Listening NOW!《66》 | to the LAST DESTINATION

Listening NOW!《66》










💃
加 藤 登 紀 子
SONGS  うたが街に流れていた 
[UICZ-4180盤]
2008.05.07.発売
CD







冒頭「I LOVE YOU」。
もしご本人の尾崎豊さんがご存命だったなら、晩年、この歌をどんなふうに歌い、表現するだろう。
思わず、そんなことを想像せずにはいられない。
そんな歌唱。

布団の中、仰向けになって、そっと目を閉じて、耳を澄ます。
涙が溢れてくる。
「時の流れに身をまかせ」。

ゆるやかに心地よくリズミカル。
ビッグバンドアレンジ。
歌姫ダブルディケイドで聴かせた明菜さん同様に。
「飾りじゃないのよ涙は」。
さらに歳を重ねているその歌唱は、だからこそ、軽やか。しなやかにゆらぎ。
歌っているほうも、聴いているほうも、ウキウキと心地いい。
歌の楽しさ。

バンドネオンをフューチャーしたアルゼンチンタンゴ·アレンジの「みだれ髪」。
何とも絶妙なマッチングでこれまた極上に心地いい。




それにしても、裏ジャケットの衣装の着こなしがカッコいい!!
「TANGO NOIR」と「難破船」を足して2で割ったような裾のドレス。
なのに、トップスはキリッと襟立てのシャツ。
そこに明菜さんとの女性としての違いを感じる。
それぞれの個性を感じる。
明菜さんは、どこまでいっても、女性らしき女性。やわらかでしなやかで。
対して、意思のハッキリしたまさにキリッとした女性像。




ラストは、「愛燦燦」。
リスペクトを感じる。
どの歌にもだけど。
ご本人による全曲解説に、なおさらに。
新旧にかかわらずのリスペクト。
素敵だなと思う。

語るには、私もまだまだ歳を重ねなくては。
またいつか、話ができたらいいな。




今夜は、このアルバムとともに。
味わいがあまりにも心地よくって、逆に寝つけないかも。
そんな夜もね。
ゆっくり楽しめたらいいな。のんびりと。
夢の中。


ありがとう。
おやすみなさい。


ヾ⁠(⁠˙⁠❥⁠˙⁠)⁠ノ