大学という斜陽産業 -183ページ目

(no subject)

大学のお盆休みも明けました。大学自体が機能停止しているのが1週間強ありましたが、もう10日以上職場に顔を出していません。明日ぐらいにはちょっと顔を出そうかと思っていますが、行ったら行ったで、会いたくない人にも会う可能性があるので、ちょっとためらっています。


なお、この「会いたくない人に会う」というのは、特定の人間的に嫌いな人物に会う、という訳ではなく、「あ、良いところで会った」と言われながら、いろいろと仕事を頼まれてしまう状況を意味しています。


最近は電子メールをはじめ、BBSなど、いろいろと学生と コミュニケーションをとる手段があって、このような暑い盛りに、わざわざお互いに大学に出向いてやりとりをしなくて済むようになったのは、自宅派の自分としては非常に良い環境になったと喜ぶべきことではあります。


でも、個人的に非常に気に入らないのは、特に学生からの、(no subject)で来るメールです。学生、特にゼミ生には、(no subject)のメールは読まないからと言っていますが、一向に減りません。


自分が電子メールを使い出した当初、パソコンのメーラーだと、subjectを書かないと警告が出てきました。しかしいつ頃か、書かなくても警告が出なくなったようで、かつ極めつけは携帯電話。もう(no subject)が当たり前のようです。


あと、(no subject)のメールは読まないよ、と言うことの学生の対応策(?)は、「○○先生」とか「△△です」といった、宛名や差出人をsubjectに入れることです。このようなメールも、内容が推察できないので、嫌です。

切りのいいところまですすめるべきか

先日のエントリーではないが、研究を進めようと思っても、浮き世の義理もあって、いろいろと仕事が入ってくる。そうなると、机周りは、その複数の資料等で埋め尽くされてくる。もちろん、毎回片づければ良いのだろうけど、自分は元来片づけが苦手らしく(認めたくないけど)、また、すぐ手の伸びる位置に資料がないことが嫌なため、出しっぱなしなことが多い。


そこで、問題は、一日の中で複数の仕事を進める場合、どこで切り替えを行うべきか、という点である。これは、複数の作業をしなければならない場合だけではなく、食事などの小休止を取る場合にも関連している。


院生時代(この時期はゼミでの報告準備などではあるが)までは、時間単位ではなく、「切りが良いところまで」すすめて、次のことに取りかかったり、食事をしたりしていた。


しかし、ある時、「あえて中途半端なところで止めた方が、再開したときに前のことを思い出しやすいよ」という話を聞いて、真似してみたら、結構いい感じだった。


たとえば、文献を読んでいても、本当に章や節などの途中で読むのを止めてしまう。執筆中の論文も、特定の章まで終わらせることなく、しかも文章の途中で止まったままなんてことも多い。ただし、これは研究方法にもよるので、おそらく(一部の)文系にのみ適用可能な方法だと思う。理系の、特に実験などを伴う研究の場合、そうもいかないだろう。

学会の司会

どうも、夏休みに入って頼まれごとが多いような気がする。


その1つは、昨日のエントリーにも書いた。それ以外にも色々あるが、数日前に、ある学会での司会を頼まれたのは意外だった。その学会、ここ数年さぼり気味だったので、今年も不参加にしようと思っていたのだけれど、さぼる訳にはいかなくなりました。まあ、司会だけなので、当日行けば良いだけですが。開催地が日帰り圏内なのがせめてもの救いか。


学会での報告以外の学会活動って、実際、どれだけ評価されるのだろうか。会長とか理事とかは、経歴等に含めることが多いけど、司会は別になんにも加算されないと思う。でも、これも持ちつ持たれつだから、しょうがない訳ですね。

テキストへのコメント

同業者(といっても年長者)から、テキストを改訂するので、コメントして欲しいとの依頼があった。デッドラインは今月末。う~ん、夏休みの残り時間を考えると結構辛い。でも、こういうのは持ちつ持たれつであるので、無下に断る訳にはいかない。


しかし、こういうのって、2者の関係で持ちつ持たれつではなく、AがBに持たれ、BはCに持たれ、CはDに・・・という関係だったりする。要するに、もし自分が何かを執筆したときに、今回自分に頼んできた人には(相手が年長であるということも含め)コメントを頼めなかったりする訳である。とはいえ、自分の勉強にもなることもあるので、持ちつ持たれつとも言えるかもしれないが。


で、実際の内容だが、依頼者は改訂する部分だけを見てくれればよいと言うが、そうもいかないだろう。他の部分に関連しているかもしれない。ということで、今日から折を見て、この作業もこなしていかなければならい。せっかくだから何かを得てやろう、と自分に言い聞かせながら。



同窓会

大学時代の友人から久しぶりに連絡があった。同窓会を開くから、という連絡である。


何年ぶりだろうか、この仲間たちとの集まりは。できれば参加したいが、なにせ連絡された日時が、何と今月末なのである。確かにこの職業、一見時間が自由なように見えるかもしれないが、社会に出てお互い*年。いろいろとしがらみもあるので、そう簡単にはいかないよなあ。他のメンバーもこんな直前の連絡で都合がつくのだろうか。そっちの方も疑問だ。


幹事役が大変なのはよくわかるから、幹事役を買って出てくれたことには感謝します。


しかし、最近は、こんなサービスもあるんですよね。


幹事代行サービス「eアシスト」


ゼミ(自分の出身ゼミも、自分の担当しているゼミも)のOB会も、いっそ、このシステムを使えばいいのかなあ、と思ったりもして。

この時期に海外旅行???

