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HEAVY METAL CAFE 

HR/HMを中心に、メロディの美しい音楽について語らせていただきます♪
映画にもハマっております。

…実は、その他なんでもありだったりして…

Ritchie Blackmore's Rainbow
Stranger in Us All


1995年、歓喜の復活作(つかの間ではあったが)。

再結成DEEP PURPLE を突然の乱心劇で脱退したBlackmore が、当時無名のメンバーを集めて実に質の高いHRアルバムを作り上げた。

D.PURPLE でのフラストレーションを一気に晴らすかのような名曲・名演が並ぶ。

キャッチーではあるが、良い意味でポップではないメロディに溢れる名盤。


Vo.はDoogie White 。ハスキーでもなく、強力なハイトーンを持っているわけでもなく、声質の存在感という点ではイマイチかもしれないが、実力的には十分。過去にBlackmoreと仕事をしたシンガーたちの唱法をコピーしてみせるかのように、実に器用に様々なタイプの歌唱をこなしてみせたのは圧巻。


7.“Black Masquerade”は、RAINBOW の楽曲の中でも指折りの名曲と言える。

アップテンポのHRチューンでありながら、J.L.Turner 時代にはみられなかった、ドラマティックな展開で、キャッチーでありながらシリアスな雰囲気を醸し出す歌メロを持つ。


9.“Hall Of The Mountain King”は、グリーグの「山の王の宮殿で」をベースに、「第四幕への前奏曲(朝)」を間奏部にはさんだアップテンポのHR。間奏部では、G.ソロ導入部でハッとさせられる展開が心憎い。クラシック曲をベースにしたHRとしてはBlackmore の面目躍如!の素晴らしい出来映えだ。

D.White の歌もいい。


10.“Still I'm Sad”はRAINBOW ファンの間ではお馴染みになったYARDBIRDSのカヴァー曲だが、ここでのD.White の歌唱は圧巻!2コーラス目では、Glenn Hughesを彷彿とさせるなど、まさにロックヴォーカルの手本を示すかのような堂々とした歌唱を聴かせる。


残念ながら、11.のボーナス曲は全くの駄曲で、ない方が良かった。RAINBOW 史上最低の曲だ。


RAINBOW名義でのリリースをレコード会社から強制されたようで、そのあたりの事情からマニアの中には、まともに評価しないかたもいるかとも思うが、変なこだわりを捨てて聴けば、本作の良さが分かってもらえると思う。


アルバム全体の出来としては、文句なしの名盤だと断言する。







Rainbow
Bent Out of Shape


1983年作品。


オリジナルRAINBOWとしてのラストアルバム。

ここで聴かれるのは、前作とも前々作とも違う、悲痛なまでの哀感を持つハードポップ&ハードロック。

もっとも、これがラストアルバムだという惜別のファン心理が、より切なく感じさせるのかもしれない。


Key.のバッキングを基盤にした曲が多く、Blackmore は時に曲に不似合いなぐらい攻撃的なG.プレイを聴かせる。そして、J.L.Turner のシャウトが悲痛な叫びに聴こえて仕方ない。

…とはいえ、レコーディング中には解散話なんて出てなかったでしょうから、私の思い込みがそう感じさせるだけなんだとは思いますが^^


2.“Can't Let You Go”でのJ.L.Turner の悲痛なロングトーンは一聴の価値あり。

また、そのバックのG.リフの動きが美しい。


7.“Street Of Dreams”は先行シングルになった名曲。

そのドラマティックなアレンジと哀愁の塊のような歌メロには、胸を締め付けられる。

後年、再結成RAINBOWの京都公演で演奏してくれたときの感動がいまだに蘇えってきます。イントロが始まった瞬間に目頭が熱くなって…こんなに感動的な曲だっけ?と思ったのを覚えてます^^


8.“Drinking With The Devil”はアップテンポのHRチューンで、J.L.Turner 自身が後に日本のプロジェクト、虹伝説でカヴァーしていることなどを考えると一般的な評価も高いようだが、正直、あまり好きではない。後期RAINBOWのHR曲としては並みの出来だろうと思う。


