言葉を失った非行少年も立ち上がることができる! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで5  | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● 言葉を失った非行少年も立ち上がることができる! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで5

 

 

こんにちは 三浦真弓です。

 

『誰が国語力を殺すのか』

が話題になりまして。

右『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝を認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状

 

 

実際に、本を購入して読んだ、私の感想記事です。

右物事は、一部だけみて、知った気になってはだめだなぁ… ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで1

右小学生は、自分の経験をもとに、しっかり話し合いをしている! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで2

右不登校と、成長に合わせて育つ国語力!? ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで3

右「大人だって、やってるしね」にだまされるなー! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで4

 

 

 

 

劣悪な境遇で育ったために、言葉を失った非行少年(少女も入ります)。

丁寧なステップを踏むことで、

社会生活が出来るようになっていく事例が書かれています。

 

「そうなんだ!それは良かったね♪」

ではあるのですが…

事例にあげられているご家庭が、あまりにも劣悪で…

 

自分の感情を抑えていないと生活が出来なくて

とても

「辛い」「たいへんなの」

なんていう言葉が、出ないんですよね。

 

そのようにして、自分の感情を抑えることで

一見、平和な日々を過ごすことが出来ていたとしても、

 

そうした行動パターンが、

思春期になり、環境が変わることで

「他人にいいように利用される弱点となる」

と(226ページ)

 

悪いことをするチームに入ってしまい、

手下として動かざるを得なくなり

警察に捕まったときに

「悪いことをした」

という自覚がなく、

どうしてこういうことをしてしまったのか

自分の言葉で語ることが出来ない。

 

 

こんなに、自分のことを、感じていることを

語ることが出来ないって

事例にあげられている子どもたちって

発達の方は、大丈夫なのかな…

 

と思う場面も、これまでにもあるのですが

「発達障害の子どものことは、除外している」

のだそうです!

 

そうでないと、子どもの国語力の問題が

本人の発達に関わることと、国語力の獲得に関わることと

どっちが原因なの!?

になっていては、混乱しますものね。

 

本人に、もともとの発達による障害がないにもかかわらず

こんなに、感情や思考を言葉に出来ないなんて…

そういう環境で育ってきたなんて…

と思うと、

胸が苦しくなる想いです。

 

 

「そこまで、うちは、子どもを追い詰めてない、よ、ね」

なご家庭は、

ぜひ、お子様と、色々な会話をしていきましょう。

 

お子様が発した言葉が気に入らなくても、

いきなり頭ごなしに否定したりせず

「へ~。そう思ったんだ。ママは、こう思ったよ」

なんて感じからでもよいので、

会話を、ぜひ~

 

 

なんだか1章ごとの感想になってきていますが…

 

続きはこちら!

右本当に大切なことは、どの学校でも実践していますね! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで6