「唐山大地震」や
「大軍師司馬懿之軍師聯盟」で重要な役柄を演じてたイケメン実力派俳優リー・チェン(李晨)の監督主演作品。
「空天猟」(2017年 邦題「スカイハンター」 監督/李晨 主演/李晨、范冰冰)
115分

※
日本語版はありません。(2019.2追記:日本語版作られました。)
猟は狩と同じ意味。主人公が乗る戦闘機が猟天(空の狩人)号と呼ばれている。
――航空学校を卒業し中国人民解放軍の空軍パイロットとして勤務する呉迪。恩師の陸先生が退官するにあたり式典とパーティが催された。そこで呉迪は久しぶりに恋人の趙亜莉と対面するが彼女は再会を喜ぶどころか機嫌が悪い。
その直後、ずっとバディを組んできた親友の劉浩辰が海外任務に就きたいと言いだした。呉迪はショックを受けるがしぶしぶ彼の希望を受け入れる。
そして呉迪と趙亜莉は空軍の秘密特殊部隊「覇天狼」に推薦された。厳しい試験と訓練が続き覇天狼のメンバーは互いに切磋琢磨し絆を深めていった。
紛争地域のマーブ国に赴任した劉浩辰。平和な日々が続くかと思われたがある日テロリストの急襲を受け人質となる。テロリストは逮捕されている彼らのリーダーの解放を要求した――
[ここからネタバレ-------
人質には劉浩辰を含む20余名の中国人がおりマーブ国は中国政府に協力を求めた。中国政府はすぐさま覇天狼に指令を出す。覇天狼の鬼隊長・凌偉峰は志願者を募るが、この危険な任務に志願したのは呉迪たった一人。親友の危機に駆けつけないわけにはいかなかった。
凌偉峰は呉迪をバディとしてサンダー号・ハンター号の二機で出撃する。テロリストが占領する町に近づいたが察知され迎撃ミサイルに追われる。呉迪は凌偉峰の指示に従い必死に逃げ躱すが、最後の一発に逃げきれず凌偉峰のサンダー号が被弾する。かろうじてまだ飛べたが負傷した凌偉峰は目をやられてしまった。呉迪は並走しながら進路や操縦を無線で伝え、無事二人とも基地へと帰還したのだった。
テロリストは劉浩辰を連れ出し見せしめにネット中継で処刑しようとする。マーブ国はついにテロリストの要求を受け入れると発表。テロリストらは喝采を挙げる。浩辰は人々を助けるために軍人になったのに何もできず悪の言いなりになることしかできない自分を責めるのだった。
マーブ国政府は厳重警備の中テロリストのリーダーを解放するが、直後傍らにいた兵士が私怨でリーダーに向かって発砲、止める間もなく射殺してしまった…。
知らせは直ぐに中国政府に届いた。このことがテロリストらに知れれば奴らは必ず人質を殺すだろう、今夜中に救出せねばならない!すぐさま作戦が開始された。
闇に紛れて降下したパラシュート部隊が静かに近づき見張りを倒していく。と同時に空からは呉迪のハンター号、巴図のストーム号が襲撃する。計画通り制圧し人質が閉じ込められている部屋を解放したが、そこには現地人しかいない。中国人人質はもうひとつの基地に移されていたのだ。現地人の人質を回収しすぐにもうひとつの基地へと向かう。
テロリストらはリーダーが殺されたことを知って逆上し、人質を全員連れ出し処刑のネット生中継の準備を始める。劉浩辰はついに覚悟を決めるが、その時上空をハンター号が通過する。俺たち軍人にできることは何だ…呉迪の顔が脳裏に浮かぶ。「みんな伏せろーッ!!」中国語で叫び皆を庇うようにして身を伏せた。その直後ハンター号が地上すれすれの頭上を通過した!とんでもない轟音に皆頭を抱え倒れる。その隙に劉浩辰は銃を奪いテロリストらを射つ。間もなく覇天狼の陸上部隊も駆け付けテロリストらと激しい銃撃戦に。準備周到であった覇天狼が着実にテロリストを追い詰め人質を救護する。
