままのイキイキとした表情をとらえるに成功していることがわかるだろう。


チャコ ベスト



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被写体の目線の高さまで腰を落とすだけで、こうも写真は変わってくる。子どもやペットを撮影する時にはこの点をまず肝に銘じて撮ってほしい。

次回は「ピンぼけ」を無くす方法だ。お楽しみに。

写真の構図で気をつけること その3

写真の構図で気をつけること その3

遠近法をちょこっと利用するだけで、格段に写真テクがアップ!



 今回、学習するのは遠近感を使った撮影テクニック。遠近法については説明する必要はないだろう。実物のサイズに関わらず、遠くのものは小さく見え、近くにあるものは大きく見える。この原理を利用し、絵や写真に収めることだ。


 早速下記の写真を見て欲しい。遠近法など何も考えずに写真をとってしまった素人同然の写真だあせる

遠い


 確かに背景はきちんと写っているが、あまりにも人物が小さい。できた写真をみると人物が小さすぎて、顔がよく見えない、なんて経験は、多くの人が持っているかもしれない。

 そんな場合に遠近法を使おう。遠近法をうまく使ったのが下記の写真だ。ただ人物を前に持ってくるだけで、背景とうまくバランスがとれている(人物を前に持ってくるだけの工夫だが、知らなければ使えない知識だ)。


いい位置  


ちなみに被写体となる人は、背景から離れて、ただカメラマンの方に歩いていくことに、抵抗を感じるらしい(一度経験した事のある人ならこの微妙な感覚がわかるだろう)。 いずれにせよ、この知識があれば、もう人物が小さくなるなんてことがなくなる。かなりの進歩だ。


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次回は「写真の構図で気をつけること その4」として、子どもやペットなど背の低い被写体の撮影方法だ。けっこうためになること間違いなし。

写真の構図で気をつけること その2

写真の構図で気をつけること その2

写真撮影で絶対やってはいけない「ギロチン」と「ヤキトリ」



写真撮影の世界で、絶対にやっていはいけないといわれていることが2つある。


素人の人は知らない知識かもしれないが、「ギロチン」と「ヤキトリ」と呼ばれているものだ。


「ギロチン」とは下記の写真のように水平線が首を横切ること。

「ヤキトリ」とは縦の線が顔と重なることをいう。


まずはギロチンの例だ。下記①を見てもらいたい。

① ギロチン(首が横線で切られているような……ガーン

ギロチン  


バックのフェンスが頭と体のちょうど境目にある。このようなギロチン状態だと被写体の顔が不自然に見える。


次にヤキトリの例を見て欲しい。

② ヤキトリ(後ろの木が頭上から……)

ヤキトリ  


頭から木が生えている。これではどんなにあなたが美女(美男)でも、台無しだ。


このような写真は素人が見ても、「なんか変な写真だな」という感想を持ってしまうだろう。知っていれば、それこそ明日から生かせる知識だ。ぜひ気をつけてほしい。


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次回は「写真の構図で気をつけること その3」として、背景と一緒に人物を撮るときのアングルについて注意する。背景と人物描写を極めるための重要なステップだ。お楽しみに。