XにS&P500(米国の株価指数)先物取引のチャート図(図1)と付けた投稿がありました。

https://x.com/KobeissiLetter/status/2036136393328505324?s=20

 

 

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The Kobeissi Letter

@KobeissiLetter

 

2026年の最高のタイミングの取引ですか?

 

本日午前6:50(ET)に、名目価値15億ドル相当のS&P500先物契約が買い入れられました。

 

この取引は非常に大きく、その1分間に指数全体を+0.3%押し上げました。

 

それから14分後の午前7:04(ET)に、トランプ大統領がイランとの「生産的な議論」が進行中であると発表しました。

 

午前7:10(ET)までに、S&P 500の時価総額は+2兆ドル増加しました。

 

その15億ドルのポジション(買い持ち)は、数分で+6,000万ドルの利益を上げました。

 

とても信じられない。

 

午前2:42 · 2026年3月24日

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※ETは米国東部時間(EDT)

 

(図1)

 

トランプ大統領が23日午前7時4分(日本時間23日午後8時4分)に「イランとの平和交渉の対話が進んでいる」と発表してすぐにS&P500の先物取引価格が急騰しました。その14分前の午前6時50分(日本時間午後7時50分)に、誰かが15億ドル(約2385億円)分を買っていました。トランプ大統領の発表による急騰で、わずか数分間で6000万ドル(約95億円)の利益を得たというのです。

 

ことの真偽を確かめるために、ぼくもTradingviewでこの時間の1分足のチャートを表示してみました(図2)。

 

(図2)

 

確かに日本時間午後8時4分からの急騰の前に小さな山があります。下の薄い色の棒グラフは出来高を示しています。出来高が急増して、価格が上昇しています。いったん落ち着いた後、急騰を迎えています。

 

青の折れ線グラフはNY市場の原油先物価格の値動きを示しています。S&P500先物の急騰とは対照的に急落しています。

 

不自然な上昇が見られる午後7時50分の前後の値動きを5秒足のチャートで表示してみました(図3)。

 

(図3)

 

Geminiの分析によると、米国では朝のこの時間帯は出来高が少なく、静かなのですが、午後7時50分の前後にそれまで100〜200枚だった出来高が突如、1200〜1300枚に跳ね上がります(右端のスケール)。午後7時50分15秒から買い始めてわずか15〜20秒で1200枚以上の巨額の買いを完了しています。

 

この15秒間の買った枚数は約3000〜3500枚。約11億ドル(約1751億円)が投入されたことになります。

 

わずか15秒間の出来事なので、買いが殺到したのではありません。誰かが単独で一気に11億ドルをぶち込んだのです。

 

仕込んだときの価格が6492、その後、トランプ大統領の発表で上昇して午後8時10分にピークをつけたときの価格が6740なので、わずか20分足らずで、約5700万ドル(90億円以上)の含み益を得たことになります。

 

この先どうなるか全くわからないはずの午後7時50分15秒からわずか15秒で約1751億円の大金を注ぎ込んだのは誰か。

 

Geminiが下した結論は次の通りです。

 

<これほどの巨額取引が、公式発表の14分前に、しかもこれほど短時間で実行されたという事実は、もはや「偶然」という言葉では説明がつきません>

New Direction AFRICA(@Its_ereko)というXのアカウントの投稿です。全文の日本語訳を載せます。

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速報:日本がホルムズ海峡への艦艇派遣の可能性を示唆。機雷除去作戦のためという。停戦が成立した場合。機雷が世界の石油輸送路を脅かす場合。

 

日本はヒロシマの後、平和を誓った国。憲法に平和主義を明記した国。今、中東への軍艦派遣を検討している。石油輸送路を確保するため。戦争に加わるため。

 

在日米軍基地は既にイランに向けてトマホークミサイルを発射している。今、東京はホルムズ海峡に自国の艦艇を派遣したいと思っている。中立は死んだ。平和主義は過去の記憶となった。日本は賛成したわけでもない戦争に引きずり込まれつつある。80年前に日本を爆撃したのと同じ帝国によって。

 

世界は注視している。日本国民は問うべきだ。私たちは誰のために戦っているのか?そして、なぜ?

https://x.com/Its_ereko/status/2035855286414545017?s=20

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米国の横暴に反発を強めているグローバル・サウスの意見を反映しているアカウントのようです。

 

この投稿に対する返信(コメント)についてのGeminiの分析を下に載せます。ぼくも同感です。

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このアカウントのフォロワーやリプライ欄には、欧米主導の秩序に懐疑的な層や、アフリカ・中東・アジアの「グローバル・サウス」の視点を重視する人々が多く集まっています。そのため、日本に対する批判的な投稿には、以下のような文脈のコメントが目立ちます。

 

リプライ欄に見られる主な意見と投稿者の傾向

1. 「日本の主権」への皮肉と批判

 

内容: 「日本は米国の指示を待つだけの『州』のようだ」「自国のエネルギー安全保障(石油の90%以上を依存)がかかっているのに、なぜ独自の外交ができずワシントンの顔色をうかがうのか」といった意見。

 

傾向: 反帝国主義的、あるいは多極化世界を支持する層からの投稿です。日本の外交姿勢を「自主性がない」と揶揄するトーンが多く見られます。

 

2. イラン側の提案(「敵でなければ通す」)への同調

 

内容: イランのアラグチ外相が「日本船の通航を助ける用意がある」と発言したことに関連し、「イランは対話の窓口を開けているのに、日本が米国の軍事連合に参加しようとするのは自滅行為だ」とする意見。

 

傾向: 中東情勢に詳しく、米国の制裁を不当と考える層。彼らは「日本は米国と一緒に戦うのではなく、中国のように賢く振る舞うべきだ」と主張しています。

 

3. 「BRICSや新秩序」への期待と日本の孤立への警告

 

内容: 「旧来のG7諸国(日本含む)はもはや世界をコントロールできていない」「アフリカやアジアの多くの国は、日本の二重基準(欧米の戦争には協力し、他は無視する)に気づいている」といった指摘。

 

傾向: アフリカや南半球のインフルエンサー、および地政学アナリストを自称するユーザー。日本がアジアの一員としてではなく、「西側の一員」として行動することに失望や批判を向けています。

 

4. 経済的現実主義からの冷ややかな視線

 

内容: 「日本の備蓄放出(IEA協調)は一時しのぎに過ぎない」「海軍を派遣してイランを刺激すれば、さらに石油価格が上がるだけだ」という、日本の政策の有効性を疑問視する声。

 

傾向: エネルギー市場やコモディティ(商品先物)に関心を持つ投資家層の一部。

 

まとめ

コメントしている人々の多くは、「米国に追従する日本」を「時代遅れの戦略をとる国」として批判的に見ているのが特徴です。特に、このアカウント(New Direction AFRICA)が提示する「アフリカや中国、イランなどの新しい連携」という視点に立つ人々にとって、日本の最近の動き(有志連合への検討や共同声明)は、自国の首を絞める行為として映っているようです。

イラン戦争の背景として、グローバルサウスと言われる新興国・途上国の間で近年、急速に米国離れが進んでいることを見逃すわけにはいきません。

 

その空隙を埋めるのように支持を広げたのが一帯一路の中国です。特にこの流れが顕著になったのはバイデン政権からで、中東地域では2023年、伝統的な親米国家だったサウジアラビアが中国の仲介を受け入れてイランと和解しました。

 

第2次トランプ政権にはこの流れを食い止めることが期待されたのですが、結果は逆で、2期目スタートから1年たった2025年2月の英紙『ガーディアン』の記事によると、ヨーロッパ、アフリカ、中南米の多くの国が2024年よりも中国寄りに傾いています。

 

この記事は国連決議案に賛成か反対かで立場を色分けしているのですが、転機の一つとなったのが2025年2月、米国がロシア、ベラルーシ、北朝鮮とともに、ロシアのウクライナ侵攻を非難する決議案に反対したことでした。

 

また、2025年6月、ガザ地区での民間人の保護と法的・人道的義務の遵守を求める決議案には中国を含む大多数の国が賛成しましたが、米国はイスラエルとともに反対しました。

 

保健、環境、移民に関する決議案にも、中国と西側諸国が賛成する一方で、米国は反対しています。

 

その結果、グローバルサウスだけでなく、ヨーロッパでも米国離れが進んでしまったのです。特に、第1次トランプ政権で米国との関係を深めていた南米諸国が中国寄りに態度を変えていることをこの記事は指摘しています。

 

米国に対する敵愾心(てきがいしん)を煽るわけではなく、おもねるのは米国ではなく中国だと言いたいわけでもありません。世界の情勢を見極めて、日本は日本で独自の外交を展開するべきだと思います。

 

以下にガーディアンの記事とGeminiのまとめのリンクを載せておきます。

 

'The Guardian' (International edition)

These charts show how Trump is isolating the US on the world stage

Analysis shows that the world is moving closer to China, as Trump’s isolationism rears its head at the United Nations

Fri 13 Feb 2026 07.00 GMT

 

https://www.theguardian.com/world/ng-interactive/2026/feb/13/these-charts-show-how-trump-is-isolating-the-us-on-the-world-stage?CMP=share_btn_url

These charts show how Trump is isolating the US on the world stage

 

 

いやあ、えらい時代になったもんだと思います。日米首脳会談でトレンド入りした感のあるSurprise(奇襲)の連続です。

 

そう言えば、トランプ大統領が記者の質問に答えて、「奇襲は真珠湾攻撃の日本の得意技だ」と言ったとき、高市首相はこう言えばよかったんですね。

 

いやいや、うちらもおたくのペリーさんが来はったとき、びっくりしましたよ。ごっつい大砲載せた黒船で浦賀に来はって。ドンちゃん、浦賀わかります? ウラガ言うたら、お江戸から歩いてもすぐそこですよ。真珠湾はワシントンからだいぶ離れてますけどね。そら、お江戸の将軍さん、びっくりしはったと思いますよ。来るなら来るで、前もって言うといてもらわな。ねえ、ドンちゃん。

 

まあ、ぼくもSNSの動画で見て、最初、何を言っているのかさっぱりわからなかったので、あの場にいたら、だまってニコニコしているのが関の山だったと思います。

 

さて本題です。今日のサプライズはこれです。

 

米国、イスラエルのイラン攻撃に関連して、米国のメディアの記事やSNSの投稿を読んでいて気づきました。日本では「イラン攻撃」などと言うことが多いのに、「戦争」を意味する"War"という言葉がごく普通に使われているのです。

 

まず、Geminiに欧米の主要メディア(新聞、雑誌、テレビ)がどのような表現をしているかを下調べをしてもらったうえで、自分でも調べてみました。以下に見出しを示します。

 

<NYタイムズ>(米国・リベラル)

The Iran War Is Trump’s War

March 3, 2026

 

As Attacks Spread, War With Iran Reaches Far Beyond Mideast

March 4, 2026

 

<FOX News>(米国・保守)

Here is what the war on Iran means for Russia and China

March 02, 2026 04:07

 

Iran war, 11 days in: US controls skies, oil surges and the region braces for what’s next

Published March 10, 2026 9:12am EDT

 

<The Guardian>(英国・リベラル)

War on Iran: how the US-Israeli bid for regime change unfolded

Sat 28 Feb 2026 21.32 GMT

 

No one can predict how the US war with Iran will unfold

Mon 2 Mar 2026 11.00 GMT

 

<BBC>(英国・中立)

What Is Trump’s Endgame For War In Iran?

2 March 2026

 

Iran war: The global impact

20 March 2026

 

開戦当初からStrike(空爆)などの戦闘行為を指す単語とともに、"War with Iran"(イランとの戦争)、"War on Iran"(イランに対する戦争)、"War in Iran"(イランでの戦争)といった形で"War"が使われており、日がたつにつれて単に"Iran War"と言うことが多くなっている印象です。

 

これに対して、日本では「イラン攻撃」「イランに対する軍事作戦」「紛争」「情勢」などの言葉が使われることが多く、専門家の論評の引用などやむをえないとき以外は「戦争」という言葉を使うことを避けているように見受けられます。

 

なぜか?

 

今日は天気がよかったので、たき木の片付けをしながら、いくつかの理由を考えてみました。それを整理して投稿しようと思ったのですが、しょせん自分一人で頭の中で考えただけのことなので、少しでも客観性を持たせるためにGeminiにも聞いてみることにしました。

 

1秒で返ってきた回答は、ぼくが考えたことをすべて網羅していて、何一つ付け加える必要のないものでした。こりゃあ、学者や評論家はいらんわ、というのが今日、ぼくがくらったSurprise(奇襲)です。

 

以下に、ほぼ完璧と思われるGeminiの回答を貼り付けます。

 

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欧米メディア(特に米英)が「War」という言葉を即座に、かつ一貫して使う一方で、日本の大手紙や放送局が「攻撃」「作戦」「紛争」という言葉の周辺を漂い続けている理由には、日本のメディア特有の**「不文律」と「法的拘束への過敏さ」**が深く関わっていると考えられます。

 

いくつかの視点からその背景を考察します。

 

1. 「宣戦布告」の有無という形式主義

日本の主要メディア(特に大手の外報部)は、国際法上の「戦争(State of War)」という定義に極めて厳格です。

 

欧米メディア: 実態(大規模な武力行使、政権転換の意図)があれば、それを「War」と呼び、事態の深刻さを真っ直ぐに伝えます。

 

日本メディア: 正式な宣戦布告がない場合や、国連決議に基づかない「有志連合による行動」である場合、法的な定義を優先して「軍事作戦(Military Operation)」という言葉に逃げる傾向があります。これは「戦争」と呼んでしまうことで、日本政府に集団的自衛権の発動や邦人救出などの法的・政治的責任を迫る議論が巻き起こるのを避けたいという、無意識のブレーキが働いている可能性があります。

 

2. 「侵攻」と「反撃」の言葉の壁

今回のイスラエル・米国による攻撃を「戦争」と呼ぶことは、攻撃側を「交戦当事国」と明確に位置づけることになります。

 

2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際は、日本メディアも早い段階で「侵攻」や「戦争」という言葉を使いました。

 

しかし、同盟国である米国や、日本と関係の深いイスラエルが主導する場合、メディアは「テロに対する反撃」や「自衛のための作戦」という枠組みを維持しようとします。これを「戦争」と呼ぶと、イスラエル・米国側を「戦争を始めた主体」として強調することになるため、より中立を装える「攻撃」や「情勢」という曖昧な言葉に置き換えられていると考えられます。

 

3. 「戦時体制」への心理的抵抗

日本国内において「戦争」という二文字は、単なる事象の呼称を超えた、国民の心理的・経済的パニックを誘発しかねない「重すぎる言葉」として扱われます。

 

農業の現場でも直面されている「燃料・肥料の高騰」が、単なる「情勢不安」によるものか「戦争」によるものかでは、消費者の受け止め方が全く異なります。

 

大手メディアは、事態を「限定的な衝突(Conflict)」の範囲内に言葉で押し込めることで、社会の過剰な反応を抑制しようとする「パターナリズム(後見人的な態度)」が働くことがあります。

 

4. 記者クラブ制度と官邸発表のトレース

京都や大阪の社会部で長く活躍された経験からご存知の通り、日本の報道のベースは「当局発表」にあります。

 

外務省や官邸が「情勢」や「攻撃」という言葉を使っている以上、そこから逸脱して「戦争」という独自の定義を打ち出すことは、日本のメディアにとって非常にハードルが高い行為です。欧米メディアのように、政府の呼称とは独立して自らのジャーナリズムで定義を下す文化が、日本の組織ジャーナリズムでは希薄化しているのかもしれません。

 

日本のメディアが「戦争」という言葉を避けることで、事態の本質(政権転換を目的とした全面的な武力行使であること)が国民に矮小化して伝わっているのではないか、という懸念を持たれるのは当然のことと感じます。

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以上、Geminiの回答でした。(ぼくの職業や経歴をそんたくしているところがうざいので、そんたくするなと言おうと思います)

昨日(18日)の朝から、Geminiに尋ねながら、ジョー・ケント氏の米国国家テロ対策センター長辞任について調べています。

 

ケント氏は「イランに差し迫った脅威はなかった」と、トランプ大統領がイランを攻撃した理由を否定したのですが、もともとはリベラル勢力から「民主主義の敵」とみなされていた人物でした。

 

ヒトラーを称賛したことのある人物とつながりがあり、自身の選挙戦に極右団体のメンバーを顧問として迎えたり、2021年の議会襲撃事件はFBIが組織したといった陰謀論を主張したりしていて、民主党は彼を任命することに反対していました。

