おはようございます。ステップあやです。

 

今日も引き続き、>前の記事のA子さんのご報告です。

⇒コメント&メール相談の前に

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”コミュニケーション”と摂食障害のことについてはこのシリーズだけでは伝えられないので、誤解やモヤモヤが生じるかもしれませんので、テーマ一覧から「コミュニケーション」「生きづらさ」の中のほかの記事と合わせて参考にしてみてください。

 

 

お急ぎの場合は、6日前のシリーズ>家族や恋人は私の気持ち、私の病気をわかってくれません、愛も優しさもありません-1 から続いた5つの記事と、各記事の中につけたリンク先を、先に読まれることをおすすめします。
 

 

 

 

離婚された方の声を続けて取り上げていますが、決して離婚を勧めているわけでも、こうなるよと脅しているわけではないのでそこは念をおしておきます。
 

 

過去には伝えてみたらわかってもらえた、とか、誤解が解けた、という例も多くのせています。

”コミュニケーション”を通じて得られる「心の平和」には様々な形があるという一例です。

前置き長くなりましたが、A子さんのメールの続きです。 


***************




今回の離婚の件で一番大きな出来事は、父とのことでした。
 

まだ離婚が成立する前の段階から、父は

「女が離婚して1人で食っていくってどういうことかわかってるのか!」

 

「お前は甘い!わかってない!」

 

「やりたくないなんて言ってる暇はない!やるしかないんだ!やれ!

と、あれやこれやと仕事の提案をしてきたり、ハローワークの情報をプリントアウトして渡してきたりしていました。
 

 

 

言っていることはもっともな面もあるし、親心からの叱咤激励なのも解ります。
 
でも私には、プレッシャーと追い詰められる言葉でしかありませんでした。
 

 

 

 そして、話は私の幼少期やこれまでの経緯にも及びました。
 

 

父は、私のことを
 

「一人っ子で祖父母にも愛され何不自由なく育てられたのになんでこうなった?

 

と思っていたようです。
 

 

* 父は私の摂食障害は治ったと思っているようですがウツ症状など、なんとなく社会生活に支障があり変なんだろうというふうにはわかってくれています。
 

そして、多趣味で活動的な父に対し私はそうではないので

「なんでお前は何かしたいとか
 やろうという気持ちにならないんだ、
 犬とばかりいて、何が楽しいんだ、
 そんなことしてる時間なんてないはずだ!」

 

といい、

 

自発的、意欲的な行動が見られず、愛犬を生活の中心におく私が父には理解不能で、見ていて苛立ちを覚えたそうです。

 

 

 

 

「実家に戻るのは良いが、 そんなお前の生活を見ていたら、こっちが参っちまって、俺は見ていられねぇかもしれない!黙ってられないと思う」 

 

 

と言われました。
 

また、普段から、

「なんであんたはパパとママの子なのに運動できないの?」

 

「なんで嫌いなの?やりたいと思わないの?」

 

「なんでそんなバカなの?」 

 

といわれ、英語や経済などが分からないと「有り得ない!」という扱いをされます。
 

 

 

離婚を父に報告した際にも怒鳴られました。
 


「何も考えずに相手のことも良く知らずにただ現実から逃げたくて結婚したからだ」

 

「なんでもっと早く離婚しなかったんだ」

 

「こうなることはわかりきってたはずだ」

など散々言われました。

 

 

 

いつもの私なら、波風立てないように、なるべく父を怒らせないように、『はい、ごめんなさい』と一方的に父の話を聞いて、私の言い分や本心は飲み込んで、泣いて終わっていました。
 

 

でも、このときは、今言わなくちゃ!と思いました。
 

 

私の気持ち。。

父の思っているのとは違う幼少期の私の想い。
 

 

祖父母は大好きだったし確かに何不自由なく育ててもらったけど、いつも両親はいなくて、本当は寂しかったこと、
 

 

遠足のお弁当は、祖母が作ってくれると和風の茶色のおかずばかりで恥ずかしかったこと、

 

本当は母のサンドイッチが良かったこと

(でもいえなかったこと)

 

 

 

父は男の子が欲しかったと言っていたから、自分が女の子で一人っ子だったから、子供ながらに引け目を感じていたこと、
 

 

本当は父にも母にも甘えたかったこと、頼りたかったこと、
 

父が浮気をしていた時期に母と離婚を決めたと言われ、「ガキは黙ってろ、関係ねぇー」といわれ私より浮気相手の父の子ではない子が大切

と言われ傷ついたときのこと。


父は部屋のドアは壊されたり、何度も怒鳴られたりして、その時私は成人していたし、ここは居場所ではないんだと思い、家を出て結婚に至ったこと。
 

 

 

でも、父は私にとってはたった一人の父で、結婚してから優しく迎えてくれるようになった父に嬉しかったこと。

 

 
自分の状態を考えたり家族の安心した顔を見ると、とても離婚には踏み切れなかったこと。


 

 

辛かったこと。

 

本当は父にも相談したかったこと。
 

 

誰もいなくなった時に、唯一愛犬だけが支えだったこと。どん底の私が死ななかったのは愛犬がいてくれたおかげだということ。

 

 

父には理解し難いかもしれないけど、私には私の生き方があること。

皆がみんな、父のようにできるわけではないこと。

私の精一杯と、父の精一杯は違うこと。

 

目障りかもしれないけど、ただ見守っていてほしいこと。

 

 
とにかく胸の内を吐き出しました。

 

 

 

この時は伝えたというより、思い切りぶつけたに近いと思います。
 

 

 

睨みつけて怒鳴っている父の横で、母は「もういいから口答えはやめて!」という視線を私に送っていました。
 

 

 

でも私は、父の浮気のことで母をかばった時以来2回目、自分のことでは生まれて初めて、父に歯向かいました。
 

『殴られる覚悟で言います』と、先に書いたことを言いました。
 

 

 

涙が止まらなくてうまく喋れなくて、訳が分からなくなっていたけど、私が話終えると、父が

 

「こっちきなさい」

 

と言いました。
 

 

 

涙で父の顔も見えなくて、殴られるのかと思って肩をすぼめたけど父は・・・・

 

 

 

 

 

 

思いっきり抱きしめてくれました。

 

 

 
 

「辛かったね」

「良く頑張ったね」

「いいよ、うちにいていいよ」

「A子はパパのたった一人の子だよ」

「赤ちゃんに戻っていいよ、 今までいれなかった分 好きなだけお母さんといなさい」

「3人で仲良くしようね」

「ちびたち(愛犬たち)も大事だね」

「好きにしな」

と、ひたすら優しい言葉をかけて、苦しいくらい抱きしめてくれました。

 

 

 

 

 

私は、あまりの緊張と安堵で、その言葉を聞いたら、父に抱きしめられながら、過呼吸になってしまいました(苦笑)
 

 

父は私の過呼吸を初めて見たため、母に「この子過呼吸持ちなの!?」と慌てて確認していたそうです。
 

 

母は知っていたので、すぐに袋を持ってきて父に手渡してくれたのですが、なんと、慌てた父はその袋を私の頭から首まですっぽり被せて口を塞いだから、私は余計に苦しくて苦しくて(爆)! 死ぬかと思いました(笑)
 

 

 

そんなオチ付きだったのですが(;^_^A

本当に嬉しかったし、父と本気でぶつかり合えて良かったです。
 

私は見る余裕がありませんでしたが、父も私を抱きしめながら、すごく泣いていたそうです。

 

 

それから数日、何度も母に、

「A子、可哀想だったな。 俺がもっとこうしていれば…」

 

などと話していたそうです。
 

 

また、

 

「A子、離婚して良かったな。うちに戻ってきてくれて良かったな」

 

とか、

「最近笑うようになったな、明るくなったな」

 

と言ってくれているようです。

 

 

 

私との関係は、もういい歳の父親と娘なので、お互い照れやぎこちなさもあり微妙ですが、以前のように、仕事のことや、私の行動には一切触れなくなりました。

 

 
父から良く私に話しかけてくれるようにもなりました。

 

父も私との関係に寂しさを感じていたようです。
 

 

 

相変わらず、バカだの、なんでできないの!?などとは言われますが、あぁまた父の上等文句が始まった…と、私も真に受けずに適当に聞き流せるようになりました。

 

 

冗談混じりに、「お父さんと私は違うの!」とか、「そんなの出来なくても困らないからいいの!」と言い返すこともできるようにもなりました。

 

 

 

*********


ステップあやです。

なんかもう、、だめ、やっぱりこれ泣いちゃう。

私も状況は少し違うけど小さい頃から、親に対してはいつも、寂しい思いを抱えていたから。

 

 

 

私の親は、こんな優しい言葉はくれなかったけど、だからこそ、自分がそういわれてるみたいで、私自身も満たされていく感じがしました。

*私のことは、この記事と、この記事の中につけたいくつかのリンク先の記事で書いています。>母を思って泣く(私の話です*ステップあや)


 

 

A子さんも、こうして良い展開になってもお父様が過去にしたことや、今も変わらない態度を全部許せるようになったわけでもなければ、過去の心の傷までも治ったわけでもないそうです。
 

 

それでも、”コミュニケーション”をがんばった結果、A子さんを幸せと心の平和につなげていったのです。

 

つづき↓

 

 

 

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