シラバスの成績評価の割合を示しても
学生とこんな感じのやりとりをしました。
学生「なんで単位もらえないんですか。」
自分「あなたはレポート提出していないよね。」
学生「はい。ださないとダメなんですか?」
自分「シラバスに、レポート40%、テスト60%と書いておいたけど。」
学生 ???という表情
自分「レポートが40%、テストが60%で成績評価すると言うことは、レポートで40点、試験は60点に相当するということだから、あなたはレポートを出していないので0点となるので、試験で満点をとって60点となります。(解答すべき小問の解答欄が空欄の白紙の答案用紙を見せながら)あなたの答案の自己採点では満点だと思いますか?」
(しばし沈黙の後)
学生 「わかりました・・・」(でも納得していない様子)
成績評価のことは、講義の初回のガイダンスでもレポートをださないと、云々、と強調しておいたんですが。
パスワードぐらい設定したら?
しかし、某非常勤先はすごい。学生の答案用紙を、メールでpdfにして送ってくる。しかも、そのまま。せめてパスワードを入力しなければ開けないぐらいの工夫をしてもいいと思うけど。
授業評価の賛否両論
学生による授業評価アンケートに対するコメントを書くために、特に自由記述欄を読んでいました。
批判的コメントの多くは、「早い」。これは授業の進度だけでなく、しゃべりも早口すぎるらしい。でも、早口は気をつけても中々直らない。でも気をつけようと思う。
困ったのは、相反するコメントへの対応。その代表例が、パワーポイントの資料が分かりやすいというコメントと、わかりにくいというコメント。スルーしちゃおうかな、この点は。
なお、色々書いてもらっていることを受けて、こちらもいろいろと授業内容や進め方を見直している。しかし、このスライドに対する、具体的なアクションはとしては、どう対処すべきか。わかりにくいということであれば、より分かりやすいように直せばよいのだが。いっそのこと、スライドを思い切って変えてみようか思案中。
もう内定出ちゃうか
業界的には、この時期、2つのことで忙しい(はず)。
まずは入試。これは先日も書いた。また後日にも書くと思う。
もう一つは就職関係。実際、ゼミ生の中には、来月卒業予定だが、就職先が決まっていない者もいる。しかし、今のメインは、来年の3月に卒業する現3年生だ。
いろいろと企業説明会やセミナーが開催されている。しかも、早い学生は、もう内定をもらっている。正確には内々定か。この時点で内定が出た者はあと1年間、何をするんだろうか。まさにギャップタームみたいな期間だったりするのだけれど。
2012年の入試の状況その1
ずばり、出願者はかなり減りました。
毎年、増減についてあれこれ皆で分析(というか感想を言い合う?)しますが、理由はわかりません。大学全体でも減っているので、受験者層全体の問題なのか、学部固有の事情なのか、このあたりがわかると来年に向けて何か考えることができるのかも知れません。
一部の科目は手書きなので、教員が採点します。その声を聞く限り、受験生が減ったけど平均点は上がりそうだという感じです。
ということは、いわゆる記念受験的な、受かれば儲けもの的な理由で受けていた層が出願しなかったということになるのでしょうか。そうならば、この出願者減はそれほど悲観しなくても良いのかも知れません。
しかし、上位層だけが残ったならば、勤務先よりも偏差値的に上位といわれる大学にも合格する可能性が高いので、歩留まりを読むのが難しくなりそうです。
採点終わって
今年度の試験の採点、非常勤先も含めてすべて終わりました。
レポートも読み終わりましたので、明日には成績を提出します。
これで一段落。そこで一つ思ったこと。やっぱりレポートは無意味だったかなぁ、と。
出題が悪いと言われればそれまでですが、こちらの意図とは違って、学生達が「似ている」と思うネットからのネタで満載でした。
ネットから引用してはいけないと言っていません。もちろん、出典を示さずの丸写しはダメ。また、引用する場合はURLを示すよう言っています。
すると、真面目に示しているレポートにはかなりの割合で同じURLが並んでいます。また、示していないレポートの記述もURLを示しているレポートと大半が同じだったりします。
学年が上がるにつれて
今回も採点ネタ。
ある科目は、配当学年が1年生。まあ、例年1年生の履修者が過半を占めるが、2年生以上も結構いる。しかし、履修者名簿を確認すると、2年生以上の履修者は必ずしも1年の時に単位を落としたから再度履修しているわけではないらしい。この科目は必修科目ではないので、再履修する必要性はないからだろう。
で、ここ数年感じるのは、学年が上がるにつれて、平均的な出来が良くない、ということである。基本的な入門科目なので、すでにいろいろ学んだ上級生の方が出来が良くなるものだと思っていたが、どうもそうではないらしい。
そこで思いつく理由は、他の科目で単位を落としたから、それを補うために履修しているものが多いという可能性である。
ついでに書くと、1年生の配当科目なのに、4年生が答案用紙に「就職が決まっています。この単位がないと卒業できないので、よろしくお願いします。」などと書いているのを見ると、何で2年生や3年生の時にく履修してくれないんだ、と思ったりします。
事前の読みと実際の答え
私学はそろそろ授業も終わって試験も終わる頃ですね。
自分の担当科目は今週ですべて試験も終わります。あとは採点をして、成績をつけなければなりませんので、これからが本番ですね。
そして今も一部の科目は採点中でして、ちょっと???と思う印象を持っています。
仮にそこで出されている問題の一部を問Aと問Bとします。
問Aは、本当に授業で取り上げた内容に沿って出題していますが、問Bはちょっと応用が必要な問題です。
出題者としては、問Aの方が出来が良くて、問Bは結構苦戦するのではないかと事前予想を立てたのですが、結果はその逆でした。問Aの方が出来が悪く、逆に問Bの方がこちらの用意したポイントを外さない答えを書いてくれています。
どちらも想定外の結果ではありますが、この結果をどう解釈すべきか、ちょっと悩んでいます。
仏の顔は三度までらしいが、指導教授の顔は何度まで?
今年度のM2の院生の修士論文の指導が、一応終わりました。
一応、というのは、論文の完成度で満足したという訳ではなく、提出締切があるからとにかく形を整えた、という程度です。あとは口頭試問があるので、それなりの指導をしなければなりません。
ここ数年思うことですが、本当に事細かに指導し、赤字で修正箇所を指示しないと、なかなか全体が直らないとうう印象を持っています。
たとえば、ある単語の文字が一文字間違っているとします。留学生の場合、きっとそう思いこんでいるので、同じ単語が出てくる度に同じ誤字があるわけです。で、最初の1,2箇所だけ指摘して、他の箇所も直すように言っても、次回まで全部が直っていることは稀です。
結局、全部に赤で×印をつけたりしないといけない。こちらだって人間。見落としもあるかもしれないけど、同じ誤字を何回も指摘することになります。
もちろん、内容的なことなら、院生と議論して、こちらの解釈を改めることもあるかもしれませんが、こういう細かい表現などの修正を何度も読んでは指摘するのは、本当に疲れます。
またまた色々変わりました、センター試験
業界関係者には周知の通りでしょうが、今年もまた色々と仕組みが変わって、みな右往左往しています。
受験生も大きな影響を受けているのかもしれませんけど、監督者はもっと戸惑っていると思う。とにかく無事に終わりますように。