▼本文の前に-------------
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さて、一つ前の記事では
「~しなければ、~べき」ばかりの思考から、「~したい」っていう感覚に意識を向けていくのが大切だよ、というところまで書きました。
今すぐ、したいことがわからなくても、いいんです。
すべきこと(強迫観念、~べき)
より
したいこと(ワクワク、楽しい、心地いい)
を選んでいこう
って頭の片隅においとけば、そのうち見つかりますから。
ただこの先は、~したいという自分の欲求を感じやすくなるための下地作りについて書かせてください。
自分を縛るヘンな考えで苦しいと、~したいなあ。好きだなあっていう気持ちも感じられなくて当たり前だからね。
1. 今の自分が果たすべき役割は
「摂食障害を治すこと」と認識する
いきなり健康な人と比べて同じようにやろうとしても、できなくて当たり前。
なのに一気にやろうとしてると、出来ない事がストレスになって
摂食障害の一時的安堵感に逃げ込む悪循環になってしまう。
家族や友達に頼る自分、甘える自分、助けてもらう自分を許してあげること。
今は助けてもらう事が多くても、役割を果たして早く元気になれたら、今度は自分が誰かを支える役割になることもあるのだから。
フツーの人がしてることやそれ以上をやることじゃなくて、今の自分にとっては「病気を治すことが役割だ」と切り替えることは、これから書いていくことを実行するためにもとても大事です。
この部分は、以前紹介した>水島先生の本 でいう病者の役割という部分に重なると思います。まだ読まれていない方にはぜひ読んで頂きたい本です。ご家族にも読んでもらうといいとおもいます。
2. 治すために必要な人間関係の整理をする
せっかく治そうとしているのに、周りにいる人間が外見ばかりで
人を見下したりするような人間ばかりだったら。。
体型以外のことでも、~べき、べきでないの一般論で評価を下してくるような人なひとばかりだったら、、
そういう人たちの目線を無視するのは、まだ内面の自信が育っていない時期(これから育てようとしている時期)には耐えられないものになってしまうかもしれません。
横柄に聞こえるかもしれないけれど、本気で治そうと思ってからの私は、
付き合う相手や環境も
今ここの自分が心地よく
いられるひとを
自分自身で見極め、選択していこう、
って思ったの。
病気を治すという
自分の役割をまっとうしたかったから。
回復の阻害になる人達とは、会わなくていい相手は無理して会うのやめました。
問題は毎日会わなくてはいけなかった職場に外見をあれこれいう人達が多かったこと。
一つ前の記事にかいたように
自分の中身がわからなくなっていて
空っぽの感覚があったから、、
せめて外見だけは
ちゃんとした入れ物でいなくては
バランスたもてなかったけど
自分の治したい気持ち優先して
だから、そんなときは、休職したことも、退職したことがありました。
職場で吐くようになったりして
仕事に支障が出てきたから、
というのも事実だったけど、
本音を言うと、
そういう環境から身を遠ざけないと、
私は病気のささやきに負け続ける
って 分かったからなのです。
それから
あまりに忙しくて、心の治療に大切な「自分が本当にしたいこと、好きなこと」を感じる時間も体力も心の余裕もなくなっていたのも退職の理由です
自分をやせなきゃ、、にひっぱる集団(自分も含めてだけど)から身を遠ざける事や、好きなことをする時間や心身を休ませる(何もしない)時間をつくって心身の余裕をを作ることは、私の病気を治す役割を果たすためにどうしても必要な事でした。
あの頃は自分=摂食障害と仕事
って思っていたくらいで、
仕事は食べる事や運動以外で唯一好きな事だと思っていたから辞めるのも勇気がいりました。
でも、治療の妨げになることのほうが多いなって思った。
それに「英語を使って世界を舞台に忙しく仕事をしている」という肩書きみたいなものを手放したくなかったのかもしれない。
別に大した仕事じゃないんだけど、
なんとなく
人にそういえる肩書きに拘っていたような気がする。
そんなぼやけた理想でしか動けないから、摂食障害になっちゃったんだけど・・。
好きなことしてるのにつらいなあって思ったら自分に聞いてみるといいかもしれない。
ただ、響きがいいからそうしていたい、とか、人にこう思われたいとか自分の外の条件で「好きなこと(っぽいもの)」を選んでない?って。
アルバイトだって主婦業だって、
楽しんでやることができるなら
立派な職業なんだから。
人にどう思われるかとか、
響きがどうとかじゃなくて、
ホントにそれをやってて楽しい、
幸せだって思えることを
選んでいかないと、苦しいままだと思う。
だからといって見つけなきゃダメってものでもないので、これを「~しなければいけないこと」にして あせらないでね)
それから、大切な人には普通に食べられないことを打ち明けて、受け入れてくれる人の中で生活するようにしました。
実際は一番身近な親が病気に理解がなく、苦労したのは前に書いたのはここでは省きますね)。
こうして、摂食障害を抱える自分も、太ってしまった時の自分も自分自身で現実なんだ、って今の自分を認めるところからはじめたの。
これも「摂食障害を受け入れる」のひとつだったとおもいます。
それまでは
病気を治してから
「本当の私」の人生が始まる、
みたいに思っていて、
理想の自分以外は仮の姿、
としかおもえなかった。
今の自分を認めるなんて
もってのほか!
