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わたしとランと

2006年より走り始めランニングをライフワークにするはずが、2013年から体調崩し、2015年3月に関節リウマチの診断おりる。6月〜9月中旬まで3ヶ月休職。復帰へむけて一歩ずつ・・・


ちょっと前から高熱を出すことが多く、座薬で調節してやりすごしてました。それがかなり高熱で、38-39度、40度をだしたこともあった。

リウマチで37度代っていうのはよくあるけれど、そんな高熱の症状は違う病気を併発してる可能性が大!ということでここ3週間くらい毎週のように血をとっては検査ばかり。病院も、大きいところへうったりした。

で、調べても調べても何にもひっかからなかったんだけど、その都度候補にあげられた病気が難病ばかり・・・。
ショックもあり開き直ってみてたら
ちょっと不謹慎なんだけど、難病っておしゃれな名前が多い気がしてきた。

例えば・・・
パーキンソン おしゃれなバッグとかうってそう。
ページェット 表参道に店ありそう。スカーフとか美しいイメージ
エリトマトーデス 免税店にありそうな化粧品っぽい
シェーグレーン クールなファッション?

…などなど、ちなみにパーキンソン以外の3つは膠原病で、今回わたしの検査の対象にもなりました。でも、ちがった。

日本名だと橋本病のように、発見した人の名前が病気につけられることが多いみたいですね。星を発見して自分の名前がつけられるのはすてきだけど、病気って、なんだかなーと思ってしまった。

白滝病どう??

「わたし、白滝病なんです。マジ最悪で・・・」っていわれたら、なんか嫌だ。

そんなこと書いてたら思い出した、言葉って国によって全然違う意味にとらわれちゃうことあるんですよね
昔バックパッカーしてて、トルコの世界遺産パムッカレってところで熱をだして寝込んでたことがある。宿の人がどこかにでかけるんで、私のことさそってくれたんだけど、
具合がわるいから、ことわったの。
“I am sick”っていったら。

トルコ人男性が、シックとはトルコ語で・・・・男性の性器をさすことばだから、口にしてはいけないといってきた。“ ill”をつかうようにって。

実際、これが本当かどうかわからないんですが、ネットでさっき検索しても、なんか検索ワードによっては変なサイトにたどり着きそうで中断

下ネタ系の言葉って、しかも語彙が多い。
例えば、おしっこだって、小便、しっこ、尿、小 ほかにもいっぱい・・・
自分が普段つかってる日本語が世界の国のどこかでは、変な意味になっちゃうことってあるようだ。

ロシア語の通訳をされていた作家でエッセイストの米原万里さんの本にも、そんな話がでてきた。通訳をしているとそんなこと、たくさんあるのでしょうね

主人公の少年が母親にむかって“かかあ”とさけぶ日本映画のシーンで、ロシアで爆笑。かかあって「うんこ」の意味らしい

ただの映画ならまだいいけど、堅苦しい会議や、大事な場面でそんなヤバい言葉がとびだす、エピソードがいくつも紹介されていた。面白かったな~ あの本。

私の名前が、病名になるのもやだけれど、
“けいこ”oが、どこかの国の変な言葉と同じだったら・・・・

トルコ人の立場になってもういっかい考えてみよう。
美しいパムッカレの世界遺産の風景が広がるなか、

“ねえ、けいこ、でかけようよ”

“いかない、だってわたし、チンポコだから”

って答えたことになるんだろうか。うらをとれてないから、本当にシックがそういう意味なのかわからないんだけれど。

わからないままでいよう。
やれやれ、このままだとお盆もあけちゃう・・・

梅雨入り頃、6月16日から本格的に自宅療養となり、
「梅雨明け頃には、回復すると思うんです」と仕事仲間にいってたのに・・・、
嘘ついた。

ちょっと前は外に散歩にいてったけれど、最近ではそれさえもできなくなってきた。

フルマラソンはしれたのに、1kmも歩けないんです。同じ体のはずなのに。
調子がいいときにちょっと歩くと、500mくらい? それだけで、ずしんと疲れてしまい、他のことができなくなっちゃうんです。

体重ももう十分という数字になったのに、まだまだ少しずつだけど、落ちようとしてるんです。がりがりの芸能人に比べたらまだまだですけど、わたしの骨格、これまでの体重からすると、もう痩せないでーとなってきた。なのでよほど体に悪そうなもの、添加物や砂糖など以外、食事制限も解禁。
もちろん、のみませんよ。
特にビールは飲みたいと思わなくなってしまったのでのんでない。一口もらっても、おいしくないのだ。
走って、のんで、食べてという多くの人にとっての人生の楽しみは、わたしにはあてはまらなくなってきた。

なんとか自分の病状をうけとめて、痛さも飲み込んで、「ありがとう」という気持ちで前向きにいきていこうとおもってた。
でもその覚悟を試すように、これはどう? これはどう? といろんな痛みが体を襲い始める。

いちいち頑張るのが疲れてしまった。
せっかくがんばってつくった城を、病気という波が前より大きくなってやってきて、
いとも簡単にこわしちゃうんだもの

ベッドにはいったまま、いたいよーと縮こまっていても楽しめる、
ラジオ、落語、コレクターズのPodcastが私の救い。

あと、がんばらなきゃと、思わせてくれる仕事があること。

絶対神様は、わたしのこと試してる。

また、お城つくるよ、今度はどんな病気の波にも壊されない、本当のお城。
三匹の子豚の最後の豚がつくったみたいな、こわれないの・・・。

病気はそのためのわたしにとっての必要悪なんだろうなー。

もっとしっかり病人をつとめあげないといけないのかな。

いい知らせを待っていてくれる友人に申し訳のない、
やれやれな、わたしの近況報告でした。
きのうは隅田川花火大会でしたね
あと、立川の花火大会も・・・!

隅田川近いのに、ぜんぜん行ってない。

行けてもいかないくせに、病床にあっていけないとなると、わがままで行きたくなるもの。
そんな隅田川の花火の日に、手元にとどきました。

偶然にも花火のような柄を選んでいたようです。白山陶器の平茶碗。

今まで家でゆっくり食事をすることも少なく、そんなに食器にこだわる余裕もなかったのですが、毎日毎日1日3回家でいただく今(つくるのは母)、ちょっとくらいいいものを使おうと、購入したのでした。

長崎からやってきた、美しいお茶碗たち、『毎日大事につかいますので、よろしくね』と、お嫁さんでももらった気分です。

さっそく、いつもの朝ご飯につかってみました。お米をそんなに食べないので、他のものもいれます。

毎朝むくみ防止と腎臓機能アップのために食べている小豆のにたもの(砂糖なしで水だけでにてます。何度もいいますが作るのは母)
そして、梅雨明けから食事制限リストからはずした果物。最近桃は毎日2個たべちゃうくらい、とまらない。いつもと同じメニューが器のおかげで美味しそうに見えます。
馬子にも衣装! 粗食にも平茶碗!

ちなみに、黒いごきぶりの死骸みたいなのは、黒にんにく。

お茶は、ジェイソンウィンターズティーというハーブティ。正直効果はわからないですが、健康茶として世界で病気の人たちに人気らしい。血液がきれいになるとか、いろんな効果があるようですが、普通のお茶代わりにのんでます。

これに、食前、青汁(グリーンマグマというアメリカ版青汁)を1杯、一気飲みします。あまり好きじゃないので、食前に一気飲み。

病んでからいろんな人に、いろんなものを薦められますが、小豆、お茶とグリーンマグマ、黒にんにくもそうです。この4つは、もう2ヶ月以上毎朝定番。

小豆は薬のせいか、顔がぱんぱんにむくんでる頃、たべはじめたら、するするとむくみがひいていき、常食としてる中では、一番効果を感じてます。

あと最近やめられないとまらない桃。これはお通じがとてもよくなりました。整腸作用のあるペクチンという水溶性の食物繊維が含まれているようです。
またカリウムも豊富なのでむくみにもいいそうです。

サプリも、健康食品もいろいろとってますが、果物や穀物など自然がつくるものには、叶わないのかもしれないな~と思いました。

何をたべたら体にいいのか、体が教えてくれればいいのだけれど、
わたしの体は最近ひたすら『桃、桃』とそれしか要求してこない。
あってるのかな??あやしい。 ただ『ビール』といってこなくはなりました。味覚もおとなしくなってきているみたい



練馬に住んでた頃には見られない景色、THE江東区

仕事での外出をあきらめたのが、6月16日。もう1ヶ月以上たっちゃう。
気持ちじゃカバーできないくらい、体が動かなくなってしまった。
その日以降、外にでるのは、通院、もしくはリハビリをかねた散歩くらい・・・。この散歩コースにある景色がこの写真。比較的遠くまで見渡せる景色だったので、とってみた。

家から4~500mくらいのところ。

ここまできたら、もう折り返して家にかえる。しかも体調のいいときのみ。

1日のうち数時間しか訪れない平和な時間。

あとは熱がでたり、痛かったりで、眠くなくてもベッドに入ることになる。

そんな日々をおくるなか、大学の後輩からもう15~20年?くらいぶりに連絡がきた。

『わたし、桂子さんと同じ病気で、もう10年選手です』という。

発病から3ヶ月から、半年くらいが一番つらかったとのこと。薬は何をのんでるか?とか、当事者同士しかわからないやりとりをさせてもらった。
すごくかわいい、いいこなのに、もう10年もこの病気で苦しんでるのかとおもったら、かわいそうになってきた。

そして同時にまた不思議な気持ちになる
『病気って、人を呼ぶ』

しばらく会ってない友人、疎遠になってた人から次々と連絡がくる。外にでかけられない私にとって、数少ない刺激だったりする。そして、
『わたしって、こんな素敵な友達と楽しくいきてきたんだな』と、目をむけていなかった自分の人生の中のいくつかのストーリーを思い出すことができる。とても貴重だったりする。病気をしてから『ふりかえる』作業がとってもふえた。


そうだ、ブログのタイトル買えなくちゃなー。
ランニングのことも、そこそこ書くことはあると思うんだけど、闘病中におもったことをつらつらと書き留めることになるとおもうので。

最近夜中に目が覚めることがおおい、
そして、夜中になると熱もさがってて、元気なことがおおい。この3日はそうでした。
今、これかいてるのも夜中・・・あ、もうすぐ朝か。

昼の元気な時間は、2-3時間、これはすべて仕事にささげるので、この夜中の時間をつかって、毎日が楽しくなるような創作活動をしたり、読書をしたりしようとおもう。

指のこわばりが少しへって、鉛筆がもちやすくなったら4コマ漫画でも書こうかしら。

・・・前回ブログにかいてから、Facebookのコメントをはじめ、メールだったり、メッセージだったり、たくさんの方からご連絡いただきました

たくさんいただき、驚いています。
ありがとうございました。

ふと後でみてみると、コメントにある共通点が!

*元気になって、また飲みにいこう
*また朝ビールしましょう
*治ったら、飲みにつれていく
*一緒にまたのみたいです


・・・・って、お酒ばっかり

自分の現役時代の(今は隠居時代)のみっぷりが伺えて、笑ってしまいました。

たくさんのメッセージを、ひとつひとつ読んで、お返事かいたりしてたら
一緒に関わってくださった方々との大事な時間や、わたしにかけてくれる気持ちだったり、めちゃくちゃしみこみました。

今回久々に、同い年の友人の、旅人のたかのてるこちゃんから電話がきて、今までそこまで話し込んだことはなかったのに、なんと電話で1時間も長電話してしまいました。

リウマチは、確実に私の関節も破壊していてめちゃくちゃ痛いんですけど、
ここ数年忙しくて、心ここにあらずで、つくりあげてしまった『心の壁』みたいなものも、壊してくれているきもした。

前のわたしだったら、話さなかったようなこともはなせたし!
素直になってる気がした。
本当、電話くれてありがとう~。
いっぱいわらったり、涙ぐみそうになったり、ふむふむとなったり、
とても楽しい1時間でした。

わたしもてるこさんみたいに、誰かを励ませる人間になれるだろーか?

今回の病気という体験は・・・
意地、頑固、プライド、他人や自分への無駄なきびしさ、こうあるべきという考え方、とか、なんかここ数年(たぶん8年くらい)かけてぬりたくってきた、いらないものもぶっ壊してくれてる気がする。

若い頃は非常識で思考もぶっ壊れてはいたけれど、もっと素直ではいたはず。

いまわたしが感じる、体の痛み、つらさ これは何だろうって考えたら
周りをみながらちゃんと感じてゆっくり生きていくための矯正ギブスなんだとおもった。

これくらいの痛みがないと、わたしはまた急いで生きていくだろうし、
重石として必要なのかもしれない。

痛みがおさまるときも、くると思う。
そして、また痛みがくることもあるとおもう。
それがリウマチっていう病だから、

でも、痛かろうが、痛くなかろうが、
走ろうが、走れなかろうが、
病気をする前よりも幸せに生きていく自信はできました。みなさんのおかげで。

そして私だったらできないと思うくらい丁寧に看病、世話をしてくれる家族のおかげで。

こうだから と決めず、そのときそのときの流れにみをまかせ、
やわらかく生きていけるといいなとおもう。

なのですべて、行き先未定。
気分のままに、ご隠居生活していきます。