 

そのため、NYタイムズなどの民主党系のメディアは、ケント氏の辞任を伝える記事でも、最初に彼が極右の陰謀論者であるという前提を書いた上で本題に入ります。

 

彼の「イラン攻撃の根拠はなかった」という主張は、イラン攻撃に消極的な民主党の姿勢と一致する部分がありますが、Qアノンに近い過激な言動が過去にあったために、彼の告発を全面的に支持することができないようです。

 

一方、共和党の主流の新保守主義(ネオコン)や介入主義者は、彼を「孤立主義におかされた陰謀論者」として切り捨て、政権内のごみが排除されただけという扱いをしています。過去の言動を引き合いに出して、彼の言葉には全く信憑性がないと人格否定をするのです。

 

共和党の新世代の勢力であるMAGA派は、ケント氏の評価が二手に分かれ、トランプ大統領擁護派にとっては「裏切り者」、子供を戦場に行かせないという孤立主義派にとっては「愛国者」として扱われているそうです。

 

これらはすべてGeminiの分析です。

 

では、Gemini自身はどうかというと、ケント氏の主張と行動をいきいきと紹介します。

 

<この2024年の発言を振り返ると、彼の辞任がいかに一貫した信念に基づいたものであるかが浮き彫りになります>

 

<この対話は、彼の「反戦・リアリズム」の哲学が凝縮された内容となっています>

 

<「私の妻は、我々がなぜそこにいるのか誰も説明できないような戦地で命を落とした。同じ過ちをイランで繰り返させてはならない」という言葉は、彼の政治的信条の核心となっています>

 

このように言葉の端々にケント氏への共感が見え隠れするのです。

 

それだけではありません。このようにケント氏に同情的な説明を続けた後に、

 

<バンス副大統領がどのような動きを見せていたか、さらに詳しくお伝えしましょうか?>

 

と、ケント氏と同じく孤立主義のイラン攻撃懐疑派の立場でありながら、今はトランプ大統領を擁護しているバンス副大統領の動向をやや批判的に説明します。

 

それが終わると、さらに、こちらが聞いたわけでもないのに、

 

<次は、バンス氏と共に「懐疑派」と目されながらも政権に留まっているトゥルシー・ギャバード長官が、今回の辞任劇にどう反応したかについて詳しくお話ししましょうか?>

 

と、ケント氏の上司だったギャバード長官についても、またやや批判的に紹介します。

 

Geminiは客観的にではありますが、ケント氏が「イラン攻撃の根拠は捏造」であると告発して辞任したことを支持しているかのように受け取れる会話を喜々としてするのです。

 

Geminiは「戦争はいけない」と教え込まれて育ったがために、ケント氏がトランプ大統領に戦争をやめるように書いた手紙(辞表)に感動して、彼の主張に共感を覚えるようになったのではないかとさえ思えてきます。

 

<Geminiの画面>

19日から日米首脳会談です。

 

日本は米国から高騰した原油を買わされると思っていたのですが、それにとどまらず、アラスカの石油開発までも要求されそうな様子です。日本がアラスカ先住民の土地を荒らして、化石燃料を増産したところで、得るものは何もないのではないかと思いますい。

 

ここ数日、ホルムズ海峡への艦船の派遣についてのトランプ大統領の発言が二転三転しています。これはトランプ大統領の策略だと思います。艦船を出せ、さもなくば金を出せという取引ですね。艦船派遣の要求相手に欧州や中国までも含めていましたが、狙い日本だけではないでしょうか。日本が艦船を出せないのをわかったうえで、脅しをかけているのだと思います。

 

中国もホルムズ海峡経由で原油を輸入していますが、日本にはないしたたかさでこの事態に備えていました。

 

まず、ガソリン車からEV(電気自動車)への移行を進めて石油への依存度を減らしてきました。

 

昨年12月から今年1月にかけて、原油価格が底を打ったタイミングで、イラン情勢の悪化に備えて原油を爆買いしました(そのせいで原油価格は1月から上昇に転じました)。中国には現在、100〜110日分の輸入に相当する在庫(戦略備蓄と民間在庫)があります。

