【漫画】江麗熊(エレクマ)さんちの特殊事情(其之壱:紀貫之的精神の巻) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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江麗熊(エレクマ)さんちの特殊事情

其之壱:紀貫之的精神の巻

The ELEKUMA(Electric Bears)Family.

皇紀2670年:佛暦2553年:西暦2010年10月14日

 

前回のエントリー で、

面白い漫画のアイデアを思いついたと書きましたが、

これがそれです。

まあ、他の人はどう思うか知りません。

自己満足でやっておりますので。

 

電気熊(あるいは、雷熊)は

意外とこれといったのがやられていなかったので、

これで行こうと思いました。

 

しかし『エレクマ』という言葉、

ハンドル名で既に使われていました。

PC起動して、

既に『エレクマ』という言葉が使われているのかどうか

検索確認するのが面倒だったので、

「あるかも」と思いながらも敢えて使いました。

 

被っていたら被っていたで、

書き直すのが面倒なので、

別にいいやと思いました。

 

いずれにしても私は、

極力人と被らない様に努力はしました。

 

最近の漫画は、

パクリが横行しているとかそういった話題が多いですけど、

私はそういう事はしませんので。

 

でも、その代わりに売れないと思いますけど。

オリジナリティのある作品は、

何故だか売れないんですよね。

皆、独自性よりも話題性を重視するから(愚痴)。

 

制作年表記に”皇紀”とか”佛暦”を使用したのには、

特別に意味はありません。

以前『鵺太郎』を描いた時、作者の名前を

グルジア文字とかアルメニア文字で書きましたけど、

「只面白いから」という以上の理由はありません。

 

漫画のコンセプトは、『鵺太郎』に近いです。

『鵺太郎』では、在り得ない自然現象などを主に扱う、

どちらかというと”科学的”な漫画であるのに対して、

『江麗熊』の場合は、無邪気な子供の持つ疑問などといった、

”社会学的”な漫画です。

 

とはいうものの、主人公の『電太』は、

ちょっと感覚がズレた少年に描いています。

  

私はそんなに頭が良くないので、

きちんと計算して描いたわけではないのですが、

男女の差別、差異、区別、ジェンダーフリー、

性同一性障害、普通、例外、

などといった問題について、

漠然と射程に入れた内容が描けたと思っております。

 

子供は、無邪気に無意識的に奥深い事をしたりします。

素朴な疑問をストレートにぶつけてきます。

好奇心旺盛です。

(全ての子供がとは言わないが)

 

大人は、世間の目を気にしてセーブしたり、

世事に囚われてそういった素朴な疑問すら

抱かなくなりますけど。

 

子供の抱く様な疑問や好奇心を、

いい年した年齢になっても持ち続ける私って、

一体何なんでしょうか?

穢れた世間が生き辛いけど、しょうがない。

世渡り上手くなりたいけど、しょうがない。

生まれ付きだから、しょうがない。

 

サブタイトルの『紀貫之的精神』というのは、

確か中学生位の時に学校で習った『土佐日記』の有名な一節

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」

という、ネットでいうところの『ネカマ』的な日記?

からとりました。

何となく意味分かるでしょ?

 

5コマ目に出てくる人物は、

スィモーヌ・ドゥ・ボーヴォワール

(Simone de Beauvoir)です。

 

有名な哲学者サルトル(Jean-Paul Sartre)の妻で、

名言「女に生まれるのではない、女になるのだ」

(On ne naît pas femme:on le devien)

で、『作られた女性らしさ』を批判、

『ジェンダー論』の基礎を築きました。

で、漫画に出した理由は、只のシャレのつもりで、

深い意味はありません。

 

以前『ジェンダーフリー批判』騒動があって、

私もかなり同調していた所があったんですが、

実は批判者側にも問題というのがあって、例えば、

『ジェンダーレス』と『ジェンダーフリー』

を混同して批判してたり、

カルト宗教が関わっているとも噂されたり。

 

また、『行き過ぎた性教育』と『ジェンダーフリー』が

どの位まで関わり合っていたんでしょうかね?

