構図――素人脱出編 その1
構図――素人脱出編 その1
横で撮影するか、縦で撮影するか
ほとんどの人のほとんどの写真は、カメラを普通に持ち、横長のサイズ(写真①のような)で写真を撮っているのでは、ないだろうか?
なぜ横長サイズがスタンダードなのだろうか? この疑問にはちゃんと答えが用意されている。それは人間の視界が横長だからだ。私たちの目は並列に位置しているため、横に広がっている構図の方が自然に感じるし、見やすいのだ。
しかしスタンダードはあくまでスタンダード。常に横長サイズがいいというわけではない。被写体によっては縦位置で写した方が、背景もきれいには入り、見栄えもいい場合がある。
たとえば、下記の写真①と②を見比べて欲しい。
写真①
写真②
どうだろうか。写真では被写体は、標識の下に立っている。縦長の標識と縦長の被写体。このような時に写真①のように横長サイズで撮影してしまうと、被写体はどうしても小さく写ってしまう。
被写体と背景の主役である標識をより大きく構図に収めるためには、縦長というチョイスをするべきだろう。余計な背景が、画面に入り込んでこないので、写真を見る人の注目も素直に被写体に向く。
そもそも人は2本足で立ち、縦長スタイルの動物なので、縦サイズの方が自然ともいえるのかもしれない。
また、たとえ風景写真であっても、あえて縦の写真とすることによってより印象的な写真にすることができる。
もし、どっちで撮ったらいいのか、分からない場合は、とりあえず、縦と横の両方で撮っておき、家に帰ってパソコンで取り込んでから(現像してから)、よく見比べてみよう。
アルバムにしたときに横だけなく、縦の写真があると、見る人にとってもきっと印象的になものになるはずだ。
さぁいつものヤツ、行くぞぉ~!
YES,何事も格好から入ろう
Oh,YES,きっと写真が好きになれるはず
次回は「素人脱出編 その2」として構図のテクニックを解説する。もちろん必見だ。