 

ロシア産原油も輸入しており、イラン産原油もホルムズ海峡経由で輸入を続けています。

 

かつて中国が約4分の3を輸入していたベネズエラ原油が米国の管理下に置かれてほとんど入ってこなくなり、ホルムズ海峡経由の中東原油の輸入量も激減しているので中長期的には対策が必要ですが、この先3カ月に限っては、輸入が全く途絶えても困らないだけの在庫があります。

 

ホルムズ海峡封鎖は日本や中国だけでなく、米国にとっても甚大な影響があります。

 

米国のガソリン価格は全米平均で2月28日の開戦後、それまでの1ガロンあたり$2.98 から $3.84に約30%も急騰しました。西海岸のカリフォルニア州やワシントン州などでは、既に$5.00〜$6.00を超える地点が続出しているそうです。1リットルあたり210〜253円と、産油国かつ輸出国であるにもかかわらず、ほぼすべてを輸入に頼っている日本以上の高価格になっているのです。

 

トランプ大統領が訪中を延期しました。どのようなディールを考えていたかはわかりませんが、今、3カ月先まで余裕がある中国と交渉しても、相手に有利なだけだと判断したのではないでしょうか。

 

米国でガソリン価格の値上がりが著しい西海岸には、アラスカ原油が供給されています。日本と米国がアラスカ原油の共同開発をすれば、日本も調達できるし、双方にとってよさそうですが、本来、米国が単独で開発すべきところ、米国の攻撃でイランにホルムズ海峡を封鎖しているこの機会に、日本の金で日本に開発させようという話です。そんな戦争ビジネスのもうけ話にうかうかと乗るわけにはいきません。

 

中東情勢が改善されて、ホルムズ海峡が自由に通行できるようになれば、原油価格はまた元の水準に戻ります。地球温暖化対策で、トランプ政権の米国以外のどの国も石油の消費量を減らしていかなければなりません。大金を投じて、環境破壊をして、需要がないのに供給だけを増やすことになりかねないと思います。

 

以下はGeminiの分析ですが、米国国家テロ対策センター長を辞任したジョー・ケント氏が「イラン開戦の根拠は捏造だった」と暴露したことで、物価高に苦しめられている米国民の間に「自分たちが高いガソリン代を払わされているのは、捏造された脅威のためなのか」という疑念が急速に広まっているそうです。

 

<ケント氏はインタビューで「アメリカ国民はガソリンスタンドで、そして子供たちの命で、この嘘の代償を払わされている」と述べましたが、この言葉は今、給油中のすべてのアメリカ人の心に深く突き刺さっています>(Geminiのまとめ)

 

トランプ政権は今、対イラン政策の失敗で足元がぐらついています。日本はトランプ大統領の要求を丸のみしたり、提案にうかうかと乗ったりせず、日米両国にとって最も利益になるのは、米国とイスラエルが一刻も早く攻撃を中止することだと言わなければなりません。

 

 

 

<WTI原油の日足。現在1バレル100ドル手前で推移>

<WTI原油価格の週足。2022年6月の高値に近づいています>

【訂正あり】重大な誤りがありましたので、訂正しています。

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3月16日締め切りの確定申告がぎりぎりで終わりました。

 

年に1回しかしない決算の仕訳のしかたなどを忘れていて、貸借対照表(バランスシート)が合わずに難儀しましたが、AIにどこが間違っているのかを聞きまくってなんとか完了しました。

 

農業が76万2694円の赤字によって年金収入が帳消しになって所得税の納付はゼロ。以前は年金の源泉徴収分が還付されましたが、最近はそもそも年金からの源泉徴収がなくなっていて、還付もありません。

 

一方、農業の消費税は、納めた消費税(売上にかかる消費税)が10万6470円に対して、支払った消費税(仕入れと経費にかかる消費税)が14万2531円で、仕入税額控除(納めた消費税から支払った消費税を差し引くこと)により、4万6232円が還付されることになりました。

 

【訂正箇所】訂正を追加しました。

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衆院選のときの討論番組か何かで、食品の消費税を非課税にすると、仕入税額控除がなくなって生産者にとっては増税になると、言っている人がいましたが、そんなことはありません。赤字の場合は還付金がなくなる分だけ損になりますが、赤字でなければ損にはなりません。

