日米首脳会談では高市首相の破廉恥なふるまいに目を奪われて、見逃されていたことがあります。
21日の毎日新聞朝刊に掲載された日米首脳会談についての記事の中に<トランプ政権が会談後に公表した「成果」の文書では、米国産農産物の対日輸出の拡大が真っ先に挙げられた>とあります。
この文書はホワイトハウスの公式サイトに、Fact Sheets(概要)として掲載されています。
ファクトシート:ドナルド・J・トランプ大統領、全米の利益のために日米同盟を強化
ホワイトハウス2026年3月19日
アメリカの労働者のために:本日、ドナルド・J・トランプ大統領と高市早苗首相はホワイトハウスで会談し、自由で開かれたインド太平洋の推進に向けた日米同盟の強化、経済安全保障の向上、抑止力の強化を目的とした新たな取り組みを発表しました。
https://www.whitehouse.gov/fact-sheets/2026/03/fact-sheet-president-donald-j-trump-strengthens-u-s-japan-alliance-for-the-benefit-of-all-americans/?utm_source=wh_social_share_button
その冒頭に次のように書かれています。
-----------
大統領は、米国農産物の対日輸出のための市場アクセス(*)を改善・加速することで、アメリカの農家、牧場主、生産者を支援しました。
The President championed American farmers, ranchers, and producers by improving and accelerating market access for U.S. agricultural exports to Japan.
-----------
*market access(市場アクセス) 輸出相手国の市場への参入のしやすさ、あるいは、輸入国が課す関税、非関税障壁や規制をいう。 また、そうした障壁を排除して市場参入を促進することをいう。(デジタル大辞泉)
2番目に挙げられているのが、小型モジュール原子炉発電所、天然ガス発電所の建設のための計730億ドル(約11兆円6000億円)にのぼる日本の追加投資です。
日本の外務省の公式サイトに掲載されている「日米首脳会談及び夕食会」という報告には、「安」という文字は17箇所(「安全」「安定」)に出てきますが、「農」という文字は一つもありません。(バロンがイケメンと言ったり、大統領をドナルドと呼ぶ恥ずかしいあいさつは全文が載っています)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/pageit_000001_00014.html
ホワイトハウスが日米首脳会談の最も大きな成果として米国民にアピールしたのは、農産物の日本への輸出拡大でした。日本国民の多くはそのことを見逃しています。
今、米の店頭価格は値下がりを続けていますが、米価の指数先物取引である堂島コメ平均は3月に入って上昇に転じています。原油価格の上昇による燃料費、肥料代の上昇、さらには輸送、保管のコスト増が見込まれるためと思われます。
今の生産体制では、日本の米の大幅な増産は見込めません。コスト高を帳消しにするだけの増産がなければ米の値段はまた上がります。
原油価格の上昇に伴って価格が上昇するのは、日本が輸入している米国産の小麦をはじめとした穀物などの農産物も同じです。
日本政府は米国のイラン侵略戦争で高くなる米国産農産物の輸入拡大を約束してきたのに、日本ではそのことがほとんど語られていません。
写真は堂島コメ平均の4月限。