聴けば聴くほどの、名盤。「裏の名盤」の巷説はダテじゃない。




Rainbow
Straight Between the Eyes


1982年作品。

実は永らく駄作だと思ってたんですよ。今回、聴き直してみて少し印象は変わりましたが。

初めて聴いたのは、当然アナログだったんですが、音質が悪いこと…。RAINBOW初のデジタルレコーディングという触れ込みだったんで期待したのが、モロ裏目。

おまけにB面1曲目が“Power”…RAINBOW最悪の駄曲だといまだに思います(汗)。


そんな本作ですが、改めてリマスターCDで聴いてみると、デジタルレコーディングのおかげか、さすが音がいい^^

当然、ディスクをひっくり返す手間も不要で、“Power”もさほど腹が立たない(笑)。


今回はKey.が交代、David Rosenthalが加入。

全曲オリジナルで勝負…といきたかったんでしょうが、音楽的には中途半端な印象が強いです。

妙にヘヴィだが、キレがない。歌メロのキャッチーさもはっきりいって弱い。コマーシャルではあるがそれは悪い意味で。曲によってははっきり陳腐といっていいでしょう。

なぜ前作同様、外部ライターを使ってでもハードPOP路線を踏襲しなかったのか。昔のファンを気遣った迷いなのか、それともこれこそが米市場に有効だと判断したのでしょうか。


1.“Death Alley Driver”はいい曲です。とくにブリッジ部分のテーマフレーズは出色の出来。

でも、できればかっこいいG.リフで曲を始めて欲しかったなぁ。そしたら指折りの名曲になると思うのに。このほうがインパクトがあるという判断なんでしょうね…。

2.“Stone Cold”も名曲といって差し支えない出来ですが、RAINBOWには他に名曲がありすぎるので…印象弱い(泣)。

9.“Eyes Of Fire”はBlackmore 得意の中世趣味が炸裂のヘヴィチューン!と思いきや、歌メロが残念orz


アルバム全体を見渡せば…6.“Power”を除けば及第点といいますか、ただ、それはRAINBOWのアルバムだから要求が厳しいのであって、十分一定レベルはクリアしてます。

ただ……くれぐれもRAINBOW 初体験には、本作を選ばないでくださいorz


Rainbow
Difficult to Cure


1981年作品。

前作「Down To Earth」ではHEAVYな音に絶妙のさじ加減でPOPなメロディを融合させてみせたが、それはまだまだR.J.Dio時代のブリティッシュHR色を濃く残したものだった。それから1年半、本作ではVo.がJoe Lynn Turner に交代、そしてなんとついにDs.のC.Powellが脱退、Bob Rondinelliが加入した。


Blackmoreの狙い通りではあったのだろう、音は大きく変化し、ややアメリカンHR寄りのカラリとした音の中にもブリティッシュ特有の憂いを散りばめたような、新鮮なHRを聴かせてくれる。

HM色は大幅に希薄になり、キャッチーな歌メロを持つ1級品のハードポップ曲が並ぶ。


1.“I Surrender”はまるでTOTOかFOREIGNERを想起させるご機嫌なハードポップ(旧路線のファンはかなりのショックを受けた)。前作収録の“Since You Been Gone”と同じくRuss Ballardの書いた曲で、全米トップテン入りの大ヒットとなった。


4.“Magic”もBrian Moranなる人の書いた曲だが、これもご機嫌なナンバー。


9.はアルバムタイトル曲となっているが、実はベートーベンの第九をアップテンポのHRに仕上げたインスト。永らくライヴでの重要なレパートリーとなった。


上記以外は全てオリジナル曲だが、どれも粒ぞろいのキャッチーな曲ばかりで、飽きの来ないアルバムになっている。

中でも、インストの5.“Maybe Next Time”は私にとって生涯のベスト10に間違いなく入る名曲。


新Vo.のJ.L.Turnerは、ややハスキーだが適度な透明感も兼ね備えた良く伸びる甘めの声をもつ。この時期はまだ若干線の細い感もある(後にはもう少し太い声質になったような気が)が、パワーは十分。さすがBlackmoreが採用しただけあって、魅力的だ。

Ds.のB.Rondinelliはややドタドタする感もあり、実力的には疑問もないわけではないが、C.Powellでは残念ながらこのアメリカンなHRサウンドにはならなかったであろうことを考えると、結果的には大成功のメンバーチェンジであったと思う。


ポップなハードロックが好きなら買って損なしの名盤。

泣けるギターインスト、“Maybe Next Time”1曲のために買っても損なし!