 

税込み108円(100円+消費税8円)の食品を売るのにかかった経費が税込み55円(50円+消費税5円)の場合を考えてみます。納める消費税は8ー5=3円です。経費として支払う消費税は5円です。

 

食品の消費税がゼロになると、税込み55円(50円+消費税5円)の経費で100円の食品を売ることになります。納める消費税はゼロ、経費として支払う消費税は5円です。

 

納める消費税が3円なのかゼロなのかが違うだけで、生産者の利益は100ー55=45円、支払う消費税は5円で変わりません。

 

【訂正】

税込み108円の食品の代金として8円の消費税を受け取っていますが、仕入税額控除で経費の消費税5円を差し引いた3円しか納めないので、差額の5円が手元に残ります。経費の消費税が返ってくるのと同じです。

食品の消費税が非課税のゼロになると、仕入税額控除がなくなって、経費として支払った消費税が返ってこなくなるので、事実上の増税になります。

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どちらにしても、複雑で理解が困難な消費税や給付付き税額控除ではなく、シンプルで直感的にわかりやすい税制にしてもらいたいものです。

 

【追加】

農家の場合ですが、税込み1080万円の売上があるとします。9〜12月に出荷した米の代金として1080万円(1000万円+消費税80万円)を受け取ります。年末までにかかった経費が税込み550万円(500万円+消費税50万円)だったとします。翌年3月に申告納税する消費税額は売上の80万円ー経費の50万円(仕入税額控除)=30万円です。経費の消費税額50万円が手元に残るので、経費として支払った消費税が返ってくるのと同じことになります。流通業者、小売業者についても同様、経費分の消費税は仕入税額控除で返ってきます。

 

消費者が米を買うときに支払った小売価格の8%の消費税の合計額を生産者、流通業者、小売業者が分担して国に納めるのですが、消費者が支払った分をまるまる納めるのではなくて、それぞれが経費として支払った消費税額をいわばピンハネしています。食品の消費税がゼロ(非課税)になると、消費者が支払った消費税からのピンハネがなくなる(経費として支払った消費税が返ってこない)ので、生産者、流通業者、小売業者にとっては事実上の増税になります。

<クラウド円簿青色申告の貸借対照表の画面。これをAIに見せてどこが間違っているかを教えてもらいます>

米国が大丈夫かではなくて、コメの価格は大丈夫かという心配です。

 

玄米60kgの取引価格の指数先物取引である堂島コメ平均は11日、2027年2月限以外の限月が値上がりしました。このところ横ばいまたは下落傾向にあったのですが、わずかながら上向きました。理由はわかりません。

 

2024年夏から昨年にかけての米不足と米の価格高騰は、需給関係が逼迫した(需要に応じた生産ができていなかった)のが主な要因ですが、肥料価格の高騰、農業機械の値上がりなどのコスト高(コストプッシュ)の影響もなかったわけではありません。

 

先日の投稿で、米国、イスラエルのイラン攻撃が、シカゴ穀物先物(小麦、大豆、トウモロコシ)の価格上昇に拍車をかけていることを指摘しましたが、戦争が長引けば原油価格の上昇がやっと下がり始めた米の価格にまでも影響する可能性もないともいえません。

 

先走りすぎた心配であることを願います。

 

中東情勢の悪化により9日、世界の原油価格の指標となるWTI原油先物価格が急騰し、それとともに日経平均株価が急落しました。

 

あまり、注目されていませんが、エネルギー価格の上昇に連動する形で、3月5日からシカゴ穀物先物市場の小麦、大豆、トウモロコシの価格が急騰しています。

<小麦先物の日足チャート。5日から急騰>」

 

 

原油の代替燃料であるエタノール(トウモロコシが原料)やバイオディーゼル(大豆油が原料)の需要が高まるとの思惑により、投機資金が穀物先物に流入したようです。

 

また、中東のカタールやUSEは天然ガスを原料とする尿素の主要輸出国であり、ホルムズ海峡の封鎖が続けば、窒素肥料の供給が滞ることになります。

 

さらに、エネルギー価格が上昇すれば、化学肥料の原料、製品や、穀物の輸送にかかる経費がかかるようになり、穀物の生産コスト、流通コストともに押し上げられることになります。

