牛肉の塊を買ってきて、たまねぎ、にんにくといためて一寸お酢を入れて、煮ること約3時間。やわらかくなったら、ほかの野菜やトマトじゃがいもも入れて、煮る。 ハラペニョペパーも切って種を取って入れる。やたらと肉厚のピーマンより、私は好き。 シチュウーの素を入れて出来上がり。 何度もアクや油のういてくるのをとったし、お肉についている脂身がおいしい。 コレステロールとか気にしなくちゃいけないのか。 でも牛肉の脂身って文句なしにおいしいと思う。


子供たちには、これとサラダでディナー。 ご飯を炊いたけど、クマゴローがいなくなって食べ手が減ったのでおにぎりにする。たらこのふりかけ、ゆかり、それに、とっておきなのはとろろ昆布。 この間オリエンタル食料品店で 2ドル99セントで買った。それで梅干のおにぎりを包む。


リュウザエモンの言うことには、古いカーペットでおにぎりを包んだみたい。 そうか、いいもんねみんな私のもの。 このおいしさがわからないのか、可哀そうな奴らめ。

お祝いのディナーということで、家族みんなでアイリッシュレストランに行った。 つれあいはスネークバイト、私はハーフ&ハーフを飲む。子供たちは水(みんな安上がりでいい子だ)。 飲み物が来たところで、プレゼントの進呈。ノイズを消す効果のあるヘッドフォン。 子供たちのアイディアだ。 お店に買いに行って、そこから電話してきて訊くことには、どう1口乗らない? 半分出すから、後は3人で分割しなさいといっておいた。


今日仕事場から電話して、ギフトバッグに入れたら、包装に気をつかわなくていいからと言っておいたのだが、クマゴローの奴、ぼろぼろの日本からの使い古しの紙袋に入れ、てっぺんにはノートの1ページが乗っていて中身を隠している。 そのページも裏を見ると、何か書いてある。これってリサイクル? ほかに見つからなかったの?


この子は私や弟たちへのプレゼントはタオルで包むというオリジナルさである。 クマゴロー式のギフトラッピング。 開けるの簡単でごみは出ないし、地球に優しいやり方なんだと自慢する。 なんだか、ガールフレンドがいないの、納得。


というわけで、つれあいも49になりました。

クマゴローはこの学期は6ポンドもやせたと言うので、しっかり食べさせようと思ったけど、本人は風邪気味とかで本調子じゃないみたい。先週春休みになってすぐにキャンプに行った。2泊3日で。だれと行くのか知らなかったけど、あとで訊くところによると、女の子2人といったんだって。 へーエ。 アウトドアタイプではないし、火のおこし方もテントの建て方も知らないのに、当てにされてたら、女の子たちには幻滅だっただろうなと、わがつれあい。 でも訊いてみると女の子達は生物学専攻で寝袋もキャンプの道具もみんな持っていたらしい。 そうか、わが息子が連れて行ってもらったのね。


寒かったけど楽しかったといって、夏になったらグランドキャ二オンにキャンプに行こうかなんて言っている。 またこの2人と? 複雑な親心である。

子供たちは高校も大学もこの1週間は春休みである。 クマゴローを迎えにいって、ついでにカンサスシティーで東洋食料品の店に買い出しに。 サトイモとえのきたけの良いのが買えて、満足。そんなに買ったような気がしないのに200ドル近く使ってしまった。 同じならびにあるクリスピークリームのドーナッツの店でサイノスケとクマゴローはドーナッツを3つずつ食べる、見ているだけで、胸焼けしそう。


春休みが始まったとたんに氷雨が降り始めた。ストーム注意報が出たりしている。 私は春休みも関係なく仕事。 だから、外はいかにも憂鬱そうな天気でも平気。 今朝は手袋が見つからなくて冷たかったけどね。


