今日(9月5日)、一冊の本が届きました。

 

吉田泰幸、ジョン・アートル、松田陽編『考古学その日その日 人・モノ・ランドスケープの民族誌』(以文社、2026年9月10日発行)

 

なぜ届いたかと言うと、ぼくが執筆者の一人だからです。パチパチパチ👏

 

「新聞と考古学」というタイトルで、8ページのコラムを書いています。立ち読みでなんとか読めないこともない長さですね。

 

全体では400ページあって4200円+税です。ぼくもまだ、「プロローグ」と「あとがき」しか読んでいませんが、面白いので、ぜひ買ってください。

 

本書のタイトル『考古学その日その日』は、明治時代の日本に近代科学としての考古学を持ち込んだエドワード・モースの著書『日本その日その日』のパラフレーズ(言い換え)だそうです。モースが日本の日常を見たままに記録したように、考古学の日常に目を向けたのがこの本です。

 

ぼくが毎日新聞の記者として過ごした35年間のちょうど真ん中にあたる2000年に、毎日新聞のスクープによって旧石器発掘捏造問題が発覚しました。考古学的調査によって発見されたと思われていた石器が、実は調査者によって埋められていたのです。

 

本書の序文である「プロローグ」は、編者の一人、ジョン・アートルさんが旧石器発掘捏造をどのように受け止めたかというところから書き始められ、「本書の目的」として次のように書かれています。

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本書の目的のひとつは、考古学の「暗部」や「舞台裏」、グレーバーがいうところの「タブー」を暴くことである。これは、考古学に影響を与えているさまざまな文化的、政治的、経済的な要因に注目することでもある。

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執筆者は国立民族学博物館の共同研究「考古学の民族誌ー考古学的知識の多様な形成・利用・変成過程の研究」(2015-2018年度)の参加者です。1970年代生まれの気鋭の考古学者が中心です。

 

ぼくが書いたコラム「新聞と考古学」もこの研究会での発表がもとになっています。

 

編者の一人である吉田泰幸さんが、考古学研究会第70回総会・研究集会(2024年)の総括討議の中で、ぼくがコラムに書いた「考古学商品論」のことに触れているので、『考古学研究』71-3(283)(2024年12月)に収録された討議の記録の中から吉田さんの発言の該当部分を抜粋します。

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今日の発表の中では、1933年に開催された北海道原始文化展覧会に触れましたが、それには大阪毎日新聞社長の本山彦一さんが関わっていたらしいです。考古学関係の新聞記事をよく書いておられた方に、元・毎日新聞の佐々木泰造さんがいらっしゃいます。他の研究会でご一緒したときに、佐々木さんに教えてもらったことですが、本山彦一さんは「新聞商品論」というものを唱えていたそうです。「新聞商品論」というのは、よく言われる「社会の木鐸」になるなどという高邁なことは新聞は考えなくていい、新聞はあくまで商品である、つまり人々に受け入れられるような存在になりなさいという意味とのことです。それをパラフレーズして、佐々木泰造さんは「考古学商品論」、考古学も商品たれ、とその研究会で発言しました。

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本山彦一は、新聞が独立した言論機関であるためには、商品として読者に支持されなければならないと主張しました。読者の支持がなければ、政府の御用新聞となるか、一部実業家の広告媒体となるしかありません。新聞に求められるのは、迅速報道主義、事件網羅主義であり、記事敏速立論公正のために記者の品位を向上し、各紙が共同して国際的記者を養成すべきであると説きました。

 

新聞離れが進み、考古学ブームが去ったかに見える今日、本山彦一の新聞商品論が改めて見直されるべきではないかと思います。

堂島コメ平均は米の価格の指数の先物取引です。わかりやすく言うと、将来の米の価格の予想です。価格が予想通りに上がったり、下がったりすればもうかり、予想がはずれれば損をします。

 

予想する価格は、JAなど米の集荷業者が卸売業者に売り渡す価格を指数化したものです。

 

2カ月ごとに決済期限があり、決済期限の1年前から取引できます。

 

2026年(令和8年)産米の価格が対象になるのは、今年の10月末日を決済期限とする2026年10月限(じゅうがつぎり)からです。昨年11月4日から取引が始まりました。

 

普通の売買では、売るためには買わなかればなりません。買うのが先で売るのは後です。1万円で仕入れた商品を2万円で売れば1万円の利益を得ることができます。先物取引では、先に売っておいて、後で買うことができます。値段が高いうちに売っておいて、安くなってから買うのです。2万円で売っておいた商品を1万円に値下がりしたときに買い戻せば差し引き1万円の利益が得られます。

 

昨年秋の時点で今年の米の価格は下がるとわかっていました。昨年11月4日に26年10月限の取引が始まったら売るつもりでした。ところが、ころっと忘れていました。気づいたときにはどんどん下がっている最中でした。いつ上昇に転じるかわからないので、怖くて売ることができませんでした。

 

実際の値動きがどうだったかというと、取引が始まった昨年11月4日の終値は3万5000円(60kg当たり)。ぼくが出荷するJA京都にのくに(京都丹の国農協)の買取価格は当時、30kg1万5000円でした。60kg当たりでは3万円です。買取価格の3万円に16.7%を加えると堂島コメ平均の3万5000円になります。

 

26年10月限の7月7日の終値は2万2000円です。米60kgの集荷業者から卸売業者への売渡価格が今年10月末日に2万2000円になるだろうと予想されています。

 

ここから農協の買取価格を計算します。2万2000円から16.7%を引きます(2万2000円を1.167で割ります)。1万8852円です。30kg当たりでは9426円です。昨年の1万5000円から9426円に下がるだろうというのが、現時点での堂島コメ平均の予想です。今年の米の価格は昨年の3分の2以下になりそうです。

<2026年10月限の値動き。昨年11月4日に3万5000円だったのが、7月7日に2万2000円になった>

 

<2025年10月限の値動き。一昨年11月1日に2万2000円だったのが、1年後の昨年10月31日に4万570円に値上がりした>

 

先物取引では取引単位を枚で数えます。証文をやりとりするという考え方です。堂島コメ平均では証文1枚で50俵(1俵は60kg)を取引します。1俵の値段で50俵を取引して、値動きによって生じた差額を決済します。

 

昨年11月4日に3万5000円で1枚売って、7月7日に2万2000円で買い戻した場合、差額は1万3000円。その50倍の取引をしているので、65万円の利益になります。元手として支払うのは3万5000円で、決済で手にする金額は65万円です。7万円で2枚売っていたら130万円の利益です。35万円で10枚売っていたら650万円の利益です。

 

値動きが逆になった場合は、それだけの金額を支払わなければなりません。米の価格が昨年11月4日の3万5000円からさらに値上がりする可能性はほぼゼロだったので、損をする確率が極めて低い取引でした。

 

今の予想では、ぼくが出荷する米の価格は昨年の3分の2以下になりそうです。ぼくの売上は収量を10a(1反)当たり300kg(2石)として単純計算すると2ha(2町歩)で6000kg(40石)、ちょうど100俵になります。1俵当たりの買取価格は昨年が3万円で今年の予想が1万8852円。昨年の価格だと300万円になる売上が、今年は188万5200万円になって111万4800円の減収になります。

 

堂島コメ平均を7万円で2枚売っていたら130万円の利益で減収分111万4800円を補うことができました。

 

取らぬ狸の皮算用とはこのことです。

 

<堂島コメ平均各限月7月7日の終値>

 

高市首相に対する汚い罵詈雑言に辟易しているので、あまり言いたくはないのですが、6月23日の沖縄全戦没者追悼式での高市首相のあいさつについては、やはり言っておきたいと思います。

 

この部分です。

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今日私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くし難い苦難の歴史の上に築かれたものです。

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まず、何人かの人が指摘しています。「尊い犠牲」という言葉です。

 

犠牲が尊いってどういうことでしょう。犠牲になるのは尊いことですか。

 

立派な生き方をして、尊(たっと)ばれる人になれ。こう教わって頑張って生きることが尊いことではないでしょうか。犠牲になることが尊いのなら、犠牲になることで尊ばれるのなら、苦労して生きるのではなく、今すぐにでも死ねばいい。

 

一人の犠牲者も出さない、犠牲者を出してはならない、というのが首相として言うべき言葉です。犠牲が尊いなど、口が裂けても言ってはならない言葉です。

 

次に、あいさつのこのくだりは、論理的に矛盾しています。

 

「この地で命を落とされた方々の尊い犠牲」があるから、「今日私たちが享受している平和と繁栄」があると言っています。

 

戦争で生き残った人が平和憲法を守り、がんばって生きて、がんばって働いたから、今日私たちが享受している平和と繁栄があります。

 

戦争で死んだ人は何もしていません。何もできなかったのです。死ななければ、したかったことも、できたことも、何もできないままに死んだのです。

 

戦争によって死を押し付けられ、夢も希望も失って死なされた人に向かって、「あなたたちの死は尊い。あなたたちが死んだから私たちは平和と繁栄を享受している」と言っているのです。これが首相の言いたいことですか。

 

本土防衛のための捨て石にされた沖縄だから言ってはいけないのではありません。どのような死者に対しても言ってはいけない言葉だと思います。

 

https://www.kantei.go.jp/jp/105/statement/2026/0623okinawa.html

 

<追記1>

戦争で死んだ人とは、特攻兵士として自爆した人、空襲で焼かれた人、ジャングルで飢え死にした人、マラリヤにかかって死んだ人、傷口にウジがわいて死んだ人、銃弾で頭を撃ち抜かれた人、軍艦とともに海に飲み込まれて溺れ死んだ人、自決を強要された人、日本兵により虐殺された人など。そんな非業の死を遂げた人に対する免罪符として「尊い犠牲」や「平和と繁栄の礎となった」という言葉があります。高市首相の独創ではなく、よく使われる言葉です。戦争をしなければ死ななくてもよかった人たちに、あなたたちの死は無駄ではなかったと慰めの言葉をかけて、戦争を肯定しているのです。「平和と繁栄を築くためには犠牲もやむをえない」という危険きわまりない考え方です。

<追記2>

安倍晋三元首相のあいさつのコピーだと言われています。

 

(1)2015年戦後70年沖縄全戦没者追悼式・安倍晋三首相挨拶(データベース「世界と日本」)

https://worldjpn.net/documents/texts/exdpm/20150623.S1J.html

 

<二十万人もの尊い命が失われました>

<平和の礎に刻まれた多くの戦没者の方々が、家族の行く末を案じつつ、無念にも犠牲となられた>

<筆舌に尽くしがたい苦難の歴史を経て、今を生きる私たちが、平和と、安全と、自由と、繁栄を、享受している>

 

「尊い犠牲」という言葉は使われていません。

 

(2)2019年沖縄全戦没者追悼式・安倍晋三首相来賓あいさつ

https://youtu.be/yYNlmVz0MxM?si=aSa1zAFU8IpOCck9

 

<二十万人もの貴い命が失われ>

<犠牲となった方々が送るはずであったそれぞれの未来に思いを致し、こうした尊い犠牲の上に、今日、私たちが享受する平和と繁栄がある。そのことを改めて深くかみしめながら、静かに頭を垂れたいと思います>

 

高市首相のあいさつは、こちらのコピーのようです。

安倍首相のあいさつも、高市首相のあいさつと同様、最初から終わりまで、よく聞き取れませんが、「うそつけ」などと激しいやじが飛んでいます。

27日、参院本会議で「国家情報会議」法が可決・成立して設置されることになった「国家情報局」は、米国の国家情報長官(DNI)がモデルの一つになったようです。(*1)

米国の国家情報長官は、未然に防げなかった2001年の同時多発テロを教訓に2004年に設置されました。

中央情報局(CIA)、国防情報局(DIA)、国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)、各軍の情報部など17の組織と、それを統括する国家情報長官室(ODNI)を合わせた計18の組織を配下においています。

第2次トランプ政権の国家情報長官はTulsi Gabbard(タルシ・ギャバード)です。トランプ大統領を支持するMAGA(マガ、Make America Great Again)派の中では戦争に反対する孤立主義(非介入主義)の立場で、他国の体制転換や軍事介入に否定的です。

ギャバード長官は、今年1月3日にベネズエラのマドゥロ大統領を狙った軍事侵攻について、計画段階から完全に除外されていたと報じられています。(*3)

2月28日に始まったイラン攻撃でも終始、蚊帳の外に置かれていたことがNYTimesによって特報されました。(*4)

3月17日には、国家情報長官室の直轄機関である国家テロ対策センター長のジョー・ケント氏が、イラン戦争を支持できないとして辞任し、トランプ大統領がイラン攻撃の根拠とした「核開発の差し迫った脅威」はなかったと告発しました。(*5)

その翌日、米国議会上院情報特別委員会で毎年恒例の年次世界脅威公聴会が開かれ、米国情報コミュニティ(IC)(*6)がまとめた年次脅威評価報告書が提出されました。

ギャバード長官はこの公聴会の冒頭陳述(Opening statement)で、事前に公開されていた冒頭陳述書(*7)のイランの核問題に関する部分を「時間節約のため」として意図的に読み飛ばしました。

そこには、トランプ大統領がイラン攻撃の理由とした「核開発の差し迫った脅威」がなかったことが書かれていました。(*8)

ジョー・ケント氏が国家テロ対策センター長を辞任したのは、十数万人とも言われる米国情報コミュニティ(IC)の職員がまとめた「イランの核開発の差し迫った脅威がない」という報告が全く無視されたことに対する抗議だったのです。

トランプ政権内で完全に干された形のギャバード長官はその後も職にとどまっていましたが、5月22日、夫の看病を理由に6月30日付で辞任することを表明しました。

つまり、日本がお手本とする米国の国家情報長官は全く機能しないままに米国はイラン戦争を始めて敗れたのです。

ジョー・ケント氏の辞任とギャバード長官の議会報告は、日米首脳会談の直前だったこともあって、日本では大きな話題になりませんでした。

日本はいつも周回遅れで米国を追いかけています。国家情報局を事務局とする国家情報会議の設置もその一つだと思います。

前を走っている米国を脇目も振らずに必死で追いかけるのではなく、どのような障害物に足をひっかけて、どのようなこけ方をしているかを見定めることがより重要なのではないでしょうか。

*1 NHK ONE 2026年5月27日11:25(2026年5月27日18:41更新)
「国家情報局」設置法 成立 政府のインテリジェンス機能強化へ
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015132531000

*2 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国国家情報長官

*3  ブルームバーグ2026年1月9日「米情報機関トップをマドゥロ氏追放作戦から除外、トランプ政権に亀裂」
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-09/T8K3PLKK3NYH00#gsc.tab=0

*4 NYTimes April 7, 2026 "How Trump Took the U.S. to War With Iran"
https://www.nytimes.com/2026/04/07/us/politics/trump-iran-war.html?smid=url-share

*5 https://x.com/joekent16jan19/status/2033897242986209689?s=20

*6 国家情報長官が統括する18の情報機関の総体

*7 上院情報特別委員会(SSCI)の公式ページに掲載されたもの:
https://www.intelligence.senate.gov/wp-content/uploads/2026/03/os-gabbard-031826.pdf

*8 As a result of Operation Midnight Hammer, Iran’s nuclear enrichment program was obliterated. There has been no efforts since then to try to rebuild their enrichment capability. The entrances to the underground facilities that were bombed have been buried and shuttered with cement.
ミッドナイトハンマー作戦(2025年6月)の結果、イランの核濃縮計画は抹消された。それ以降、濃縮能力を再建しようとする努力は見られない。爆撃された地下施設の入り口は埋められ、セメントでふさがれている。

