Listening NOW!《66》
冒頭「I LOVE YOU」。
もしご本人の尾崎豊さんがご存命だったなら、晩年、この歌をどんなふうに歌い、表現するだろう。
思わず、そんなことを想像せずにはいられない。
そんな歌唱。
布団の中、仰向けになって、そっと目を閉じて、耳を澄ます。
涙が溢れてくる。
「時の流れに身をまかせ」。
ゆるやかに心地よくリズミカル。
ビッグバンドアレンジ。
歌姫ダブルディケイドで聴かせた明菜さん同様に。
「飾りじゃないのよ涙は」。
さらに歳を重ねているその歌唱は、だからこそ、軽やか。しなやかにゆらぎ。
歌っているほうも、聴いているほうも、ウキウキと心地いい。
歌の楽しさ。
バンドネオンをフューチャーしたアルゼンチンタンゴ·アレンジの「みだれ髪」。
何とも絶妙なマッチングでこれまた極上に心地いい。
それにしても、裏ジャケットの衣装の着こなしがカッコいい!!
「TANGO NOIR」と「難破船」を足して2で割ったような裾のドレス。
なのに、トップスはキリッと襟立てのシャツ。
そこに明菜さんとの女性としての違いを感じる。
それぞれの個性を感じる。
明菜さんは、どこまでいっても、女性らしき女性。やわらかでしなやかで。
対して、意思のハッキリしたまさにキリッとした女性像。
ラストは、「愛燦燦」。
リスペクトを感じる。
どの歌にもだけど。
ご本人による全曲解説に、なおさらに。
新旧にかかわらずのリスペクト。
素敵だなと思う。
語るには、私もまだまだ歳を重ねなくては。
またいつか、話ができたらいいな。
今夜は、このアルバムとともに。
味わいがあまりにも心地よくって、逆に寝つけないかも。
そんな夜もね。
ゆっくり楽しめたらいいな。のんびりと。
夢の中。
ありがとう。
おやすみなさい。
ヾ(˙❥˙)ノ
Listening NOW!《65》

中 森 明 菜
花 よ 踊 れ!
AKINA NAKAMORI sweet blooming dance Collection 2006
[Spring MAN MUSIC JAPAN©盤]
2006.05.発売

🍀
花よ踊れ / GAME / DESIRE -情熱- 1995 / 楽園の女神
赤い薔薇が揺れた / SWEET SUSPICION
ジプシー·クイーン 1995 / 夢見るように眠りたい
NECESSARY / BLONDE 1995 / 優しい関係 / Rose Bud
NORMA JEAN (BEST COLLECTION Ver.) / 二人静 1995
予感 1995 / セカンド·ラブ 1995
🍀
シングル「花よ踊れ」発売にあたって作った私のオリジナルアルバム。
当時、一緒にいた女ともだちに。
生まれてすぐにご両親を交通事故で亡くしていた。
ご両親の顔、温もり、知らぬままに。
自身も子供を持ったが、故に、親子、家族の感覚が掴めないことにも苦悩していたよう。
天涯孤独な感覚。
私の持つ特性。
お互いどこか相通じるものを感じて、感じてくれて、一緒にいてくれた。
結局、私が依存しすぎてしまって、しんどくなってしまったんだと思う。最終的に連絡がとれなくなってしまった。
今でもそうゆうところあるけれど。
とにかく何でもいいから、とにかく話を聞いてもらいたかった。
その時はスッキリしても、精神的な体力も使ったし、何の気持ちの解決にもならなかった。
そう思う。
ただ、ただ、いっぱいいっぱい、私の話を聞いてくれた。
ありがとう。
そういえば。
シングル「花よ踊れ」。
静香さんの「昭和の階段」同様、幼い頃の写真がジャケットだったなと思い出して。
イラスト加工されてはいるけれど。
小さい頃からずっと習っていたというバレエ。
その踊る姿。
「愛撫」が入っていたら完璧!!
けれど、女ともだちにそれまでに渡した何枚かに入れてあったので、残念ながら割愛。
90年代以降のナンバーや録音から、80年代の馴染みのある歌も新鮮に聴いてもらって。
お気に入りのバラードも中盤と終盤に入れ込んでオリジナルアルバムっぽく。
お気に入りの選曲、流れ。
今でもよく聴いています♪
私的にはトリプルミリオン間違いなし!
出来栄え、いかがでしょう?
さすがに、トリプルミリオンは難しいかな。
♡

中 森 明 菜
花 よ 踊 れ
[UMCK-5143盤]
2006.05.17.発売

Listening NOW!《64》
工 藤 静 香
昭 和 の 階 段 Vol.1
[POCE-3202盤]
2002.10.30.発売

勢いだけじゃなく。
女性としての柔らかさやしなやかさを感じるアルバム。
心地よく感じながら聴く。
Blueシリーズの源流を感じる「カサブランカ·ダンディ」にさえも。
「かもめはかもめ」にのっけからギュッと胸締めつけられる。
「なんとなくなんとなく」にまた違った妙な懐かしいらしさを感じたり。
静香さんもまた、自分という確固たる世界を持ちながらも歌を描く。
そうゆう歌い手の道を歩んでいる。
「コーヒー·ルンバ」にそう感じた。
「カスバの女」「黒百合の歌」あたりも。
ちょっと圧倒されそう。
なるほど!そうゆうことかっ!
新しめの歌から始まり、古めの歌へと時代を遡る。
だからなアルバムタイトル!!
駆け上がってきた日本を象徴してもいるのかな。
それにしても、小さい頃の静香さん、かわいい♡
ダイニングでワンピース1枚、驚いたタコのような表情。
なのにね。
同世代。小さい頃を思い出します♪
そんなタイム·マシーンのようなアルバムでもあり。
ありがとう、静香さん。
ヾ(˙❥˙)ノ