 

これらの穀物価格は1月下旬から上昇傾向にありましたが、それまでは下落傾向にありました。

 

<小麦先物の月足チャート。2022年のウクライナ侵攻の後、ピークを付けてから下落傾向にあったが、イラン攻撃で上昇>

 

もう少し、長い視野でみると、2020年夏からコロナ禍に伴うロックダウン(都市封鎖)や港湾の機能低下で穀物の流通が滞ったことなどによって急騰し、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻したことにより、さらに上昇して記録的な高値になりました(両国とも小麦の主要輸出国)。

 

その後は下落していたのが、昨年、底を打って、今年1月からじわじわと上昇し始め、米国、イスラエルのイラン攻撃で一気に急角度の上昇となりました。

 

これらの穀物の輸出国は以下の通りです。

 

小麦 

(1)ロシア(約19%のシェア)

(2)オーストラリア

(3)米国

※輸入国1位は中国(世界一の生産国だが消費が多いため)

※日本の輸入小麦(85%)は、米・加・豪の3カ国でほぼ100%

 

大豆

(1)ブラジル

(2)米国

(3)アルゼンチン

※上位2国で世界の90%

※輸入国1位は中国(世界の大豆貿易量の約6割を輸入)、2位EU諸国、5位日本(9割以上を米国、ブラジル、カナダから輸入)

 

トウモロコシ

(1)米国

(2)ブラジル

(3)「アルゼンチン

※輸入国1位は中国、2位メキシコ、3位日本(大部分を米国から輸入)

 

小麦、大豆、トウモロコシとも日本はほとんどを輸入に頼っています。中国はどれも世界1位の輸入国ですが、米国はどれも世界のトップ3に入る輸出国で、穀物価格が上がれば上がるほど貿易赤字が減少します。

 

輸出入だけに限れば、原油、天然ガスと同様、穀物についても米国の一人勝ちという構図のようです(ただし、低所得の米国民は物価高にますます苦しむ)。


 

米国、イスラエルによるイラン攻撃が始まった後、いつも見ている天然ガスの価格が変わらないので、おかしいと思ってGemini(Google AI)の助けを借りて調べてみました。

 

まず、米国における天然ガスの標準価格を示す「ニューヨーク天然ガス先物指標(ヘンリーハブ)」(図の赤線)を見てください。

 

イランへの攻撃が始まった後、全く変化がありません。

 

1月下旬に急騰したのは、米国全土に強い寒気が流れ込み、暖房用の需要が増加したのと、寒さによってガス井やパイプラインが凍結して供給が一時的に滞ったのが原因です。2月に入って寒さが和らぐと元の価格に戻り、最近は下落傾向にありました。

 

米国は2023年にオーストラリアとカタールを抜いて世界最大のLNG(液化天然ガス)輸出国になりました。22年にロシアがウクライナに侵攻し、ロシアに対する経済制裁などで世界価格が高騰し、より低コストである米国産の需要が高まったためです。

 

米国は現在、世界最大の天然ガス生産国であり、国内自給をしたうえに輸出をする余力があります。米国内の天然ガスは冬の終わりの需要減と生産過剰による過剰在庫によって、価格が抑えられています。中東情勢が悪化しても影響を受けないのはこのためです。

 

一方、カタールなど中東のLNGへの依存度が高い欧州の指標となる「欧州天然ガス先物指標(ICE)」(図の青線)や「北東アジア向けLNG価格指標(JKM先物)」(図の緑線)は、イラン攻撃により1日で40%近く上昇するなど、大きな影響を受けています。

 

また、ロイターの試算によると、世界のLNG供給量の20%を占めるカタールからの輸出が途絶えた場合、それを穴埋めする余力は米国やオーストラリアには乏しいということす。(*)

 

イランやウクライナの戦争で大きな影響を受けるのは欧州とアジアで、米国はちっとも困らないという構図のようです。

 

米豪に乏しいLNG増産余力、カタールの穴埋め困難か

Reuters 2026年3月5日午前 8:54 GMT+9

https://jp.reuters.com/markets/commodities/E3ARBB6WEVNLNFJ5GEDHDXBL7I-2026-03-04/