クマゴローがちょっとやせたみたいで、この1週間で太らせようと言うのが、目下の課題。


スミはブラックラブラドール通称ブラックラブという種類、でもほかのも混ざった雑種である。町の犬猫施設から小犬のとき捨てられていたのをもらってきた。 一応訓練学校にもつれて行ったが、できない子を持つ親の気持ちをしっかり味わった。ほかのイヌたちが、みんな先生の号令に合わせて、お座りとか伏せとかしている中、スミだけ悠々と首の辺りを掻いたり、寝転がったりしている。 こっちがあせって、こらスミ、ちゃんとしなさいとかいっても逆効果。 ミジメ。


結局、セラピードッグになる夢は破れ、今は無職のただ飯くいである。でも私たちが言う言葉でわかるのはある。ボキャブラリーは10くらいか。 WALK というと玄関まで行くし、DINNER というとうれしそうに跳ね回り、ガラス戸をあけてもらうのを待つ。 OUTSIDE というとテーブルの下に隠れる。 CRATE と言われれば、ちゃんと自分でオリの中に入る。 もちろん自分の名前はわかるから、私たちの会話の中にスミと言うのがあると、寝ていても耳がぴくっとする。 それが面白くて、わざと言ってみたり。


一方息子たちの反応はにぶいというか遅いというか。 晩御飯できたよと一回いったぐらいでは部屋から出てこない。何度も叫んだ挙句、呼びにいくと、ヘッドホンかけて聴いてたりして。 夜はもう寝なさい、と言ってもまずそのあと1時間くらいはぐずぐずしている。 スミの半分ほどの従順さがあれば。


下のメールをもらった。誤字脱字を指摘もしてくれる、ありがたい数少ない読者の1人から。


朝起きて裏庭のポーチにウサギがいる。 でも動かない。座った姿勢で固まっているらしい、文字どうり死後硬直。 どうやら、スミがそこに持ってきたらしいのだが、果たして、殺して、もってきたのか、死んでいるのを見つけて、リトリーバーの本能が働いたのか。 


スミの態度がおかしい。まるで悪いことをして罪悪感にとらわれているような。 最初は体具合が悪いのかと思った。 普段のように、無邪気に跳ね回って家の中に入ろうとしないし、私たちと目を合わせない。 おなかが痛いの?何か悪いものでも食べたの? ウサギのいる場所もあいまいである。 私たちに見せびらかして自慢したいときはガラス戸のすぐ外にもってくるのだが、ウサギはポーチの向こう側の端にいる。


いつまでも置いてないで早く始末してよ、といっても子供たちは ”気持ち悪い、いやだー” 

真の男じゃないねといっても平気、結局つれあいがペーパータオルとスーパーのプラスチックの袋をもって出て、ウサギの耳をつかんで、袋に入れ、外のゴミ箱にポイ。 あとで言うことには、ウサギの傷の様子から見て、スミが殺したのかもしれないと、でも食べるところまでは行かず、どうしていいかわからなくて、それで悩んでいたんじゃないかと言う。 


イヌが悩むか。 フーン。 でもウサギを始末したら、スミはとたんに元気になりました。

うるさい妹に前回のタイトル(俳句らしきもの)を指摘されて、私ならこう詠むというメールをもらった。 ”祭壇の笑顔を包む黄水仙” そりゃこの方がいいことはわかるけどさ、フン。それに水仙は冬の季語、春は黄水仙だそうです。 リュウザエモンは英語のクラスで俳句をして、ちょうどお昼時でおなかがすいていたので、ランチのことを詠んだそうです。 ハンバーガーは一体いつの季語?


明け方は氷点下でも日中の気温は70度を超えることもあり、春の嵐の季節。 竜巻が起きるのもこの時期である。 竜巻が起こりそうなときは外の空気が黄色を帯びているように見える。 なんとなくオレンジがかかったような生暖かい感じ。 でも地下室にいれば、上の家や家具が吹き飛ばされても、命だけは助かる。 サイレンが鳴ったら、即地下室行きだ、でもめったにないけど。 過去16年で 5,6回かな。


ハリケーン、地震、津波、と比べると大して怖くはない。 アメリカのど真ん中の大平原に住んでる数少ない特権。

亡くなった知人は59歳。大腸がんが見つかったのが3年前、すぐに手術をして、取れるところはとったけど、もう肝臓に転移していた。 手術の後体全体に炎症が起こり、生死の境をさまようこと3週間。 奇跡的に回復していた。 といってもがんがなくなったわけではなく、2度目の手術で肝臓の一部をとり、その後は科学療法、放射療法の繰り返し。 がんとの壮絶な戦いの中いつもユーモアあふれる、とても強い人だった。 


