去る「春分の日」に神奈川県秦野まで行った。
クアーズテック秦野カルチャーホールと言う会場へ。
そこは、振り返れば山が間近に見える場所。
なんでこんなとこまで行ったかと言うと…。
と、その前に、このアメブロは自分のブログのビュー数値が定期的に報告されるのだが、ここんとこずーっと一番読まれているページが9年も前にアップした『感動再会!同窓会の旅「青春とはなんだ」編』というスレッド。
これは、かつて大人気を誇った日本テレビ放送の学園ドラマシリーズの第1弾「青春とはなんだ」のキャストが9年ぶりにそのロケ地を旅する番組について触れたもの。
この「青春とはなんだ」を筆頭に、日本テレビは数々の学園・青春ドラマをヒットさせていく。
で、この日はその学園ドラマの歴代キャストが登壇する「青春学園ドラマシリーズ・秦野の集い」なるイベントが行われたのだった。
日本テレビは1965年の「青春とはなんだ」(主演:夏木陽介)から始まり、「これが青春だ」(主演:竜雷太)、「でっかい青春」(主演:竜雷太)、「進め!青春」(主演:浜畑賢吉)、「炎の青春」(主演:東山敬司)、「おれは男だ!」(主演:森田健作)、「飛び出せ!青春」(主演:村野武範)、「おこれ!男だ」(主演:森田健作)、「われら!青春」(主演:中村雅俊)と言う流れで日曜20時に放送し、裏番組でトップの座に君臨していたNHK大河ドラマに視聴率で勝ってしまうほどの人気を博す。
(ただし、「炎の青春」は月曜放送とヒットしなかった事、「おれは男だ!」と「おこれ!男だ」はそれまでの東宝制作から松竹制作である事や、主役が教師でなく生徒である事、タイトルに「青春」の単語が無い事などから、シリーズの一環としてみなされない事が多い。)
さらに、数年を経て「青春ど真ん中!」(主演:中村雅俊)、「ゆうひが丘の総理大臣」(主演:中村雅俊 ※3月28日よりテレビ埼玉で再放送開始!)、「あさひが丘の大統領」(主演:宮内淳)と繋がる。
この日の入場配布時のチラシです。
「これが青春だ」、「進め!青春」主演の竜雷太氏(もっとも同じ日本テレビドラマ「太陽にほえろ!」のゴリさんの方が浸透してるか)、同じく「これが青春だ」~「でっかい青春」出演の岡田可愛女史(この方はスポ根ドラマ「サインはV」の主演が有名か)、「でっかい青春」~「炎の青春」出演の梅田智子女史(この方もスポ根ドラマ「金メダルへのターン!」の主演が有名だが、個人的には「1・2・3と4・5・ロク」の印象が強い)、「飛び出せ!青春」、「われら!青春」出演の青木英美女史(この方も「太陽にほえろ!」初代お茶汲み事務員の印象も強いか。実は彼女、自分の小学校のOGです!)、「これが青春だ」~「飛び出せ!青春」まで生徒役を務めた剛たつひと氏(ただし「これが青春だ」~「炎の青春」は本名の中沢治夫名義)、そして「でっかい青春」、「進め!青春」出演の大谷直氏(今回のイベントはこの方が立役者である)、さらに歌のゲストで「飛び出せ!青春」主題歌「太陽がくれた季節」を歌った元・青い三角定規の西口久美子さんが出演。
本当はあと一人「進め!青春」主役の浜畑賢吉氏も登壇予定だったが不慮の事故で入院中との事で登場ならず…残念!
