● 不登校と、成長に合わせて育つ国語力!? ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで3
こんにちは 三浦真弓です。
『誰が国語力を殺すのか』
が話題になりまして。
『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝を認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状
実際に、本を購入して読んだ、私の感想記事です。
物事は、一部だけみて、知った気になってはだめだなぁ… ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで1
小学生は、自分の経験をもとに、しっかり話し合いをしている! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで2
先日、お友だちに教えていただきました。
著者さんも、
「きちんと事実を理解したい方はお読みいただいてからメッセージをください」
と書かれていますー。
Twitter経由で色んな誤解が僕に寄せられましたが、本書を読んで頂ければ、元ネタとされている情報がデマであり、ごんぎつねの話の持つ意味や、国語力の意味もわかると思います。きちんと事実を理解したい方はお読み頂いてからメッセージを下さい。取材内容や僕の意見はすべて本に書いてあります。
— 石井光太 (@kotaism) July 31, 2022
まとめサイトとか、便利ですけど、
前後の流れまでは、わからない部分も多いですものね…
私も、最初の記事を読んだだけでは、
「この著者さん、どういうこと!?」
と思っていましたし…
(それで、本を買おう!と言う思いにもなりましたが)
今回は、不登校のお子様について書かれている部分について。
不登校と一言で言っても、かつての
「登校拒否」
と言われたものとは、今は違う部分も多く、
地元の学校を選ぶことをせずに、
積極的にフリースクールと言われる学校に通う場合も
ありますしね。
どんな不登校が、国語力と関係あるの?
と思いながら、この章を読み出したわけですが、
なるほど、関係ありますね。
きちんと、自分が考えていることや
自分の気持ちを、言葉にすることが出来ない、
そういう状態におかれていて
ということからの、不登校ですもの。
小さいうちから、
どれだけ、適切な声をかけて、
コミュニケーションをとってきたか、
に関わるわけですね。
事例に関しては、
「このご家庭、母親は結局、どうなっちゃったかな?」
「学校での生徒の様子を話し合う会で事例として出てきたら
確認したいことが、いっぱいあるなー」
というものもありましたが…
不登校の生徒のお宅に、家庭訪問をすることがありましたが、
熱を出した小学生の妹に、
すりおろしリンゴを作って食べさせてあげたり、
地域の図書館へ本を借りに行ったりして、
生活力のある、不登校生徒さんもいましたので
不登校の生徒が、みんな、国語力がないとは
言えないと思います。
でも、この本に書かれていて、とても納得したのは
フリースクールの活動のなかで
「子どもたちが自分の内面を言葉によって理解できれば、
意志がはっきりしてきて、少しずつ、言葉を回復していくようになる」
というところ。
小さい頃からは、適切に「意志」「感情」が
育てられるとよいのですが、
それ以前に「思考」を求められると
結局、
「わかんない」
と答えるしかないですものね。
紹介されているフリースクールが、
子どもの成長の段階を経て
言語化を育てていることがよくわかりました。
すてきなフリースクールです♪
やはり、これも、本を読んでみたからわかったことで…
そうでなかったら
「不登校を、国語力のせいにするって
極端すぎやしないか?」
なんて思っちゃっていたなぁ。
ほんと、皆さん、読んでほしいなと思います。
続きはこちらです。
「大人だって、やってるしね」にだまされるなー! ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで4