高市首相が日米首脳会談の夕食会のあいさつで、力強く握りしめた「右手」を高く突き上げながら発した英語は、"Japan is back."というフレーズでした。

 

これは正しい英語で「日本は復活した」という意味だそうです。アーノルド・シュワツツェネッガー演じるターミネーターの決め台詞"I'll be back."(また戻って来る)の現在形です。安倍元首相は2013年、日本経済が景気回復の歩みを進めているという意味で、世界に"Japan is back."(日本は戻ってきた)と宣言しました。(日本経済が2011年の東日本大震災によるダメージから回復し始めた時期でした)

 

ただし、この文章の後に"the US"(米国)という単語を補うと、意味が変わってきます。Google翻訳で試してみました。

 

  Japan is back. 日本は復活した。

(1)Japan is back to the US. 日本がアメリカに戻ってきた。

(2)Japan is back in the US. 日本はアメリカに戻ってきた。

(3)Japan is back at the US. 日本がアメリカに戻ってきた。

(4)Japan is back on the US. 日本は再び米国に接近している。

(5)Japan is back for the US. 日本がアメリカにとって再び重要な存在となった。

(6)Japan is back of the US. 日本はアメリカに追い抜かれた。

(7)Japan is back from the US. 日本はアメリカから帰国した。

(8)Japan is back  against the US.日本は米国に対して反撃に出た。

 

(2)はビートルズの曲"Back in the U.S.S.R."(ソ連に戻って)でもおなじみの表現です。

 

安倍元首相はトランプ氏が大統領選挙で勝利した直後の2016年11月、大統領就任直後の2017年2月に訪米しました。それから9年、安倍元首相を師と仰ぐ高市首相が米国で初めての日米首脳会談で"Japan is back."と言ったのです。

 

高市首相個人としては、若い頃に米国でコングレッショナル・フェロー(連邦議会特別研究員)を務めていた経歴があります。(ただし「連邦議会立法調査官」と詐称)

 

この文脈(状況)で"Japan is back."というフレーズを聞くと、「日本がまた強くなった」という意味でとらえるよりも、(1)(2)(3)の意味の方が通りがいいように思います。

 

高市首相は日本を代表して再び米国に(to)やってきて、米国に(in)いて、米国の夕食会に(at)参加しているからです。