彼の奥さんは今42歳、3年前私の職場で弁護士をしていた。 夫の病気がわかるとそのストレスで自分もがんではないかと思うようになり、マクロバイオティックのダイエットをしたり、みるみるうちにやせて半病人になってしまった。 仕事も続けられなくなって2年前にやめていた。今は学校の特別学級の先生をしていて楽しくはたらいていると言う。 体重も元に戻ったらしい、よかった。


2人の子供、アンドリュウは6つになったばかり。 この子を置いて死んでいくのは無念だったろう。 黙祷。 

仕事のある日は、5時過ぎに帰ってきても、子供たちが空手のクラスがあったり、私のヨガの時間が迫っていたりして、ろくなものは作れない。 と言うことで、仕方なしに週末にまとめて料理と言うことになる。 今日は2キロ買ってあった牛のひき肉でミートボールとミートローフを作る。 卵4個、刻んだたまねぎ、パセリ、塩コショウにんにく、ブレッドクラムという缶に入ったパン粉と、オートミールを加え、キャンベルのトマトスープも1缶入れて、手でこねる。 4つにまとめてオーブンで45分。 簡単なもの。食べるときには上にソースをかけて、オーブンで暖める。 ソースはサルサとブラウンシュガーお酢を混ぜて作る。 甘くてピリッとしておいしい。


豚の塊を紅茶で煮るのもよくする。 火が通ったら、プラスチックのバッグに香辛料とおしょうゆを入れてつけておくだけ、こんな手抜き料理でも薄切りにして盛り付けると結構見られるのである。 あと、おおきな鮭の半身をみりんでといた味噌につけておくとか、鮭の代わりにとりのもも肉とか、定番。


野菜はアスパラガスをゆでたり、ほうれん草のおおきな袋入り (アメリカではサラダで食べることが普通なので)のをオリーブオイルでいためて、しんなりしたら、ハーフ&ハーフを加えて、塩コショウ。 コレは子供たちの好物。 私はキャベツの炒め物が大好き。 多めに作っておいてあとでラーメンしたときに入れる。


食べる楽しみはいつまでも持っていたい。 と言うのも今夜はこれから大腸がんで死んだ友達のお葬式なのだ。 私のように食い意地が張っていると食べられなくなって死ぬのはつらいだろうな。

サイノスケはこの5月で高校卒業。 アメリカの高校での最大催し物と言うと、プロムである。ダンスパーティで女の子はイブニング男の子はタキシード。会場までリムジンをレンタルしたり、その前にディナーの予約をレストランに入れたりと、一緒に行く相手を選ぶのにも全人生がかかっていると言った風である。 先週の土曜日にそのプロムのためのファッションショーが学校であった。 サイノスケはそれにモデルで出ると言うので、家族みなで見に行った。


音楽が流れ、カップルで出てきて、アナウンサーが着ている物の講釈を述べる。 サイノスケが着ていたのはヴィンテッジのタキシード、昔風と言うことらしい。細身のジャケットに金の綾モヨウのベスト、その上、サングラスをかけ、大きなイヤリングが片方の耳にゆれている。 花道をかっこつけて歩いてきて、ポーズをとった後、おもむろにジャケットを脱ぎ、肩にかける。 そしてまたポーズ。客席の女の子たちからのやんやの喝采。 私の”勘当だよー”の声もかき消される。


いかにも恥ずかしそうで、歩き方もどこかぎこちない子が多い中、いやーわが子ながら、あきれました。すっかり、決まっていて、このずうずうしさと言うか、自信と言うか、コレはいったい何?どこから来たの?

中学の時は授業中にもめったに口をきかなくて、沈黙のサイノスケと呼ばれていたのに。 高校に入って、弁論大会には出るし、デートも懲りずに何度も繰り返す、一回きりでも。


モデルでバイト代稼いでいけるかななどとバカなことを考えている親である。