大学という斜陽産業 -22ページ目

消費税と研究費

税金ネタ3連続。


4月から消費税の税率が5%から8%にあがります。しかも、来年からは10%になる予定です。


したがって、研究費もその実質が少し減ることになります。科研費を含め、その分増額してくれないかと、勝手に思う今日この頃です。だって、一応研究は仕事ですから、その規模を維持するためには、そのための経費も維持されないとね、っと。



改正された特定支出控除

確定申告の時期だったので、テレビなどで、やれ税金が戻る裏技、みたいな特集がやっていたので、そのいくつかを見た。


今更の感もあったけど、特定支出控除はちょっと気になった。これまでもあったけど、基準額が引き下げられたので、使いやすくなったと。


確かに研究等に自腹を切ることもあるからなあ、と思ったが、通勤費や単身赴任している場合の帰宅等の交通費も対象になる。となると、現住所から遠い大学への移籍もしやすくなるのかなあ、とも思ったりして。
しかし、よくよく考えてみると、税金が多少は少なくなるけれども、それ以前に支出してる訳で、その分生活費が減っているのも事実。

今年もさらに納税

確定申告しました。


非常勤をしているので、医療費控除などがない限り、当然納税です。

そして4月からは消費税も税率もあがります。益々とられるばかりです。

大学版インターンシップ

新四年生が就職活動で忙しいこの時期、大学は入試シーズンで忙しい。

大学も学生集めのためにあの手この手。オープンキャンパスでお土産配ったり、模擬講義したり・・・。最近では、そのような余所行き顔の大学ではなく、素の大学を見るようなキャンパス訪問も流行りつつあるようです。

だったら、いっそのこと学生が企業にインターンシップに行くように、高校生が大学にインターンシップで講義とか受けちゃえばいいのに、と思ったりもして。

え?大学生と違って高校生にそんな時間はない?そうですか、そこで出てくるのが昨日のエントリーの5学期ないし6学期制なのです。これらの場合は、高校生の夏休みの時期にも正規の授業があるので、彼らも聴講できるわけです。

講義を一つか二つ聞いただけで、大学生活のすべてがわかるわけではないですが、オープンキャンパスよりはわかるかなあ、と。インターンシップは基本無給ですが、この場合は、きちんと成績をつけて、めでたく入学してもらえた暁には単位として認めてしまうとかね。

いっそ、上限を決めて、他大学ともこの部分だけ単位互換を認めてしまうのもいい方法かもしれません。

そういうことやってる大学はあるのかな(調べてません)。

4学期制(クォーター制)が増えてきたようですが 

うちの方がもっと前から導入しているよ、検討はうちの方が先だよ、という主張もあろうかと思いますが、やはり昨夏、東大が正式導入を決めてから、他の大学も導入を決めているようですね。ちなみに、sphinxの勤務先にはまだそういう動きはありません。

留学しやすくして学生を海外に目を向かせるために導入するとの話もあるようですが、個人的には留学しようがしまいが、4学期制は賛成です。本当は、6学期制ぐらいにすればいいとも思っていますけど、まあ、入試等もあるので、最大5学期でしょうか。それでも大反対といわれそうです。

その理由は、例えば現行の通年科目であれセメスター科目であれ、通常は週1コマで4単位ないし2単位となっています。そうなると、学生は、多くの科目をバラバラと履修しているように思われるからです。このように8週で1学期が終わるとなると、当然、1科目が週2コマになりますので、履修する科目数も減り、また、時間割も工夫すれば、密度の濃い勉強が出来ると思われるからです。早稲田大のプレスリリースでも、このように短期間でしっかり学ぶだけでなく、時間をかけてじっくり学んだいいものもあるから、セメスター科目等も残すとしています。

これで6学期になると休みがなくなると、同業、特に教員からは言われそうですが、そこは発想の転換。教員はこのうち4学期だけ出講するというような仕組みに変えればいいわけです。

あとは、事務職員からもお盆休み等がなくなるとも言われそうですね。

教員サイドに話を戻すと、当然その分、研究成果を求めたり、学生に海外に目を向かせるなら、教員の学会報告も海外を主戦場にさせるように、海外出張しやすい環境を作るべきです。自分で自分の首を絞めそうな主張ですけど。

と、何となく思いつきも踏まえて書いていますが、文科省がやたら15回という形式にこだわるよりも、内容をもっと濃いものにする方法を考えた方が建設的だと思いませんか?


