インドに来たらインドに従え
「インドに来たら、インドらしい旅をするといいよ」ハンピで出会ったオーストラリア人のトムがそんなことを言っていた。プシュカルからタージマハルの町アグラまで夜行バスで10時間。途中でバスを乗り換えるということで待っていると、教えられていた番号のバスが来た。すでに席も予約してるし!と乗り込むと、どう考えても定員オーバーのバス。車内にはでっかいセメントの粉が入った袋が置いてあって、その上を登って奥まで行かなくちゃいけない。奥まで行って予約されていたシートに荷物を置こうとしたら、急に、「ちょっと待って!!!君たち外で待っててくれないか?」って言われた。理由も分からずバスの外で待っているけど、その間にどんどん他のインド人が乗っていく。うちらの席がどうなってるのかも分からず、ただ外に出て待たされ、不安が膨らんでいく。「何で待たされてるの??何で席に行けないの??」追い出した男に外から問いかけるけど、返答なし。すると、周りのインド人の乗客たちが、「どうしたの?どうしたの?」って一気に集まってきた。事情を説明すると、「大丈夫だよ!中に一緒に行こう!」って言ってくれた。追い出した男は誰かと電話中。一緒についてきてくれたインド人が、なんちゃらこんちゃらと奴に言うと、首を振り、うちらに奥へ行けと合図を示した。全く意味が分からん!!!何で外に出したのか、理由が全く分からない!!!!ちょっとイラっとしたけど、こんなことでイラっとしちゃいかんと言い聞かせる。うんうん、ここはインドだよ。インド。周りを見てると、1人用の寝台シートには、4,5人くらいの人が座ってた。そして、通り道には、席を予約できなかった人・人・人。おっさんたちが「カァーーーーーーーーーペッ!!!」って唾を吐く音が響き渡り、その唾をどこに吐いてるのか、カーテン越しには見えない世界に、ボビとスピカは恐怖を覚える。かと思えば、公共の乗り物のくせして、どこからともなく怪しいタバコの臭いがしてきたり、夜中の3時くらいともなれば爆音でインドの音楽聞き始めて、睡眠妨害されすぎて、さすがにこれには「ちょっと低くしてよね」ってボビが突っ込んだけど、とにかくいろんな事が起きちゃうのがインドです。「忍耐力」これ、本当に必要だね。インドに来てちょっとだけ、忍耐力を鍛えられてる気がしないでもない毎日。ポチッとお願いします☆にほんブログ村