テロリストのリーダー代理のラフマンは無傷の戦闘機に乗り込み飛び立つ。人質を収容した救護機を狙っている!呉迪はすぐに後を追う。空撃戦は互いの弾が尽きるまで続いた。弾が尽きた以上攻撃の手段はない、勝ったと思われたが、ラフマンは一発だけミサイルを残していた!救護機に狙いを定めている。救護機には同胞の人質、仲間達、そして趙亜莉が乗っている…呉迪は全速でラフマン機に向かい自らの機体をぶつけて破壊した。
人質らは無事救出された。しかしハンター号の通信は途絶えたまま…趙亜莉は出撃のあの日やっと自分にプロポーズしてくれた呉迪の顔を思い出し涙する。
その時空港に待機していた人々が歓声を上げる。振り返ると朝日の逆光を浴びるハンター号がこちらへ向かって飛んできていた。(終)-----ここまで]
アイドル映画なんだけど、だけど、なんだろう、結構おもしろかった(^▽^;)
物語自体はとってつけたようで安っぽいんだけど、キャストもイケメン揃いなんだけど、皆お芝居が上手くてアイドル映画特有の嘘くささとか押し付け感がない。話に意外性はなくベタ中のベタなのにちゃんと引き込まれてしまった。
主人公の空軍パイロットの活躍を描くのではなく一歩引いて軍全体の組織的な動きを描き出しているところがハリウッド映画とは異なるし、それもそのはず、この映画は中国人民解放軍の広報部が企画したものだから!
空軍の宣伝映画なのでした。(´Д`;)
というわけで撮影はホンモノの軍隊を使って行われているのでリアルなのです。宮崎駿監督が好きそうなアクロバティックな空中戦、最先端の技術を駆使した偵察活動や作戦。ミリタリー好きにおすすめしたい。昔の戦争サスペンスでは上官の命令や怒号が飛び交ったりして緊迫感を出してたものだけど現代の戦争では大声は出さない。黙々と命令を発信し現場では一切の物音を立てず身振り手振りで連絡をとり任務を一つ一つクリアしていく。セリフもうめき声も物音もなくただBGMだけが流れているという意外なものとなってる。それを視聴者も息を呑んで見守る。チームワークが見事にはまり敵を制圧するくだりは爽快の極みで「軍隊カッコイイ!」「私もこういうチームの一員になりたい!」と思わせる宣伝力抜群。よくできてるw
軍の予算が潤沢なのかなんだか知らないけど豪華キャスト。ヒロインが数々の映画で主役を張っている世界的美女・ファン・ビンビン(范冰冰)。特殊部隊隊長にワン・チェンユェン(王千源)、空軍上官にウー・ショウボー(呉秀波)、司令にワン・シュエチー(王学圻)とベテラン俳優がずらり。(ワン・シュエチーさんは突っ立ってるだけの本当にゲスト出演でしたが(^▽^;))
まーあ下手な芝居する人がいない中でも、特に光っていたのが主人公の親友・劉浩辰を演じるリー・ジァハン(李佳航)。童顔で人懐っこい系のイケメンだけれども、ニコニコとした明るい印象が強いだけに、それに相反する恐怖、そして立ち向かう勇気を心の中で戦わせている過程が見える迫真の演技が素晴らしかった!主人公の呉迪はイケメンでクールすぎてあまり親近感がわかないけど劉浩辰には共感できる人が多いんじゃないかな。
特に印象に残ったのが、マーブ国に赴任した劉浩辰にラフマンが言ったセリフ。「お前の講義は立派だが、お前は実際に戦争で行動できるのか?お前の国はもう何十年と戦争をしてないだろう、明日戦が始まったら?お前達は戦う準備ができてるのか?」
軍隊を持たない日本人はもちろんだけど、軍隊を持っている中国人ですら、やはり実戦というのは現実とはほど遠いものなのだと。紛争地域の人から見れば日本人も中国人も同じだろう、お前達には何が分かっている?戦争の何が解ると言うんだ?そう問われているようでドキッとさせられた。
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