ソリューションのおぼえがき -86ページ目

ソリューションのおぼえがき

中小企業を応援するために、経営者と共に元気に戦っています!


正解なき、組織や事業の課題を発見し、
向き合って、ソリューションを提案しつづけるための「覚書」。

「役員たちにオレの意図が伝わらない!」。

経営者の永遠の根本的悩みと言えるでしょう。

 

社員にとって、社長と役員の関係は分かるものではありません。また、社長自身があまり語りたがらないことから、企業内でこのようなことが表沙汰になることはまずありません。

しかし、経営者は役員との関係に一番悩んでいるといってもよいでしょう。

「社長の立場になって考えろよ。」一般的にこういう言葉は中間管理職に向けられていると思われがちですが、実は役員に向けられていることが多いものです。

 

結論から言うと、いくら言っても役員は社長の立場に立てません。

また、経営者の意図は役員には伝わりません。

 

伝わらない理由は5つ。

①そもそも視界が違う

②判断基準がわからない

③現実を直視できない

④役割・責任が先に立って本音が言えない

⑤社長のスピードについていけないし、社長はそれを待てない

 

ではどうすればいいのでしょうか?

簡単に言うと、この5つの原因を一つ一つ取り除いていけばいいのです。しかしこれが難しい。

 

特に、④の役割・責任の呪縛を取り除くことは難しい。

「今日はお互い裃を脱いで…」という話をしても、「じゃぁ、まず専務から何か一言…。」とミーティングが始まってしまいます。

役員同士が普段から本音のコミュニケーションをしていないということも一因です。「あの人はあの人なりに一生懸命やっているのだろう」と、お互い何も口を挟みません。

自分に火の粉がかかるのを恐れるのも一因です。これも役割・責任の呪縛でしょう。

価値観のぶつかり合いだけで、いつも議論が平行線を辿るということも良く起きます。すなわち、議論をする際の「視界・対象・基準」がそろっていないことのです。

 

経営者と役員の問題はまさに「視界・対象・基準」のずれによって起こっているといってもいいでしょう。

マネジメント・コントロールを研究していて、中小企業と言えどもやはり、会社には仕組みが必要なのだと感じることが多いです。

 

会社の運営方法としては、どちらが良いでしょうか?

 

1.仕事の仕組みが弱い会社

優秀な個人に依存する会社です

仕事の仕方はその人が指示し、それなりに業績もあがっている

でも、辞められると・・・いつも人材不足を嘆く

 

2.仕事の仕組みが充実している会社

会社の仕事の標準が決まっている

普通の人でもそれに乗っかればそれなりの成果を上げられる(下駄を履かせる)

 

仕事の仕組みが弱い会社の社長の口癖は・・・「優秀な社員が欲しい」です。

5年も10年も、何年も同じことを言っています。そして改善しません、悩み続けます。

だから、普通の人が普通の働きをする「仕組み」を考えないといけません。

組織の中では、レポーティングライン(指揮命令系統)の外側から依頼される作業も少なくありません。部署間の垣根を越えたやりとりは、組織の人間関係を円滑にするうえでも有効ですが、あまりに負荷が多いと本来の業務に支障が生じ、頼まれた側から不満も出てきます。

 

解決策は、他部署からの依頼に対しては、「申し訳ありませんが、直接受けてしまうと、作業管理をしているマネジャーが、私たちの仕事量を把握できなくなるので」と、マネジャーであるあなたを通してもらうよう、穏便に相手に伝える指導をメンバーにするとよいでしょう。

 

メンバーに余裕がない場合は、納期を延ばしてもらうなど、条件を変える交渉は自分がすることです。このように、「困ったときはマネジャーが対処してくれる」というスタンスを構築すると、メンバーもチームの中で守られている、大切にされているという気持ちが芽生え、チームの結束力も強まります。

内発的動機づけとは、自分の内部から起こる『やりたいからやる』『楽しいからやる』といった、自らの意志が原動力の元となり、行動を起こさせ、その行動を持続させる動機づけです。内発的動機付けを高めるマネジメントによって、ヒトは100%以上の能力を発揮してくれることが期待されます。

 

■内発的動機づけを高める方法

・目標の達成感を味あわせる

・やればできるという自信を持たせる

・成功には賞賛の声をかける

・期待する役割を示し、部署やチームにとって必要な存在であることを理解させる

・仲間からの感謝の気持ちを伝える

・成功を分かち合う

・権限を委譲し、挑戦させてみる

・細かな指示や命令は控え、自主的・自発的な判断や行動を尊重する

・フィードバックを通じて客観的に自分自身を知らしめる

・トップや上司が夢を語る

・提案や意見には真剣に耳を傾ける

 

中小企業の経営者は忘れがちなので、おぼえがきです。

伝統的な考え方から・・・マネジャーの心構え

 

①原理原則を尊重すること

→マネジメントには答えがありませんが、原則を知っていれば「負ける確率は減ります」。

②科学的接近の態度であること 

→科学的接近とは「常に目的を明らかにして、事実をもとに本質に迫る」ことを言います。

③原価(効率)意識をもつこと

→コスト意識や売上と利益の関係などを意識として持っておかなくてはなりません。

④健全な判断をすること

→健全なとは「フェア」な判断という事です。

⑤人間性を尊重すること

→ヒトを通して仕事の成果を出すためには、強制だけで動いてくれないことを肝に銘じておくことです。

 

マネジメントの基本としてとらえておくと良いかと思います。少し硬い考え方ではありますが、定石は強しです。