 

『ジェンダーレス』と

『フリーセックス奨励』

をブッ叩こうとして、

『ジェンダーフリー』派を

批判していた様に見えるんですが、

そもそも『ジェンダーフリー』派は、

『作られた男らしさ女らしさ』

を批判してたけど、

『自然体の男らしさ女らしさ』

までは否定していなかったと思うので、

一般常識を根本から疑い、

女性が”化粧”する事にすら違和感を感じている私の目には、

寧ろ正しいと映るんですが。

 

単純に『エイズ』が怖いから、

『フリーセックス』は撲滅した方が良いと思いますけど。

 

元々私は、小難しい話が大嫌いなので、

その理由で”哲学”も嫌いです。

 

何でボーヴォワールを知ったのかというと、

以前”フェミニズム”について調べていて

「女になるのではない・・・」という言葉を知ったんですね。

 

この言葉そのものはとても気に入ってしまったんですけど、

その理由は、内容はともかく、

何処と無く”劇的”な雰囲気が漂っているから。

 

哲学者の中で一番の人気と言えるニーチェなんか、

『超人』とか『神は死んだ』とか、

何となくカッコいい雰囲気が漂っているじゃないですか?

『デビルマン』辺りを彷彿とさせるというか。

 

カレル・チャペックの

『ロボット』(R.U.R.)もそうですが、

本来の意味を超えて、

SFなどの世界で多用されていますよね?

  

私はよく「マニアック」と言われますけど、

とんでもない”誤解”なんです。

私の好むのは、極めて”俗物”的なんです。

 

だって、私の好きなクラシック音楽って、

とても分かりやすいものばかりですもん。

只”無名”ってだけで、

内容は一般受けするものばかりです。

知名度や話題性で良し悪しを全く判断しないので、

そこが世間とズレているのです。

 

”ロゴ”は、

もうちょっと変えたほうが良いと思っております。

氵(さんずい)とか灬(れんが)を

電気っぽくするのはそのままで。

『電熊』と書いて『エレクマ』と呼ばせようかな?

”DQNネーム”みたいに。

 

9コマ目に出てくる『ジローラモ・フォースコロ』は、

ロマン派初期のイタリアの詩人

『ウーゴ・フォースコロ』(Ugo Foscolo)と、

日本で一番有名な(?)現役のイタリア人、

『パンツェッタ・ジローラモ』(Panzetta Girolamo)

がモデルです。

モデルとは言っても、顔は似せていません。

名前だけ拝借しました。

 

「セクシーな男は?」と問われたら、

取り敢えず『イタリア人男性』しか思いつかない。

世間には、そういった「ステレオタイプ」な風潮が

漂っているから。

 

感覚は人それぞれで、

例えば”ゲイ”の人に同じ質問をぶつけたら、

恐らく全く違った答が返ってくるかも知れません。

 

ところで、『Girolamo』って、

英語の『William』に相当するのかな?

と以前から思っていました。

というのも、フランス語では『Guillaume』(ギヨーム)で

かなり似ているから。

でも、調べてみたら、

『Guglielmo』(グリエルモ)が正解でした。

 

『エレクマ』のデザイン、

我ながら結構気に入っております。

”Jリーグ”のマスコットにも使えそう?

 

【追記:2022/12/9】

作品画像をスキャンし直して、差し替え

 

【追記:2023/3/29】

フォスコーロ → フォースコロ

 

 

 

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【鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)エントリー】

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)コピー本第1巻・表紙絵・裏表紙絵

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)第5妄:後半『邂逅と解凍』

(An unexpected meeting and a thawing, the latter half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)第5妄:前半『邂逅と解凍』/p>

(An unexpected meeting and a thawing, the first half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第4妄:後半)『涼炎・冷炎・氷炎』

(Cool Flame, the latter half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第4妄:前半)『涼炎・冷炎・氷炎』

(Cool Flame, the first half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第3妄:後半)『鼻腕相撲・鼻相撲・擤相撲』

(Nosearmwrestling, the latter half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第3妄:前半)『鼻相撲』(擤相撲)

(Nose wrestling, the first half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第2妄:後半)『水中火・水炎』

(Fire in Water, the latter half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第2妄:前半)『水中火』

(Fire in Water, the first half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第1妄:後半)『液体石』

(Liquid Stone, the latter half)

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鬼目羅の犭夜太郎(鵺太郎)(第1妄:前半)『液体石』

(Liquid Stone, the first half)

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