Rainbow
Down to Earth

1979年作品。

本作制作前にVo.のR.J.Dio が脱退、新Vo.にパワフルで直線的な唱法を持つGraham Bonnet を迎え、対米戦略を推し進めるべくコンパクトでキャッチーな楽曲で固められた名盤。


Key.も職人的テクニシャン、Don Airey に交代、B.にはD.PURPLE時代の盟友Roger Glover(プロデュースもこれまでのMartin Birch から彼に交代)が加入、曲調も音もけして小さくない変化を遂げ、バンドとして生まれ変わったといえる。


当時、一部のマニアの間ではかなりの拒絶反応が起こったはずの本作ですが、私は割りとすぐに受け入れられました。G.Bonnet のVo.は直線的な歌い方がこの手の音楽としては新鮮だったし、声質もウマみ十分で、「さすがRitchie は上手いシンガー連れてくるなぁ」と感心したものです^^

音像もすっきりして聴きやすいし、何より曲がいい。粒ぞろいな点では、RAINBOW のアルバムの中でも指折りでしょう。Ds.はC.Powellががんばっていてくれるし、Key.のD.Aireyもいい仕事してます。

少なくとも前作よりはバンドらしい音作りで、好感が持てます。


1.“All Night Long”は前作の“Long Live Rock'n'Roll”と同様、クサ目のG.リフにそのままの歌サビメロが乗るパターンで、ちょい違和感ありですが…。手拍子まで入ってるし(笑)。


物議の焦点となったカヴァー曲5.“Since You Been Gone"ですが……

…いい曲だし良かったんじゃない?(笑)

確かにPOPですが、アルバム全体をぶち壊すほどの選曲じゃないと思うし。


他は名曲ぞろいですよね。たしかに前々作“Rising”みたいな歴史的名盤とは言えないかもしれませんが、個人的には“Rising”と並ぶお気に入りです。




Rainbow
Long Live Rock & Roll


1978年作品。

ライヴ「On Stage」をはさんで、スタジオ作としては1年半ぶりに発表された。


「On Stage」で披露された名曲“Kill The King”のスタジオヴァージョンが聴けるのを心待ちにしていたのだが、聴いてみて少しがっかりした(ライヴヴァージョンのインパクトが強すぎた)のが尾を引いて、実はつい最近まで地味な印象を拭えないでいた。


いきなりですが、まず1.“Long Live~”のリフが微妙にダサくないですか?(汗)

ま、歌が乗っちゃえばご機嫌なナンバーなんですが、この手のG.リフにそのまま歌メロを乗せる手法はイモと紙一重ですよね?妙に違和感を抱いたのを覚えています。


4.“Gates Of Babylon”もR.Blackmoreの中世趣味炸裂の名曲なんですが、アルバム全体の地味な」印象のあおりを受けてか、いまいちインパクトが弱いような。もっと光って然るべき曲です。せっかく本物のストリングスをフューチャーしてるのに、ミックスのせいかあまり活きていない。


メンバーチェンジで後任のB.とKey.が決まった頃には、すでに録音がほとんど終わっていたせいか、Key.のフューチャー度が低く、その分R.BlackmoreがG.を弾きこんでます。ミックスでもG.を左右に振ったりして凝っているようですが、音像がすっきりせず、暗くなっている一因にもなっている気がします。


「アメリカ市場を意識して、コンパクトな曲でまとめた」とはいえ、現在からすれば十分に聴き応えある曲(笑)ばかりで、その質も申し分ないし、メンバーも最強のラインアップといっていいのですが、2ndアルバム「Rising」に比べ地味な印象の原因は、再聴してみるとやはりミックスと曲順が悪いのでは、と思わずにいられません。

1曲目は“Kill The King”で始まって欲しかったし(アメリカ相手に『王様殺せ』でアルバムの幕を開けるのは、マズいのはわかりますが)、ラストの名バラード“Rainbow Eyes”はもう少し短いアレンジに。そして2曲目の“Lady Of The Lake”あたりをもってきて繋いで、ラストに“Long Live~”で景気良く終わっては?(笑)


…むしろ妙な先入観のない、後追いのリスナーのほうが正当な評価ができそうですね^^

主観を極力引っ込めれば、「Rising」と並ぶか、それ以上の名盤だと評価できるのですが。

いずれにしても、充実の楽曲群はファンならずとも避けては通れません。

粒ぞろいですが、特に“Gates Of Babylon” “Kill The King” は史上に残る名曲です。


Rainbow
On Stage

1977年発表。

実は私、この来日時のライヴを名古屋で観てるんですよね。

1976年12月、名古屋市公会堂。初めて体験した HR コンサートが RAINBOW の初来日…。

中3だった私はノリにノリまくり、完全に途中で理性がトンで踊りまくってたら、大学生らしきアンちゃんに指差されて笑われてました(恥)。

ついさっき本作を聴きなおしてみたんですが、44歳の現在でも理性がトビそうになりました^^

もしもタイムスリップできるなら、あの日の名古屋市公会堂に戻りたい、そんなことを考えながら聴いてました(涙)。


さて、肝心の紹介に入りましょう。…ま、必聴の名盤です^^

日本公演のテイクが中心ですが、一部の曲でドイツ公演のテイクも使用してます。アナログでは2枚組で、1枚目のB面と2枚目のA面がそれぞれ1曲ずつの収録だったりして、通して聴くのはかなりかったるかったのですが、CDになってディスクをひっくり返したり入れ替えたりする手間が省け、有難みを実感。


お馴染みのイントロ「オズの魔法使い」からのドロシーのせりふ“We must be over the rainbow....”に続いてバンドが同曲のテーマを奏でると、ショウは始まる。


1.「Kill the King」は当時の新曲で、誰もがこのライヴで初めて耳にしたわけですが、Ds.のCozy のカットインの仕方のかっこいいことといったら…。何度聴いても鳥肌が立ちまくります。

次のアルバム「Long Live Rock 'n' Roll」 に収録された完成形よりも、こちらのほうが好きです。


2.「Man On The Silver Mountain」~3.「Blues 」~4.「Starstruck 」と、メドレー。そしてアナログならここでディスクをひっくり返し、名バラード5.「Catch The Rainbow 」を大長編アレンジで。アナログB面はこれ1曲で終わり、2枚目へ。いやほんとCDはこの点、有り難いです。


6.「Mistreated 」はD.PURPLEの名曲ですが…ここではCozy のDs. で聴けるのが嬉しいです。ただ、曲全体のイメージからいえば、やはりこれはD.PURPLE の曲ですかね。Vo. も D.Coverdale のほうが合ってると思います。


そしてアナログ最終面。7.「Sixteenth Century Greensleeves 」、この曲もRAINBOW のライヴには欠かせない名曲です。もともとヘヴィなG.リフが、Cozy のDs. によってますますヘヴィに。1st アルバム収録ヴァージョンより数段凄みを増してます。


ラストの8.「Still I'm Sad 」は1st アルバム収録ヴァージョンとは違い、R.J.Dio の歌入り。しかも、間奏ではG.とKey.のインタープレイが炸裂の大興奮ロングヴァージョンとなってございます。


ライヴでも安定感あるパワーVo. で歌い上げるR.J.Dio も、これまでにないぐらい太い音で孤高のリフ、フレーズを奏でるR.Blackmore も、新加入ながらG.と華麗なソロの応酬を繰り広げたKey. のTony Carey も凄かったが…やはり、主役はCozy Powell の Ds. です^^彼なしには、本作はこれだけの迫力を持ち得なかったはずです。個人的には、Ds. とKey. に焦点をあてて聴いてしまいますね。


1.「Kill The King 」のイントロ、Ds.のカットインしてくるところだけでも聴く価値は十分!

歴史上、もっともかっこいいフィルインといっても過言ではない!





