● 「おとうちゃん、いま、せいしも出してるの?」
こんにちは 三浦真弓です。
ある雑誌に載っていた
生理バレが怖くて、トイレを我慢する小学生…
の記事~からの、
自分の子ども時代の月経指導の話を書きました。
小学生が、その時に理解できる内容・量って
大人が思っている以上に、少しだなぁと思います。
元同僚の先生のご家庭であった、お話を紹介いたします。
その先生は、ほぼほぼ、私と同じ年の男性で
その時、小学生のお子様が2名いらっしゃいました。
ちょうど、息子さんは3年生くらいだったと思います。
小学校でも、保健の教科書ができたくらいの時。
ある日、帰宅して、いつものように、荷物を置いて
着替えて、夕飯の前に、トイレに行って…
用を足していたら
「カチャッ」
と、戸が開いて、息子君が
「おとうちゃん、いま、せいしも出してるの?」
同僚のパパ先生は、は?は?は?は???
となりながらも
「え?なになに? どういう質問?」
と息子さんに質問。
すると、息子さんは
「おとうちゃん。今日、学校で聞いたんだけど
男子のからだにも、赤ちゃんのもとがあるんだって~」
「おお。それで?」
「せいしっていうんだって」
「うん。で?」
「おしっこといっしょのところから、でるんだってー!
だから、いま、とうちゃんが出してるのかな?とおもって見に来た」
あーなるほどね…なるほどなるほど…
ということになったそうで、
翌日、私に、この話を教えてくれたというわけです。
からだの授業をする場面を考えたら…
おしっこと精子が同じ道を通って出ることを話すとしても、
「同時には出ない」
「そういう体のつくりになっている」
ということも、言うでしょう。
でも、この息子さんが覚えてきたのは、
*男子のからだに、赤ちゃんのもとがある
*あかちゃんのもとのせいしは、おしっこと同じ道を通る
でした。
その先生と話していて行きついたのは
「男の子である自分のからだに、赤ちゃんになるための
ものがあると知って、驚いた」
「さらに、それが、おしっこと一緒の道を通ると聞いて、
頭の中が、いっぱいになり、その後の話が入らなかった」
のではないかなぁ?ということ。
初めて聞く話で、
自分ごとで考えたら驚くことばかり…
そりゃ~頭の中も、いっぱいになりますよね!
自分が、初めて生理の話を聞いた時も、
きっと、先生はいろいろな話をしてくれたに違いないけど
覚えていることは、断片的でしたからねぇ…
ちなみに、息子さんとのやり取りですが、
同僚のパパ先生は
「一緒に出ないよ。おとうちゃんは、おしっこしようと思って
トイレに行ったから、おしっこだけ出したよ」
とお返事したそうです。
(それでよかった?という質問からの、この話題でした)
息子さんは
「そうか~一緒に出ないのか~」
と、納得して終了(この日は)。
小学生の子どもが理解できる内容と量って、
大人が思う以上に、少しなのだと思います。
そういえば、小学校に教育実習に行った時も、色々な学年で
保健指導の授業をさせていただきましたが、
どの担任の先生も
「そんなにたくさんの作業をしたり、考えて意見を言ったりはできないよ」
と、おっしゃっていましたしね。
そして、実際に、プリントに文字を書いたり
色を塗らせたりするだけでも、
ものすごく時間がかかりましたし…
そういうことなのだと思います。
なので、家で、子どもの成長や疑問に応じて
よいタイミングで、適切に伝えることができるのも大切です。
親が
「私は、こんな風に我が家で性教育やってるんだ~♪」
というのも、悪くはありませんが、
できれば、子どもが知りたいことを知りたいときに
伝えられる、そういう形であるとよいなと思っています。
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という想いもあり
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