そんなことしたらずっとダメなままじゃん、、
ってかんじだったのね。
だから 彼氏でも友達でも 「ばれないうちに早く治してしまわなくちゃ」って一人で焦って、焦るほど治らなくて、ウソついてるみたいで苦しくて・・
でも 思い切って打ち明けてみると、自分が決めつけてたように、みじめな世界が待っていたわけじゃなかった。
症状が理由で食べられないっていったら「何なら食べられる?あやが食べやすい場所選んでいいよ」って協力してくれる人たちもいたよ。
前にも書いたけど、病気だからって離れていくような人は、「病気を治すという役割」に 真剣に向き合ってその役割を果たそうとしている私の人生に必要のない人だし、
大体、調子の良いときだけ一緒にいようなんて程度の友達(恋人)なら、もともとそこには愛情も友情もなかったということ、
今更何を失うわけでもないのだ、なんて思うようになったんだ。
3. 引き篭もり期
会社も辞めて、友達にも打ち明けたけど、やっぱり太ってきた事を気にして、応援してくれる人にさえ会いたくないって時期も勿論あった。
ホントに栄養不足でスカスカなのは骨ばかりじゃなくて、私っていう人間の中身そのものにも同じように感じてた。
外見で ちゃんと する、
それ以外に何もない
(と思い込んでいた)から、
外見が崩れるのが怖かったのです。
でもね、この時も
そういう自分を受け入れて
引き篭もりを上手く
利用していたのだと思う。
どうせ誰にも会わないんだし・・って思えたからこそ過剰な運動を減らす勇気、三食きちんと食べてみようっていう勇気、過食しちゃっても嘔吐しないぞって勇気が出せたことも事実だから。
体重が増えるたび泣いてたけど、でも誰にも会わないのだから。。。って自分を励まして頑張ってた。
だから、
今引き篭もっている人も、
少しでも前進できている事があるのなら、
その引き篭もりは無駄ではないと思います。
自分が何好きなのか、ヤセよりも大切に思えるものはなんなのか、ひとつずつ感じていく、、それも回復に向けた作業だった。
けど、その段階にいるときは「太ったね」の一言に負けて、また過食嘔吐や拒食に戻る、なんていう事も何度となく繰り返しました。
それでも、
年々心の成長が
追いついてくるにつれて、
摂食障害の自分でも
太った姿でも
あの人には会いたいって思える相手も見えてきて、、会えるようになるときもきた。
はじめは
痩せてる時の自分を知らない集団なら
入っていけるようになって、
徐々に、
誰とでも会えるようになってきた。
でも、一生会わなくていいや、って思う相手もみえてきたから、そういうひとには痩せてからも会わなかったです。
このように、数年かけて変わってきたのです。
引き篭もり期も私にとっては必要だったのだけどずっとそのままだと、限界が来ました。
毎日毎日、食と体重と体型と正面むいて
にらめっこしている状態なわけだし、
体型とか関係なく素敵だなあって心から
思える人との出会いもないから、
ますます、食や体型が
かわる不安が大きくなっていっちゃう。
逆にいえば あまりにも体重増加が辛い、苦しい、
もうここから先は進めないどころか後退してしまう
・・と思ったらその時こそが、
少しでも自分がラクなかんじ、心地よい感じ、
面白そう、など、
少しでも自分を幸せにしてあげる感覚を大切にしながら、
外にでていく時期かもしれないです。
この記事の続きはこちら
>拒食・過食を受け入れる~その3
>好きな事が見つからない~1
>好きな事が見つからない~2
>人と一緒に食べるのが不安
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