そもそもこのイベントは大谷直氏が立ち上げた「NPO法人 TheVillage」設立記念としてのもの。
なので、地元秦野や神奈川に関連する団体や政治家、実力者が挨拶し、活動内容を一人でも多くに知らしめる事や活動資金を調達するのが目的かと。
言い方は失礼だが、上記の俳優・歌手はその客寄せパンダ的な意味合いだろう。
それでも、自分が子供の頃に好きで観ていたTVドラマの、しかも青春もので活躍された方々の”現在”のお元気な姿を一堂に拝めるのは嬉しい事だ。
「青春とはなんだ」の主題歌「若い明日」が流れ、司会MCのReina☆という女性が登場し進行していく。
最初は、何故か?和太鼓集団「打鼓音」という集団が3曲演奏。
ただ、その力強い演奏と十代の子らのパフォーマンスは素晴らしい。
世界大会でも上位に入ったらしい。
どうやら神奈川県内の集団と言う事で呼ばれたようだ。
続いて、大谷直氏をはじめとした「NPO法人 TheVillage」の中枢たる方々の挨拶。
そして、やっと興味惹かれるステージの1つ西口久美子のミニライブ。
まずは、もちろん!日テレ学園もので最もヒットした主題歌「太陽がくれた季節」を披露。
上掲映像でもそうだが、スタイルが良く、吉川晃司ばりに片足を上へキックしてみせたりと若さに拘っておられる感じだが、実は膠原病を患い原発性なんちゃらという深刻な病気になり、ようやくまた人前に出ながらリハビリをしていると言う。
自分もそうだが、若さは気が付くとどこかに去り行き、思ってもみない身体不調と向き合う羽目になる…。
続いて「飛び出せ!青春」の挿入歌「青春の旅」。
これも久々に聴いた。
最後は、ご自身まだ十代で夢中で観てたのが「これが青春だ」だったとの事で、同名の主題歌を歌ってくれた。(オリジナルはあの布施明!)
その後、また何かの挨拶があり休憩へ。
そして第2部へ。
ここで、学園青春ドラマのシリーズ出演者の登場。
竜雷太、岡田可愛、青木英美、梅田智子、剛たつひと、大谷直の6人がステージ上に!
教師役の竜雷太氏が向かって左手の机に1人座り、生徒役だった他の5人が向かって右側に一列で机に並び、ちょっと学校の教室のよう。
竜氏から順に一言づつ挨拶があるも、みんな既に楽屋で懐かし話で大盛り上がりしてしまったので、何を話そうか?と困惑。(苦笑)
そんな中で、歴代の学園ドラマをかいつまんで編集した映像が上映される。(懐かしい!)
「青春とはなんだ」、「これが青春だ」、「進め!青春」、「飛び出せ!青春」の様々なシーンを繋いだ内容だった。
また、「進め!青春」の舞台である日東高校は、神奈川県立秦野高校がロケ地として使われたと言う事で、当時の秦野高校正門のシーンも。
上映後にトークになるものの、皆、あまり話が出て来ず…。
そんな中、イベント主催の大谷直が回しはじめるも、ご本人の上映されたシーンが「でっかい青春」で梅田智子扮する女子学生と恋仲になり、かけおちを申し出るもの。
実は、その後このお二人は実生活でも恋仲となり結婚し現在も幸せに暮らしているのだ。
なので、岡田可愛や剛たつひとにいじられる、いじられる!(笑)
シリーズ・プロデューサーの岡田晋吉氏から「あれだけの生徒がいて結ばれたのは君たち二人だけなんだよな」とよく言われると誇っていた。(笑x2)
また「飛び出せ!青春」からのシーンは剛たつひと演じる片桐が、青木英美演じる森下真樹に片思いし、その妄想で青木英美のビキニ姿がふんだんに登場するもの。
現在じゃコンプライアンスに間違いなく引っかかるような、教室で制服連中の中で彼女1人がビキニ姿で授業を受けている妄想シーンだもん。(苦笑)
それで、あの頃はこの二人は付き合っていると視聴者に思われていて、そういう質問が当時多かったそうだ。
しかし「でも、この頃は付き合ってる女性がいたし、実は青木さんも彼がいたんだよ。それで、ある日出演男性たちに、ちょっと後で来て、と呼ばれ、何だろう?と思ったら、その彼からプロポーズされていて、どうしようか迷っているので、同性の目からその彼がどう見えるか教えて欲しい」との事。
で、「ダメだよ、あんな男!」と言ったら、結局破局したと言う。
が、「その後、ワイドショーのレポーターで、ある歌手の現場に行ったら、突然見知らぬ男性から、ご無沙汰してます、その節はどうも…と言われ、誰だ?と思ったら、その彼だった!」とビックリしたところ「剛さんのおかげで結婚出来ませんでした!と言われ気まずかったーっ!」と苦笑い。
