物事は、一部だけみて、知った気になってはだめだなぁ… ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで1 | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● 物事は、一部だけみて、知った気になってはだめだなぁ… ~『誰が国語力を殺すのか』を読んで1

 

 

こんにちは 三浦真弓です。

半田市出身なので、愛知県外でお話をさせていただくときには

「ごんぎつね」

の話を、最初にさせていただくことがあります。

 

 

 

そのごんぎつねのお話が、小学校の国語の授業で使われていて

半田市出身としては嬉しいのですが、

「最近の子どもたちの、国語力が低下している!」

という事例として、話題になっていました。

 

右『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝を認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状

 

 

 

ごんぎつねのお話の中の、葬儀の料理を準備している場面を

今の子どもたちは、とんでもない理解をしている…

 

と書かれていて!

 

いやいや、そもそも、最近は家で葬儀の料理の準備なんて

していないですよね?

 

50才を越えている私は、母の実家が代々続く農家で

小学校5年生のときに、母方の祖父がなくなったとき

初めて葬儀というものに参列しました。

 

 

おばあちゃんの家の「田八」(たはち)と言われる、

八畳間が、田んぼのように4つ隣り合っているうちの1つに仏壇があり

(農家に良くある間取りみたいです)

 

そこでの葬儀のときに

ご近所の方々が、おばあちゃんの家の台所で

食事の用意をしてくださっていたな…

 

そういう記憶があるので、

そりゃ~料理を作っているんですよねー

と思うんだけど、

イマドキの小学生は、そういうこと、知らないですよね?

 

今は家族葬も多いし、

お祭りやイベントごとで、親戚一同集まるときでも

出前をとったり、買ってきたりしますものね。

 

 

なのに、

「鍋で何を煮ているか?」なんて、

その質問自体が、おかしいのではー!?

 

にもかかわらず、その事例から

「今の子どもたちの国語力が…」

と言われてもねぇ。

子どもたち、かわいそう。

 

と思っておりました。

 

そんな中、守山区にある志段味図書館の館長さまが

「読書」

と、この本を紹介されていらっしゃいました。

 

 

名古屋市内の図書館にも入っているのかな?

と思いきや

図書館に入るのは、2ヶ月後くらい?

ということで

 

そんな先では、待ってられません~ので、

購入いたしました。

 

 

ごんぎつねのお話、ちょっと哀しいのですが

 

人にはいたずら心もあるし、

調子に乗っちゃっうこともあるし、

 

でも、調子に乗っちゃったことがわかったら、

申し訳ない気持ちを込めて、何かしたくなるし、

そういうゴンと兵十の、二人の気持ちが、

しみじみ感じられて、良いお話…だと思うんです。

 

なのに…

どうして、国語力がない話にもっていかれているの…

そもそもの、設問がおかしいでしょ?

と思ったことと

 

それに加えて、

思春期の子どもたちは、語彙力が低いために

いろいろな誤解がうまれたり

トラブルになっていたりするので

その理由もわかったらいいな…

 

高校生で付き合っている人同士で、

お金のやりとりが発生しているのに

当人同士は、問題視をしていない…

なんて、話も書かれていますしね。

 

もう、読んでみるしかないでしょう!

 

立ち寄ったTSUTAYA書店さんにありました照れ

ぶ、分厚い…けど…

 

 

読んでみた第1印象は

「本の一部の情報だけをみて、この著者さん、何言ってんの?と思っては失礼だった」

でした。

 

ごんぎつねの話や、高校生のお金のやりとりの話が

事例の一つとしてだされていて

「え!?どうなってんの!?」

となったわけですが、

 

本をちゃんと読んだら、

「そういうこともあるんですよね~」

の例の1つでしかない。

 

もっとわかりやすく、

「そうそう、それ、国語力の低下で心配ですよね!」

な部分があるのに…

 

みんなに伝わりやすい「ごんぎつね」とか

イマドキの子どもの様子が、例えば…として

でてきたのでしょうか。

 

すでに、すっかり長いので

読んでみた感想を、次に書きますね。

 

右小学生は、自分の経験をもとに、しっかり話し合いしてるじゃん♪