Rising / Blackmore's Rainbow




HR史上の金字塔!様式HMの礎ともいえる歴史的名盤。



実質的な RAINBOW のデビューアルバムといっていいであろう本作では、とにかく Ds. に Cozy Powell が加入したことが劇的な効果をもたらしています。

また、それもあってか Vo. の R.J.Dio の、「様式美の人」ぶりも本作で発揮され始め、後のあらゆるHR/HMジャンルを構成する要素をここで提示しているかのようです。


とくにアナログB面にあたるラスト2曲は名曲と名演の極致で、多くのRAINBOWファンからもっとも高い評価を受けていると思われます。

個人的には「これを聴いて何も感じないなら、もうHRは聴くな」と言いたいほどの素晴らしい出来です。


劇的展開のStargazer は文句なしの名曲だし、それに続くA Light In Black の、バンド全体から迸るような緊張感とスピード感は、後進のいわゆる「メロスピ」ジャンルのどんな曲よりも素晴らしい!

とくにこの曲でのC. Powell の存在感は素晴らしく、彼のDs. がなかったら、ここまでの名演にはなっていなかったであろうと思います。



必聴!!


Rainbow
Ritchie Blackmore's Rainbow

私の音楽人生におけるHR 部門(?)に、最も深く影響を与えたアーティストは、やはり R.Blackmore です。

そして、本作は彼のプロジェクトである偉大なバンド、RAINBOW の記念すべき第1作となりました。

まだ Blackmore が DEEP PURPLE 在籍中に、間に合わせともいえるメンバーで録音された本作ですが、ソリッドな音質で各パートの分離も良く、入門者にも聴きやすい佳盤だと思います。

音質においては、D.PURPLE の名作「MACHINE HEAD 」を思い浮かべます。


特筆すべきは、後にHR/HMシンガーとして、その怪物ぶり(たしか現在60歳にして声量・声域に衰え無し!!)で後進の尊敬を集めることになる、Ronnie James Dio を世に送り出すことになったことで、本作では彼の粘っこい唱法が堪能できる。これより後の作品では、微妙に粘っこさが後退して、ややパワー唱法寄りになったかと思います。


他のメンバーも、地味ながら堅実なプレイで、佳曲ぞろいのアルバム全体を支えてます。

ま、もしも2期以降のメンバーで録音されてたら、とてつもない名盤になってたかもしれませんが^^


RAINBOW のアルバムの中では、地味な存在ではありますが、歴史的にもその重要度は非常に高い。

1.Man On The Silver Mountain のG.リフは、その後の時代の幕開けを感じることも相まって、何度聴いても血沸き肉踊る。


DOUBLE-DEALER
FATE&DESTINY

BURRN! 誌の3者クロスレヴューでは、89-90-95 と信じられないほどの高評価でしたが…

結論からいえば、そこまでの点数をつける気にはなれません。

曲の完成度、個々のプレイの成熟度、演奏・歌唱技術、どれをとっても過去の作品を凌ぐ出来で、世界に通用するだけのものを引っさげて復活してくれたのはうれしい限りですが、HR/HMに私が要求するのは一聴しただけでガツンとくるインパクトを、アルバムの1曲めで感じさせてほしいということ。

小ぎれいなG.オーケストレイションで始まる1.『Stream of Time』 のイントロには少し拍子抜けです。

ただ、曲が進むにつれて不満は薄れ、彼らの飛躍的ともいえる進歩に、頼もしささえ感じましたが^^


下山のVo.も島のG.も、よく練り上げられた素晴らしいもので、さらにその両者が絡む様はまさに圧巻。

ふたりとも、過去最高のプレイを聴かせてくれます(下山のSIXRIDEは遺憾ながら未聴、すみません)。

個人的には、歌メロの煽情力は1stアルバムのほうが上だと思うが、下山の歌唱の凄みが増した分、曲全体の存在感・説得力は圧倒的に強くなった感がある。


さらにKey.の堅実な仕事ぶりも好感大。出るべきところでは出て、かっこいいプレイを聴かせてくれる。

インスト・パートの充実ぶりは、Key.と、新参加のB.の助力も大きいか。

磯田のDs.は、ミックスの加減か、やや引っ込んで聴こえた。残念だ。

ついでに録音について触れておくと、デジタル録音臭い平坦な音像は、彼らの音楽性をスポイルしていると思う。その点を考慮してか、ミックスにはかなりの工夫をこらしているようだが、1st. の与えてくれたダイナミズムには及ばない。


しかし結局のところ、キャッチーなオープニングリフがないのと平坦な音像が不満、というだけで、けして出来にがっかりしているわけではなかった…彼らは凄い。87点^^


P.S. ジャケは地味すぎだよねぇ。