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015132531000

 

今回の米中首脳会談に関連して、見ておきたいのが、米ドル/人民元(USD/CNH)のチャート(*1)です。

*1 Tradingviewで表示したUSDCNHの週足(棒1本が1週間の値動きを示す)

昨年1月のトランプ大統領就任後、米ドルは人民元に対して一貫して下落を続けています。

ドル離れが進み、米国と中国の力関係が大きく変化しています。。

象徴的な出来事

・2025年のEVの年間販売台数は中国のBYDが米国のテスラを抜いて世界首位
・2025年1月に中国のディープシークが低コスト、高性能のAIモデルを発表。26年4月には米中間の最先端AIモデルの性能差がほぼなくなったとされる(毎日新聞15日3面)
・2025年、中国は貿易黒字が過去最大、米国は貿易赤字が過去最大
・米国が輸出促進のためにドル高牽制の方針をとる一方、中国は人民元高容認
・米国の財政赤字拡大のために米国債を大量発行(中国は保有していた米国債の売却を継続)
・ペトロダラー(石油決済のドル基軸システム)からペトロ元への切り替えの動き(イランなど)

 

5月10日のFacebook投稿からの転載

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田んぼの農道の根際の溝を掘りながら、無煙炭化器と燻燃器を使って竹炭を焼きました。

 

出来上がった竹炭の用途は、ざっと次の通り。

(1)田んぼの根際の疎水材

(炭は分解されず、水はけがよくなります)

(2)田んぼや畑の土にすき込んで単粒構造の土(粘土)を団粒構造の土(ほくほく土)に変える

(炭は微細な穴がたくさんあいた多孔質なので微生物のすみかにもなります)

(3)野菜づくりの黒マルチとして使用

(防草・防虫効果、保温効果、土壌の改良効果が期待できます)

(4)冬の暖房

(火鉢で使用、薪ストーブの焚き付けにもなります)

(5)お茶をたてたり、コーヒーをいれるための湯をわかす

(雰囲気の問題)

 

さらに、二酸化炭素削減効果もあります。草木や竹などの有機質は、暗渠に埋めて水浸しにした場合は分解されないのですが、細かくして土に混ぜた場合には微生物によって分解されて炭素分が二酸化炭素として大気中に放出されます。炭にしてから土に入れると、粉々になったとしても分解されず、土中にとどまります。

 

大量に作った場合、置き場所が問題になりますが、雨に濡れても劣化しないので畑の片隅や空き地に野積みしておいても大丈夫です。

<根際の排水用溝掘り>

 

<モキ製作所の無煙炭化器(左)と燻燃器>

 

<できあがった竹炭を鍬でかき出します>

 

5月9日のFacebook投稿から転載

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竹を炭にするのにモキ製作所の無煙炭化器M50(一番小型のタイプ)を使いましたが、小さくて時間がかかるので、もみ殻燻炭をつくる燻燃器が使えないか試してみました。

<水バケツ必須>              

 

<煙が出なくなったら出来上がり>

 

 

昔、父が使ていた香蘭産業の燻燃器です。ぼろぼろになってしまいましたが、なんとか使えます。もみ殻の代わりに竹を割って詰め込んで、枯れたカヤをたきつけにして、煙が出なくなるまでいぶすこと約30分間。うまく消し炭ができました。

 

 

 

ちなみに、無煙炭化器や燻燃器を使って竹を燃やすのは、炭焼きであって、廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)で禁止されている野焼きには該当しませんが、火災と誤認されて消防車が出動するのを防ぐため、管轄の消防署に、火災と紛らわしい煙等を発するおそれのある行為等の届出をしなければなりません(条例による規定)。

 

多くの市町村でWeb申請が可能になっており、ぼくもそのつど綾部市消防本部に届けています。

出光興産グループ所有(パナマ船籍)の原油タンカー「IDEMITSU MARU」(第3代出光丸)は5月5日午前8時ごろ(UTC *1)、スリランカ南端のGalle(ゴール *2)沖を通過後、行先を再び名古屋として、東に向けて航行中です。

 

*1 協定世界時。日本標準時(JST)=協定世界時(UTC)+9時間。スリランカの現地時間はインド時間(IST)=UTC+5:30

*2 Galleは英語で「ガリ」と発音されていますが、Wikipediaに従って「ゴール」としておきます。

 

出光丸はホルムズ海峡を通過した時点では「5月18日、名古屋港」としていた行き先を「5月5日、Galle」と変えていました。

 

Marinetrafficで航路を見ると、9.8ノットのゆっくりした速度でスリランカ南岸沖に到達し、Galleの南約15kmの沖合に5月5日午前8時UTCから約30分間とどまった後、再び東に進み、5月5日午後11時UTC(5月6日午前8時JST)現在、速度をさらに落として8.8ノット(時速16.3km)でほぼ真東のマラッカ海峡方面に向かっています。

<Marine Trafficで見たIDEMITSU MARUの航跡>

 

行き先をGalleに変えたのは、燃料の補給、食料・水の積み込み、あるいは乗組員の交代や船体の点検を行うためと考えられていましたが、Galleに接岸はしませんでした。南15km沖で何が行われたかはわかっていません。

 

スリランカの南岸沖は、船舶がインド洋を東西に航行するときの主要ルートです。

<Marine Trafficで見たホルムズ海峡からインド洋。スリランカ沖が主要ルートになっているのがわかります>

 

3月4日、イラン海軍のフリゲート艦「デナ(IRIS Dena)」がインドでの国際観艦式と多国間海上演習からイランに帰還する途中、米原潜の発射した魚雷で撃沈されたのは、Galle南岸沖約35kmでした(*3)。

 

*3 https://en.wikipedia.org/wiki/IRIS_Dena See less

 

問題はなぜこんなに遅いのか。IDEMITSU MARUのような大型タンカー(VLCC)でも通常11〜15ノット(約20〜28km/h)で運航するのに3分の2から半分の速度になっています。しかも、だんだん遅くなっています。名古屋まで帰ってこられるのか。がんばれ!

 

ホルムズ海峡通過後

4/29 03:27(UTC+4)

4/28 23:27(UTC)

14.5kn

インド西方のアラビア海

5/1 21:54(UTC+9)

5/1 12:54(UTC)

9.8kn

5/6 09:41 (UTC+6)

5/6 03:41

8.5kn

 

その後、速度を回復しました。スリランカ沖が混雑しているので、減速していたようです。

 

また、スリランカ沖では、スリランカの漁船「NRICH 1」と接触したことが確認されています。

https://x.com/hwtnv/status/2051624972062453821?s=20

 

結局、スリランカに立ち寄ったのは、想定された通り、燃料の補給、食料・水の積み込み、あるいは乗組員の交代や船体の点検のいずれかを行うためだったようです。

 

https://x.com/hwtnv/status/2051950768480268704?s=20

高市首相が昨年秋の所信表明演説(令和7年10月24日閣議決定)で強調した「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」ができていないのではないかと批判を浴びています。

 

トランプ大統領にこびを売ったり、武器輸出のセールスにいそしんだりするだけで、世界の平和のための努力を何もしていないじゃないかという批判です。

 

全くその通りだと思います。

 

日本の安保法制(特に事態対処法)を理解しないままに中国の台湾侵攻は存立危機事態だと言って日中関係を悪化させました。米国とイスラエルの理不尽なイランへの侵略戦争を止めるどころか、一方的に先制攻撃された側のイランを非難しています。高市首相には平和のためにすべき努力が何なのかが全く見えていないように思えます。

 

そもそも、日本が「世界の真ん中で咲き誇る」ことを目指すこと自体が間違っているというのがぼくの考えです。

 

高市首相が強調する「世界の真ん中で咲き誇る」という言葉(安倍元首相の受け売り)は、漢字2文字で表すことができます。

 

「中華」です。

 

中=世界の真ん中

華=咲き誇る

 

古代中国の漢民族が、自らを世界の中心に位置する文化国家であると自称した言葉です。

 

日本が統一国家として成立する7世紀、日本が世界の中心であるという意識が芽生えました。今日の歴史研究では、中国の中華思想に対して、小中華思想と呼ばれています。

 

以来、日本は歴史上、三度にわたり、対外進出の侵略戦争を起こし、三度とも国家体制の転換に至る大敗を喫しています。

 

朝鮮半島の百済復興という名目で斉明天皇と中大兄皇子(後の天智天皇)の政権が朝鮮半島に出兵し、白村江の戦いで中国(唐)と新羅の連合軍に大敗を喫しました。

 

その後、天智天皇の近江朝廷は壬申の乱で滅ぼされ、天武天皇の政権に代わります。

 

二度目は豊臣秀吉の朝鮮侵略です。中国(明)の征服を目論んでいたようですが、惨敗しました。その後、豊臣氏は滅亡し、徳川政権に代わりました。

 

三度目は満州(中国東北部)への侵略戦争から始まったアジア太平洋戦争です。大日本帝国から平和憲法の日本に生まれ変わりました。

 

中国に対抗意識を燃やして、日本が世界の中心になろうとしてもろくなことがないのです。

 

中国は中国、日本は日本で、お互いよいところは認め合い、足りないところは補い、悪いところは直して、戦略的互恵関係(高市首相と習近平主席とも言及)を築けばいいのです。

 

日本が世界の中心で咲き誇るためにはよその国を押しのけなければなりません。極めて危険な発想です。

 

第219回国会における高市内閣総理大臣所信表明演説

https://www.kantei.go.jp/jp/104/statement/2025/1024shoshinhyomei.html

 

 

※続報を別記事で追加しましたので、そちらもご参照ください。

 

ホルムズ海峡を通過した出光興産グループ所有の原油タンカー「IDEMITSU MARU」(出光丸)の行き先表示(*)が「5月18日、名古屋港」から「5月5日、スリランカのゴール(Galle)」に変更されました。

* MaritimeTrafficによる

突然の変更の理由が何なのかと、Xで憶測を呼んでいます。

 

想定される主な理由

(1)約2カ月間、ペルシャ湾内で停泊を余儀なくされたため、燃料の補給、食料・水の積み込みが必要

(2)安全上の理由により、目的地を段階的に変更している

ぼくは全く別のことを考えました。

インドで開催された国際観艦式と多国間海上演習にイラン代表として参加したイラン海軍フリゲート艦 「デナ(IRIS Dena、75)」が、米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まった直後の3月4日、スリランカ沖の公海上を帰還中に米国原子力潜水艦の魚雷攻撃を受けて、爆発、沈没しました。

交戦中ではなく、行事参加からの帰途の不意打ちでした。

乗組員180人のうち、スリランカ海軍により32人が救助されましたが、87人の遺体が収容され、約60人が行方不明になったと報じられています。

沈没地点はスリランカの排他的経済水域(EEZ)内であり、捜索救助(SAR)区域内でした。魚雷命中からわずか2〜3分後に沈没するまでの間に「デナ」から発せられた遭難信号を受け、スリランカ海軍が救助船と航空機を派遣しました。救助された乗組員と収容された遺体が搬送されたのが、沈没地点から北35kmと最短距離にあるゴール(Galle)の病院や空軍基地でした。

出光丸はそこに立ち寄ろうとしています。

 

このほかのIDEMITSU MARU関係のfacebook投稿

 

速報!

April 28 at 23:49

https://www.facebook.com/share/p/1DwDqx8Ks2/

 

IDEMITSU MARU(出光丸)は日本に向けて東行中

April 29 at 9:39

https://www.facebook.com/share/p/1TthGZbZYb/