大学院生(M2)から残暑見舞いが来た。といっても電子メールでだが。


で、メールを読んでぶっ飛んだ。月末から海外旅行に行くとのこと。資料収集とかを目的としたものではない。あくまでも旅行。M2だぞ。修士論文はどうなってんだ。


自分の指導力不足といわれてしまえばそれまでだが、最近の大学院生の意識の低さには目も当てられない。まあ、勤務先の大学院のレベルを考えれば、それほど意識が高い学生が進学してきているとは思えないけど、呆然とするしかない。


#決して自分が海外に行けないことを妬んでいる訳ではありません。




夏休みの自由研究

いやあ、思いっきり夏休みモードで、ここ数日、仕事らしきものをしていません。傍流の頼まれ原稿の締切が月末に2つある(間は1週間ほどあいているが)。もちろん、本流の研究もあるのだが。


ところで、教育関係のブログを見ていると、夏休み関連で自由研究に関するエントリーも散見されるが、この自由研究というものが、個人的には非常に苦手だった。何でもいいから、自分でテーマを見つけて、研究するなんて、もう嫌で嫌でしょうがなかった。こんな人間でも大学の教員になれるのだから、不思議なものです。


多少言い訳を書いておくならば、本を読むのは好きだった。ただし、読書感想文は苦手。当時から今でも、どちらかというと乱読派。読書量ならば、学年でダントツ一位で、それを前面に出して、自由研究もどきをどうにかクリアしていました。


最近は、研究に関連しない本を読む時間が余りとれないのが悩みかな(おい、研究しろよ、という突っ込みがどこからか聞こえてくるような・・・)。

世界陸上にはまる

世界陸上にはまってます。要するに、夜更かしモードになってしまったわけです。まあ、休み中だから可能かな。


しかし、日本では「文武両道」という言葉があるくせに、勤務先等でという限定付きですが、文武両道の学生はあまりいませんねえ。


米国で教壇に立っている同業も、当初、日米の差に驚いていました。どんなに有名スポーツの有名選手でも講義やテストを優先するって。勤務先じゃあ、試験を試合などのために休むから、これを追試の受験資格として認めてくれ、ときたもんなあ。


個人的には、当然のごとく公欠を主張してくる体育会系の人は好きになれません。


#念のためですが、体育会系すべてが嫌いと言っている訳ではありません。


追試験

すっかり気分はお盆休み。勤務先も、おそらく一斉休暇に入ったころ(その日程すら把握していないのが、教員です)。


と思っていたら、非常勤先から書留郵便が。こんな時期、何だろうと思っておそるおそる封を開けたら、追試験を実施したので採点して欲しいとのこと。枚数はそんなに多くないので、手間は掛からない。


この非常勤先の追試験は初めてだったので、意外な仕組みがあることを知った。この大学、追試験は、通常の試験に比べて8掛けで採点しなければならないらしい。まあ、100点満点で採点して、0.8をかければいいのだけれど。


再試験は、現在と以前の勤務先、および非常勤先で経験のある限りでは、すべて採点は可否(合格か不合格、点数なら60点か0点)のみです。



後期の講義のテキストはまだか

どんどん夏休み期間が過ぎていく。


研究とともに、後期の講義の準備もぼちぼち開始しなくては、と思ったところ、とんでもないことが。といっても、よくあることなのだが。そう、後期の講義で使うはずのテキストがまだ出版されていないのである。


これは、自分も分担執筆で関わったもので、この度改訂することになった。自分はとっくに原稿もだした(昨年中)。でも、今年の初めに初校があったきりである。これだから共同作業はもどかしい。自分がきちんとやっても、他の人に振り回される。もちろん、逆のパターンだってあるだろうが、今のところ、自分はまだ人に誘ってもらう方なので、誘ってくれた人に迷惑をかけないようにしている。


おそらく三校ぐらいはするはずなので、今日の時点で再校に至っていないならば、後期には絶対間に合わない。改訂前のバージョンはほとんど在庫がないし、内容の一部(大部?)が陳腐化しているから、ちょっと困ったなあ。誰だよ、作業を遅らせているのは。よし、いつかは人を振り回すようになるぞ(って、余り良い目標ではないなあ)。