その話に、岡田可愛が「誰?それ誰?いいじゃん名前教えてよ!」と突っ込む。(爆笑)
その岡田可愛のエピソードとしては、「青春とはなんだ」収録時は実際に高校生で16歳だったそうで、本来の学校の授業が終わるともう校門に送迎車が待ち構えていて、セーラー服のまま乗り込み、撮影現場で「セーラー服から、またセーラー服に着替えてさ」と笑いつつ、ドラマの中の学校も自分が過ごした学校と思えるとおっしゃった。
そして、シリーズ通して多いのは「あの学校に入りたい!」とテレビ局に問い合わせが来たり、撮影現場に来ちゃう視聴者がものすごく多かったと言う。
それも時代ですねー、現代じゃドラマと現実を一緒くたには考えないですから。
色々、楽しいエピソードがさらに出て来そうになったその時、進行役のReina☆女史が登場。
あ、この方、大谷・梅田ご夫妻のご令嬢とトークの中でおっしゃってました。
そして「すみません,宴もたけなわですが、ここで素敵なお客様がいらしてます!」と言うので「誰?」と期待したら、元県知事で現参議院議員…。
で、案の定、話が長い。。。
こやつが喋るもんで、話終えてもう終了の運び。。。。。。
最後はシリーズ通して使用された劇中歌「貴様と俺」を客席も含め合唱して終わりましょうと言う事で、この日の出演者が全員ステージ上に。
座っていた、キャストたちもステージ中央に向かうが、剛氏は杖をついているし、岡田女史は首から上が前に突き出る老齢な感じだし、時の流れを実感。
すると、剛氏がマイクを持ち「実は今日、客席に水沢有美ちゃんが来てるんだよ、舞台に上がって一緒に歌おうよ。彼女がもっともシリーズ通して多く出ていた人なんです。」と本当のサプライズ!
「俺たちの旅」で、いろは食堂の奈美ちゃん役でもお馴染みの水沢有美女史が登壇し元気いっぱいな姿を見せてくれました。
会場も一緒に♪エイコラ、ゴー、ゴー、やっつけろ~、と合唱。
思えば、初代新人教師野々村先生役の夏木陽介氏も、マドンナ女性教師永井先生役の藤山陽子さんも鬼籍に入られた…。
帰りに会場前のバス停で待っていたら、自分より年上な女性客二人が「なんか、挨拶とかいらないよね、やるならそれだけを一部でやって、あとはゆっくりドラマの話を聞きたかったわよねー!」と言った会話が耳に入る。
ごもっともです!
まあ、大谷氏がNPO法人を立ち上げたから出来たイベントでそれは心から感謝しているし、NPOとかはどうしても実力者や政治家の力を得ないと設立出来ないので解らなくもないが、皆チケット買ったファンは懐かしのドラマ視聴者ですから、そこを満足させられないとNPOを応援してもらえないかも…?とも思う。
とは言え、ぜひ第2弾もご検討お願いしたいです。
ちなみに「NPO法人 TheVillage」は、国際化社会の今、海外での活動を終え帰国する高齢者や海外活動中の邦人の長期日本出張時の、また日本文化に興味を持つ外国人の日本滞在場所として、地元の若者や近隣住民との相互の交流を通じ、生き生きと暮らせるようなコミュニティを提供するというような団体。
栄えある学園青春ドラマの第1弾「青春とはなんだ」の再放送映像が2つほどYou Tubeにアップされました。
途中、登場する下部温泉は、実は亡父の故郷…。
下部駅(現:下部温泉駅)前は、雰囲気はそのまま。
転校生役の高橋紀子女史は、番組内でドロップアウトした生徒の橘を演じた寺田濃氏の元妻。
そして、先日その寺田濃さんの訃報…。
寺田濃(てらだみのり)と言うと、あのジブリ作品の「天空の城ラピュタ」のムスカの声、菅田将暉を輩出した「仮面ライダーW」の園咲琉兵衛役が有名だが、やはり橘公夫やスティーブ・マックイーンの声とかのイメージになってしまう。
ご本人はカントリー&ウェスタンが好きで本当はカントリー・シンガーを目指していたと、一度ライブを観た際におしゃっていた。
寺田氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
最後に、日本テレビで「学園・青春」もの、「刑事・探偵」もののドラマを次々とヒットさせた名プロデューサー岡田晋吉さんとのお茶会時のスレッドもここに紹介致します。
皆様の懐かしい青春、今も続いている青春、どうぞ大事にして下さい。