イギリスのジョン王を調べてみた
中田敦彦さんの世界史解説を最近見まくっていると7月の初めに記事にしたんですが、なんと今でもその動画を最低でも一日一度は流しています。過去記事⇒革命時代のなんやかんやと、自己分析『革命時代のなんやかんやと、自己分析』最近、過去に自分が書いていた記事を読み返していました。テーマ≪世界史≫にまとめているものは、ほぼ名画で世界史を読むというシリーズです。フランスのブルボン家、オ…ameblo.jp最低でも一日一度ですよ。二時間の動画を。もはや中毒患者です。聴かずにはおれないわけです。7月5日の時点で5回は観ていました。もう少なくとも30回は再生してる・・・実際は30回どころじゃないはずですよ。10分動画じゃないんだよ? 120分の動画だよ?なんなんでしょうかね。脳が求めてる感じなんですよ。快楽物質が出てるってことですよ。よかったね、ニコチンとかアルコールじゃなくて。自分が怖いですよ、ハマり方。よく分かんないけど、自分がやってて楽しいことをとにかくしてろって話なのでそうします。楽しいことが見つからな過ぎて苦しくて堪んなかった時期を思えば天国みたいなもんです。おいおい、みんな汗水流して働いてるのに、動画見てる場合かよ?そんなに見てる割には一向に人に説明できる知識つかないじゃないか。人名が全く覚えられないじゃないか。忘れるために観てんのか?みたいに、うるさいエゴが横でごちゃごちゃ言ってる日もあるんですけど、関係ないね。でね、もう動画内で十分に中田さんが面白く解説してくれているんだけど、そこでキーマンとして出てくる人物を自分でも調べてみようかなって思ったんですね。名画で世界史をやり直すって時に、革命時代の王様なんかは結構調べて面白かったんで。⇒名画で世界史についてそんなわけで、今回はイギリスのジョン王について。「何故、フィリップ四世とかリチャード一世のように〇〇世が付かずに、単なるジョン王なのかというと、失策続きで誰もその後にその名を継ぎたがらなかったから、ジョンはジョンのまま」と動画内で話されていました。うわー・・・よっぽどですね。しかし、ジョンって名前はわりとポピュラーだけどねぇ。犬にもついてる場合多いよね。じゃあ、ジョンってどういう意味なのかから調べてみましょうかね。ジョンとは、聖ヨハネに由来する英語圏の男性名。初期キリスト教時代では重要な人名として用いられていた。ヘブライ語で≪神は慈悲深い≫を意味する単語をJohnと音写したもの。ほほう・・・神聖な名前なんだなぁ。Wikipedia情報で調べたら、まっさきに載ってるのがジョン王です。確かにジョンという名の主な王侯貴族の例が少ない5人しか載ってないね。ジョン王の父親はヘンリー2世という人らしいです。末っ子のジョンは父に可愛がられていたそうですよ。↑この人。ヘンリーもなぁ・・・王様に多い名前だよ。父親は2世を名乗ってるってことは、初代ヘンリーは誰なんだ?と遡ったら、ヘンリー2世の母親のお父さんでした。義父でした。↑ヘンリー1世ヘンリー2世の実父はフランスの有力貴族(ジョフロワ5世)で、イングランド王ヘンリー1世の娘さんを妻に頂いたよってことらしいです。↑ジョフロワ5世(墓石に描かれた彫像らしいです。ヘンリーたちの肖像画とのタッチの違いに戸惑いますw)ジョンはヘンリー2世の末っ子で、兄は獅子心王という異名を持つ、いくさ大好きのリチャード1世です。↑リチャード1世リチャード1世はとにかく戦いに明け暮れる人生で戦地に赴き、ほとんど本国にいることがありませんでした。留守がちのイングランドに目をつけたフランスのフィリップ2世にそそのかされて、ジョンは王位を狙います。↑フィリップ2世。ジョンに勝ち目無さそう。肖像画の落差よ・・・フィリップ2世は15歳で即位しているんだそうですが、相当優秀です。ルイ〇〇世と全然違います。そもそもイングランドって≪ノルマン・コンクエスト≫によって征服されたんでしたよね。過去記事⇒英文法のなぜシリーズ⑥ フランス語がめっちゃ入ってきた!『英文法のなぜシリーズ⑥ フランス語がめっちゃ入ってきた!』さてさて、さらにこちらの本を読み進みます。章のタイトルは興味深いものばかりが次から次にやって来ます。☆can may mustに -sをつけないのはなぜ?☆な…ameblo.jp初代イングランド王ウィリアム1世って≪征服王≫ってあだ名だったですし。英語喋れなかったですし。フィリップ2世もだいぶ深堀甲斐のある王様ですけど、なんやかんやありすぎてまとめきれません。誰かマンガにして欲しいくらいです。彼の結婚、離婚のゴタゴタのせいでとんでもない目に国民は巻き込まれてもいます。そんな折、ジョン王も結婚がらみでやらかします。最初の妻はいとこだったんだけど、もうこれは領地を拡大する目的の政略結婚。その後に離婚して、すでに婚約者持ちのイザベラという女性と、またもや領地目的で結婚。イザベラの婚約者はこれを不服としてフィリップ2世に訴えます。フィリップはジョンを法廷に召喚するんだけど、ジョンがこれを拒んだので、ジョンの所有する全フランス領地を剥奪。フィリップの権力すごいな・・・結婚って、もう領地争いのすごろくみたいなもんだからね。どこそこ公の娘と結婚して、領土はワシのもんじゃ。だいぶと広げたったぞ、次はどうするか?戦争で攻め込むか、それとも何かと取引するか? キリスト教皇のゴキゲンとるか? やべ、破門にされた! まずいぞ、どうする? みたいな繰り返し。ジョンは暗君だった・・・というのは、そもそも政治に興味ないとか、お馬鹿さんだったとか、甘やかされたボンボンだったとかではなくて、この時代の王様ゲームが下手だった。タイミングブスだった。相手が上手過ぎたって感じがしました。このゲームの勝敗に左右される国民がいるわけですから、天才的ゲーマーを王様にしておきたいのは皆が望むところだと思います。ただし、天才的ゲーマー王が国民思いの愛される人徳のある王様かどうかは、決してイコールではないですね。