消費税増税と学費

消費税ネタを書いたので、調子に乗って似たようなネタを。


学費は元々消費税の課税対象外。でも、一部の大学では学費を値上げをするらしい。まあ、学費は非課税でも大学が購入する様々な物資やサービスには消費税が必要だから、ということなんでしょう。


さて、勤務先は今のところ、学費を値上げすることを表明していないので、さしあたり新年度入学生は既存の学費体系のままということになる。

しかし、研究費で購入できるものもよくよく考えると、減ることになる。科研費も消費税増税分だけ増やしてくれる、なんてことはないだろうな。

増税前の買いだめの効果

スーパーに行くと、洗剤とか、日持ちするものが中心に、増税前に買いだめしておきましょう、とのポップとともに多量に積まれていた。

しかし、3%の増税のために買いだめしてもどれだけの効果があるのだろうか?仮に石けんやシャンプーや洗剤等を年間1万円使うとして(全然わからないので金額は適当です)、支払う消費税が500円から800円に300円増える。

世間ではこれをもって300円節約できます、って言うんだろうな。でも、本当は違うはずだ。と思って、ちょっと計算してみた。

1万円を貯金しておくと、利息が少しは付く。定期預金にしたいけど、徐々に使うので普通預金に預け入れるとする。毎月ほぼ同じように使うとすれば、平均残高が5千円。三菱東京UFJ銀行の金利が0.02%とというとんでもない低金利なので、もらえる利息が1円。


なんだ、やっぱりこんな低金利の時代じゃ、お金に余裕があるならばある程度買いだめするのも節約になるんだな。

そうなると、やっぱり買いだめができない生活必需品である食品に軽減税率か非課税にしてもらいたいとの結論になるようだ。



受験料の割引と受験者数

なんだかなんだか最近、受験料のネット割というのが流行っているらしい。他には、複数学部等をまとめて受験すると割り引くというのも流行っているらしい。

一時期は、この受験料収入も大事な大学の収入源といわれていたけれども、この割引の流行は、受験料収入総額を増やすことよりも延べでも受験者数を増やすことに重点を移してきたことの表れなんだろうか。その結果、受験者数の増加が偏差値の上昇に結びつくのであれば、大学としてもそれで良し、ということか。


Wikipedia と kotobank

昨日の試験ネタに続き、今回はレポートネタ。

最近、ネットで参照しているのが多いな、と思うのがkotobank。以前はWikipediaが圧倒的だったけど、最近はおされているみたい。別にどちらも推奨してないけどね。

今回の印象は、レポートの課題を理解できてないな、と思うものが1割ほどあった。え、教員の出し方が悪いって?そうかもしれませんが、9割は理解しているけど、どっちを重視して判断すればいいのかな。

読みやすく書く

去年、こんなエントリーを書いた。

思わず破り捨てたくなる答案

そこでは、2平方ミリメートルで収まるぐらい小さな文字の答案が読めなくて困ったと書いたが、今回はそれを上まわる小さい文字があった。1-1.5平方ミリメートルサイズだ。もちろん、今回も定規を当てて測った。

こんな小さな字を書く方も書く方だ。各スペースが足りないのならしょうがない。でも、半分以上余ってる。テストで時間がないからなのかもしれないが、もう少し読み手のことを考えて欲しいと思う。

あとは適宜改行して欲しいよ、やはり。その時は一文字下げてね。