「大人だって、やってるしね」にだまされるなー! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで4 | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● 「大人だって、やってるしね」にだまされるなー! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで4

 

 

こんにちは 三浦真弓です。

 

『誰が国語力を殺すのか』

が話題になりまして。

右『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝を認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状

 

 

実際に、本を購入して読んだ、私の感想記事です。

右物事は、一部だけみて、知った気になってはだめだなぁ… ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで1

右小学生は、自分の経験をもとに、しっかり話し合いをしている! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで2

右不登校と、成長に合わせて育つ国語力!? ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで3

 

読めば読むほど、この本は

「子どもが、どのようにして国語力を得るのか」

ということがよくわかるな~と思います。

 

 

 

で、本日は「ネットとの関わり」についての部分。

ネットと書きましたが、具体的には

「オンラインゲーム」ですね。

 

「あー、はいはい、どうせ、子どもにゲームは良くないって

いうんでしょ~」

と思われた方、多いかと思います。

 

はい、そうですよ!

 

「イマドキ、みんなやってるじゃないですか」

 

そうですね。

そうなんですよね。

 

みんながやっているから、うちの子も、ほしいと言うから

買い与えましたけどね…

だめなんですか?

 

と言う気持ちにもなりますよね。

国語力を、脳を育てるという観点から見たら

やっぱり、よろしくないんですよね…

 

だからといって、

ゲームをしている子どもが、全員、

国語力が低くなってしまうということでないのは、

 

ゲームをしていない時間に、

アナログで人とコミュニケーションをとっていたり

他の楽しみも持っていたり

 

ゲームだけ、に、自分の人生を奪われていないんですよね。

 

では、国語力が低くなっている場合とは…

ゲーム依存症になってしまうと

言葉が出なくなってしまうようです。

 

 

ゲーム依存症になってしまったお子様の事例が

他の事例同様、いくつか書かれています。

 

子ども側から見たら、いかんともしがたい

家庭環境であることも多く、

子どもを健やかに育てるための

親の心のケアや、経済的なゆとりなども大切なことも感じます。

 

ゲーム依存症になってしまい、言葉がでなくなった

お子様の、言語の回復方法としては、

 

言葉を覚えるんだよー!とするのではなく、

一緒に作業しながら、

大人がすることを見てもらい、まねてもらい

指導している大人との距離を近くしていく中で

ようやく、

言葉によるコミュニケーションを取り戻していくのだとか。

 

これも、通常、子どもが、成長に合わせて

言葉を身に付けていくときと、同じですね。

 

赤ちゃんや幼児さんが、周りの大人や人のすることを見て

同じように行動を模倣し

そのときの周りの人の反応を見て

「これでいいんだ!」と思ったり

そのときの言葉を覚えていったり。

 

 

ゲーム依存症になってしまって、言葉を失ってしまうと

もう一度、言葉を覚えていったときの流れと同じようにして

また、身に付けていくようです。

 

ゲームのことをうるさく言おうものなら、

 

子どもは

「だって、○○さん(芸能人とか)もしてるじゃんー!」

というかもしれません。

 

すでに、言葉をしっかり身に付けた大人が、ゲームに熱狂するのと

これから脳を育てて、まだまだ、言葉を覚えていく途中の子どもとは

 

脳に与える影響が、そして、国語力にとって

全然違うということです!

 

こんなにはっきり書いてあると、

もう、すがすがしいですねー爆  笑

 

ゲーム機を与えていないご家庭に

「お宅のお子様、うちで遊んでいたら、とてもお上手でしたよ。

買って差し上げたら?」

なんていう人がいたら、

 

「まぁ、そんなことおっしゃって

うちの子の脳を、ゲーム脳にしたいってことですね♪」

なんて、お返事したりして!?てへぺろ

 

 

なーんてお返事したら、カドが立ちそうですがアセアセ

まだ、ゲーム機を与えていないのであれば

それくらい、慎重にねぇピンクハート

 

 

世間には、本当に

「大人だってやってるじゃない~。だからいいのよ」

「大人も、子どもも、平等よね」

という人もいます。

 

でもね。

まだ、脳を育てている最中の子どもにとっての影響は

計り知れません。

 

あなたのご家庭は、それでよいかもしれませんが、

他の家庭には、他の家庭の考え方があります。

 

国語力は、きちんと身に付けたいですよねー。

その上で、

こうした、便利なパソコンだのスマホだの、

その中で動く、ゲームやソフトなどを作ることが出来るんですもの。

 

何か、疑問や文句のある場合は

ほんと、皆さん、読んでほしいなと思います。

 

続きはこちらです。

右言葉を失った非行少年も立ち上がることができる! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで5